谷木 俊夫 院長の独自取材記事
矯正歯科医院大阪オルソ
(大阪市北区/大阪駅)
最終更新日:2025/12/12
女性のための矯正治療専門クリニック「矯正歯科医院大阪オルソ」は、大阪駅西口に直結するイノゲート大阪12階に位置している。あらゆる路線の駅からも快適にアクセスできるのが魅力だ。女性専用とする診療スタイルは珍しく、徹底した患者目線で治療とサービスを提供している。主軸は目立たない裏側矯正治療とマウスピース型装置を使った矯正。装置が目立たない歯列矯正とはどういった治療で通常の矯正とどう違うのか、なぜ女性専用なのか、谷木俊夫院長に詳しく聞いた。
(取材日2017年4月28日/情報更新日2025年10月22日)
裏側矯正を得意とする女性専用クリニック
裏側矯正とはどのような治療ですか?

裏側矯正とは、通常なら歯の表側に着ける矯正装置を、歯の裏側に着ける矯正方法のことです。個人差はありますが、歯の裏側に装置を装着することで、目立ちにくい点や、表側矯正と比較して虫歯リスクが低下する可能性があると言われています。一方、デメリットとしては通常の矯正より費用が高く、治療の難易度が高いという点があります。日本では矯正装置を恥ずかしいものだと思っている人が多くいらっしゃいます。海外では、歯列矯正は「ステータス」という認識の人が多い印象です。「歯並びは気になるけど、矯正装置が嫌で矯正治療を受けられない」という患者さんを、私は大学病院でたくさん診てきました。裏側矯正は、まさにそういう人々のニーズに応えることが可能な「他人から見えにくい矯正方法」です。
なぜ裏側矯正に注力されたのですか?
裏側矯正は、日本人に合った方法だと思ったのと、ニーズもきっとあると感じたからです。こちらの矯正方法だと、他人に見えにくい形で歯並びを治すことをめざせます。10年以上前、私が裏側矯正をしようと決めた頃は、この治療が今後日本に根づくかどうかもわからないほど、世間の認知度は低いものでした。通常の矯正なら、すでに技術・経験ともにすごい先生がたくさんおられます。それなら、まだやれる人が少ない分野で頑張ってみようという思いもありました。実際、大学病院では裏側矯正やマウスピース型装置を使った矯正についてはほとんど学べません。そのため、「裏側矯正はあまり経験がない。できなくはないが得意でもない」という歯科医師は多いのです。数をこなさなくては、技術は上がりません。当院では装置が目立たない歯列矯正に専念することで、知識と技術を向上させてきました。
料金はトータルフィー制度を採用されていますね?

はい。トータルフィー制度は、基本的な治療費用は事前に提示しており、装置の調整などで追加費用が発生しません。実はこれは、当院を開業した際の私自身の体験から導入を決めたんです。院内の工事で、次から次へと追加料金が発生して、資金に限りもある中とても不安な思いをしたんです。最初に必要な金額がわかっていないと、こんなにストレスなんだということを知りました。患者さんに、私と同じように不安な思いはさせられません。当院の矯正治療では、器具の調整や装置が外れてしまった、お薬が必要になったなどの際でも、特別な場合を除き追加料金はかかりません。裏側矯正を始めて2年目くらいのときは、治療に必要な期間を見極めるのが難しいので、怖くて導入できなかったかもしれません。しかし、今はよほどのことがない限り、治療に必要な期間は見極められるという自信があるので、トータルフィー制度にしています。
徹底した患者目線で設計された安らぎの空間
院内の内装にはどのようなコンセプトが?

木目の材質を用いたり、花や観葉植物を多く配置したりすることで、温かみを感じられる空間にしました。患者さんにリラックスしていただけるような工夫をしています。内装は、しっかりとした治療の堅実さも表現する石、矯正という治療を表現する金属などを部分的に内装デザインに融合させています。他には、薬品のにおいが気にならないようやわらかな香りのアロマを使う、アナログのレコードプレーヤーからジャズを流すなどをしています。花もアロマもずっと私が自分で選定しているので、最近なんだか女子力が上がってきてしまいました(笑)。
なぜ女性専用なのですか?
口元のコンプレックスや矯正していることを他人に知られたくないという、デリケートな気持ちを持つ女性の患者さんの思いに応えるためです。待合室に男性がいたり、治療中隣に人がいたりして、人目につくストレスを感じてはせっかく目立たない治療を選んだのに本末転倒ですよね。だから当院は女性専用で、診察室も完全個室にしているのです。クリニック自体も目立つ1階ではなく、開業当初はあえて9階にしました。今回、移転先を12階にしたのも同様の理由からです。女性専用にすることで、設備なども女性のためだけに特化しています。例えば、当院のカウンターや椅子は、すべて女性の平均身長に合わせて普通のものより低めに作ってあるんですよ。レントゲン撮影では、通常のエプロンタイプではなく、おなかから背中まで大きく覆う防護服を用意しています。妊娠中の女性にも配慮した撮影環境を整えています。
治療にあたって、最も大切にしていることは?
「自分の家族にするレベルの治療」をモットーにしています。「歯を大きく削ってしまえば手っ取り早くきれいに仕上がるな」と思っても、自分の家族が相手だったら決してそうはしないはずです。他には、患者さんへのサポートの質を上げることです。ちなみに、当院のスタッフは矯正経験者です。スタッフ自身も矯正経験があるため、治療中の不安や違和感についても理解しやすく、サポートに生かしています。矯正治療も良いことばかりではなく、違和感や痛みなどを感じるつらい時期もあるので、フォローできるスタッフの存在は重要です。
なぜ大阪駅に移転を?

広い範囲から患者さんに来ていただけるよう、アクセスを重視しました。装置が目立たない歯列矯正を専門的にご提供する女性専用クリニックということで、かなり患者さんの間口が狭くなります。この場所は、大阪、梅田、北新地、東梅田、西梅田など、複数の駅から近く、JR各路線の大阪駅の西口改札やルクア大阪2Fから直通です。駅から直結しているため、雨の日でも濡れにくく、ご来院いただきやすい立地です。奈良や和歌山から来ていただいている患者さんもいます。
矯正は見た目だけではなく、将来の健康にも大きく影響
最も印象に残っている患者さんとのエピソードはありますか?

就職活動中のある有名私大の学生さんが、なかなか就職先が決まらずに苦戦しておられました。矯正が完成に近くなってくると、話し方や笑顔、性格も明るくなって、なぜか服装までどんどんおしゃれになっていきました。最終的には、3社から内定をもらったそうです。それを聞いたときは、自分のことのようにうれしかったですね。矯正治療が患者さんにとって前向きな気持ちにつながることもあり、私自身もその可能性を日々実感しています。私自身も、中学生のときに矯正を経験しました。歯並びを丁寧に治療していただいたことが、歯科医師を志したきっかけの一つになっていますから。
休日は何をして過ごしていらっしゃいますか?
休日を利用して、月2~3回いろいろな勉強会やセミナーに参加しています。人の下で働いていると、悪いところは駄目出ししてもらって改善できます。しかし、院長という立場になるとそれがなくなってしまうので、自発的な勉強は欠かせません。臨床が長いからこそ、基本がおろそかにならないよう基礎的な矯正のセミナーを受けるようにしています。また、経営やスタッフマネジメントのセミナーに参加することもあります。もともとは釣りが趣味なんですが、最近はまったく行けていないですね。子どもがもう少し大きくなったら一緒に行きたいです。
読者にメッセージをお願いします。

矯正治療は「見た目の美しさ」だけでなく、噛み合わせや歯の位置バランスを整えることにより、長期的な口腔の健康維持にもつながるといわれています。若い間は気にならなくても、噛み合わせの状態によっては、年齢とともに一部の歯に負担がかかりやすくなるケースがあります。そのような状態が長く続くと、歯の健康維持に影響を及ぼす可能性もあるため、早めにご自身の噛み合わせについて確認しておくことが大切です。もし「矯正に興味があるけど矯正装置が嫌で治療に踏みきれない」という方がおられたら、人から見えにくい矯正方法があることを知ってほしいです。裏側矯正やマウスピース型装置を使った矯正などがありますので、気になることがあれば、まずはご相談いただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは裏側矯正/132万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/88万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

