外見だけにとらわれない
歯の機能性を追求した審美的な歯科治療
トラスト歯科
(大阪市西区/阿波座駅)
最終更新日:2025/07/09


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昨今、「美しい歯」をめざしてかぶせ物や詰め物といった補綴物の色にこだわったり、矯正治療を希望したりする人が増えている。しかし、「とりあえず見た目が良くなれば」と、歯の機能性や将来性にまで目を向ける人はそう多くはないという。「トラスト歯科」の歯科口腔外科出身の小川集司院長は、「美しい歯は健康の上に成り立つもの。一時的な美しさを優先してはさまざまなトラブルにつながりかねません」と警鐘を鳴らす。同院では、歯学博士である小川院長が、審美歯科においても全顎的な観点を大切にしたアプローチを行っている。プロフェッショナルとして「ベスト」だと思う方法、そして自分自身が受けたいと思う方法の提案を心がけているという小川院長に、治療法の選択やかぶせ物・詰め物の作製について詳しく聞いた。
(取材日2025年3月24日)
目次
審美性・機能性・将来性を考慮し「美しい口元」へ。歯科技工士との密な連携で補綴物の精巧さも追求
- Q審美的な歯科治療における先生のこだわりを教えてください。
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A
▲先進の機器を幅広く導入し、安全・的確・精密な治療に努める
審美性はもちろん、機能性や将来性も考慮した治療にこだわっています。私は見た目だけをきれいにすれば良いとは考えていません。まず大切なのは10年後、20年後にもトラブルが起きにくい土台づくり。土台となる根の部分の健康があってこそ、長く歯の美しさを保てると考えるからです。「とりあえず今きれいになれば良い」という見た目重視の患者さんには、見た目だけのご要望にも技術的には対応可能ではあります。ただ、再治療にならないよう、プロフェッショナルとして「ベスト」だと思う選択肢をご提案し、患者さんと相談の上で治療方針を決めていきます。
- Q機能性において具体的にどのようなことを行っていますか?
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A
▲患者の将来の口腔の健康を守ることを常に意識
将来トラブルが起きる可能性をなくすことに努めています。例えば、歯の根の先で炎症が起きて膿がたまっている状態でそのままかぶせ物などをすると、結局は数年後に腫れてやり直しになるケースがあります。必要に応じてマイクロスコープを用いた根管治療を行うことで根管内を詳細に観察し、感染源の見落としをなくした上で細部まで治療を行います。また、歯とかぶせ物の間に隙間ができて虫歯を再発してしまうことがありますが、マイクロスコープを使うことにより隙間なく入れられるので、虫歯の再発率の低下も望めます。土台は何度もやり直しが利かないので、先進の機器を活用しつつ、技術と経験をもとに細部まで治療を行うことを意識しています。
- Q歯科技工士さんとの連携も綿密に行っているそうですね。
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A
▲歯科技工士の重要性を語る小川院長
当院では詰め物・かぶせ物・インプラント・義歯それぞれ専門的な歯科技工士さんと連携しています。特に審美的な歯科治療の場合には、経験豊富な歯科技工士さんがクオリティーを追求した詰め物やかぶせ物を作製するために、時には患者さんの口腔内をチェックしてもらい、写真だけではわからない色、形態などを直接、患者さんと相談し、確認してもらってから作製します。「患者さんのため」という熱意を共有する同志として患者さん一人ひとりに対して妥協せず、本来なら費用がかかる作業もいとわずにクオリティーの高いものの作製に努めることがわれわれの責任だと考えています。
- Q仮歯であっても、妥協はしないと聞きました。
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A
▲細部までこだわり、口腔の悩みの根本的解決に努める
当院では審美的な歯科治療の場合、仮歯を歯科技工士さんに作製してもらっています。仮歯が最終的な歯ぐきの形態を決めると考えていますので、極力最終補綴に近いものを作っています。例えばかぶせ物の境目を深く取りすぎているなど、合わない仮歯を装着していると歯ぐきが炎症を起こし、最終補綴の型を採る時に歯ぐきから出血してしまうことがあります。そうするときれいな型採りができず、仕上がりに影響が出てしまいます。また、仮歯が安定していれば、周囲の歯の位置がずれるといった噛み合わせへの影響を防ぐことにもつながります。仮歯のクオリティーを重視することで、審美性はもちろん、機能性や将来性も考慮した治療が可能になるのです。
- Qどんな症例にも専門家として適切な治療を提案しているのですね。
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A
▲複雑な症例にも治療法を組み合わせるなど幅広いケースに対応
患者さんのお口の悩みに対する感じ方はさまざまですが、どのような悩みであっても、私は自分自身や家族にも受けさせたいと思える最適な治療を提供することを大切にしています。例えば、歯並びの治療では、術前矯正を行ってからインプラントを入れ、術後にも矯正を行うような複雑で難しいケースもあります。そうした治療には、インプラント・矯正・審美歯科の各分野に精通していることと設備が不可欠です。私は歯科口腔外科で培った経験と先進機器を生かし、お口全体を総合的に診て、プロフェッショナルとしてどんなケースでも患者さん一人ひとりに合わせて対応しますので、安心してご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/38万5000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/39万6000円~、セラミックのかぶせ物/14万9600円~、根管治療(1根管)/3万3000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。