全国のドクター8,873人の想いを取材
クリニック・病院 161,496件の情報を掲載(2020年1月27日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 墨田区
  4. 両国駅
  5. きらく内科クリニック
  6. 都野晋一 院長

都野晋一 院長の独自取材記事

きらく内科クリニック

(墨田区/両国駅)

最終更新日:2019/08/28

173995 df 1 main 1432713813

「きらく内科クリニック」は名前の通り、「喜=喜び」と「楽=癒やし」を与えてくれる、心温まるクリニックだ。2015年4月に開業した新しい院内は、白と木材を基調とした柔和な空間。「病気で苦しい思いをしている患者さんにも、クリニックに来たら楽になれたと思ってほしい」と願う都野晋一院長のこだわりで、処置室には妻とともに選びぬいたリクライニングシートが並ぶ。レントゲン室の天井をブラックライトと蛍光塗料でプラネタリウムにしたのも、密室に入る緊張感を少しでも和らげたいと考えての設計だ。そんなクリニックの診療はただ「いい治療を行う」のではなく、「患者が幸せな未来をつかむため、今必要な治療」がベースライン。当たり前のようで難しいその課題に全力でぶつかりつつ、患者の心のケアを第一に考える都野院長に医療への思いを伺った。
(取材日2015年5月22日)

笑顔と癒やしの願いを込めた「きらく」。最期まで元気に生きる医療をめざす

クリニック名の「きらく」という名前には、どのような思いが込められているのですか?

173995 df 1 1 1432713813

クリニック名はひらがなで書かれていますが、これは漢字で書くと「喜楽」です。来ていただいた患者さんに「来て良かったと喜んでいただきたい」「身も心も楽になってほしい」という思いから名付けました。これは、心もリラックスできる環境が、体の治癒にもつながっていくという当院のコンセプトでもあります。病気は、「病の気」と書くように、気持ちが元気でなければ、体の元気も保たれません。気は目に見えないものですが、これまで続けてきた診療と自分自身が患者になった経験から、私はその存在を身近に感じる様になりました。当院では、患者さんが心地よくいられる環境を第一に考え、スタッフとも協力しながら空間作りに努めています。

医師をめざしたきっかけを教えてください。

私が高校生の頃、父が慢性の肝炎・肝硬変を患いました。病気と闘いながら仕事を続ける父を見ながら、「何とかその苦しみを和らげてあげたい」「医師になって父の老後を見ていきたい」そんな気持ちが芽生え、医師をめざそうと決めました。また、小さい頃に、ドクターだった伯父夫婦の診療姿を見ていたことも、医師をめざす大きなきっかけだったと思います。毅然とした態度で患者さんに向き合う姿は子ども心にも格好よく、人から感謝される医師という仕事はなんて素晴らしいのだろうと感じました。内科医を選んだのは、父の病気を治したかったからです。しかし、診療を続けていくうちに、ただ病気だけを治すのが医療ではないと思うようになりました。病気を持つ患者さんの心や生活環境を踏まえて、個々の患者さんに添った薬の処方や、病気と向き合うためのご指導をしていく。患者さんの生活に密着した治療ができる内科は、私の行いたい医療を実現できる科だと思っています。

先生は最近まで勤務医を続けていらっしゃいましたが、なぜ開業を決意されたのでしょうか?

173995 df 1 2 1433232843

私は、もともと開業を考えていませんでした。病院勤務の間も、父と同じ病気の方や糖尿病等の慢性疾患から合併症を伴って重い病気と闘っている方などを診る機会が多く、開業しなくても十分自分の行いたい医療ができていると感じていたからです。しかし、働き盛りで忙しい毎日を送っていたある時、無理がたたって入退院を繰り返す大きな病気をしました。そこで初めて自分が患者の立場を経験し、私は今まで持ち得なかった視点で医療を考えるようになりました。人と人の意思疎通は難しいもので、ドクター同士でも伝わらないことが多く、これが一般の方ならさらに伝え方がわからなくて困っているのではないか……それを知った時、もっと患者さんの心の内を察しながら診療したいと思うようになったのです。また、開業前に院長をしていた地域密着型の慢性期中心の病院では、小さな病気のケアを心がけなかったために、高齢になってから重い病気で長期入院している方をたくさん診てきました。しかし本来、ご自分もご家族も苦しくなるような未来は誰も望んでいないはず。「病気にならないための指導」や「病気にかかっても悪化させない医療」の充実をめざして開業を決意しました。

診療の要は、病気を治すことでなく、病気にならない生活を助けること

なぜ両国に開業されたのですか?

173995 df 1 3 1432713813

スポーツが好きで、大学時代からときどき国技館に相撲を観に来ていました。体の健康にもいいのではないかと思い、ちゃんこ鍋もよく食べに来ていた両国という土地には、親近感を持っていたのです。そのため、開業するなら両国でしたいと考えていたところ、いい物件と人との出会いがありここに開業しました。私がよく足を運んでいたちゃんこ鍋屋の周辺と、大通りに面したこの辺りは雰囲気が違うのですが、ここはとても清々しい気分になれる土地の様に感じました。私の行いたい「気持ちが楽になる医療」にもぴったりだと思い、ここに開業しました。

クリニックならではの特色を教えてください。

当院では、一般内科と消化器内科の診療を主に行っています。消化器内科では、鼻から管を入れる経鼻内視鏡という、患者さんの負担が少ない手法を導入し、できるだけ新しい機器を取り入れるよう努めています。消化器や肝臓といった専門的な治療も大切にしたいですが、ここで私が一番行いたいのは、自分が病気になった経験やこれまでの診療で培ってきた経験を生かした地域医療です。糖尿病・高血圧・脂質異常症を基礎疾患として脳卒中・心不全・腎不全に進展されたり、癌を合併された多くの患者さんを診てきました。そこで、このような不幸な転帰を迎えない様に、皆さんの「家庭医」として、患者さんが最期まで元気で幸せに生きていくための手助けとして、医療を提供していきたいと思っています。

では、治療だけでなく予防にも力を入れていらっしゃるのですね。

173995 df 1 4 1432713813

そうですね。「病気の予防」と、「初期症状の間に生活習慣からケアしていく指導」です。患者さん一人ひとりに、生活環境や食生活、仕事の悩みなどがありますから、同じ病名だからといって皆さんに同じ治療をすることが良い治療とはいえません。よくお話をした上で、一人ひとりに合った処方をしていきたいと思っています。まだ出来上がっていないのですが、今後はバランスの良い食事の仕方や生活リズムの整え方など、指導のマニュアルのようなものを作ってお配りする予定です。特に若い方は、忙しさから1日1回の食事時間しか取れず、その1回で大量の食事をする習慣がついている方も多いでしょう。そこで、時間がなくても上手に食事をする工夫などお話していきたいと思っています。また、病気にならないためには心のケアも大切なので、休憩時間や休日の過ごし方などもお伝えしていきたいです。癖になっている生活の中には、自分でも気づかない見直すべきポイントがあるもの。そうした面に私たちドクターが気づき、ご指導していくことで、病気知らずの生活を一緒に考えていけたらうれしいですね。

医療を通して地域に貢献。健康な未来を患者とともに考えていく

印象深い患者さんとのエピソードを教えてください。

173995 df 1 5 1432713813

研修医時代、自分と同じ歳の患者さんを受け持ったことがあります。その方は原因不明の発熱で入院されていたのですが、同じ歳ということもあり、意気投合して「元気になったら遊びに行こう」と話していました。しかし、原因不明の病気はどんどん悪化していき、その方はそれから3ヵ月ほどして亡くなりました。わかっていたつもりでしたが、一生懸命勉強しているだけで成り立つほど医療は簡単ではありません。自分の無力さに愕然とし、正確で迅速な診断の重要性を強く感じました。医師が迷っていては、助けられる命も助けられません。病気の進行は、こちらの都合など待ってはくれないのです。その後も難しい症例を何度も見てきましたが、最初に経験したその思いと、その方との思い出を私は生涯忘れません。その記憶が、迅速な対応と的確な診断、必要に応じた早期の検査を遅らせてはいけないと、今もこれからも私を奮い立たせてくれるのだと思います。

先生のご趣味を教えてください。

スポーツが好きなので、時間がある時は昔習っていたヨガや太極拳、ランニングなど行っています。ヨガや太極拳は、一度病気になった時に体力を戻すために始めました。ヨガや太極拳をした後は体の調子が非常に良く、家で体を動かすだけでなく、今でもときどき習いに行っています。柔軟性を高めたり、普段使わない筋肉を使うことは、健康のためにとても良いのです。また、このように呼吸法を取り入れた運動は、体にいいだけでなく心のバランスを整えるのにも有効でしょう。医学的な治療ではありませんが、さまざまな面でリラックスできる要素があるこうしたスポーツは、患者さんにもぜひお勧めしたい健康法ですね。

今後の展望をお聞かせください。

私がめざすのは、地域のかかりつけ医として、何でも相談できるクリニックです。病気の方は元気になるために、健康な方は今の元気を長く保っていけるように、患者さんとともに未来を考えていきたいと思っています。その上で、消化器や肝臓の専門的な治療もしっかり行ってけるよう努めていきます。診断の上、適切な病院をご紹介することも可能ですので、不安なことがあればご相談ください。また、当院では、骨密度を測る装置のついたレントゲンも導入しています。結果がすぐに出る簡単な検査ですから、内科のほかに整形外科の受診も考えている方はぜひ一度ご相談いただきたいですね。特に女性は、閉経するとホルモンの関係で骨がもろくなります。閉経前にご利用いただき、骨折を防ぐ未来設計を一緒に考えていきましょう。

女性読者へメッセージをお願いします。

173995 df 1 6 1432713813

最近は女性のストレス比重が多く、病気を発症するケースが多く見られます。現代は女性の活躍する場が広がったにも関わらず、子育てや家庭の仕事はどうしても女性に負担がかかってしまうからです。当院では、そうした方たちのためのストレスマネージメントも行っています。体の不調は、病気ではなくストレスが原因かもしれません。薬の処方もできますが、お話しするだけでも症状が和らぐ可能性もありますので、どうぞ気軽にクリニックへいらしてください。当院で、病気は勿論ですが心のケアもお手伝いできたらうれしいです。

Access