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都野 晋一 院長の独自取材記事

きらく内科クリニック

(墨田区/両国駅)

最終更新日:2020/06/03

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都営大江戸線両国駅A2出口に直結するビルの3階にあるのが、「きらく内科クリニック」。暖色系の色と木を使った優しく温かい雰囲気の待合室や快適なリクライニングシートが並ぶ処置室など、訪れた患者に身も心も喜んで楽になってもらいたいという都野晋一院長の想いが詰まった同院。消化器内科の専門的な診療に加え、小児から高齢者までの内科を総合的に診療することで、地域のかかりつけ医として家族全員の健康を支えることをめざしている。「自分のことは自分でできる元気な80代をめざして、健康寿命をのばして、寝たきりにならないようにサポートしていきたいと思います」と気さくに語る都野院長に、同院のことや診療にかける思いを聞いた。
(取材日2019年3月27日)

訪れた患者に「きらく」になってもらいたい

クリニックを紹介していただけますか?

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当院では、一般内科と私の専門である消化器内科、そして小児科の診療を行っています。肝臓を含めた消化器の専門的な治療にも、もちろん力を入れていますが、私が一番したいのは、自分が病気になった経験やこれまでの診療で培ってきた経験を生かした地域医療です。そもそも私が開業したのは、それまで慢性期病院の院長をしていたのですが、生活習慣病が原因で脳卒中や心不全、腎不全となって体が不自由になり、寝たきりになってしまったり、がんになってしまった患者さんをたくさん診てきたことから、そうはならずに、自分のことは自分でできる元気な80代をめざして、健康寿命をのばして、寝たきりにならないようにサポートしていきたいと思ったからなのです。そのためには地域に密着して、お子さんから高齢の方まで家族全員の生活も診ることができるかかりつけ医として内科を総合的に診療しながら、自分の専門性も生かしてやっていきたいと考えています。

「きらく」という名前には、どのような思いが込められているのですか?

クリニックの名前はひらがなにしてありますが、これを漢字で書くと「喜楽」です。訪れていただいた患者さんに「来て良かったと喜んでいただきたい」「身も心も楽になってほしい」という思いから名づけました。これは、心もリラックスできる環境が、体の治癒にもつながっていくという当院のコンセプトでもあります。病気は、「病の気」と書くように、気持ちが元気でなければ、体の元気も保たれません。気は目に見えないものですが、これまで続けてきた診療と自分自身が患者になった経験から、私はその存在を身近に感じるようになりました。当院では、患者さんが心地良くいられる環境を第一に考え、スタッフとも協力しながら空間づくりに努めています。

どのような患者が訪れていますか?

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お子さんから高齢者まで、幅広い患者さんに来ていただいていますが、比較的、若い人が多いかと思います。私はまだ、ここに来てから4年ですから、高齢の方は、それよりも前からかかりつけの先生に診てもらっていることが多いようですね。当院をご利用いただいているのは、この近辺に勤めている方や近所に住むファミリー層の方が多くて、風邪や腹痛、インフルエンザなどの一般的な症状や、会社などの検診で引っかかったからということでいらっしゃって、血圧や糖尿病、脂質異常症や肝臓の治療を始めるということが多いですね。

非アルコール性脂肪性肝疾患の治療に力を入れる

力を入れていることは何ですか?

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一つは、専門である肝臓疾患です。肝臓疾患は、C型肝炎に新しい薬が登場して治療できるようになるなど、近年、すごく進歩しているんです。その一方で、お酒をあまり飲まないのに脂肪肝となってしまう「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」、それが気がつかない間に進行して肝炎や肝硬変、中には肝臓がんになってしまうこともある「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」の増加が、世界的にも問題となっています。これらの診断や治療は難しいのですが、生活習慣病や内臓肥満とも強い関係があるので、肝臓疾患を専門とする医師としてしっかりと診断して、投薬による治療に加えて、生活習慣の中の問題点を見つけ出して指導をすることで、肝臓病が悪化しないようにすることには力を入れています。

診療の際に心がけていることを教えてください。

インフォームドコンセントといいますか、「先生にすべてお任せします」というのではなくて、できるだけ丁寧に説明をして、患者さんに理解をしてもらって、自分の病気なのだから、自分でもしっかり理解した上で病気を治すという意識を持ってもらえるようにしています。例えばインフルエンザは、症状があっても検査で出ない人もいます。そんなときに、「とりあえずこの薬を飲んでください」とする方法もあるかもしれませんが、「こういうことが考えられるのでこの薬を出しますので、経過をみてください」というように話せば、患者さんも納得してくれると思うんです。それに、先ほど話した肝臓病でも、自覚症状がほとんどない中で生活習慣に介入しないといけませんから、患者さんに理解、納得してもらうことは、本当に大切になります。

忘れられないエピソードはありますか?

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研修医時代、自分と同じ歳の患者さんを受け持ったことがあります。その方は原因不明の発熱で入院されていたのですが、同じ歳ということもあり、意気投合して「元気になったら遊びに行こう」と話していました。しかし、その方の病状はどんどん悪化して、それから3ヵ月ほどして亡くなってしまったんです。一生懸命勉強しているだけで成り立つほど、医療は簡単ではないことをわかっていたつもりでしたが、自分の無力さに愕然とし、正確で迅速な診断の重要性を強く感じました。病気の進行は、こちらの都合など待ってはくれないですから、医師が迷っていては、助けられる命も助けられないのです。その後も難しい症例を何度も診てきましたが、最初にしたその経験と、その方との思い出を私は生涯忘れません。そしてその記憶が、迅速な対応と的確な診断、必要に応じた早期の検査を遅らせてはいけないと今も、そしてこれからも私を奮い立たせてくれるのだと思います。

父の病気を治してあげたいと思い医師の道へ

先生は、なぜ医師を志したのですか?

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私が高校生の頃、父が慢性の肝炎、肝硬変を患いました。病気と闘いながら仕事を続ける父を見て、「何とかその苦しみを和らげてあげたい」「医師になって父の老後を診ていきたい」、そんな気持ちから、医師をめざそうと決めました。小さな頃に医師だった伯父夫婦の姿を見ていたことも、医師をめざす大きなきっかけになったと思います。毅然とした態度で患者さんに向き合う姿は、子ども心にも格好よくて、人から感謝される医師という仕事はなんて素晴らしいのだろうと感じましたね。それで内科の医師になりましたが、診療を続けていくうちに、ただ病気だけを治すのが医療ではないと思うようになりました。病気を持つ患者さんの心や生活環境を踏まえて、個々の患者さんに合った薬の処方や病気と向き合うための指導をしていく。患者さんの生活に密着した治療ができる内科は、私の行いたい医療を実現できる科だと思っています。

どのようにリフレッシュしていますか?

体を動かすのが好きなので軽く走ったり、本を読んだりしています。あとは、スポーツ観戦が好きなので、近くにある両国国技館に相撲を見に行ったり、東京ドームまで好きな野球チームの応援に行くこともあります。時間が取れなくてなかなか行けないのですが、行けた時には最高のリフレッシュになりますね。

今後の展望とメッセージをお願いします。

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私がめざすのは、地域のかかりつけ医として、何でも相談できるクリニックです。病気の方は元気になれるように、健康な方は今の元気を長く保っていけるように、患者さんと一緒になって未来を考えていきたいと思っています。その上で、当院では苦痛の少ない経鼻の胃の内視鏡検査も行っていますが、胃や大腸、肝臓といった消化器の専門的な治療もしっかり行っていきたいですね。骨粗しょう症の検査も行っていますし、診断の上で適切な病院をご紹介することも可能ですので、不安なことがあればご相談ください。また、お子さんの患者さんも増えてきたこともあって、子どもの検診や予防接種には、インフルエンザの時期などに余計な院内感染を防ぐため、午後の診察前に専用の時間を設けています。こちらもぜひご利用いただきたいですね。

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