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内水 浩貴 院長の独自取材記事

南大塚耳鼻咽喉科クリニック

(豊島区/大塚駅)

最終更新日:2021/10/12

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大塚駅前ロータリーのすぐそばにある「南大塚耳鼻咽喉科クリニック」。明るく居心地の良い待合室で迎えるのは、院長の内水浩貴先生だ。開業前は東京慈恵会医科大学附属病院とその関連病院の耳鼻咽喉科に勤め、約20年にわたり外来・手術・病棟を担当してきた。日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医の資格を持つ内水院長は、豊富な経験と専門性を生かし、手術が必要かどうかを適切に見極めながら、患者の負担をできるだけ抑えることに配慮した治療を行っている。身体障害者福祉法の指定医でもあり、身体障害者手帳申請に必要な診断書の作成のほか、申請に関わる検査やアドバイスも可能だ。そんな内水院長に治療にかける思いを聞いた。

(取材日2021年7月1日)

経験を生かし、地域の人々の耳・鼻・喉の健康を守る

長く大学病院の耳鼻咽喉科に勤務されていたそうですね。

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大学卒業後は東京慈恵会医科大学附属病院へ入り、2015年まで同病院や関連病院の耳鼻咽喉科で外来の患者さんや入院されている患者さんの診療、手術を担当してきました。副鼻腔炎や鼓膜に穴が空いている慢性中耳炎、子どもの滲出性中耳炎、首周りの腫瘍などの治療や手術を多く手がけてきた一方で、さまざまなクリニックから「手術が必要」と大学病院に紹介されてきた患者さんの中にも、手術をせずに保存療法で治療できるケースがあることが気になっていました。「自分のクリニックがあったら、簡単に手術の結論にしないで、手術以外の選択肢がないかを丁寧に見極めていき、一つ一つの症状に取り組めるのかな」と思ったことが開業のきっかけです。手術をしなければいけない症例か否かのちょうど境目辺りの見極めについては、経験・技術・知識を合わせた判断が必要です。そういう面から地域医療に貢献できればという思いで、2016年に開業しました。

どのような患者さんが多いのでしょうか。

高齢の方とお子さんが中心です。高齢の方は耳の調子が良くない、鼻の不調、耳抜きがうまくできないという方が多いですね。補聴器をされている方は耳がかゆくなりがちなので、そういう悩みで来院されることも多いです。子どもは保育園に通っているくらいの小さなお子さんがメインで、風邪で受診する子が多く、咳、鼻、中耳炎が主な症状です。そのほか、風邪やちょっとした異変で来院される若い方もいます。

子どもの治療で気をつけていることはありますか?

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子どもは保育園に行き始めると、特に最初の4月・5月のうちはよく風邪をひくようになります。それまで滅多に風邪をひかなかった子が風邪をひくと親御さんはもちろん心配されますので、なぜそういう状態になるのか、なぜ治りにくいのかをわかりやすく説明するよう心がけています。子どもの風邪は、目に見える症状がなくなっても完治していないことがあります。鼻の症状が止まっても耳の中がまだ治っていないという子も珍しくありません。また、お子さんに多い中耳炎も完治させずに放置してしまうと、耳が発達する時期に十分に発達できず、中耳炎を大人になるまで持ち越してしまい、聞こえが悪い状態のまま、ということになりかねません。子ども時代にきちんと治療を終わらせなくてはいけませんので、親御さんにそれを理解し、見える症状がなくても根気よく通院することの大切さを理解していただけるよう、時間をかけて説明しています。

診療の際に一番大事にしていることを教えてください。

説明をしっかりすることです。「薬を出しておきますね」だけではなくて、今その患者さんがどういう状況で、原因は何で、どういう対処が必要なのかをきちんと伝え、理解した上で治療に入ってもらえるように心がけています。特に子どもの治療の場合、お話しする相手はほとんどがそのご両親ですから、自分に起こっている症状ではないものをご理解いただけるよう、少々説明が長くなってもしっかりお話しするようにしています。というのも、病気の中にはどうしても数ヵ月単位、年単位で治療しなければいけないものもあり、そこを理解してもらわないまま治療を始め、「1週間、2週間で治らないから違う病院へ行く」ということになれば、何度も同じことを繰り返し、結果治療が長引いてしまいます。そうならないためにも、まず病気に対する理解を深めてもらうことを大事にしています。

スギ花粉・ダニアレルギーに対する舌下免疫療法に注力

こちらでは舌下免疫療法に対応されているとお聞きしました。

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スギ花粉とダニのアレルギーの方は舌下免疫療法を受けていただけます。1日1回、薬を舌の下に置いて1分待って飲み込むもので、これを4~5年かけて毎日繰り返します。時間はかかりますが、通年性のアレルギーの方の場合、調子に合わせて薬を飲むのも、舌下免疫療法の薬を毎日飲むのも、薬を使うという意味での負担は変わりませんし、花粉症が強い人は、花粉症の時期の症状が軽くなるというだけでもだいぶ楽なのではないでしょうか。花粉症の舌下免疫療法は6月からスタートでき、6月から始めれば次の花粉シーズンは治療を開始して約半年経過しているため、症状の緩和もそれなりに期待できるかと思います。

舌下免疫療法に副作用はないのでしょうか。

アレルギーを起こす物質を口の中に入れるので、最初は喉の違和感やかゆみ、唇の腫れといった小さな症状が出やすいのですが、1ヵ月くらい続けるとそういう症状がなくなる人が大半です。ただ、ごくまれにアナフィラキシーが出ると言われています。服用する際の注意点としては、薬を飲む前後2時間は激しい運動やお風呂、お酒など血流が良くなることを避ける必要があるため、いつ薬を飲むかタイミングを考慮しなくてはいけません。毎日絶対に飲まなくてはならないとプレッシャーを感じる方がいるかもしれませんが、週に1回薬を飲むのを忘れてしまったくらいなら、効果に差は出ませんので、神経質になりすぎなくても大丈夫です。

豊島区は高齢者の難聴のケアに力を入れているそうですが、クリニックでも何かサポートされていますか?

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豊島区には高齢者が補聴器を購入する場合、それを助成する制度があります。所得制限があるため、全員が補助を受けられるわけではありませんが、知っておくと便利です。また、この対象にならない方でも、耳鼻科の医師が診察して補聴器が必要だと判断した場合は、医師の書いた情報提供書を確定申告時に添付すれば、補聴器購入費用が医療費控除の対象になります。当院ではそういう対応もしており近隣の補聴器販売店とも連携しています。高齢者の難聴は聞こえないままにしておくと認知症になりやすくなるのと、聞こえていないことで認知症だと間違われることもあります。そういったことを防ぐために、聞こえ方が悪いと感じたら相談に来ていただきたいです。

良い医療を提供するため、これからも学び続ける

地域医療へ積極的に貢献しているとお聞きしました。

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豊島区医師会の活動を通して、地域医療の向上に貢献できればと活動しています。例えば、豊島区では年に1回「ふくし健康まつり」というイベントを区の事業で行っており、僕も毎年耳鼻科の医師として参加し、聴力検査や聴力の相談などをお受けしています。去年はコロナ禍でイベント自体がなかったのですが、毎年100人くらいの方が相談に来られるので、必要に応じて補聴器の使用を提案するなどしています。

今後の展望についてお聞かせください。

これからも、今できることをしっかりと患者さんに提供していく、ということですね。医学は日々進歩しているので、今までできなかった治療ができるようになったり、今までは病名がつけられなかった症状に病名がついたりと、医療を取り巻く状況は目まぐるしく変化しています。ですので、新しい情報に常にアンテナを張って、その時に行える最も良い治療を患者さんに提供できるよう、僕自身しっかり勉強し、精進していきたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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当院では患者さんの相談に親身に対応し、今できるベストの治療を提供できるように最善を尽くしています。耳・鼻・喉の症状で気になっていることがあれば、放置せずに早い段階で相談していただければ、このまま様子を見ていいのか、治療が必要なのかといったアドバイスができます。避けたいのは、放置して後で手遅れになること。そのためにも、何かあれば気軽に相談していただければと考えています。

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