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城徳 昌典 院長の独自取材記事

じょうとく内科クリニック

(西条市/伊予西条駅)

最終更新日:2024/05/30

城徳昌典院長 じょうとく内科クリニック main

「じょうとく内科クリニック」は2015年に開業し、以来地域住民の健康を支えている。城徳昌典院長は、実際に患者と対面して五感で診察することを心がけているそうだ。人工透析治療も行う同院では、23時までの夜間透析も行っており、仕事を持ちながら治療をする患者にも寄り添っている。「患者さんの全身を診るということにやりがいを感じ、腎臓内科を専門に選びました」と話す城徳院長は、人工透析の針を挿入する処置は極力自身で行い、患者の顔を見て、声を聞き、それまでと違いがないかをチェックするという。その穏やかな語り口や笑顔に癒やされる患者も多い。インタビューでは診察で心がけていること、同院ならではの特徴、今後の展望などをじっくりと聞いた。

(取材日2020年8月20日)

23時まで人工透析の処置が可能。働く人にも寄り添う

開業されて5年だそうですが、この場所を選んだ決め手はありますか?

城徳昌典院長 じょうとく内科クリニック1

開業する前に西条市内の病院で勤務医をしていました。西条市にはもともとなんの所縁もなかったのですが、働くうちにとても良い場所だなと思うようになったんです。また、人工透析のための施設を造ることは決めていましたので、水がきれいなことも決め手の一つでした。西条市には広範囲に地下水の自噴井があり「うちぬき」と呼ばれています。これは日本の名水百選にも選ばれているんです。また、松山市などにも車で1時間ほどで到着しますし、立地も良いのではないかなと思いました。家族と住むにあたり、西条市は道が広く、車の運転がしやすいということもポイントでしたね。

クリニックでは、どのような診療を行っているのでしょうか?

内科では糖尿病や高脂血症、高尿酸血症、痛風、気管支喘息などの患者さんが多いですね。循環器内科を受診される患者さんは息切れや動悸、胸痛、胸部圧迫感やむくみ、足のしびれや痛みなどを訴えていらっしゃいます。疾患としては、高血圧、狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全などです。腎臓内科には、尿の泡立ち、だるさや貧血などの方が多いですね。疾患としては、腎不全、糖尿病性腎症、腎硬化症、ネフローゼ症候群などです。また当院では、腎不全の患者さんに行う人工透析をするための設備があります。人工透析の全国的な平均は1日4時間週3回といわれています。でも、先々の体のことを考えると5時間から6時間をかけたほうがいいと私は考えており、患者さんには長い時間をかけるメリットを説明して、当院の標準は5時間にしたいと思っています。

このクリニックならではの特色はありますか?

城徳昌典院長 じょうとく内科クリニック2

人工透析の処置を、夕方~23時の時間に行える夜間透析に対応しています。当院での人工透析は基本的に1回5時間ほどかかる上に、週に3度来院する必要があります。もし、夕方にクリニックが終わってしまったら、働く方は治療と仕事を両立することができなくなってしまいますよね。仕事を持っている方や若い方でも治療を必要としている方がいますので、夜間透析の時間を設けようと決めました。また、施設面でも人工透析を受ける方はベッドに横になって天井を見ていることが多いので、まぶしすぎないように間接照明を設置しています。夏場などすっきりしてから処置を受けたいという方のために、シャワー室も設置しました。これは、開業前に見学させていただいたクリニックの先生から頂いたアドバイスをもとに考えたものです。

患者の顔を見て、話して、触れて。五感を生かした診療

患者と向き合う上で心がけていることはありますか?

城徳昌典院長 じょうとく内科クリニック3

腎臓の疾患などは、長く通っていただくことも多くなります。そしてゆくゆくは人工透析が必要になるという場合も少なくありません。人工透析が必要になる前の段階でしっかりそういったことを説明しておくと、患者さんも心の準備ができるので、いざそうなっても受け入れていただけることが多いです。また、実際に患者さんの顔を見て、話をして、触れて、五感で診療することを大切にしています。例えば、人工透析に来られる方に針を挿入する処置は極力私がするようにしています。人工透析を受ける患者さんとは、会う回数も多いですし、顔色や腕の太さなどからそれまでとの違いに気づけることもあるんです。体温計では熱がなくても、触ると熱いとか、食事をしっかり取れているから腕がしっかりしてきた……といったことですね。

医師をめざしたきっかけは? 循環器や腎臓を専門に選んだ理由も教えてください。

医師の道を志したのは中学生の頃だと思います。手術をするのがかっこいいなという漠然とした憧れからでした。その頃憧れていたのは、アメリカの整形外科フランク・ジョーブ医師で、医大に進学後にお会いすることができました。循環器や腎臓を専門にしようと決めたのは、勤務医をしていた頃です。お世話になっていた先生から「全身をトータルで診たり、管理できるのが腎臓内科だ」と聞きました。確かに人工透析などが必要な患者さんの通院回数は多く、抵抗力が落ちている方も多いので、きめ細かなケアが必要になります。体内の水分量も気にしなくてはいけないので、循環器系も診なくてはいけません。そんなふうに患者さんの全身を診ることができるということに惹かれて、循環器や腎臓を専門に選びました。

先生がスタッフの皆さんに共有していることを教えてください。

城徳昌典院長 じょうとく内科クリニック4

私自身を含めてですが、スタッフ一同で患者さんが話しやすい雰囲気をつくれればと思っています。やはり患者さんによっては「こんなこと言ってもいいのかな」「これを聞いてもいいのかな」と遠慮される方もいるので……。もちろん、友達のように親しくなればいいのかと言えばそういうことではありませんが、不安なことはなんでもお声がけいただければなと思っています。また、患者さんから言ってもらうのを待つだけではなく、何か困っているような雰囲気であればこちらからお声がけすることもあります。そんなふうに、患者さんの表情や雰囲気からいろいろなことを感じられるように、日々アンテナを張って患者さんの気持ちをくめるようになろうとスタッフにも伝えているんです。

元気に寿命を全うできるように、サポートを続けたい

印象に残っていることや患者さんに言われてうれしかったことはありますか?

城徳昌典院長 じょうとく内科クリニック5

印象に残っていることは、本当にたくさんあり過ぎて、ここでいくつかピックアップするというのはとても難しいです。言われてうれしい言葉というのも幾つかありますが、たまに言っていただく「先生の顔を見たら元気になった」という言葉は本当にうれしいですね。私にとって患者さんが幸せなことが、何よりもうれしいことなので、そのお手伝いができているんだなと実感できる言葉だからです。診察室に入ってくる患者さんが笑顔で診察室を出られるのが一番ですよね。患者さんが笑顔なら、私も笑顔でいるでしょうし。クリニックに来ていただいて、つらい気持ちで帰るというのが一番良くないことです。少しでも安心したり、楽になって帰っていただきたいと思っています。

お忙しいと思いますが、そんな中での先生のリフレッシュ方法を教えてください。

「リフレッシュ」と言っていいのかはわかりませんが、わが家には5人の子どもたちがいるので、子どもたちとにぎやかに過ごすことが今の私にとっては大切な時間です。まだまだ親と一緒のお出かけを楽しんでくれる時期なので。ただ、新型コロナウイルス感染症を予防する観点から、買い物にもなかなか大人数で出かけられませんし、遠出することもなくなりました。本来なら、私が子どもたちに教えながらテニスをしたり、ゴルフの打ちっ放しに子どもたちと一緒に行くこともあります。中学までは陸上部で、運動も好きなので、子どもたちとスポーツを楽しむことは良いリフレッシュになりますね。

今後の展望をお聞かせください。

城徳昌典院長 じょうとく内科クリニック6

私にできることや、クリニックにできることは限られていると思うので、現状を維持して、患者さんのお役に立ち続けていきたいです。これから男性は90歳、女性は100歳まで生きることが普通とされるような社会となっていくでしょう。その中で、寝たきりや認知症にならずにいかに元気に寿命を全うできるか、そのための情報提供をするのも街のクリニックの役割の一つだと考えているんです。これから超高齢化社会がやってきて、私たち一人ひとりが高齢になっても社会の担い手であり続ける必要があります。いかに働いて役割を果たせるか、それをサポートしていくのが私たちの仕事です。私自身も120歳までは現役でばりばり働きたいと思っているので、ぜひ頼りにしてください。

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