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増田 一郎 院長の独自取材記事

初石デンタルクリニック

(流山市/初石駅)

最終更新日:2021/10/12

増田一郎院長 初石デンタルクリニック main

噛み合わせや入れ歯治療を専門とし、2015年に「初石デンタルクリニック」を開業した増田一郎院長。若いファミリー層も多いエリアで、もっと地域医療に貢献したいとクリニックを拡充し、予防歯科に力を入れるようになった。「日本では、歯周病に罹患しているのに歯科に通院していない人が多い。そうした人に予防の重要性を啓発し歯を守ることが、歯科医師の使命と考えたのです」。雇用の創出も地域への貢献と考えて、数多くの歯科衛生士、専任の保育士を雇用して働きやすい環境づくりにも尽力する。「噛み合わせ治療は趣味なんですよ」と飾り気のない語り口や、地域や社会への貢献を考える視野の広さも魅力的だ。プライベートでは古武道に取り組むという増田院長に、診療の特徴や、歯科医療に対する思いを聞いた。

(取材日2020年7月3日)

予防歯科を通じて、多くの人の歯を守り、地域貢献を

まず、こちらのクリニックの成り立ちを教えてください。

増田一郎院長 初石デンタルクリニック1

僕の専門は、噛み合わせと入れ歯治療で、以前ここで開業されていた先生も入れ歯治療に注力されていたので、開院当初は引き続き来られる高齢の患者さんが中心でした。その後、開業3年目に2階に広いキッズルームと、歯科衛生士がメンテナンスを行う診療室を3室増設して予防歯科に力を入れるようになりました。この沿線は東京への通勤も便利で、若いファミリー層の多いところですから、小さいお子さん連れの患者さんが多く来られるようになりました。1階は落ち着いたイメージでまとめましたが、2階は少し遊んでみようと、診察室ごとにイメージを変えてリラックスして診療を受けていただけるようにしました。

どうして予防歯科に力を入れるようになったのですか。

大学時代の恩師や、勤務医時代の師匠に「国立大学で学んだのだから、社会貢献するべき」と言われたことがずっと心に残っていました。僕の専門は噛み合わせ治療ですが、顎関節症で生活に支障を来している方は、経験では5パーセントぐらいです。それに比べて、歯周病の罹患率はとても多いというデータもあります。しかし歯科受診率は低い状況。歯科医師として取り組むべきことは、歯周病にかかっているのに歯科医院に通院していない人たちに働きかけ、予防の啓発を行い、歯を失わないようにすることと考え、予防歯科に力を入れて地域医療に貢献したいと思ったのです。

こちらのクリニックは「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」だそうですね。

増田一郎院長 初石デンタルクリニック2

はい。医療費削減の面からも予防歯科は重要ですから、国も「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の施設基準を設けて推進しているんですね。また問題のある人を見つけて救うということに加えて、雇用を産み出すことも最大の社会貢献だと思い、組織を整備して歯科衛生士を多数雇用し、子ども連れの患者さんのために保育士も雇用しました。働く環境も大切ですから、組織づくりにもこだわりました。当院は熱心なスタッフが集まり、よく働いてくれていますよ。

ライフワークとして入れ歯や噛み合わせ治療に取り組む

患者さんに接する際に、気をつけているのはどのような点ですか。

増田一郎院長 初石デンタルクリニック3

患者さんをお客さま扱いしないことです。こちらから極端にへりくだる「患者さま」という態度は違うと思いますし、もちろん患者さんをぞんざいに扱うということでもありません。あくまでも医師と患者、それ以上でもそれ以下でもないフェアな態度を取るように心がけています。治療方針として心がけていることは、できるだけ時間やお金がかからないように、できるだけ多く歯を残すこと。そのためには早期発見・早期治療から始まって、患者さんが気になっているところ以外にも気を配り、ご本人が意識していないところも診るようにしています。

専門の噛み合わせ治療について教えてください。

良い噛み合わせとは、顎関節の動きと歯の噛む位置のバランスがとれている状態です。そうすると見た目が良くなるというだけでなく、噛む機能がしっかり備わると考えています。物を噛むと音が鳴る、口が開けづらい、開けると痛い、開かないなどの顎関節症は最近増えてきましたが、噛み合わせの治療をすることで顎関節にかかる負担の緩和を図ることができます。ただし、噛み合わせの治療は保険適応にならないこともありますし、時間もかかります。治療している最中は、今までと違う噛み合わせになって、違和感もあるので、症状や治療のことをよく理解できる方、根気よく治療を続けられる方にしかお勧めしません。噛み合わせ治療は0.01ミリ単位の細かい調整をしていく治療で、僕自身、ほとんど趣味の領域の治療なんですよ(笑)。

ところで、印象的なロゴマークですね。

増田一郎院長 初石デンタルクリニック4

真ん中のギザギザは古代文字の「歯」と、日頃のケアに欠かせない歯ブラシ、そして東洋・西洋を問わず昔から医療や再生の象徴といわれている蛇を組み合わせたデザインです。人間のやることに完璧ということはないので、完全な円ではなく一部を途切れさせることで不完全さを表しています。もちろん、完璧に近い医療をめざして診療を行いますが、より良い状態を保つには患者さんご自身の努力も大切という思いを込めています。

楽しいから「帰りたくない」と子どもが泣く歯科医院

先生の歯科医師としての経緯を教えてください。

増田一郎院長 初石デンタルクリニック5

実は、当初、僕は小児専門の歯科医師をめざしていました。高校生の頃「歯医者さんは嫌だ」と泣き叫んでいる子を見て、そういう子が怖がらずに歯科医院に行けるような、そんな歯科医師になりたいなと思ったのです。しかし、勤務医時代に師事した先生が入れ歯と噛み合わせのスペシャリストで、噛み合わせに興味を持ちました。噛み合わせの治療は技術の習熟に時間を要しますし、噛み合わせ治療をメインにしている歯科医師は多くないのですが、他の人がやっていないことを僕がやったほうが特徴が出ておもしろいなと思い、この道を選びました。噛み合わせを重視するので入れ歯はもちろん、詰め物やかぶせ物などの精度もその分上がりますから、得意な治療と言えると思います。

今後の展望について聞かせてください。

最近、歯科医師2人体制になり、噛み合わせや入れ歯など僕の好きな診療に集中できる時間が増えたのでうれしく思っているところですが(笑)、さらにより精度の高い治療を行うために、院内で歯科技工を行いたいと考えています。また、歯科技工士を雇うにあたり、分院開設を視野に医療法人化しました。医療法人の名前はアイヌ語の「カタイロッケ」。“夢中になる”“心が集中する”といった意味の言葉です。仕事が趣味の僕に合っていると思うんです(笑)。診療面では、予防歯科に力を入れ、子どもも大人も、歯科に対する健康意識の高い人を増やしたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

増田一郎院長 初石デンタルクリニック6

子育てをしているお母さん方は大変ですよね。私も3人の子どもがいるのでよくわかります。歯科医院に来る余裕がないと思いますが、お母さん方にこそ歯の定期検診や診療を受けて健康を守ってほしいのです。そのために当院では、お子さん連れでも安心して診療を受けていただけるよう工夫をしています。治療を受けたくないと泣いている子はいませんが「帰りたくない」「もっと遊びたい」と泣いているお子さんがいます。お母さんが歯科医院に通っていれば自然にお子さんにも健康意識が育つはずです。歯科医院は痛いから、悪くなったからと来るところではありません。歯を守るためにこそ来てほしい。そうすれば患者さんの負担も減り、社会全体の医療費の削減にもつながると考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

噛み合わせ治療/3万3000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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