「修理」の回数を減らしたい
セラミック歯と治療後のメンテナンス
秋月デンタルオフィス
(福岡市中央区/西鉄平尾駅)
最終更新日:2024/08/15


- 自由診療
「審美性が高い歯科素材」というイメージのあるセラミックの性質を十分に生かし、全身の健康の維持につなげていきたいと考えている「秋月デンタルオフィス」。同院がめざす歯科治療は、噛む、食べる、喋る機能を回復・維持し、健康的な体を長期的に守っていくこと。そんな同院の思いに共鳴し、患者の8割ほどが定期的なメンテナンスに通っているという。「治療の必要性が生じる前から通っていただくのがベストですが、どうしても治療が必要になれば治療後の状態を長持ちさせ、抜歯まで進めないよう努めるのが私たちの役割。普段の食事内容や、そもそも自分のお口の中がどうなっているのかを知りたいという方には、当院がマッチすると思いますよ」と穏やかな笑顔を見せる秋月大院長に、セラミック治療と全身の健康との関係性について詳しく話を聞いた。
(取材日2024年7月19日)
目次
治療回数を最小限に抑えるためのセラミック。その治療を通じ健康を維持するための正しい知識を知ってほしい
- Qこちらでは歯を長持ちさせるための工夫を数多く行っているとか。
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A
▲小さな変化も見逃さないよう、歯科医師、歯科衛生士は担当制に
歯の治療は「治癒」ではなく、人工的な材料を使用して治療する、いわゆる「修理」でしかありません。また「修理」の回数が5〜6回と増えるたびに天然の歯の割合が減り、最終的に抜歯しか道がなくなることも。そのため当院では、そもそも治療を行わずに済むよう、虫歯・歯周病などの予防・メンテナンスに注力しています。とはいえ、睡眠中に無意識に歯を食いしばったことで歯にヒビが入り、そこに菌が入り込んで虫歯になる、ということもあります。しかし、そうして治療が避けられない場合であっても、できるだけ「修理」の回数を減らし、治療した歯も、治療せずに済んでいる歯も長持ちさせていくことを大切にしています。
- Qセラミックは治療後の状態の維持に有用な素材の一つだとか。
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A
▲日々の歯磨きによるセルフケアも重要なポイント
セラミックは「見た目がきれい」というイメージが先行していて、もちろんそのメリットもありますが、当院ではセラミックが持つ機能性に着目して患者さんにお勧めしています。セラミックは表面がツルッとしていて汚れが付着しにくく、清掃もしやすい特徴があります。セラミックはお茶碗などの陶器と同じ材質なので想像してみるとわかりやすいと思うのですが、セラミックはお茶碗と同じように変色しづらいため、見た目の美しさも長く続きやすいのです。またセラミック素材の補綴物に使用する接着剤も優れており、保険診療で使うプラスチック素材よりも治療のサイクルも長くなり、結果的に治療回数を抑えられるメリットも考えられます。
- Qマイクロスコープも活用されているそうですね。
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A
▲自分の口の中を動画で確認できるため、納得して治療に臨める
マイクロスコープは治療と、歯科衛生士が担当するメンテナンスいずれにも使用しています。この機器には治療中やメンテナンス中の様子を録画できる機能がついていて、患者さんにも動画で確認していただくことが可能です。また、セラミック治療でもマイクロスコープを用いてしっかりと表面を整えておくと、かぶせ物をつける際に、まるで茶筒を閉めるときのようにキュッと、隙間なく装着できます。この接着部からの細菌の侵入が歯の再治療の原因の一つですが、細菌が入り込むような隙間ができにくくなるのです。再治療の可能性の低減につながるのもマイクロスコープを用いることの大きなメリットでしょう。
- Q歯科技工士さんとの連携についても教えてください。
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A
▲自然な見た目、そして歯としての機能も追求する
セラミック治療の場合、提携している技工所の歯科技工士さんに立ち会っていただくケースが多いです。特に前歯は目立つ部分ですから、装着時には技工士さん、患者さん、歯科医師の3人で色味などをしっかりと確認し、必要であれば再調整などをした上で装着をします。そもそも歯科治療でめざすのは、喋る、噛むという、生きるために欠かせない機能の回復。それに適した素材として、当院ではセラミックを推奨しています。ただ、いくら良い素材を使ってもそれが長持ちしない環境では意味がありません。セラミックを入れる際には、まず歯周病の治療を行い、正しいブラッシングでセルフケアできるようになることが大切ですのでそのサポートも行います。
- Q全身の健康を患者さんにも意識してほしいとお考えなのですね。
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A
▲患者一人ひとりに合わせた診療、メンテナンスを行う
「メタボリックドミノ」という言葉をご存じでしょうか? メタボリックシンドロームに至るまでの過程を表現するもので、ドミノの倒れ始めにあるのが虫歯や歯周病ともいわれます。つまり脳梗塞や心筋梗塞などに至る要因の一つが歯科疾患なのです。当院では医科のクリニックとも連携し、診療中糖尿病の疑いが考えられた場合は糖尿病を専門とする先生をご紹介しますし、治療の内容に応じてかかりつけ医と紹介状などを通じて情報共有を行いながら、治療を進めていきます。また当院の治療においても、清涼飲料水に角砂糖何個分が含まれているか、食いしばりの改善にストレッチが有用であること、お子さんに適したおやつなどの情報もお伝えしています。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックを用いた補綴治療/13万900円~18万5000円(前歯か奥歯か等によって用いるランクを相談しながら、治療を進めさせていただきます。)