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痛みやつらさに配慮した
大腸内視鏡検査

渡辺内科クリニック

(京都市伏見区/醍醐駅)

最終更新日:2022/06/20

渡辺内科クリニック 痛みやつらさに配慮した 大腸内視鏡検査 渡辺内科クリニック 痛みやつらさに配慮した 大腸内視鏡検査
  • 保険診療

大腸がんをはじめとする疾患の早期発見に役立つ大腸内視鏡検査。しかし、検査に対して不安がある、忙しくて検査を受けるための時間が取れないなど、さまざまな理由で受診を遠ざけていないだろうか?  健診で「要再検査」と診断されても、「たいしたことないだろう」と自己判断して、検査を受けないケースもあるだろう。一般的なイメージとは異なり、技術の進歩や検査法の進化により大腸内視鏡検査はもはや苦痛を伴う検査ではなくなりつつあるという。受けてみると「不安を感じる必要はなかった」「もっと早く受ければ良かった」という人も少なくない。患者の負担軽減に熱心に取り組む「渡辺内科クリニック」の渡邉亨院長に、現代の大腸内視鏡検査について話を聞いた。

(取材日2022年5月17日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q大腸内視鏡でどんなことがわかるのですか?
A

大腸がん、大腸ポリープ、大腸の炎症などを発見することができます。大腸ポリープは良性か悪性かを見極め、悪性や悪性になる可能性がある場合は、切除することで早期の大腸がんを治療したり、がんに移行するリスクを回避することが望めます。一方、大腸の炎症には感染によるもの、潰瘍性大腸炎やクローン病など免疫異常によるもの、虚血性大腸炎など血液の巡りが悪くなり起こるものなどがあり、これらの診断もできます。以前は大腸ポリープの一部を採取、生検し、病理組織検査を行ってから治療方針を決めていましたが、近年は機器が進化しポリープ表面の模様や血管の形からポリープの性質をその場で判断し、切除できるようになりました。

Qどのようなタイミングで検査を受けるべきですか?
A

大腸がんのリスクが高まる40歳代以降は、一度は大腸がんを念頭に置いた検査を受けていただきたいですね。職場の健康診断や大腸がん検診で便潜血陽性の判定を受けた方は、速やかに検査を受けてください。自営業など職場での健康診断がない場合は、自治体が実施している大腸がん検診の受診をお勧めします。ただし、便通異常に悩まされている方や排便時に出血が見られた方は、健康診断の結果を待たずに受診してください。また、ご家族に大腸がんの方がおられる、過去に大腸がんや大腸ポリープを切除したという方は、数年ごとに大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。

Q検査時に気をつけていることを教えてください。
A

検査で痛い、苦しいといった不快な経験が、次の検査を遠ざけてしまうので、患者さんの負担をなるべく軽減できるよう工夫しています。鎮静剤と鎮痛剤は希望制にしておりますが、当院では男性でおよそ6割、女性では8割以上の方が使用を希望されます。過去に腹部の手術を受けられた方、以前検査で苦しい思いをされた方や不安が強い方などは、こちらから鎮静剤・鎮痛剤の使用をお勧めすることもあります。検査時には、これまでの経験を生かし、腸になるべく負担がかからないような手技を心がけています。また、下剤の服用についても負担を感じられる方が多いと思いますが、患者さんの普段の排便状態を考慮して、下剤の種類や量を調節しています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1まずは問診
渡辺内科クリニック まずは問診

大腸内視鏡検査を受ける理由と現在のおなかや排便の状態、これまでにかかった病気や現在治療中の病気、服用している薬などについて尋ねられる。その後診察を受けて、大腸内視鏡検査を行うかどうか判断される。検査が必要と判断された場合は、検査時の鎮静剤・鎮痛剤を希望するかどうか、ポリープが見つかった際に切除するかどうかについての確認がある。検査についての不安や疑問がある場合は、しっかりと確認しておきたい。

2下剤を服用
渡辺内科クリニック 下剤を服用

大腸の内部をきれいにするため下剤を服用。自宅から医院までの所要時間が長い人、検査に対する不安が強い人、安全に配慮が必要な高齢者などは、トイレつきの専用個室を利用できる。個室にはテレビが用意されており、検査の開始時間までくつろいで過ごせる。一方自宅が近い人や、過去に大腸内視鏡検査の受診歴があり、自宅で問題なく下剤を服用できる人は、遠方でも自宅で内服してから検査の時間に来院することが可能だ。

3検査を受ける
渡辺内科クリニック 検査を受ける

検査着に着替えて内視鏡検査を受ける。検査自体の所要時間はおよそ15〜20分。ポリープが見つかった場合は、さらに1個当たり5分前後の切除時間が必要となる。切除できるポリープの大きさはだいたい1.5cmまでで、一度に切除できるのは4〜6個まで。それより大きなポリープは、切除によって出血や腸に穴が開くリスクが高くなるので、専門の病院で切除することになる。

4リカバリールームで休む
渡辺内科クリニック リカバリールームで休む

検査で鎮静剤を使用した場合は、検査後に院内のリカバリールームで1時間ほど休む。また、安全を確保するため、自分が運転する自動車やバイクでの来院はできない。公共の交通機関を利用するか、車を利用する場合は家族などに運転してもらう必要がある。鎮静剤を使用しなかった場合は、多少の個人差はあるが10分ほどで検査結果の説明を受けられる。

5検査結果の説明
渡辺内科クリニック 検査結果の説明

検査の結果が報告書にまとめられ、説明を受ける。検査報告書にはどのような所見が見つかったか、それらに対してどのような診断を行ったのか、さらに次回検査のタイミングについても明記されている。画像も添付されているので、他院を受診する際にも診療の助けになるだろう。ポリープを切除したり組織を採取した場合は、検査機関から病理診断の結果を待つ必要があり、10日〜2週間後に診断結果と今後の方針について説明を受ける。

ドクターからのメッセージ

渡邉 亨院長

大腸内視鏡検査については「苦しい」「痛い」「怖い」といったイメージがありますが、技術や機器の進歩、鎮静剤や鎮痛剤の使用などによって、検査そのものは不快な思いをほとんど心配することなく行えるようになりました。また、検査前の下剤についても現在は複数の種類があり、比較的飲みやすいものを選んでいただくこともできます。さらに、検査に抵抗がある女性の患者さんについても、曜日は限定されますが女性の医師が対応することも可能です。健康診断で検査の必要があるとされた方はもちろん、40歳を超えたら一度は大腸内視鏡検査を受けていただくことをお勧めします。

渡邉 亨院長 渡辺内科クリニック
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