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池上 香 院長の独自取材記事

中野島小児科クリニック

(川崎市多摩区/中野島駅)

最終更新日:2026/07/21

池上香院長 中野島小児科クリニック main

JR南武線・中野島駅北口から徒歩3分の「中野島小児科クリニック」。院長を務める池上香先生は、2015年の開業以来「子どもも家族も安心して頼れるクリニックでありたい」という想いを胸に活動し続けてきた。池上院長をはじめ育児経験のある女性スタッフが多数在籍。今回のインタビューでは、長年幅広く取り組んできた同院の小児科医療や、患者や医療への想い、今後の展望まで、池上院長が笑顔で話してくれた。

(取材日2025年9月18日/再取材日2026年4月6日)

医療だけでなく、子育ての悩みにも幅広く対応

診療内容と、どのようなお悩みでの受診が多いかを教えてください。

池上香院長 中野島小児科クリニック1

風邪・水痘・おたふく風邪などの感染症や、胃腸の不調、喘息、アレルギー疾患、結膜炎、夜尿症(おねしょ)、便秘症、乳幼児健診や予防接種などの医療面についてはもちろん、育児相談や離乳食・栄養相談など、幅広く対応しています。病気では、やはり感染症の患者さんが多く、短時間で原因病原体を調べる迅速検査を用いて早期診断・早期治療に努めています。また、クリニック正面右手に、発熱症状など感染症の疑いがある方のための隔離室直結の入り口を設けました。院内全体で消毒や換気を徹底しており、隔離室の換気は別経路にするなど、院内感染予防に努めています。小児科ではありますが、発熱してご家族で受診された場合は、診察可能な症状ならば成人の患者さんにも柔軟に対応いたします。

アレルギー疾患の診療にも力を入れているそうですね。

はい。アトピー性皮膚炎は体質の影響が大きいものの、発症リスクを抑えるために幼少期から丁寧にケアすることを推奨しています。また、乳児湿疹や乾燥による肌荒れが発症の引き金となることもあるため、洗い方やスキンケアの指導にも力を入れています。さらに、41種類のアレルゲンを短時間で調べられるアレルギー検査機器を導入しています。従来の検査では注射器を使った採血が必要でしたが、この検査は指先に小さな針を刺して少量の血液を採取するだけで検査できるため、お子さんの負担が少ないのが特長です。検査の結果、スギ花粉またはダニアレルギーだと診断した場合は、舌下免疫療法にも対応しています。近年、花粉症の低年齢化が進み、鼻水・鼻詰まりなどの症状で睡眠不足や勉強に集中できないなど、生活に影響が出ているお子さんも少なくありません。舌下免疫療法は5歳から治療できますので、お困りの方はご相談ください。

院内は温かな雰囲気に包まれていて落ち着きますね。

池上香院長 中野島小児科クリニック2

ありがとうございます。待合スペースの壁に飾っている折り紙の貼り絵はスタッフの手作りで、季節ごとに新しく作ってくれています。お子さんの急な病気はもちろん、事前に予定している予防接種であっても、受診には不安が伴うものです。情報があふれる今だからこそ、かえって迷いや心配が増すこともあるでしょう。そうした中で、医療という専門的な対応に加え、特に育児経験を持つ女性スタッフがお母さんと同じ立場で寄り添うことが安心につながると思っています。私自身も同じ子を持つ親として、お子さんやご家族の気持ちに寄り添い、不安を少しでも和らげられるよう、日々、診療にあたっています。

子どもの健康と成長を継続的に見守る体制を整備

他に力を入れている診療はありますか?

池上香院長 中野島小児科クリニック3

感染症は予防が何より大切です。特に小さなお子さんは免疫が未熟で、重い後遺症や命に関わることもあるため、ワクチンで防ぐことが望める病気は早めの接種をお勧めしています。当院では定期・任意接種に幅広く対応し、2026年度から定期接種となった妊婦さん向けRSウイルスワクチンにも対応しています。また、子宮頸がんを予防するためのHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの接種も積極的にご案内しています。私自身も子宮頸がんを経験しましたが、私が若い頃は、まだ日本にはHPVワクチンはありませんでした。だからこそ、若い方には接種できる機会を逃さないでほしいと思っています。副反応への不安にも丁寧に情報提供を行い、納得して選択していただけるようサポートしています。どうぞお気軽にご相談ください。

小児内分泌内科の医師も診察を担当されているそうですね。

週1回、低身長や肥満、思春期早発症など小児内分泌の病気について、専門的な診療・相談に対応してもらっています。開業当時は赤ちゃんだった患者さんが成長するにつれ、発育や発達に関するご相談が増えたことから、大学病院と連携して診療の体制を整えました。2025年には厚生労働省が勧める「小児かかりつけ医制度」の施設基準を満たし、これは当院を継続して受診されている6歳未満のお子さんを対象に、風邪など病気の診療だけでなく、予防接種や乳幼児健診、発達・育児相談まで総合的にサポートするというものです。そのほか、発達障害に関するご相談にも対応し、地域みまもり支援センターや、子ども発達・相談センターなど行政機関とも連携しながら、お子さんの健康を継続的に見守っています。院内では月1回、公認心理師によるカウンセリングも行っていますので、お子さんの行動や発達が気になるなど、子育て中の不安や悩みをご相談いただけます。

ホームページには、英語表記のページも設けられていますね。

池上香院長 中野島小児科クリニック4

私自身、アメリカで出産を経験し、現地の小児科も受診しましたが、違う文化圏で医療機関を受診するのは、言葉や制度、考え方も違うので大変でした。帰国後に勤めた病院は外国人の患者さんが多く、私と同じように戸惑う姿を目にしました。自分が苦労した経験を生かし、外国人の患者さんも広く受け入れていきたいと考え、当院では英語表記のホームページを設けています。外国人が日本で医療機関を受診するためにインターネットで情報収集しても、日本語のホームページが読めなかったり、受診しても言葉が通じるか不安があったりすると思います。ワクチン接種のお知らせも、行政から届いた日本語の封書が読めず予定通り接種できていない方もおられます。当院では、ホームページ上でなるべく情報をお伝えし、安心して受診できる体制づくりを進めています。

患者と家族の想いをくみ取り、安心できる診療をめざす

設備面でのこだわりを教えてください。

池上香院長 中野島小児科クリニック5

お子さん連れで受診するのは大変ですし、兄弟姉妹も一緒に来院することも多いですから、入り口で靴を脱がずにスロープからベビーカーのまま入室できるよう、バリアフリーにこだわりました。診察室もトイレもベビーカーのまま出入りでき、トイレにはおむつ交換台を設置しています。それから、患者さんが受診しやすい環境づくりにも力を入れています。例えば、なるべく待ち時間を減らすために予約システムを導入して、一般診療は朝7時から順番に受けつけています。予防接種や健診もウェブ予約が可能です。

診療の際、どのようなことを心がけていますか?

患者さんやご家族の想いを最大限くみ取り、とにかく丁寧に、できる限り求めていることにお応えすることを心がけて診察しています。そして、受診の発端となった症状だけでなく、症状を引き起こしている背景まで含めて対応するよう努めています。医療には、診断や治療だけでなく、相手のお話を伺うことで根本的な原因の解消を図ったり、悩みをきちんと伺って不安感を和らげたりすることも含まれると思っています。もちろん、保護者の方だけでなく、受診したお子さんの不安を取り除くことも大切です。例えば、子どもにとって注射は特に怖いものなので、予防接種の時は少しでも威圧感を与えないよう配慮しています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

池上香院長 中野島小児科クリニック6

地域のかかりつけ医として、気軽に頼っていただけるクリニックでありたいと考えています。「こんなことで受診して良いのかな」と迷わず、少しでも心配なことがあればご相談ください。平日は18時半まで、土曜日の午前中も診療しており、お忙しい方にも通いやすい体制です。体調面だけでなく、育児の不安や疑問にも、医師として、また一人の親として丁寧にお応えします。今後はオンライン診療の導入を予定しているほか、公認心理師による相談体制の充実を進め、不登校などの課題にも対応していきたいと思っています。お子さんたちの成長に伴い、ニーズも変化していきます。これからも、一人ひとりの不安や疑問に丁寧に向き合いながら、より良い診療の提供をめざしてまいります。