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大迫 正行 院長の独自取材記事

おおさこ心のクリニック

(横浜市青葉区/あざみ野駅)

最終更新日:2019/08/28

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あざみ野駅から徒歩5分の通いやすい場所に「おおさこ心のクリニック」はある。「患者さんの発症から回復・社会復帰までを見守りたい」との思いで開業した大迫正行院長。ハキハキとした語り口が印象的なドクターだ。患者さんはもちろん、家族の心のケアにも取り組む真摯な姿勢が信頼を集めている。「気軽さ」「通いやすさ」にこだわり、心療内科・精神科という閉鎖的なイメージの払拭、相談しやすい空間づくりにも注力。そのかいあって同院の患者層は幅広く、18歳の学生から97歳の高齢者までさまざま。対話が重要とされる心療内科において、気軽に通院できるクリニックの存在は多くの患者さんの心の支えになっているだろう。 2015年6月の開院以降、患者さんと接したことで見えてきた思い、そして今後の展望について聞いた。

小さな悩みに寄り添い、時間をかけて回復へ導く

診療において心がけている点をお聞かせください。

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来院される方には一人ひとり、それぞれつらい症状、ストレスに感じていることがあり、その内容や程度もさまざまです。 患者さんが「困っている」という点では皆さん同じで、大切なのはその程度に関わらず、患者さんがお困りの症状をどう和らげていくか。 十分に時間をかけて話を聞いて、問題(症状)の本質を見つめていく。 そして必要に応じて上手に薬を使ったり心理検査を行い、カウンセリングをお勧めしたり、という流れを重視しています。 精神科では診断にこだわってしまうと患者さんが何に困っているのかを見失う可能性があるので、そうならないように心がけています。

心療内科の治療において、患者にとってのゴールはどこにあたるのでしょう。

通院されている方ならば「病気が再発、再燃しないように」「一日でも早く元の生活に戻れるように」という2つの柱を意識します。そのためには、病気そのものの治療だけでなく、段階的な回復をふまえることが大切です。 例えば病気で仕事や家事が思うようにできなくなったとします、いずれ働くためにはどういうステップが必要かを考えます。 まずは症状を和らげる、そして徐々に家事や仕事を含めた元の生活をめざしていくために必要なこと、つまり周囲の理解や環境づくり、本人の物事への考え方、受け止め方などなど……さまざまなことを整えていく。 焦らずにこうしたステップアップを繰り返して、はじめて患者さんが「よくなった」と実感できる、それがゴールなのではと考えています。

開業されて、診療スタイルに変化はありましたか?

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患者さんと向き合う時間が格段に増えました。 勤務医時代は、入院患者さんも担当していることに加えて臨床以外の業務も多く、外来診療の枠に限界がありました。 今では臨床に専念できるため再診枠も増え、こまめに対応できるようになりました。 これが開業して一番のメリットですね。 患者さんにとっても通いやすさは安心につながると思います。心療内科・精神科は科の性質上、医師がある程度の年齢になっても続けられる分野です。開業することで定年や異動を考えることなく腰を据えて診療にあたりたい、初診からその先までずっと寄り添いながら、長くお付き合いできるクリニックを理想としています。

高齢者の精神疾患も視野に入れた診療を提供したい

精神科医をめざしたきっかけや、この地に開院された理由をお聞かせください。

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父が外科医だったので、医療や病院という存在は常に身近にありました。小さい頃から父が忙しそうに働いていたのを覚えています。 私自身、大学時代から精神科に興味があり、 同じ医療でも他の科にはない分野だと感じていましたが、医師として総合的な知識を学ぶため、まず内科の道へ進みました。風邪や腹痛から末期がんまで幅広く向き合い、内科の奥深さを知ることができました。 内科医として約10年の経験を積んだ後、精神科の勉強を開始。 大学病院や精神科病院で勤務し、江田記念病院では精神科部長や副院長などの役職を経て、当クリニックを開業しました。開業の地としては、 勤務医時代の近隣の先生方との関係や、これまでの患者さんを引き続き診療していきたいという思いから、ここ、あざみ野を選びました。

高齢化社会において、心療内科が果たす役割をどのようにお考えですか。

認知症患者や高齢者の精神疾患は、今後さらに増えることが予想されます。 物忘れがあっても、認知症ではなく他の病気、例えば「老年期うつ病」などの可能性もあります。 老年精神科では、そうしたお年寄りの精神疾患すべてに取り組んでいきたいと考えています。 ご高齢の方ほど、心療内科を受診しづらいのではないでしょうか。 特に認知症に限らず自分が精神疾患であるという診断がつけられることに抵抗感を持つ方は多いです。その点に配慮しながらも、診断=レッテル貼りということではなく、「お困りの症状をよくしていく、少しでも楽にしていく」という発想を持っていただくことが大事ですね。 当クリニックでは週に2日、臨床心理士による「物忘れ」などの認知機能検査を行っています。
また近隣のクリニックや病院の先生方と連携を強くして、当クリニックではできない画像検査等を積極的にお願いしています。

認知症は先生が以前から取り組んできた分野なのでしょうか?

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江田記念病院では物忘れの専門外来がありました。 またそれ以外でも入院・外来問わず認知症の患者さんの診療にあたっていました。 年々認知症の患者さんは増えています。 高齢化社会においては「老老介護」を含め、介護されている方が自分ひとりで抱え込んでしまうことが多く、精神的に疲弊してしまうケースも非常に増えています。 このような介護する側のサポートも頑張っていきたいと考えています。 実際ご夫婦や親子で通院されている方も多くいらっしゃいます。 また当院では診断や治療はもちろん、成年後見制度の鑑定や行政、各種社会サービスのご案内も行っていますので、ぜひ御相談ください。

気軽さとこまやかさで患者の安心を引き出していく

クリニックのイメージづくりへのこだわりはありますか。

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メンタルクリニックの受診に抵抗がある方は、昔に比べると少なくなってきているかもしれません。 それでもまだまだ受診を躊躇する方は多いと思います。 より気軽に受診できる雰囲気作りを心がけたいですね。 内装は「いかにも病院」の白ではなく、ナチュラル系がベース。 患者さんが肩ひじを張らずに来られるよう、温かみある待合室を意識しています。開院祝いに患者さんや皆さまからいただいたグリーンも明るいクリニック作りに役立っています。

受付の方をはじめ、スタッフさんの印象も柔らかいですよね。

ありがとうございます。当クリニックのスタッフは計6名。私と臨床心理士2名、そして受付の事務スタッフが3名の持ち回りで対応しています。心療内科ではスタッフ間での情報共有は非常に大切。毎朝ミーティングを行い、予約の患者さんについての情報などを確認しています。 「車いすの方だからお手伝いを」「ご家族の様子に気を配って」という細かな話ができるのも、少人数ならでは。 「明るい」「落ち着いている」スタッフの性格はさまざまですが、共通しているのは「優しさ」です。 それぞれ笑顔で自分の仕事に一生懸命取り組んでくれています。患者さんにとっても、安心できる存在だと思いますよ。

最後に、受診を検討されている方にメッセージをお願いします。

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心療内科は「いつ行けばいいんだろう」と思った時が「受診する時」です。ストレスの多い時代ですから、受診するのに早過ぎたり遅過ぎることはありません、早期受診、早期治療が一番です。 また内科など他の科に通院されていて長年にわたって改善がみられなかった体の症状が、心療内科を受診して治療したら良くなったというケースもあります。ご自身が楽になって、毎日を気持ちよく過ごすためにも、ぜひ一度ご相談にいらしてください。

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