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土原 豊一 院長の独自取材記事

つちはら整形外科クリニック

(横浜市栄区/港南台駅)

最終更新日:2019/08/28

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勤務医時代、高齢者が転倒から寝たきりへとつながるケースを多く見たと語るのは、「つちはら整形外科クリニック」の土原豊一院長。転倒を防がねばとの思いが開業を決心した理由の一つだという。大学では、「末梢神経」「痛み」について研究。その専門性を生かし、一般整形外科以外に、スポーツ整形やペインクリニック、人工股関節に関する診療など幅広く対応する。患者のニーズに合う機器は、積極的に活用。最近では、血流を良くして治癒を促す「高周波温熱機器」を導入した。一見クールだが温かい人柄の土原院長に、クリニックの特長を語ってもらった。
(取材日2017年11月08日)

高校時代に受けた感動が、この道へのきっかけ

すてきなクリニックですね。こだわられた点は?

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安全性と快適性です。入口を待合室に対して斜めに切り込む形に配置し、患者さんが入られる前も出て行かれた後も受付から目が届くようにしました。待合室は広くスペースを確保。壁にスカーフを飾って華やいだ雰囲気をつくる一方で、ストレッチ法や健康に役立つ簡単なレシピなどをモニターで流し、患者さんが有意義に待ち時間を過ごせるよう考えました。診察室のチェアは電動リクライニング式で、簡単な検査はその場でできます。また、点滴や治療を楽な姿勢で受けていただけるよう、処置室のチェアもリクライニングチェアにしています。ちなみに、自由に動かせる一人用のチェアが待合室に多くあるのは、地域の皆さんを対象とした勉強会を開けるようにしたかったからです。

整形外科の医師をめざしたきっかけや、開業までの経緯を教えてください。

高校時代にラグビーで椎間板ヘルニアになったのですが、整形外科の手術で劇的に治ったんです。自分も将来同じように人を助けたいと思って整形外科の医師になることを決めました。大学卒業後は海上自衛隊に所属して各地の自衛隊病院や衛生隊、艦艇などで主に自衛官を診療。その後複数の病院で一般の患者さんを診てきましたが、転倒によって骨折し、大がかりな手術を受け、リハビリが長期に及んだり寝たきりになったりする高齢者が予想以上に多いことに驚きました。「骨密度や筋力アップを図り、転倒を予防することが大切だ」と考えて、開業を決意したんです。私たち家族が住むこの地域に貢献したい思いでここを選びました。艦艇での勤務中に内科の病気も一通り診療しているので、そういった経験も現在役立っています。

スポーツ整形に力を入れているのは、高校時代の経験があるからですか?

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それもあります。また、私は肩、肘、手と「末梢神経」を専門としてきました。その知識と経験を生かせることも理由です。スポーツ選手の治療はただ治せばいいというものではなく、「より高いパフォーマンスを発揮できるよう」「練習や試合をできる限り休まずに」などのニーズがあります。ですので、なるべく手術せずに治療する方法を検討し、さらに、選手が故障しないように普段の筋力トレーニングを指導するなどしています。その助けになると思い、最近は「高周波温熱機器」を導入しました。電磁波によって血流を良くし、早期治癒やケガの予防に効果が期待できるものです。この機器は、今後高齢者の膝痛など慢性疾患の治療にも生かしていけたらなと考えているところです。

骨粗しょう症予防と痛みを取る治療で生活の質を向上

先ほどお話しされた高齢者が転倒しないための予防ですが、具体的には?

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「骨粗しょう症」予防です。日本では他の先進諸国に比べて骨粗しょう症への危機感が希薄です。しかし私は、転倒からつながる寝たきりを防ぐためには最も大切な取り組みと考え、骨粗しょう症学会の臨床研究プログラムに参加しています。まず、当院の骨密度検査は手や腕だけでなく、腰椎や股関節に対応する精度の高い測定装置を使います。これは世界では標準的な検査で、「人間の動き」に重要な部分での骨粗しょう症の進み具合を調べるのが目的です。また適切な薬での治療で骨を強くするとともに、転倒を防ぐためにバランスの訓練と筋力をつけるトレーニングを積極的に行っています。また食生活からの改善も考え、お菓子研究家の妻に協力してもらい「骨そ・マフィン」と「筋肉・Bar」を開発しました。これまで予防に取り組んだ患者さんは約700人いますが、全員の予防の経過を記録に残しています。現在もほとんどの方が継続中です。

「骨そ・マフィン」と「筋肉・Bar」は、どういったお菓子なのですか?

「骨そ・マフィン」はカルシウムを効果的に摂取するために必要なビタミンDとビタミンKをバランス良く含んだ、低脂肪のマフィンです。味はいろいろあり、楽しんでいただけます。「筋肉・Bar」は大豆粉と味噌などからなる、主にタンパク質を摂取することを目的にしてつくったものです。こちらは、例えばパソコンなどをしながら、手軽に片手で食べられるのが特長です。どちらも保健所の許可を得て、必要な患者さんに提供しています。「錠剤のサプリメントには抵抗がある」といった方が多かったので、どちらもとても喜んでいただいています。

ペインクリニックや人工股関節に関する診療など新たな分野も始められたそうですね。

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先ほど言った「末梢神経」には「痛み」が含まれます。ですので、「痛み」は私の専門分野です。整形外科では痛みのメカニズムを考え、その原因に向き合っていく。しかし、主に麻酔科で対応するペインクリニックでは、注射や薬でその場所の「痛み」を取り除くことを治療目的とします。そういったお互いの得意分野を生かし、異なるアプローチでやっていくことがとても効率が良いように思ったのです。人工関節は抵抗を感じる人が多いのですが、利用することにより生活の幅を広げることができます。実は最初怖がっていた私の母も手術を受け、痛みで諦めていた趣味のフラダンスや旅行も、昔のように楽しめるようになりました。手術はそれを専門としている人工関節専門の医師に任せ、リハビリテーションは当院で行います。

治ろうとする患者の意欲を後押し

診療される上でどのようなことを心がけていますか?

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「お待たせしないこと」と「質の高い診療」の両立です。院内の混み具合をモニタリングし、各ブースのスタッフとのチャットで状況を把握、できる限りスムーズに診療する工夫をしています。また一方で、一人ひとり患者さんをよく見て、その訴えにしっかり耳を傾ける。これは私だけでなく、スタッフ全員が心がけています。実際、リハビリのスタッフが異変に気づき、硬膜外血腫(こうまくがいけっしゅ)と脳幹梗塞の早期発見につながったこともあります。そういった違う科の病気に関して診断はできなくても、「検査したほうがいいですよ」とアドバイスしてあげられる。それが、当院のようなクリニックの大切な役割だと思っています。

プライベートについても少し伺っていいですか?

妻は幼なじみで、転勤の多い私を支えながら複数の製菓学校で学び、自宅でお菓子と料理の教室を開いています。現在は当院のマネジャーでもあり、私の気持ちを理解しつつ同時に患者さんの目線で厳しい助言をしてくれる、とてもいいアドバイザーです。自衛隊時代は在宅時間が短く、2人の息子たちに「今度はいつ来るの?」と言われて寂しい思いもしましたが、今は家族の時間が持てるようになりました。開業の際はロゴマークを家族で考えましたし、息子たちは医師という職業に興味を持つようになったようです。後は、私自身健康を保つため、毎日欠かさずトレーニングしています。立場上、やはり患者さんの見本にならないといけませんからね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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医師の役割は病気を治すことではなく、その患者さん自身が治ろうとする意欲を後押しすることだと、私は考えています。ですから、痛みを取りたい、スポーツに復帰したい、しっかりと歩きたいというような思いをかなえるお手伝いをするのが私の使命だと思うのです。転倒リスクのある方には筋力をつけて体のバランスを改善し、寝たきりを防ぐ。元気な方はいつまでも元気に活動できるよう、運動能力や筋力を維持するためのサポートをしていきたいと思います。「ホテルのように居心地の良い空間で、リラックスして診察を受け、アクティブにリハビリをして、笑顔で帰っていただく」。それが、当院の理想です。痛みや不具合のある方、骨粗しょう症が心配な方、運動して体力や筋力を維持したい方など、どなたも気軽に来院していただければと思います。

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