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菅原 草 院長の独自取材記事

すがわら泌尿器科・内科

(横浜市港北区/綱島駅)

最終更新日:2020/04/01

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東急東横線・綱島駅西口から徒歩6分。ビルの2階にある「すがわら泌尿器科・内科」は、緑・黄色・えんじのグラデーションに彩られたもみじのロゴマークが目印だ。これは菅原草院長の「紅葉のように、年齢を重ねるごとに美しく、実り多き人生を送っていただきたい」という患者への願いが込められている。クリニックに足を一歩踏み入れると、そこにはRの曲線沿いに広がる奥行きのある待合室が迎えてくれる。菅原先生は、医師人口のわずか3%と言われる泌尿器科の専門医でありながら、救急救命や緩和治療も提供する在宅医療など、様々なフィールドに身を置きながら研鑽した18年間の医師の経験をすべて還元すべく、綱島の地に今秋、開院。患者一人一人の命の重さと尊さに真剣に向き合いながら、日々の診療に当っている。インタビューでは菅原院長に、医院の特徴や診療方針、プライベートや今後の展望に至るまで、じっくり語っていただいた。
(取材日2015年10月1日)

命の重さや尊さに純粋に向き合った初心を決して忘れず診療に臨む

開業にあたって綱島を選んだ理由は?

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もともと綱島に詳しくなかったのですが、開業前に実際に綱島駅に降り立ってみると、下町風情が漂っていて岩手出身の私も自然に馴染める、自分に合ったエリアだとインスピレーションが沸き、ここなら理想とする医療ができると思いました。以前、勤めていた大学病院との距離もそんなに離れておらず、地域医療連携を通じて患者さんを紹介したり紹介されたりということもできるので、安心感もありましたね。実際に開業してみて、その直感は当たっていたようで、綱島の雰囲気がとても好きになりました。近所に気軽に立ち寄れる飲食店も多く、偶然、患者さんに出会っても、またそこで会話が弾みそうな、良い予感もあり楽しみです。

クリニックの特徴について教えてください。

泌尿器科をメインとして、排尿障害(前立腺肥大症や過活動膀胱)や尿路悪性腫瘍(前立腺がんや膀胱がんなど)そして、生活習慣病をメインとした内科疾患まで幅広く診療するクリニックです。これまでの経験からいうと、男性は前立腺肥大症、女性は過活動膀胱の方が多く来院されます。例えばおしっこが近くなる、映画館に入って最後まで映画を観ることができない、旅行でバスに乗ってもすぐにトイレに行きたくなる、などでお困りになっている患者さんに対して、どういうタイプの排尿障害かを分析し、症状のみならず、超音波や尿流量測定などの客観的な精査をした上で、症状に見合ったお薬を処方しております。他にも夜間頻尿でお悩みの場合、実はそれは泌尿器系の疾患ではなく、就寝前の水分摂取量が多かったり、寝酒ということでアルコールを摂り利尿作用が促されていたり、睡眠障害が原因であったりなど生活スタイルが関係していることや、内科の病気が関連しているケースもあります。その場合も泌尿器科医ならではの見極め方で、泌尿器科疾患を除外していく中で分かってきます。

実際にどのような患者さんが多いですか?

泌尿器科というと男性の患者さんのイメージが強いかも知れませんが、開院して1ヶ月経ち、男女比を見ると男性:女性が6:4と、意外に女性の患者さんが多いことが分かりました。内科の疾患も診るので、泌尿器科に特化した症状ばかりではありませんがが、1日の診療で半数くらいが女性という日もありました。泌尿器科は男性に特化した分野ではなく、女性こそ潜在的に泌尿器科の疾患を抱えておられ、敷居が高いイメージが先行して他科へ受診されているケースが多くあると感じております。

患者さんと接するときに心がけていることは?

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医師になって間もない頃に、今でも忘れられない患者さんとのエピソードがありました。担当していた患者さんが尿路のがんを患っておられて、最後にその方をお看取りしたとき、私は号泣してしまったのです。とても自然な感情の流れで涙があふれてきました。後日、ご遺族から「家族でない先生があそこまで泣いてくださるなんて感激しました」というお手紙を私宛にご丁寧に送っていただき、そのことがずっと心に残っています。それ以降、人の命の重さや尊さに純粋に向き合っていた初心を大事にして、当時の気持ちを決して忘れてはいけないと肝に銘じて、日々、診療するように努めています。患者さんの人生に思いをはせながら、お一人お一人としっかり向き合って、分かりやすい説明を心がけ、真の意味で患者さんと近い距離で診療を進めていきたいですね。

幼い頃の母の交通事故がドクターをめざすきっかけに

医師を志したきっかけは?

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漠然とドクターってすごいなと思い始めたのは、今でもはっきり覚えていますが、4歳の誕生日の時です。というのが、母親から「誕生日に何が食べたい?」と聞かれて、私が果物の名前を言ったところ、「じゃあ買ってくるね」と出かけた先で交通事故に遭ってしまったんです。右の大腿骨の粉砕骨折をして、その夜に緊急の大手術になり、一時は生命も危ぶまれる状態になりました。幸い母は一命を取りとめましたが、入院生活が続き、父も仕事があったので、幼かった僕は半年間、親戚の家に預けられることになりました。その後、母は何とか回復しましたが、整形外科の主治医の先生に大きな信頼を置くようになって、それはもうその先生が言うことは絶対というくらいに。例えば、こういう食べ物は体に良いとか悪いとかいう話を先生から聞いたら、あなたもこれを食べなさい・これは食べてはだめと私に言うんですね。今でもその姿勢は変わっていません。そういう母を見て、医師というのは一人の人生にこんなにも深く関わって、その人の心の中で生き続けるのだ、そういう影響力の大きい職業なんだなと、4歳の幼心に思いました。

泌尿器科を選んだ理由を聞かせください。

母の事故のことがあり、もともと外科系で手術をして人を助けたいという思いが強くあったので、整形外科や、胃がんや大腸がんを診たいと消化器外科に興味が湧いたりした時期もありました。ですが医学部5年生のときに臨床実習で色々な科を回る中で泌尿器科の手術を見たことが、この道に進むきっかけになりました。泌尿器科は後腹膜臓器といって、腹膜に包まれた消化器の裏側にあり、腎臓や尿管は背中側、膀胱や前立腺は骨盤の奥深くにあります。手術を見て、高度な技術で難しい位置にある臓器を摘出して、さらに尿路再建をする泌尿器科に感銘を受けました。専門を選ぶときに、悪性腫瘍・がんを扱う分野にやりがいを感じて、選択肢として消化器外科と泌尿器科が残りましたが、泌尿器科は医師人口の3%しかいないので、希少性があって自分が活躍できるチャンスがあるのではと考え、泌尿器科を志しました。元来、私は人と違うことをやりたいという性分なので、そういう分野の方が自分らしいと考えました。

勤務医時代は色々な科を経験されたと伺いました。

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昭和大学に12年在籍した後、13年目の1年間は救命救急を経験しました。以前から切羽詰まった状況下で、いかに患者さんを助けられるかと言う極限の世界に身を置いてみたいという憧れのような感情がずっとあったからです。現実は報われないことも多くつらい経験もたくさんしましたが、医師としてもやりがいを感じ無我夢中であっという間の1年間でした。そして、その後は在宅での医療ではどんなことができるのかということにも興味が広がり、開院前の2年間は在宅医療を経験させていただきました。そこでは内科系の症例のみならず、認知症や悪性疾患の終末期、神経難病等々、多岐に渡る疾患を経験し、患者さんはもちろんのこと介護をするご家族の苦労には感心させられ、在宅医療の中心は介護者であることを痛感させられました。色々なフィールドの医療を経験させていただいたことで、今度は改めて泌尿器科を中心としてトータルに診ていける医療を自分なりに提供できないかということで、医学部を卒業して18年の時を経て、このたび開院するに至りました。

患者からも近隣のドクターからも信頼されるクリニックにしていきたい

お休みの日は何をされていますか?

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四十肩にならないために筋力をつけようと、38才の年の暮れからウエイトトレーニングを始めてそれが趣味のようになり、週に1〜2回はフィットネスクラブに通っていました。開院前の今年8月の時点で、ベンチプレスを最高で110kgを2回上げられるようになっていたんですよ。でも開業の準備が忙しくなって通えなくなり、プレッシャーがストレスにもなっていたようで、66kgあった体重が61.8kgまで落ちてしまいました。せっかくついた筋肉が少なくなってしまったので、もう少し落ち着いてきたらトレーニングを再開したいですね。それから、3人の子どものうち2番目の6歳の男の子が極真空手を学んでいて、私も学生時代にやっていたので、休日には近くの公園でキックミットを持って息子に突きや蹴りのコンビネーションを教えてあげたりしています。試合に出たときはそこで成長を感じつつ、自分自身が燃えていた頃のように熱くなって応援したりするというのが楽しみでリフレッシュにもなっています。

今後の展望についてお聞かせください。

これからも地道に自分なりに泌尿器科の専門医として、専門性の高い医療、大きな手術はできないまでも大学病院レベルの診断学の分野、つまり診察や検査で患者さんの症状を速やかに分析・判断する医療を提供していきたいです。近隣のクリニックと診診連携を密に取りつつ、大きな病院からいわゆる逆紹介の患者さんをフォローアップしてほしいという要求に応える病診連携においても、同業のドクターから信頼されるクリニックにしていきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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「泌尿器科って、何をしているの?」とよく聞かれますが、何も性病やEDだけを診ている特別な科ではありません。生活の中で身近に起こる排尿障害や炎症疾患、血尿、結石、悪性腫瘍等々、尿路及び生殖器におけるすべての疾患を診るのが泌尿器科です。年を重ねると内科的な疾患と併せ持つことが多いので、泌尿器科を内科系の一部としてとらえていただいて、気軽にご来院いただきたいです。内服薬や注射で治療できる内科系分野や、手術で治療する外科系分野があり、皆さんが思うよりもずっと開かれた診療科なのです。当院では待合室を広く設けて、待つこと自体も楽しみになるような雰囲気づくりをしております。待合室でゆったりと気持ちよく過ごしていただいて、診療後には体だけでなく心も軽くなってお帰りいただければ幸いです。また、バリアフリーで車いすの方もお子様連れの方もご利用しやすい広い多目的トイレをご用意しています。入りづらいというイメージを払拭していただき、ご自身の直感で「もしやこの症状は泌尿器科かな?」と思ったら恥ずかしがらずにお近くの泌尿器科へご相談されてみてください。当院ではお子様の泌尿器科領域の相談にものっています。

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