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村井 治 院長の独自取材記事

萩中ハートフルクリニック

(大田区/糀谷駅)

最終更新日:2019/08/28

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糀谷駅より徒歩7分、下町情緒あふれる地域に「萩中ハートフルクリニック」はある。院長の村井先生は、幼少期から「病気を治してあげたい」と医師をめざし、高校時代の友人を心臓病で亡くしたことをきっかけに循環器を専門にしたという。「今の自分があるのは両親のおかげ」。商売人だった両親が支えてくれたことを、とても感謝しているそうだ。村井先生は、医師が病気を治すのには限界があり、患者と一緒に病気を考えていくことが改善のポイントだと考えており、問診を重要な鍵としている。「あらゆる症状を診る入り口として、気軽に相談してほしい」と語る村井先生は、一人ひとりに時間をかけ、丁寧に患者の話を聞くことを大切にしている。今回の取材では、クリニックの特徴や診療理念などを聞いた。
(再取材日2018年8月16日)

患者と一緒に病気を考えるパートナーでありたい

2016年4月に開院されたそうですが、いきさつなどお聞かせください。

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開業を考え始めたのは、2015年夏のことです。それまで大きな病院でカテーテル治療などいろいろなことを経験してきました。正確な診断・治療には、循環器だけで人を診るのではなく、総合内科の知識が必要だと研修医時代から感じていたんです。そのためには、自分から患者さんのそばに行く必要がある・もっと身近な存在じゃないといけないと思いました。開業したいと思ったのは、人をいろいろな角度から診たいと思ったからです。大田区に住み始めて10年。私は函館出身です。冷たいイメージがあった東京ですが、人と人の距離が近くて居心地が良いと住んでから感じました。下町の雰囲気が気に入ったことと、毎週ブラスバンドの練習で糀谷に来ていた縁が重なり、この地に開院することになりました。

どのような患者さんが来院されますか?

患者さんは、70歳前後の女性を中心に、就学前のお子さんから、上は90代の方まで幅広く来院されます。高齢の方ですと、ご自身の健康が気になり始め、体の状態や血管年齢を調べに来られる方が多いですね。動悸の症状を訴える方や、血圧が高いという相談も多いです。働く世代の方ですと、会社などで健康診断を受けて、コレステロール値や血糖値が気になるという方が、結構いらっしゃいますね。その他にも近隣にお住まいの主婦の方などが、風邪などの内科疾患で来院されたり、お子さんの場合ですと、やはり風邪や、おなかが痛いといった急な症状が多いですね。開院してからも、この地に対する印象に変わりはなく、人懐っこくてフレンドリーな方ばかりです。患者さんにも恵まれ、開院して良かったなと感じています。

このクリニックへの思いを教えてください。

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患者さんに安心感を与えることができ、信頼してもらえることが目標です。患者さん一人ひとりに対して心温まるクリニックであること。医学は日々進歩していますが、医師ができることは病気を治す手助けです。私は院長を務めていますが、患者さんと一緒になって良くなる方法を考えていく仲間やパートナーだと思っています。ゴルフで言えば、キャディーのような存在でしょうか。正しい方向へ導き、より良い人生を送れるよう誘導してあげるのが私の仕事です。後悔を残して患者さんが亡くなるのは、私にとってもつらいこと。後悔のない人生を送っていただくために、患者さんが納得した上で健康面と生活面の両方をサポートし、安らぎを与えられたらと思っています。

問診で病気の早期発見につながるキーワードを引き出す

得意とする診療内容や導入した設備について教えてください。

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私はカテーテル治療を手がけてきましたので、心筋梗塞や狭心症の治療を得意としています。より診断しやすくよく見えるように、エコーはこだわって画質の優れたものを導入しました。患者さんにも症状が伝わりやすいのではと思います。それと心電図。心電図検査ではいろいろな病気が隠れている可能性を読み取ることができ、胆石や脳血管障害など病気の早期発見につながります。こうした検査機器は、病気予測には欠かせません。ただ、狭心症は心電図でもわかりにくく、診断が難しい病気の一つだといわれています。そこで重要になるのが、患者さんへの問診です。

先生が患者さんに問診する際に注意していることはありますか?

循環器内科・一般内科ともに、問診は重要です。何げない会話の中で、患者さんは見落としてはいけないキーワードを語ることがあります。病気により特徴的な症状はありますが、高齢者の方だとうまく症状を言葉で伝えられないこともありますよね。キーワードは、診断にたどりつく重要な要素であることも多い。特に、狭心症は診断が難しく、9割は問診で的を絞っていく必要があります。痛み一つでも、動きに伴うものか、静止した状態でも痛むものかなど、痛みが出る状況を聞くことも重要です。なので、患者さんとの会話からなるべく多くのキーワードを引き出す努力はしていますね。また、問診では、家族構成やお仕事の内容、食事や睡眠の状況など、日常生活についてもできる限りお聞きしたいと考えています。生活習慣もまた、病気と関係していることがあるからです。

日々の診療の中で感じていることを教えてください。

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慢性疾患の方は症状を抑えるなど、長期にわたって病気と付き合っていかなければなりません。医師になった当初は、医師はいろいろな病気を治せるものだと思っていましたが、実際はごく限られたものしかない。それは、医師になってさまざまな経験をしたからこそ痛感していることです。患者さんの中には病気を受け入れられない方もおられます。そういう方に対しては、病気と上手に付き合っていく方法を伝えるためにじっくりと話をし、納得してもらえる方法を考えながら診療にあたっています。また、とてもつらいことではありますが、医師という立場上、患者さんを看取るまでが自分の仕事だと思っています。

患者を正しい方向へ導くのが医師としての役割

印象深い患者さんとのエピソードはありますか?

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研修医の頃にあった出来事はよく覚えていますね。悔しい思いは、今でも忘れることができません。私たち医師は、患者さんを助けたいという思いを持って診療にあたりますが、残念な結果に終わってしまうことも少なくありません。悔しいけれど、それは宿命なんです。病気の発見・改善・苦痛の緩和ができた時、患者さんに良かったと思ってもらえるのはうれしいですし、この仕事をしていて良かったと感じます。患者さんやご家族から感謝の言葉をいただくのも、心からうれしく思います。悲しいことも経験し、自分の限界を知るようになりましたが、限界がある中で自分に何ができるのか自問自答した結果、患者さんを正しい方向へ導くことが自分の仕事だと感じるようになったんです。そういった経験が、患者さんと一緒に病気と立ち向かおうという決意につながったと思います。

先生はご趣味でブラスバンドをされているとか。そのほかにもリフレッシュ方法があれば教えてください。

私は中学生の頃からジャズが好きなんです。クリスマスに楽器店でトランペットを売っているのを見て欲しくなり、憧れて始めました。始める前は操作する場所が3つなので簡単だろうと思っていましたが、実際は音が出るまで大変でした。ブラスバンドは20年のブランクを経て4年前から再開しました。でも時には体を動かしたくて、仲間とテニスを楽しむこともありますよ。トランペットもテニスも、やればやるほどうまくなるのは楽しいですね。ウイスキーも好きですね。同じメーカーでも香りや味が一つ一つ違うんです。樽や寝かす時間でも変わる。たいへん奥深いものです。ただ、子どもが小さいので遊ぶ時間が増え、今は趣味に費やす時間をあまり持てないんです。テレビを観ながら一緒に踊ることもあるんですよ。

今後の展望などお聞かせください。

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循環器内科・総合内科を標榜していますが、体の不調ならどんなことでもご相談ください。いろいろな症状の入り口として、このクリニックを使っていただければと思います。痛い、かゆい、だるいなど、なんでも構いません。当院においてもさまざまな検査ができますし、患者さんの訴える症状に合わせて、近隣の病院へ紹介することも可能です。その際は予約をとるお手伝いなどもサポートさせていただきますし、患者さんのご自宅から近い病院へ紹介できるよう、今後も連携先を増やしていくつもりです。患者さんがより良い生活を送れるよう、一緒になって考えていきたいです。患者さんの体だけではなく、心も支えられる存在になる、それが私の目標です。

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