プロケアとセルフケアを組み合わせた
きめ細かな予防歯科を
吉本歯科クリニック
(横浜市青葉区/たまプラーザ駅)
最終更新日:2021/10/12
![吉本歯科クリニック プロケアとセルフケアを組み合わせた きめ細かな予防歯科を](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctormt/img_title_url/4855/top.jpg)
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- 保険診療
- 自由診療
歯が痛い、歯周病が気になるなど、トラブルがないとなかなか足が向かないのが歯科医院だ。しかし、本来はこうしたトラブルが起こる前から予防するのが望ましいと「吉本歯科クリニック」の吉本寛規院長は話す。日本人の予防歯科に対しての意識はまだまだ低く、相変わらず痛くなってから受診する患者が多い印象を持っているという。口腔内を良い状態に長くキープするためには、歯だけでなく、土台である歯茎も健康に保つ必要があり、それにはセルフケアだけではなく定期検診による予防が重要だそう。同院では、保険診療と自費のメンテナンスを組み合わせ、患者へのセルフケアの指導から、メンテナンス用具のアドバイスまで、きめ細かな予防歯科を提供している。吉本院長に同院の予防歯科について詳しく教えてもらった。
(取材日2020年11月18日)
目次
定期検診に自費のメンテナンスを加えることで、よりきめ細かなメンテナンスが可能に
- Qなぜ予防歯科が大切なのでしょうか。
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A
▲治療を終えてから定期検診で良い状態を保とう
歯は一生使うものです。虫歯や歯周病になってから歯科医院を受診するのではなく、定期検診でこれらを予防することが、将来自分の歯を残すことにつながっていくからです。治療が必要な人はきちんと治療をし、終わったら定期検診を継続して良い状態を長く保つことが予防への第一歩です。トラブルの早期発見や早期治療にもつながり、症状のないうちからケアすることで、一生に受ける治療の回数も格段に減るでしょう。また、口腔内の細菌が心筋梗塞や脳梗塞、誤嚥性肺炎、認知症など、多くの病気と深く関係することもわかってきています。全身の健康を守るためにも、予防歯科を通して虫歯や歯周病を防ぎ、口腔環境を良好に保つことが重要になります。
- Q予防歯科において大切なことはどのようなことでしょうか。
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A
▲定期検診では自身の歯茎の状態を把握することが大切
予防歯科の目的は大きく分けて歯周病と虫歯の予防が挙げられます。歯周病の治療後に再発させないようにするには、歯科医院での指導と管理が必要です。残念ながら、受診していただいた時点で歯周病がかなり進行している方も多く、治療と予防につなげるには、まず、ご自身の歯茎がどのような状態なのかを定期検診で把握することが重要です。虫歯に関しては、生活習慣や歯磨きなどのセルフケアが予防に役立ちます。中でも私がお勧めしている方法は、フッ素を高濃度に含む歯磨き粉を使って2分間歯磨きを行い、歯磨き粉を吐き出してそのまま2時間飲食や洗口をしないというイエテボリ法で毎日2回歯磨きをすることです。
- Qこちらではどのようなメンテナンスを行っているのでしょうか。
-
A
▲歯科衛生士によるメンテナンス
定期検診と併せて、自費でのパウダーメンテナンスをお勧めしています。パウダーメンテナンスは、パウダーを噴射してクリーニングする方法で、歯周ポケット内に潜むバイオフィルムの除去も図れ、歯周病の予防に有用です。バイオフィルムは歯石と違い、アメーバのようにヌルヌルとした細菌の集まりで、従来の超音波では取ることが困難です。当院の定期検診は、最初に歯茎の状態を数値化し、虫歯のチェックや歯石の除去を行ってから、一週間から10日後に再度受診してもらいます。1回目の歯石除去の状態を確認してから、SRPという方法で歯茎の中の歯石を取り、ご希望の方にパウダーメンテナンスを行っています。
- Qパウダーメンテナンスが重要な役割を担っているのですね。
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A
▲歯科衛生士によるセルフケアのためのブラッシング指導も
こちらは歯質にもほとんど負担がかかりません。月に1回から2回など、その人に合わせたかたちで提案させていただいています。パウダーメンテナンスの前には、口腔内のプラークを染め出してプラークスコアを測定します。汚れを目に見えるようにするわけです。これにより、磨けていない場所やその人の磨き癖などがわかります。患者さんも「よく磨いたつもりなのに」と、染め出された部分を見て驚かれるはずです。毎回行う歯科衛生士によるブラッシング指導で、セルフケアの上達が見込めます。自宅でのケアが8割だとすると、残りの2割は歯科医院が行うプロケアで歯石やバイオフィルムの除去を行うことが予防の質を高めていくことにつながります。
- Q自宅で行うセルフケアについてアドバイスをお願いします。
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A
▲自分に合った管理方法や歯ブラシ選びを歯科衛生士に聞くのも重要
一番重要なのは自己流にならないことです。歯科医院からのアドバイスは素直に実行してみてください。そのためには自分に合った管理の仕方や歯ブラシの選び方などを歯科衛生士に聞くことも大切です。基本的にはきちんと歯を磨いて患者さんご自身でも口腔内を清潔に保つ努力をしていただき、さらに歯科医院で定期検診とクリーニングを受ける、この繰り返しになります。虫歯や歯周病になってから歯科医院との付き合い方を考える人が多いですが、それからでは治療費が高くついたり時間もかかったりします。天然歯と健康な歯周組織に勝るものはありません。自分に合った予防法を手に入れたら一生ものの財産なので、ぜひ真剣に取り組んでみてください。
自由診療費用の目安
自由診療とはパウダーメンテナンス/1回8800円