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多様な症状が現れる甲状腺疾患
専門的な医療を地域で提供

まみ内科クリニック

(ふじみ野市/ふじみ野駅)

最終更新日:2024/02/27

まみ内科クリニック 多様な症状が現れる甲状腺疾患 専門的な医療を地域で提供 まみ内科クリニック 多様な症状が現れる甲状腺疾患 専門的な医療を地域で提供
  • 保険診療

内分泌内科とは、ホルモンの異常によって引き起こされる甲状腺疾患を専門に診察・治療する内科の一分野。大規模な病院では見かける標榜科目だが、ふじみ野市周辺でこの分野を専門に診察している希少なクリニックが、宮地真由美院長が運営する「まみ内科クリニック」だ。受付、臨床検査技師、看護師、管理栄養士のほぼ全員が女性で、月経不順や更年期特有の症状などについても気兼ねなく利用できるクリニックといえるだろう。特に原因が見当たらないのに「動悸がする」「むくみが気になる」「食べているのに体重が減る」などの症状が現れたら一度診察を受けてみたい。

(取材日2023年12月27日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qどのような症状であれば内分泌内科を受診するべきでしょうか?
A

動機や息切れがする、ほてり、筋力の低下、むくみ、関節痛など、これといった原因が思い当たらないのに気になる症状が長く続く場合は、内分泌系、つまりホルモンの異常による甲状腺疾患が潜んでいるかもしれません。分泌が過剰になる甲状腺機能亢進症では、放っておくと心不全や不整脈など心臓病のリスクが高まることがあります。また、女性の場合、治療せず病気が長期化すると、不妊症や不育症で流産を繰り返す可能性も出てきます。これらの疾患は、早期に発見して治療を開始することが重要。こうした症状が続く場合は内分泌内科を受診することをお勧めします。

Qどのように診断をしますか?
A

問診による確認に加え、触診、血液検査、超音波検査などさまざまな検査から、その症状の原因となっている疾患を特定していきます。甲状腺機能亢進症で代表的なバセドウ病や、それとは反対にホルモン分泌不足を起こす橋本病、関節リウマチや膠原病、その他、婦人科系の月経不順・不妊症などの診断がつくことも考えられます。糖尿病も膵臓から分泌されるホルモンであるインスリンが深く関わる病気ですから、もともと内分泌内科の分野なのです。

Q内分泌系の疾患は、どのような治療を行うのでしょうか?
A

内分泌系の疾患は、基本的に投薬治療が中心となります。手術が必要になるのは、腫瘍が原因となっている場合です。検査の結果、悪性では外科手術が必要となりますので、診断後に大規模病院をご紹介します。一方、甲状腺にできた良性の嚢胞は、外科手術でなくても、膨らみを目立たなくするためのエタノール注入療法(PEIT)という保険適用内の院内治療も可能です。必要に応じて管理栄養士による食事や生活習慣の指導も行います。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診で疑われる疾患をチェック
まみ内科クリニック 問診で疑われる疾患をチェック

問診票に気になる症状などを記入後、診察。医師は問診票をモニターに映しながら記入されたキーワードから、内容を掘り下げて詳しく聞いていく。他の医療機関から紹介された場合は、ある程度診断がついているので最初に検査を受け、その後に診察という手順だ。初診の場合、初診枠を事前予約する必要があり、じっくり時間をかけてヒアリングが行われる。

2血液検査やエコー検査などを実施
まみ内科クリニック 血液検査やエコー検査などを実施

血液検査では、貧血・肝機能・腎機能・脂質・電解質の他、TSH(甲状腺刺激ホルモン)の量などを調べる。糖尿病はおよそ30分、甲状腺異常はおよそ1時間で結果が判明。その他、心電図や動脈硬化検査、超音波検査、骨密度検査なども必要に応じて行う。同院では各種検査が院内で完結。その日のうちに結果を知らせることで、患者の不安軽減につなげている。

3検査結果により診断
まみ内科クリニック 検査結果により診断

診察室のパソコンモニターでそれぞれ検査結果を見ながら診断を下す。服薬治療における注意点の説明とともに、例えばバセドウ病であればアルコールやからいもの、カフェインなどの摂取は要注意であること、橋本病であれば流産・早産のリスクが高まる恐れがあることなど、医師からのアドバイスがある。

4甲状腺嚢胞の院内治療
まみ内科クリニック 甲状腺嚢胞の院内治療

甲状腺エコー検査の結果、良性の嚢胞が発見された場合は、膨らんでいた部分を目立たなくするためのエタノール注入療法(PEIT)を実施する。注射針を刺してたまっている液体を抜き取り、その後、エタノール(無水アルコール)を注入するという治療法だ。また、腫瘍の場合は注射針を挿入して患部の細胞を採取。生体検査の結果は7〜10日後にわかる。

5服薬治療や食生活についてアドバイス
まみ内科クリニック 服薬治療や食生活についてアドバイス

バセドウ病であれば薬の副作用が出やすいことから、初診から2週間後に来院。症状が落ち着いた後は月に1度~3ヵ月に1度の通院となる。「ただし、服用をやめると再発してしまうケースも少なくなく、寛解の状態になるまでに最低でも2年間は治療の継続が必要です」と宮地院長は話す。症状の改善が見込めた後も定期的な受診を心がけたい。

ドクターからのメッセージ

宮地 真由美院長

ずっと不調が続いているのに、医療機関を受診してもその原因がわからないという方、症状が一向に改善に向かわず不安を抱いている方はいませんか? 「今までの体調と違う」「なんとなく不調が続いている」などの場合は「内分泌系の疾患もあり得る」と考え、専門の医師に相談することが大切です。症状の改善を図るには、早期発見は何より重要で、早ければ早いほどスムーズな治療が期待できます。この病気の症状は多様ですので、ご自分では関係ないと思われるような症状についても、受診の際にはすべて話していただくことが、より適切な診断に役立ちます。再発リスクも高いので、治療後も通院しやすいかかりつけ医を探しましょう。

宮地 真由美院長 まみ内科クリニック
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