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野口 泰芳 院長の独自取材記事

薬師台おはなぽっぽクリニック

(町田市/町田駅)

最終更新日:2019/08/28

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「おはな」は仲間や家族の意味、「ぽっぽ」は院長の昔のあだ名。鶴川駅が最寄りの「薬師台おはなぽっぽクリニック」は、一度聞いたら忘れない名前も同院のポリシーを表している。「クリニック全員が仲間という意識できめ細かな診療をすること、地域の人が家族全員で来る場所をめざすこと、などいろいろな想いが詰まった名前なんですよ」と、その由来に笑顔を見せる野口泰芳院長。総合病院で10年以上もがん患者の治療に携わってきた後に、専門性に特化しない、患者全体を診る総合診療を行うために開業したという。患者の話をしっかりと聞き、要望にできる限り応える柔軟な診療をめざす野口院長に、開業のきっかけや診療方針について聞いた。
(取材日2015年4月22日)

家族3世代の想いを詰め込んで、クリニックを開業

クリニック名がとてもユニークですが、どんな由来が?

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「おはな」は祖父が好きだったハワイの言葉で「家族」や「仲間」、「助け合い協力し合う共同体」といった意味、「ぽっぽ」の方は私の幼少時のあだ名なんです。「おはな」とつけたのは当院と同じ施設で兄が接骨院を営んでいること、クリニックのスタッフ全員で協力してきめ細かな診療をするという姿勢、「地域の方が家族全員で来る場所になりたい」「私たちも仲間となって手助けをしたい」などの気持ちがあるからです。ほかにも整形外科の医師である父の医院近くに開業したり、施設名「薬師台メディカルTERRACE(テラス)」は祖母の名前「テルコ」にちなんだり、さまざまな想いが詰まっています。昔のあだ名を入れたのは、以前からお世話になっている方へのお礼と、「今も気持ちは当時のまま」というメッセージなんです。

医師になられたのは、そうしたご家族の影響でしょうか?

確かに祖父や父が医師だったことは大きいと思います。といっても一時は父とは違う道に進もうと、建築士や美容師を考えた時期もありましたからね(笑)。それでも人の役に立つ仕事として、私が一番興味を持てたのはやはり医師でした。私は「たくさんの人のさまざまな病気を治したい」と考え、医学部でもどの専門分野に進むか迷ったんです。「小児科なら子どもの病気全般を診られる」と思ったり、「でももっと違う年齢の患者さんも診たい」と考え直したり……。最終的には「目の前で倒れた人を救えるのは、手術に精通した外科の医師だろう」と外科に決めました。それでも多くの患者さんの命を救いたい気持ちは変わらず、卒業後は「内科的な診断も、外科医師のような手術もできる医師を育てる」という医療法人を選んだほどでしたね。

ではこちらでの診療も幅広く、とお考えなのですか?

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ええ、その通りです。当院は私が主に携わってきた外科、父を手伝った経験を生かした整形外科、さらに内科を加えたものですが、めざすのは「地域の必要な総合診療」です。高齢の方は整形外科の受診が多いですが、内科的な病気、慢性疾患もお持ちの場合がほとんど。そのとき「専門ではないので内科は診られない」とお断りするのは、医師側の理屈に過ぎません。私にとっては内科も含め総合的に患者さんを診るのは当然のことです。もちろん私の手に余る症状は責任持って適切な医療機関を紹介しますから、無理して専門外の診断をするつもりはありません。それでも「診られないからほかを探してください」と最初からお断りするより、紹介を受けた患者さんは安心してほかの医療機関を受診できるのではないでしょうか。

診療中に素早く結果が出せるよう検査機器にもこだわる

先生のご経歴をお聞かせください。

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最初に勤めた医療法人では外科医師として、主にがん診療に携わってきました。次に転身した地域医療に熱心な総合病院でも外科に在籍し、がんを中心に多数の手術を行ってきました。そのおかげで幅広い知識と技術が磨けたほか、「郷に入れば郷に従え」という柔軟な考えをもとに、どのような環境でも自分の力が出せる順応力も身についたと感じています。また病院にいたときから父の医院を手伝っていたので、整形外科分野の奥深さと同時に、地域に根差したクリニックでの診療も経験してきました。さらに私の兄が柔道整復師として父の医院にいたことから、それぞれ違う視点で患者さんを診る大切さも学べましたね。

こちらのクリニックはどのような診療方針ですか?

総合病院に勤めていると、自分の専門分野ばかり追いかけがちですが、そのせいで「その病気は専門外で診られません」となっては、患者さんにはデメリットばかりです。特に当院のように地域に密着したクリニックの場合、患者さんの年齢は高齢の方からお子さんまで幅広く、また「ここを診てもらったから、ついでに違う場所も診てほしい」と分野にまたがる診療の希望も当たり前のように出てきます。このように「ここに来たら何とかしてくれる」という患者さんの期待に応えるには、個別の病気を専門的に診ていくのではなく、暮らし方や食事、家族構成など患者さん全体を診る「地域に必要とされる総合診療」が重要になると考えています。

設備も充実していると聞きました。

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総合的に診るにはある程度の検査は必要ですし、患者さんの安心感にもつながると思っています。例えば病状の変化を詳しく知る血液や尿の検査も、院内ですぐ結果が出せる設備を用意しました。またエックス線や超音波検査装置、CT、内視鏡といった画像診断の設備も充実させ、診断に役立てています。内視鏡は「より痛みの少ない方法を」という患者さんの希望を受けて、口から行う検査のほか、鼻からの検査も実施しており、日帰り手術にも対応しています。「地域の総合診療」として病気を早期発見できるように努めたいです。また、私が以前から担当しているがんの患者さんは、そのフォローアップも当院で行います。こうした方への抗がん剤投与のため、複数台のベッドやチェアを用意し、横になっても座ったままでも投与が受けられる専門の部屋も設けています。

ためらっていた開業を、本格的に動かした兄の言葉

開業されたきっかけを教えてください。

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直接の理由は、兄から「一緒に開業しよう」と誘いを受けたからです。以前から地域に根差した医療を行いたい気持ちはありましたが、私の開業条件はかなりハードルが高く、実現が難しいと悩んでいました。例えば場所は「なるべく父の医院の近く」で、開業後も病院で担当した患者さんに来ていただくため「以前に勤めた病院から通いやすい」こと。また建物はビル内でなく、高齢の方もアクセスしやすい平屋。CTなど大がかりな設備を置くスペースも必要……などなど。ですから兄と一緒にようやく実現に向けて動き始めたものの、場所探しには数年かかりました。知人に条件に合う物件を紹介してもらい、2015年4月に当院、兄の接骨院、知り合いの歯科医院と一緒に医療モールを開業したんです。

プライベートについてもお聞かせいただけますか?

私は小学生の時にピアノでクラシックやジャズを演奏し、ギターを手にしてからはロックにはまって、今までずっと音楽に親しんできました。特にバンドで演奏するのが大好きで、またバンド演奏を楽しみたいと思っています。それから以前の病院ではサッカー部にいたので、何かスポーツは続けたいですね。どれも1人では面白くない、完結しないという点で、私はバンド、サッカー、医療に共通点を感じるんです。チーム一丸となって目標をめざし、相手がそうするなら自分はこうする、といった協力の大切さなど、似ている点はたくさんあります。また音楽はジャンルを問わずジャズ、ロック、クラシックと何でも好きですが、同じように医師としても外科、整形外科、内科などジャンルを固定せず、たくさんの患者さん、いろいろな医療人と携わっていきたいですね。

これからの目標は何でしょうか?

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私は「これだ!」と意見を強く主張して、みんなを引っ張っていくというよりも、患者さんの要望、一緒に働く職員の意見を取り入れ、それらに臨機応変に対応するやり方が自分には合っていると思います。最初から「できません」とお断りせず「こうしたらどうだろう」と工夫を続け、やがて地域の皆さんから「あそこなら何とかしてくれる」と頼られるクリニックになるのが当面の目標です。一つの例としては訪問診療。これまで担当してきた患者さんは高齢になった方も多く、その方やご家族から訪問診療の相談を受けています。私たちがご自宅に伺うと「本当に来てくれた」と皆さん喜ばれるんですよ。将来的には他の医師や専門スタッフにも加わってもらい、訪問診療にも力を入れたいと思っています。

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