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三浦 崇幣 院長の独自取材記事

新宿トミヒサクロスクリニック

(新宿区/新宿御苑前駅)

最終更新日:2020/11/06

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新宿御苑前駅から徒歩5分の場所にある「新宿トミヒサクロス クリニック」。院長を務める三浦崇幣先生は、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本肝臓学会肝臓専門医の資格を持つスペシャリストだ。大学病院と東京郊外の大型クリニックでキャリアを積んだ後、2015年に開業したという。「都会の森」をイメージしたという院内は癒やしの空間が広がり、リラックス効果を生み出す工夫が随所に見られる。「患者さんに笑顔で帰ってもらうことが喜び」と語る三浦先生が描く理想の医療とはどんなものなのか、話を聞いた。
(取材日2015年11月13日)

安らぎと癒やしを提供する「都会の森」がコンセプト

院内のコンセプトについて、お話しいただけますでしょうか。

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全体のイメージは森です。「都会の中の森でありたい」というコンセプトどおり、森を抽象的に取り入れたデザインになっています。森林浴、森林セラピーという言葉で表されるように、古来より人は、森の中でその体と心を癒やしてきました。生薬と呼ばれる植物に由来した医薬、副交感神経に作用して体をリラックスさせるマイナスイオン、木々のそよぎなど樹木による精神安定、小川のせせらぎ、小鳥のさえずりなど、安らぎと心地良さを与えてくれるこれらのハーモニーは1/fゆらぎと呼ばれています。まだまだ未知の部分の多い森ですが、その癒やしの有用性は科学的にも解明されてきています。この場所で森の息吹を少しでも感じ取って患者さんに安らぎを感じていただければ幸いです。

開業までの経緯をお聞かせください。

開業前の10年間は東京郊外の大型クリニックに所属しており、勤め始めた当初はそこまで積極的に開業を考えてはいませんでした。勤務先は自由度が高く、自分の裁量でできる範囲が広かったので、院内開業のような感覚があったせいもあるかもしれません。しかし、いかに自由であってもやはり組織です。自分の理想とする医療を貫徹することはできないという思いがどんどん強くなり、悩んだ末、開業に踏み切った次第です。

この場所を選んだのは何か理由があるのでしょうか?

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一番の理由は私自身がこの土地になじんでいるということですね。向かいに母校の東京医科大学がありますし、周辺環境は熟知しています。新宿に固執していたわけではありませんが、偶然にもここが見つかったので、これはもうやるしかないなと思い定めました。開業の条件がこれだけそろっている場所は、そうそうありませんから。この辺は一見すると大きなビルやタワーマンションばかりのようですが、実は意外に古い住宅が多く、昔から住んでいる方たちがたくさんいらっしゃるんです。地域住民が利用しやすい場所ということも選択基準の一つでした。

先端の技術と個人クリニックの受診しやすさが両立

診療方針についてお聞かせください。

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患者さんにいかに安心して帰ってもらえるか。当院ではその点を最も重視しています。誰もが医療機関に行くことで安心したいと願っていますし、それに応えるのが医療従事者の役目です。私はこれを「安心力」と呼んでいるのですが、この安心力を磨き、患者さんが不安を抱かずに受診できる体制を整えたいと思っています。その中には医療の質はもちろん、言葉遣いや態度といった日頃の対応も含まれます。医療の根幹は優しさです。その人が何を思い、どう感じているのか。診察する側に優しさがなければ、そういった感情をくみ取ることはできません。人の痛みや悲しさがわかるようになって初めて、心のこもった医療を提供できるのではないでしょうか。また、スタッフにも患者さんの気持ちになって接するよう、日頃から伝えています。困ったときにいつでも頼ってもらえるクリニックになるためにも、一丸となって「安心力」を磨く必要があると思っています。

それを体現すべく、設備も充実させているわけですね。

当院は内視鏡と肝臓を専門としており、難しい症状もある程度は診察できると自負しています。個人クリニックではあまり見られない先進の機器も取り入れ、例えば、内視鏡ではレーザー光源を使った新鋭のシステムを導入しています。血管や組織構造をより鮮明に観察でき、検査の見逃しを大幅に減らすことにつながります。無駄な組織検査を行う必要がなくなることで、患者さんの負担軽減にもなるでしょう。また、先進機器はそれを扱う医師の技術力も大切です。痛みがなければ、検査を積極的に受けることになり、病気を早期に発見できるわけです。私はこれまで試行錯誤を重ねながら、患者さんの検査にあたってきました。特に大腸の形は一人ひとり違うため、培った知識と経験の引き出しから対応するのですが、それが頭と体に染みつくまでは大変でした。そうした技術は、プレッシャーの中でやりきることを繰り返す中で、身についていくものだと思います。

内視鏡検査は経鼻を中心に行っていると伺いました。

私は、経鼻内視鏡が登場した頃から技術を学んでおり、当院でも継続して活用しています。経鼻は経口に比べてファイバーが細いため、患者さんの苦痛を軽減するメリットがあります。以前は、経鼻では検査の質が落ちるという見方もされ、あまり重視されていませんでしたが、患者さんの負担が少なくゆっくり観察ができる分、むしろ見逃しが減るのではないかという思いをずっと抱いていました。今は機器も向上し、経口ファイバーとほぼ遜色がないというデータも出ています。治療の種類によって経口の太いファイバーを使用したほうが良い場合もありますが、観察だけなら経鼻でも十分でしょう。

個人クリニックで気軽に検査ができる点もこちらの魅力ですね。

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開業する前から、検査に対するハードルを低くしたいという思いがありました。かかりつけ医のところで都合の良い時間に検査できれば、患者さんは気が楽ですし、スケジュール調整もしやすいはずです。当院ではポリープ除去といった日帰りでできる手術に対応し、検査時には音楽をかけたり積極的に声がけしたりするなど、患者さんがリラックスできるようさまざまな工夫を凝らしています。また、検査する医師に余裕があることが大切です。医師がぴりぴりしていると、患者さんを不安にさせてしまいますからね。診療方針である「安心力」は、こうした点にも生かしていきたいと思っています。

検査を受けやすい体制を整え、早期発見につなげる

医師をめざしたきっかけを教えていただけますか?

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父が開業歯科医師、叔父2人が医師という環境で育ちましたから、めざしたというより自然とそうなったと言ったほうがいいかもしれません。私は人が笑顔になってくれることに喜びを感じるので、その手段として医師を選んだというところもあります。医療に真剣になったのは、医師になってからですね。肝臓の病で亡くなった父に対して、専門の医師であった自分が何もできなかったということがあり、その時の悔しい思いが今も残っています。私が今、患者さんを自分自身とシンクロさせて診察するのも、その経験があったからこそなんです。

患者さんとの印象的なエピソードを教えてください。

開業準備中のことなのですが、勤務医時代の患者さんが、「先生に内視鏡で診てほしくて」と訪ねて来てくださったことがありました。その頃は、まだ開業に不安を感じていた頃でしたので、思いがけず来訪してくださったことで、心に込み上げてくるものがありましたね。また、以前の勤務先で、「昔検査を受けたことがあるが、痛いのが不安だ」とおっしゃっていた患者さんから、「これならもっと早くに受けておけば良かった」という言葉をかけていただいたこともありました。恐らくそういう方は他にもいらっしゃるのではないでしょうか。やはり、がんの早期発見のためにも、検査を受けやすい体制を医師側がつくっていくことが大事だと思います。

今後の展望について教えてください。

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より質の高い医療を提供するために、一人でも多くの患者さんを診て自分の専門性を高めていきたいです。将来的には病気を未然に防ぐ予防医学に近いシステムを取り入れていきたいと思っていますが、それが何かはまだ具体的に見えていないので、これはもっと先の話になるでしょう。思いはいろいろありますが、当院の根本にあるのは、地域の健康を守ることです。胃や大腸のがんで亡くなる方を見ることになるのは嫌なのです。少なくともここから半径500m以内の方の命は救いたいと思いますし、そのためにも地域の方々から全幅の信頼を置いていただけるようなクリニックでありたいですね。

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