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生活習慣病が要因となる脂肪肝
肝硬変や肝臓がんへの進展に注意

きらく内科クリニック

(墨田区/両国駅)

最終更新日:2022/02/15

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  • 保険診療

アルコールを飲む人がなる病気というイメージも強い「脂肪肝」。健康診断などで脂肪肝と指摘を受けていても、様子を見るように言われて放置している人も少なくないかもしれない。しかし脂肪肝の中にはアルコール摂取とは関係がなく、さらには病気が進行して肝炎や肝硬変、中には肝臓がんになることもあるタイプがあるというから放ってはおけない。「進行する脂肪肝は、生活習慣病や内蔵肥満とも強く関係があることがわかってきています」と話す「きらく内科クリニック」の院長で日本肝臓学会肝臓専門医でもある都野晋一先生に、アルコール摂取とは関係のない場合の脂肪肝と生活習慣病との関係などについて、詳しく話を聞いた。

(取材日2019年3月27日)

沈黙の臓器といわれる肝臓。症状がないからと油断せず、専門の医師の診断を受けてほしい

Q生活習慣病と肝臓疾患は密接な関係があると聞きました。
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▲肝臓専門医による検査の重要性を訴える都野晋一院長

生活習慣病には、高血圧や脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症などがありますが、いずれも年齢が上がるとともに発症しやすくなり、肥満がベースとなっていることも多くあります。その中でも問題とされる生活習慣病は、いわゆるメタボリック症候群のように、内臓脂肪との関連が高いものだと言われています。そして、内臓脂肪が強く関係しているのが、肝臓に中性脂肪がたまってしまう脂肪肝です。脂肪肝には、お酒を飲む人がなる病気というイメージがあるかもしれませんが、近年、特に肝臓を専門とする医師の中では、お酒をそれほど飲まない人がなってしまう「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」が注目されています。

Q非アルコール性脂肪性肝疾患は、なぜ注目されているのですか?
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▲明るく清潔に保たれた処置室

非アルコール性脂肪性肝疾患は、単純性の脂肪肝と、脂肪肝から肝臓病が進行する「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」に分けることができます。単純性の脂肪肝は病気がほとんど進行しない一方で、非アルコール性脂肪肝炎は、徐々に進行して肝硬変になったり、肝臓がんを発症したりすることもあります。つまり、「脂肪肝ですが、様子を見ましょう」と言われていたのが、気がついたら思っていた以上に病気が進行しているということがあるのです。肝臓は沈黙の臓器ともいわれ、病気がよほど進行しないと症状が出てきませんから、非アルコール性脂肪性肝疾患の方は、肝臓を専門とする医師の定期的なチェックを受ける必要があります。

Q単純性と非アルコール性脂肪肝炎はどうやって見分けるのですか?
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▲優しく丁寧に診察をしてくれるので安心

自覚症状や簡単な検査では見分けることができませんので、問診やいくつかの血液検査の結果をスコアリングしたり、エコー検査や必要に応じてMRI検査などを行い、検査結果を総合的に判断して肝臓の状態を評価します。確定診断をするには、肝臓の組織を少し取って病理検査をする肝生検が必要です。しかし、肝臓の評価ができる特殊なエコー検査やMRI検査に対応している施設は少ないですし、肝生検もできる施設が限られる上に患者さんへの負担がありますので、そう簡単にできる検査ではありません。ですから、肝臓を専門とする医師による総合的な診察によって、肝臓病が進行していないかを定期的にチェックする必要があるのです。

Q肝臓病を患わないために、日常生活で注意することはありますか?
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▲図でわかりやすく解説してくれる

脂肪肝には生活習慣が大きく関わっていますが、生活習慣には仕事や食事、睡眠、ほかにもさまざまなことがあり、それらのどこかに脂肪肝となる要因があるということになります。人によってそのポイントは違ってきますので、肝臓を専門とする医師と相談しながら問題点を洗い出し、そこにフォーカスして生活習慣を是正する必要があります。私の経験では、20〜40代の働き盛りといわれている人たちには、毎日非常に忙しく働いて夜遅くに帰宅し、食事をしてすぐに眠ってしまう方が少なくありません。このような方たちは、まさに脂肪肝の予備軍ですので、食事のタイミングや睡眠時間を是正することは、どなたにも共通する重要なことだと思います。

Qこちらの医院ではどのような治療が受けられるのでしょうか?
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▲先生と話しながら胃腸の検査ができる経鼻内視鏡

まずは検査をして、脂肪肝かどうかを確認します。脂肪肝であれば、血液やエコー、MRIなどのいくつかの検査を行い、肝臓の状態や非アルコール性脂肪肝炎であるのかを診断します。検査の結果、非アルコール性脂肪肝炎で病気が進行する可能性が考えられるのなら、いくつか候補のある薬の中から効果の期待できそうなものを処方します。同時に、そうなった原因と考えられる糖尿病などの生活習慣病の治療も行いながら、生活習慣の中からそうなった原因となることを探し出して、その人に見合った生活習慣に是正していくことになります。また、すぐに治療の必要はないと判断されれば、半年に1回など、定期的にチェックをしていくことになります。

ドクターからのメッセージ

都野 晋一院長

健康診断などで脂肪肝と指摘されている人は多いと思います。その中には、様子を見ましょうと言われている人もいると思いますが、肝臓病が進行して、いずれは脳血管疾患や心疾患、さらには多臓器のがんによって亡くなる人も少なくありません。しかし、肝臓の病気は気づかないうちに静かに進行して、かなり悪化するまで自覚症状は出てきませんから、脂肪肝と指摘されている方、特に健康診断で何年間も続けて脂肪肝と言われている方や、脂肪肝に加えて糖尿病や高血圧、脂質異常症などの基礎疾患を持っている方は、一度は肝臓を専門とする医師の診察を受け、肝臓に本当に問題がないかの判断を仰いでほしいと思います。

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