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土原 豊一 院長の独自取材記事

つちはら整形外科クリニック

(横浜市栄区/港南台駅)

最終更新日:2025/02/27

土原豊一院長 つちはら整形外科クリニック main

勤務医時代、転倒による骨折から寝たきりへとつながる高齢者を多く診療する中で「骨粗しょう症診療で転倒からの要介護となることを防ぎたい」との思いが、開業を決心した理由の一つだという「つちはら整形外科クリニック」の土原豊一院長。骨粗しょう症治療を診療の柱に据えるとともに、末梢神経疾患や痛みの治療、人工関節の診療、スポーツ整形外科など幅広く対応する。クリニックのマネジャーを務める妻の土原美紀さんは菓子研究家でもあり、栄養補給をサポートする焼き菓子を考案するなど医療とは別の側面から患者を支えているのも特徴だ。開業から10年目を迎え、地域のニーズに応えて神経内科の開設や、理学療法士の増員など診療の充実に注力する土原院長に、同院の特徴、地域医療に対する思いを聞いた。

(取材日2024年11月20日)

神経内科にも対応。地域のニーズに広く応える整形外科

きれいで居心地の良いサロンのような雰囲気ですね。

土原豊一院長 つちはら整形外科クリニック1

開業当初から、何よりもきれいであること、患者さんにとって安全であることを重視して院内づくりを進めてきました。受付はクリニックに出入りする患者さんをすべて見渡せる構造にしていますし、内装や設備は安全に配慮しつつ、かつ手入れや清掃がしやすいものにして、衛生的な状態を維持できるようにしてきました。痛みや体の不具合に悩まれている方に少しでも和んでいただけるように、スカーフや季節のインテリアを飾っています。また、感染症対策と、待ち時間の軽減のために再来自動受付機や精算機を導入。さらに患者さんの利便性を考えて、どちらも2台に増やしクレジットカードでの決済もしやすくしました。

診療面にはどのような特徴がありますか?

骨折、脱臼の外傷や変形膝関節症などの一般整形外科はもちろん、骨粗しょう症の治療と、痛みに対する治療、スポーツ整形外科や人工関節治療などに力を入れています。痛みの治療では、超音波検査下で薬剤を患部に注射するハイドロリリースを行い、五十肩や腰痛に悩む患者さんに提供しています。スポーツ整形外科の患者さんや、腰痛や肩凝りなど慢性疾患の患者さんには、理学療法士やトレーナーと連携して、痛みの症状や目的に合わせた運動器リハビリテーションや筋肉トレーニングを行っています。また、2023年9月には神経内科を開設しました。

神経内科ではどのような診療を行っているのですか。

土原豊一院長 つちはら整形外科クリニック2

しびれやふるえの症状は、整形外科、神経内科、脳神経外科の疾患の可能性があります。特に頸椎からくる整形外科疾患と、神経内科領域のパーキンソン病などとの鑑別診断は難しいところがあり、連携の必要性を感じていたので神経内科を専門とする医師の診療日を設けました。四肢のしびれなど、整形外科か神経内科かと迷われた場合、あるいは頭痛やめまいもご相談いただきたいですね。

骨粗しょう症や人工関節の診療、スポーツ整形にも注力

骨粗しょう症治療が開業の動機と聞きました。

土原豊一院長 つちはら整形外科クリニック3

もともと私自身、椎間板ヘルニアの手術を受けたのがきっかけで、同じような人を助けていきたいと整形外科の医師を志し、大学卒業後は海上自衛隊に所属して診療を行っていました。その後、複数の病院で診療に携わっていた時に、転倒によって骨折して手術を受け、リハビリテーションが長期に及んだり寝たきりになったりする高齢者が多いことを知り、「骨粗しょう症治療で骨密度や筋力アップを図り、転倒を予防することが大切だ」と考えて開業を決意したのです。転倒からつながる寝たきりや介護状態を防ぐためには、骨粗しょう症の治療や予防は最も大切な取り組みと考えています。患者さんの治療へのモチベーションが非常に大切ですので、筋肉や骨の維持に努め、姿勢良く歩く「骨美人」をキーワードに、骨粗しょう症治療の大切さを広めていきたいと思っています。

実際にどのような治療や予防を行っているのですか。

骨骨密度検査は、DEXA法という腰椎や股関節で測定する機器を使っています。さらにエックス線検査と骨代謝マーカーの血液検査を行い、隠れ骨折や骨代謝を把握して適切な診断へとつなげています。身長の変化は病気を自覚するのにわかりやすい目安になるので、身長測定も行います。治療では、内服に加えて点滴や注射など治療法が増えてきたので、症状や生活習慣、家族の都合などに合わせて継続しやすいものを選択できるようにしています。自覚症状が少なく、治療の継続が難しい病気ですから、患者さん自身が病気や治療の目的をよく理解して自分から取り組めることを重視しています。私だけでなく、骨粗しょう症に精通した看護師や受付スタッフ、リハビリスタッフも協力しながら、患者さんの治療へのモチベーションを高め、楽しみながら続けられる食事管理や運動をお勧めしています。

人工関節の診療やスポーツ整形についても教えてください。

土原豊一院長 つちはら整形外科クリニック4

股関節に関しては、人工関節専門病院の医師による診療日を設けて、適応する方は手術につなげ、術後の管理やリハビリテーションは当院で行う病診連携を実践しています。当院で診てくれる先生が勤務する病院で手術が受けられ、退院後は当院で丁寧にフォローするというシステムです。患者さんの疑問や不安を解消するために院内講演会も開催しています。また患者さんの希望や状況により別の病院を紹介することもありますので、医師会の活動などを通じて「顔の見える連携」を広げることにも取り組んでいます。スポーツ整形ではケガや故障の治療、メディカルチェックを行っています。「より高いパフォーマンスができるように」「練習や試合を休みたくない」などのニーズに応えながら、なるべく手術せずに治療していく方法を検討し、さらに故障を防ぐための筋力トレーニング指導に力を入れています。

幸せな人生、健康寿命の延伸に役立つ診療をめざして

診療する際に心がけていることは何ですか?

土原豊一院長 つちはら整形外科クリニック5

待ち時間の短縮と良質な診療の提供の両立です。IT技術も取り入れて効率的な診療の工夫をする一方で、患者さんをよく見て、訴えに耳を傾けることを全員が心がけています。また痛みは脳で感じるものですから、治療が適切でも対応が悪いと痛みが軽減したと感じられないことも考えられます。ですから、受付も治療の一環と考えてほしいと伝えています。そしていつもスタッフが笑顔で対応できるような環境づくりにも努めています。スタッフを大切にすることは、患者さんを大切にすることにつながると思うのです。また毎日、午前診療と午後診療の開始時には、私がドアを開けて患者さんを出迎え、診察室に患者さんを呼び入れる時も自分でドアを開けてお呼びします。これも患者さんとの信頼関係をつくるのに大切なことですし、その際、患者さんの歩き方や表情などをチェックすることも心がけています。

開業から10年目を迎えて、今後の展望は?

「いつまでも自分の足で立って歩けるように整形外科として役立ちたい」、これが開業時の思いでしたが、それは今も変わりません。これからも地域の方々が寝たきりや介護状態にならないように、健康に関する啓発や情報発信にも努めたいと考えています。また、治療や対応も、クリニックの雰囲気や設備も、患者さんの痛みを取ることに役立つものでありたいとの思いも同じです。これからも「居心地の良い空間で、リラックスして診察を受け、アクティブにリハビリテーションをして、笑顔でお帰りいただく」ことをめざしたいですし、新しい治療や医療機器、設備などについても、積極的に取り入れる姿勢も大切にしたい。具体的には、膝の関節症に対する人工関節診療などにも注力したいと考えています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

土原豊一院長 つちはら整形外科クリニック6

医師の役割は病気を治療することではなく、その患者さん自身が治ろうという意欲を後押しすることだと私は考えています。そして、医師だけでなく、看護師、放射線技師、理学療法士、リハビリスタッフ、受付スタッフ全員、さらに患者さん自身とその家族も加わってこそ、チーム医療は成り立つものだと思います。高齢の患者さんが適切な治療を受けて健康長寿につながることは、ご本人だけでなく、家族の幸せな人生も望めます。骨粗しょう症治療の継続に注力し、骨折や転倒リスクのある方には筋力をつけて体のバランスの改善を図って寝たきりを防ぐ。元気な方にはより快適に活動できるよう運動能力や筋力を維持するためのサポートをしていきたいと考えています。痛みや不具合のある方、骨粗しょう症が心配な方、運動して体力や筋力を維持したい方など、気軽に来院していただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

高周波温熱治療/1単位 20分 3300円

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