古賀 正一 院長の独自取材記事
菊川内科皮膚科クリニック
(墨田区/菊川駅)
最終更新日:2026/04/28
都営新宿線菊川駅から下町情緒の漂う町を歩いて2分の所にある「菊川内科皮膚科クリニック」。近隣に住む人や働く人でにぎわうクリニックで、院長の古賀正一先生が一人ひとりと丁寧に向き合っている。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医でもある古賀院長は、これまで数多くの内視鏡を用いた検査と手術を経験してきた。進行がんの患者に接する機会も多く「こうなる前の早期発見・早期治療で、生活の質や命を守りたい」という強い思いを持つ。一方で、総合診療にも携わってきたジェネラリストでもあり、皮膚科の医師とも連携し幅広い視点で患者を見守る。質問にしっかりと耳を傾け、温かな笑顔でわかりやすく答えてくれた古賀先生に、診療にかける思いなどを詳しく聞いた。
(取材日2026年3月16日)
消化器内科と総合診療の経験を生かしたプライマリケア
まず、医師を志したきっかけから教えていただけますか。

小学校3年生の頃、大きな病気で入院したのがきっかけでした。1週間くらい意識が混濁していたのですが、目覚めた時に先生や看護師さんたちが泣いて喜んでくれたんです。そこまで親身になってくれたのはうれしかったですし、今でも忘れられません。医師になってからも、自分はそんなふうに心から患者さんに寄り添えているか振り返るお手本であり原点でもあります。
医師としてのキャリアもお聞かせください。
岐阜大学医学部卒業後は大学の近くにある総合病院で初期研修を受け、スーパーローテーション制度でさまざまな診療科を経験しました。当初は小児科を考えていましたが、子どもだけでなく大人まで幅広く、全身を診ることができる医師になりたいと思うようになり、最も多くの臓器を扱う消化器内科に興味を抱くようになりました。その後に内科を専攻し、まず心臓や肺などの病気も総合的に経験した後、消化器を専門に研鑽を積みました。国立がん研究センター中央病院に派遣され、内視鏡を用いた検査と手術などの先端治療、病理研究を経験できたのは貴重な機会でしたが、同時にプライマリケアの重要性を再認識する日々でした。
なぜプライマリケアに興味を持ったのでしょうか。

胃がんはピロリ菌の除去、大腸がんはがんになる前の大腸ポリープを切除することで予防できるがんだと考えています。他のがんにはない特性を生かして、一人でも多くの方の命を守りたいと考えるようになりました。国立がん研究センター中央病院時代から当院で土日の診療を手伝っていましたが、当法人の小林俊一理事長のお考えを知るほど共感が深まり、総合的な診療の経験も生かせるとも思い、入職を決心しました。
法人のどのような方針に共感したのですか。
患者さんの健康教育に力を入れる「健康や病気について学べるクリニック」を「私と家族のかかりつけ医」として広めようとしている点です。実際、高血圧など生活習慣病で通院していたにもかかわらず、進行した胃がんや大腸がんで国立がん研究センター中央病院に送られてきた患者さんを前に悔しい思いも何度もしてきました。だからこそ、本院や分院とも連携し、患者さんとその大切なご家族が健康で長生きできるよう、必要な生活習慣、検査、予防接種などの啓発に尽力したいと思っています。
内科と皮膚科を掲げ多彩な検査を実施して健康を見守る
現在、どのような患者さんが多いのでしょうか。

菊川は住宅街の中に昔からの町工場や倉庫が点在する、下町情緒のあるエリアです。大通り沿いのビルにはオフィスが並んでいることもあり、働き世代の患者さんが中心でしょうか。駅から近く土日も診療しているので、忙しい毎日を過ごしている方も受診しやすいと思います。訴えとしては風邪や腹痛などのちょっとした不調、糖尿病、高脂血症、高血圧症などの生活習慣病が多いですね。中でも糖尿病の管理には力を入れていて、食事指導をする管理栄養士、自宅でのインスリンの自己注射を指導できる看護師などと協力して診療にあたっています。また、当院は皮膚科もあるので、糖尿病性足潰瘍も注意深く見守り、足切断に至ることのないように早期発見とフットケアに努めています。
内科と皮膚科を標榜し、幅広い診療をしているのですね。
内科専門の医師と皮膚科専門の医師が診療にあたっています。内科では総合内科を中心に、消化器や呼吸器、糖尿病領域まで幅広く対応し、皮膚科と連携することで、さまざまな視点から患者さんの状態を評価できる体制を整えています。内視鏡検査や頸部や甲状腺、腹部、心臓などの超音波検査、呼吸機能検査も行っており、必要な検査をその場で実施することで早期発見・早期治療につなげています。複数の検査や診療を一つのクリニックで完結できる点も当院の大きな特徴です。症状だけでなく生活背景も含めて総合的に診療し、健康や病気について理解を深めていただける医療を大切にしています。家族単位で健康を支えるかかりつけ医として、日常の体調不良から予防医療まで幅広く対応し、地域の中で健康の輪を広げていきたいと考えています。
こちらの強みである内視鏡検査について詳しく伺えますか。

24時間いつでもウェブから予約ができて、上部・下部内視鏡検査を同じ日に実施することも可能です。下剤も6種類を取りそろえ「独特の味が苦手」「大量に飲むのがつらい」といった方にも対応できるようにしました。苦痛を最小限に抑えるため患者さんの希望に応じて鎮静剤を使用し、ほぼ眠っている状態で検査を終えられるようにしています。また、腸を広げて観察しやすくする際、空気の代わりに炭酸ガスを使用しているため、検査後のおなかの張りや不快感もほとんどありません。私は日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の資格を持ち臨床経験も豊富にありますが、AIのサポートもある先進機器を駆使し、おごることなく見逃しのない検査を追求したいと思っています。
健康意識を高め、早期発見・早期治療に結びつけたい
今後、地域でどのような医療を展開したいですか。

日々の診療の中でも医師だけではなく看護師や事務からも患者さんに声かけをして、ご自身の健康を守る意識を高めることができればと思っています。それを患者さんからご家族へ伝えていただき、エリア全体の健康意識を育んでいきたいです。中でも私の専門領域である消化器疾患に関しては、この地域から胃がんも大腸がんも撲滅したいという夢もあります。胃がんはピロリ菌が主な原因と周知され激減しましたが、大腸がんはいまだに日本人の死因上位を占めています。がんになる前の大腸ポリープは小さいものなら検査と同時に切除もできますし、より多くの方が定期的な検査を受けていただけるようにしていきたいです。そのためにも、足を遠のかせる要因となる痛みや苦痛は今後とも徹底的に排除していきたいと思っています。
お忙しい毎日ですがリフレッシュ法はありますか。
家族と食卓を囲むのが何よりのリフレッシュになっています。築地も近いので新鮮な魚を買って、家で料理することもあります。この辺りはおいしいおすし屋さんも多いですよね。ただ、まれに寄生虫のアニキサスにあたった方が受診するケースもあるため、そんなときも内視鏡の出番です。上部内視鏡に虫体専用の鉗子をつけて、胃壁に刺さっているアニキサスを摘出することで、強い腹痛や吐き気の解消を図ります。私もおいしい物が大好きですし、皆さんに生涯にわたって食を楽しんでもらえるようにおなかを守れるのも、消化器内科のやりがいの一つですね。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

自分の健康に自信があり、病院にもめったに行かず検査も一度もしていないという方に、進行した深刻な病気が見つかる例は少なくありません。健康寿命を守るためにも、気軽に検査を受けられるかかりつけクリニックを持つことをお勧めします。当院は内視鏡検査をはじめ、呼吸器や循環器の検査、健康診断に加え、皮膚科診療にも対応しており、幅広い症状を一つのクリニックで診られる体制を整えています。行政から健康診断の通知が来てもなかなか足を運ぶ気にはなれない方も、大切な家族から声をかけられれば考えも変わるかもしれません。ぜひ、ご家族でお誘い合わせの上、受診していただければと思っています。「どこに相談したらいいかわからない」そんなお悩みがあるときも、地域のクリニックや大規模病院へ迅速につなげることもできます。どんなに小さなことでも、お気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは症状がない場合の内視鏡検査(自費):2万2000円 鎮静剤使用:2200円 ピロリ菌検査:6050円

