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佐々木 英悟 院長の独自取材記事

市川ひふ科形成外科クリニック

(市川市/市川駅)

最終更新日:2023/04/17

佐々木英悟院長 市川ひふ科形成外科クリニック main

市川駅から歩いて2分の場所にある「市川ひふ科形成外科クリニック」。落ち着いたブルーを基調にし、北欧系のインテリアでまとめられている院内は、ゆったりとしてリラックスできる空間だ。佐々木英悟院長は、母校の昭和大学をはじめ形成外科の分野で研鑽を積んできた。穏やかで耳に心地良い声と、親しみやすい爽やかな笑顔の奥に、医師としての熱意を感じるドクターだ。2016年に開業してからは皮膚科・形成外科・美容外科に対応し、皮膚科と形成外科の理論と技術に基づいた「医療としての美容外科」の診療を得意としている。「医療への姿勢はそのままに、治療についてはさらに進化し続けたい」と語る佐々木院長に、診察に対するポリシーから今後の展望まで、さまざまな思いを聞いた。

(取材日2022年6月16日)

形成外科の理論に基づいた、医療としての美容外科

こちらではどのような診療が受けられるのでしょうか?

佐々木英悟院長 市川ひふ科形成外科クリニック1

当院は皮膚科・形成外科・美容外科に対応するクリニック。このエリアは形成外科が少なく、周辺にお住まいの幅広い年齢層の方がいらっしゃいます。切り傷ややけどなどの外傷、眼瞼下垂、巻き爪、薄毛などのご相談、けがをしたお子さんもよく来院されますね。ほくろやしみ・しわ・たるみのご相談、脱毛、多汗症治療といったご要望も少なくありません。特に皮膚科と形成外科の理論と技術に基づいた「医療としての美容外科」を得意としており、当院の美容外科に対しての患者さんからの認知度も年々高まっていることを感じています。

形成外科の病気や診療範囲について教えてください。

先天性の奇形やあざ、顔面の骨折や指の切断などによる大きな傷や変形を目立たなくしたり、乳がんなどの手術で失われた部分を補ったりするための施術を行うのが形成外科です。例えば、生後すぐの赤ちゃんを連れた親御さんが「生まれつき“あざ”があるのですけれど、どうしたらいいですか」とご相談に来ることもあります。外科的に手術をするのか、レーザー治療をするのか、それとも成長によって消える可能性もあるからしばらく様子を見たほうがいいのか。その診断をするのも形成外科の範疇になります。患者さんご自身の目にふれる部分が多いので、「見た目が気になるから」という理由でいらっしゃる方も多いですね。実は美容外科も、形成外科の診療範囲にあるのです。形成外科も美容外科も、見た目のケアを行うことで、患者さんのQOL(生活の質)を高めることをめざせる医療といえるでしょう。

形成外科・美容外科ともに、整容面を考慮した診療を行っているのですね。

佐々木英悟院長 市川ひふ科形成外科クリニック2

私は「再建」つまり失ったものを補うという治療に惹かれ、形成外科を専門分野に選びました。また母校である昭和大学の大学病院は、国内でも早い時期から、美容外科を形成外科の一分野として診療してきました。そのため、医局の先輩や教授からは「美容外科も医学だから、形成外科の理論に基づいてプライドを持って処置をしなくてはいけない」という考えを学んできたのです。形成外科は見える場所のケアを行うことが多いので、美容面も重要です。けれども美容ありきではなく、形成外科の中に美容外科があるのですから、その知識や技術を疎かにしてはいけません。その上で整容面を考慮した診療をすることで、患者さんの納得を得られ、満足いただけるものと考えています。

地域医療の中で、求められている役割に力を尽くす

ご紹介の患者さんも多いと伺いました。

佐々木英悟院長 市川ひふ科形成外科クリニック3

手術に対応していない、眼科や皮膚科のクリニックからのご紹介が度々あります。例えば、まぶたを持ち上げる筋肉の働きが弱まることで起こる眼瞼下垂症という病気があります。まぶたが開きづらく、視界がさまたげられたりするのですが、治療には手術が適しています。当院が力を入れる治療の一つということもあり、眼科や皮膚科の先生からのご要望を受け、お任せいただいています。また皮膚科だけでは対応が難しい症例に対しては、美容外科・形成外科の観点も交えて治療しています。この地域で当院に求められている役割をこなしている、といったところでしょうか。このように医療に関して地域のクリニックが連携をしっかりとることで、患者さんも安心でき、私たち医師も満足度の高い治療を提供することができると思っています。

眼瞼下垂症の治療を得意とされているのですね。

まぶたの治療は多く手がけてきたので、得意分野と言っていいと思います。特に眼瞼下垂症の治療には、これからも力を入れたいと思っています。眼瞼下垂症は日常生活に支障を来しかねない病気。頭痛や肩凝りを引き起こすこともあるんですよ。視界を確保しようと無意識のうちに眉を吊り上げたり、常に顎を上げながら物を見たりするのがその原因。額の筋肉が慢性的に緊張したり、無理な姿勢になってしまうということですね。治療としてまぶたを切除して引き上げることを図る方法もありますが、糸で筋肉を短縮して目の開きの改善をめざすこともできます。後者の方法だと所要時間は20分程度、低侵襲で腫れが少ないというメリットもあります。目の開きや左右のバランスなどを医師と患者さんで一緒に確認し、調整しながら手術を行います。

多汗症治療はどのように行われるのでしょうか?

佐々木英悟院長 市川ひふ科形成外科クリニック4

皮膚の表面に医療機器をあて、70度前後の電磁波を皮膚の奥にある汗腺に向けて照射することで、汗腺を破壊することを図ります。高温を発しますが機器の先には冷却装置がついており、やけどをする心配はほとんどありません。壊れた汗腺は再生しませんから、永続的な作用が見込めます。従来の切開して汗腺の除去を図る方法では、包帯での固定も必要で、傷痕が残ることもネックでした。他の方法としてボツリヌス毒素製剤注射がありますが、手軽な反面、永続的な作用は期待できません。電磁波を用いた多汗症治療はこれらの問題をクリアしており、当院では以前よりこの方法を取り入れています。

医療への真摯な姿勢はそのままに、患者の満足度を追求

どのようなことを心がけて、日々の診療にあたっているのでしょう。

佐々木英悟院長 市川ひふ科形成外科クリニック5

患者さんご本人が納得される状態がどういうものなのか、必ず確認してから施術に移るように心がけています。さらに手術中でも、可能な限りご本人に確認していただき、ご希望と仕上がりが一致するようにしています。術後に「やっぱりしっくりこない」と思われても元に戻すのは困難なケースもありますから。形成外科・美容外科の治療に対して「なんとなく痛そう」「怖い」といった先入観をお持ちの方も多いでしょう。麻酔の打ち方や使う麻酔薬によって、注射時の痛みや術後の腫れの度合いは変わるもの。細かい点にも気を配り、できるだけ腫れや痛みを抑えられるよう工夫しています。

今後の展望をお聞かせください。

美容外科に対する「自由診療でとてもお金がかかる」「痛い」「後遺症があるのでは」という、マイナスイメージをなくしていきたいです。例えば自由診療を行う中で得た考え方をさまざまな治療に応用するなど、できるだけクオリティーの高い治療をめざしています。そういったクリニックが増えれば、傷痕などで悩んでいる方が気軽に形成外科・美容外科に来院して相談ができるようになると思うんです。また繰り返しになりますが、美容外科も形成外科の診療範囲です。形成外科の基本や原理、テクニックといった、医療的なベースがあってこそ、安心して受けていただけるような美容外科の診療を提供できる。そのことを、もっと多くの方に知っていただきたいですね。

最後に読者へメッセージをお願いします。

佐々木英悟院長 市川ひふ科形成外科クリニック6

気になることがあれば、些細なことでもご相談ください。例えばしみ一つにしても、肝斑や雀卵斑(そばかす)、加齢による老人性色素斑、しみのように見えるあざなど、さまざまな種類があるんですよ。種類を見分けて診断するという医療面からのアプローチがあってこそ、それらをきれいにしたり目立たなくしたりすることにつなげられるのです。私の根本的な医療への姿勢、心構えは以前から変わりません。ですが治療方法については、より満足度を高められるよう常に改善に努めています。患者さんのニーズに合わせて、診療の幅も広げていきたいですね。今後も地域の皆さんに、安心で安全な形成外科・美容外科の医療を提供することをめざしていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脱毛/2750円~、電磁波を用いた多汗症治療/35万2000円、しみのケア/2万2000円~、眼瞼下垂症治療/両目16万5000円~・片目11万円~

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