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河合 隆 院長の独自取材記事

腎・泌尿器科 河合クリニック

(一宮市/今伊勢駅)

最終更新日:2019/08/28

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名鉄名古屋本線今伊勢駅から西へ100mほど歩くと見えてくる「腎・泌尿器科 河合クリニック」。待合室には河合隆院長が10年以上にわたって愛情を注ぐうさぎがあしらわれた陶画が飾られていて、診察を待つ患者の心をほぐしている。このうさぎは同院のロゴマークのモチーフにもなっているとか。河合院長は泌尿器科を専門とし、一宮市を中心に長年研鑽を積んできたベテランドクター。人とのコミュニケーションを大切にした“人に優しいクリニック”をめざし、日々診療にあたる。その思いの背景にあるものとは何か、詳しく話を聞いた。
(取材日2017年2月16日)

患者一人ひとりに向き合うためにクリニックを開院

河合先生はこれまで一宮市民病院など多くの総合病院で研鑽を積まれていたそうですね。

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大学進学時に一度愛知を離れましたが、研修医時代からはこの地域にお世話になっています。私の地元は渥美半島のほうですが、大学卒業後からはこちらの地域にご縁がありまして。地元に戻ることを考えたときもありましたが、より自由にさまざまなことを経験したい、という思いもあって、この地で腰を据えることに決めました。長らく勤務医として過ごしてきましたが、一宮市立市民病院での日々は特に濃いものでした。午前中は診察、午後は手術と、本当に目の回るような忙しさの毎日で。大変ではありましたが、一宮市立市民病院の泌尿器科の担当医として過ごしていくことも考えていましたね。

そんな中、クリニックを開院することになったきっかけとは何だったのでしょうか?

自分が医師として患者さんとどう向き合っていきたいかを考えたことが、きっかけとなりました。視力や手先のこまやかさは、若い頃と比べたらどうしても劣ってしまいます。年齢を重ねていき、昔と同じように治療に取り組み続けることが難しいと感じるようになりました。加えて、忙しさの中で患者さんとのコミュニケーションも「丁寧にできていないのでは?」と思うことも増えてきたのです。そんな中で、自分の診療を見つめ直したいと思うようになりました。そのためにも、環境を整えたい。その思いで開院を決意しました。特に一宮市内には泌尿器科を標榜するクリニックが少なく、自分が外に出ることで足を運びづらいと感じている患者さんの受け皿にもなれるのでは、という考えに至ったことも、背中を押してくれましたね。クリニックを開院するにあたり、診療を通して患者さんの心を軽くできるような「人に優しいクリニック」にしたい、そんなふうに考えました。

医師を志すようになったのはいつ頃のことですか?

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実は、高校生の頃は理工学部をめざしていました。転機は高校3年生の春でした。急性肝炎を患い、3ヵ月の入院を余儀なくされて。本格的な受験生活がスタートするタイミングでしたから、理工学部をめざすこと自体も考え直さないといけない、と悩むようになりました。その時ふと「人と話すことが好きだ」と気づいたのです。人とのコミュニケーションが生かせる理系分野、と考えた時、「医者に向いているのでは?」と考えるようになりました。医師は理系の中でも、人とのコミュニケーションが肝となりますから。そんな思いで、医療の道へ飛び込んだのです。金沢大学卒業後、研修を通して泌尿器科を専門とすることを決めました。自分が医師になるからには手術のような外科的アプローチも、内科的な全身管理もできる医師をめざしたい。そう考え、いろいろな科で研修に励む中で、泌尿器科であればバランス良くその両方がかなえられると考えてのことでした。

患者を1日1回は笑わせて心を軽くしたい

クリニックの患者層について教えてください。

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ご高齢の患者さんが圧倒的に多いですね。70代以降から、100歳以上の患者さんもいらっしゃいますよ。お悩みとしては、尿失禁や夜間頻尿、排尿困難に悩まれている方が多いです。もちろん、ぼうこう炎などに悩む20代の患者さんも足を運んでいただいています。男女比率は女性が3割、男性は7割程度です。やはり泌尿器科は女性の方にはなかなか足を運びにくい科。開院当初は9割近くが男性患者さんでしたが、クチコミのおかげもあって女性の割合も高くなってきました。この辺りはモーニングの習慣も根強いので、患者さん同士のコミュニティーの中で広まっていったのでしょう。クリニック名は最初、「河合泌尿器科」にすることも検討していたんです。でも“泌尿器科”という響きから抵抗感を覚える方もいるかもしれないと思い、「河合クリニック」としました。もしかしたらこれも、女性の通いやすさにつながっているのかもしれません。

服装や事前の準備など必要なイメージもありますが……。

そんなことはありませんよ。通常の診察では問診と尿検査、下腹部のエコーを行うくらいですので、内科を受診する時と同じような服装で大丈夫です。内視鏡検査を行うこともありますが、これは血尿などの異常が見受けられた場合に行う程度です。泌尿器科の診察を目にすることはなかなかありませんからね、実態がわからないことに不安を覚える方もいらっしゃるかと思います。しかし実際は、他の科と大きな違いはないかと思います。

患者さんと接する時に心がけていることを教えてください。

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どんな患者さんにも、診療時に一度は笑顔になってもらえるように心がけています。病気は、必ずしもすべて治せるわけではありません。病気と付き合っていく中で落ち込んだり悩んだり、いらついてしまうことは誰にでもあることです。特に泌尿器科の場合、悩みに悩んだ上で足を運ぶということがとても多いです。そんな方たちの心を、診療を通して軽くすることができれば、症状がすべて改善できなかったとしても、患者さんは前向きになれるのではないでしょうか。笑うことそのものが、免疫力を高めるという報告もあります。大切なのは、どれだけ患者さんを癒やすことができるか。患部をただ治すだけではなく、患者さんの心にも寄り添える、そんな診療をめざしていきたいです。たくさんの患者さんと話すことは、もちろんエネルギーを必要としますが、人と話すことが好きですし、苦ではありませんね。

気軽に足を運べる泌尿器科クリニックをめざして

日頃の生活で気を付けておくべきことなどありますでしょうか?

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泌尿器科に限った話ではありませんが、やはり筋力トレーニングは若いうちから行っておくことをお勧めします。尿失禁の原因は骨盤底筋というお尻周りの筋肉の機能低下によるものが多いですし、全身の筋肉は50代を皮切りに衰えていきます。筋肉だけでなく、内臓の組織も同じく老化していきます。そうなってしまう前に、できることをやっておくべき。尿失禁の治療では、低周波の刺激を利用した治療機器を使うのですが、これも一種の筋力トレーニングです。予防のためにも、日頃からトレーニングに取り組みましょう。特別なトレーニングでなくても、外に出て散歩をする程度の運動を習慣的に取り組めると良いです。

今後の展望についてお聞かせください。

症状を改善できる気軽な方法を患者さんに提供できるようにしたいですね。皆さん手術はなるべく避けたいでしょうし、それに応えてきたいです。同時に、もっと一人ひとりの患者さんと向き合える時間を作っていきたいですね。おかげさまで多くの患者さんにお越しいただいていますが、その分時間が足りないと思うこともあり……。以前は木曜日と日曜日を休診日としていましたが、ご高齢の患者さんも多く、平日の診療時間を増やしたほうがよりバランスが取れると考え、2017年4月から診療時間を変更しました。現在は第2・4木曜日の午前中に診療を行い、第2・4土曜日の午後診療をお休みとしています。また泌尿器疾患は動脈硬化との関連も強く、患者さんからの声もあって動脈硬化度測定(CAVI)の検査機器も導入しました。悩みを抱える患者さんの受け皿となれるように、今後も試行錯誤していかないといけませんね。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

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おしっこの悩みは、どんな方でも口にするのは恥ずかしいことかと思います。泌尿器科にかかる、ということそのものも、悩みに悩んだ上での一大決心でしょう。でも皆さんが思っている以上に、検査も治療も難しいものではありません。口にしづらい悩みの分、その悩みに寄り添っていきたいと思っています。気軽に足を運んでいただけたらうれしいですね。

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