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寺口 正之 院長の独自取材記事

寺口小児科クリニック

(大阪市東成区/今里駅)

最終更新日:2019/08/28

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大阪メトロ今里駅の8番出口から徒歩1分の便利な場所で、2014年から診療を続けている「寺口小児科クリニック」。エレベーターも使えるビルの2階、虹と動物たちが扉に描かれた愛らしい外観だ。新しくきれいなクリニックだが、院長の寺口正之先生は小児科・循環器科の医師として30年、国立循環器センターなどで働いてきたキャリアをもつ。手術でしか治せない先天性心疾患など、重症の子どもたちを数多く診てきた寺口院長。手を尽くしても救えない病気であろうと、常に目の前の子どもに全力を傾けてきた姿勢は、今も変わらない。小児科における予防医療の重要性、働く母親への温かい配慮、父親の子育てへの期待と励ましなど、幅広い話題をわかりやすく、言葉を選びながら話してくれた。
(取材日2018年10月13日)

目の前の患者に良いと思えることは、全部してあげたい

小児科専門に、さまざまな病院で30年お勤めされていたそうですね。

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当院の開業は2014年ですが、直前まで勤めていたのが旭区の中野こども病院、その前が関西医科大学附属病院、さらにその前は国立循環器病センターの小児科でした。僕の診療スタイルは、若い時に恩師や周囲の先生たちから言われたことが積み重なって形成されたもので「その時できることは全部やる」という方針です。来院した患者さんは、症状を選ばず全部診ます。事故や外傷のような整形外科の分野でも一度は診察し、当院で治療ができなければ連携先に紹介します。適切な二次診療先につなぐためには、各病院の診療体制や専門性の高い医師を把握しておくことが必要ですから、これまでの経験が生かせていると思いますね。

勤務医時代と比べて何か変化はありましたか。

全然違いますね。何よりもまず、病気そのものが違います。開業前に働いていた小児科では、心臓病を中心に先天的な循環器疾患の子や手術が必要な子などを多く診てきました。入院が必要な子と外来診療だけで対応できる子も、また違います。地域の診療所から紹介されてくる基幹病院は二次診療機関ですので、紹介されて来る子たちについては、生命の危機につながる疾患の可能性を念頭に置かなくてはいけません。一方、当院では紹介が必要なくらい症状の重い子は10人に1人いるかどうかです。ただ、自分の持っている力を振り絞って、目の前の患者さんに良いことを全部してあげたい、その方針は昔も今も変わらないです。

今里を開業の場所に選んだいきさつを教えてください。

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古巣の中野こども病院は子ども専門の基幹病院ですので、病診連携のためにも、この病院からあまり遠すぎず、しかし近すぎずという場所を探していました。ここは今里駅の駅前ですし、大阪市の中心部にも近く、自宅からも20分くらいの場所なので、物件を紹介してもらってすぐに決めたんですよ。今里は都会的ですが、道を一本入ると古い町並みが現れて、昔ながらの雰囲気が残っているのがいいですね。お住まいの方も人懐っこい方が多いように感じます。都心に近いせいかお母さんたちも長時間働いているお忙しい方が多いようで、当院も18時過ぎると混雑しがちです。患者さんは3歳くらいまでの子が一番多く、検診とワクチン接種が中心ですね。子どもは保育園に行きだすといわゆるはやり病をもらうようになりますが、ワクチン接種で予防をしておけば、3歳を過ぎる頃には時々風邪をひくくらいになって、クリニックに行く回数がぐっと減りますね。

大きな病気の予防には、3歳までのワクチン接種が大切

子どもを診察するときには、どんなことを心がけていますか。

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一人ひとり、どんなお子さんかなと観察して、その時々で接し方を変えています。診察前に泣き出す子、診察が終わってから泣く子、言葉が出るか、視線が合うか、しんどそうにしているか、などですね。5歳以上の少し大きい子、小学生くらいになると、病気だけでなく心の方も考えて接します。しんどい、だるい、頭が痛いという症状も、お母さんの方ばかり見て自分では話さない子、逆に自分から訴えてくる子もいます。お母さんの話と子どもの言い分が微妙に違うこともあるので、そういう部分も見落とさないようにします。このあたりが大きい子どもの難しさで、検査をするか、投薬で経過を見ようか、もう少し深く話を聞こうかなど、いろいろと考えながら接しています。

親御さんに対してはどうでしょうか。

親御さんには、問診票や体温の変化など経過を説明しやすい資料を作ってもらっています。判断材料が多ければ、治療方法の選択肢も広げられますし、診察時間を有効に使えますからね。また、子どもの診察のついでに、お母さんお父さんを診察することもしばしばあります。風邪や手足口病など、家族や周囲にどれくらい波及するかを考えて治療に当たる必要があると考えているからなんです。時には、子どもだけでなくお母さんも体調が悪く疲れ切って見えることもあります。私は、小児科はホームドクターの視点がないと良い治療ができないと思っています。上の子を診察に連れてきた妊娠中のお母さんや付き添いのお父さんには、風疹症候群のお話をして予防接種を勧めることもあるんですよ。

小児科の医師として、クリニックとして、これからどうしていきたいとお考えでしょうか。

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子どもは病気が多いものと思われがちですが、今の時代、それは3歳くらいまでのことなんです。予防接種をきちんとやっておけば、3歳以降に大きな病気や命に関わる病気にかかる可能性はだいぶ低くなっていきます。現代の小児科は予防に重点を置き、親の不安にどう対応していくか、子どもの健康と発育をどう守り促していくかが重要になっています。そうはいっても、僕自身で24時間いつでも引き受けてあげられるわけではないので、休診日の前に心配な患者さんが来たときなどは、翌日何かあったらどうするかなど具体的に情報提供するようにしています。そして一人ひとりの主治医として、お子さんの発達と成長を長い目で見守っていきたいですね。

子どもには「走るな」ではなく「ゆっくり歩こう」

医師を志したきっかけを教えてください。

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子どもの頃は小児喘息にかかっていて、ゼイゼイ・ヒューヒューと呼吸することが多く、たびたび入院していたんです。「なんでこんなにしんどい目にあうのかな」と子ども心に思っていて、いつか大人になったらこんな病気の子を楽にしてあげたいと考えるようになりました。中学生になってそれを作文にしたら表彰されてしまったので、もう医師になると決まったようなものだと、医学部進学をめざすようになりました。学生時代は心臓や循環器を専門にするとは考えていなくて、研修中に国立循環器センターの先生と巡り合ったのがきっかけになりました。大人の内科は最初から選択肢になく、子どもを治してあげたかったので、小児科専門の医師として国立循環器センターで働き始めたというわけです。

休日はどのように過ごされていますか?

開業から最初の半年くらいはゆっくりできましたが、4年目の今は途切れなく患者さんがいらして、平日は夜19時まで診療、休診日は勉強もしないといけないしで、なかなか時間が取れません。たまに嫁さんと海外旅行に行っていましたが、最近は行けてないですね。英語ではイエス・ノーをはっきりと意思表示したり、たくさん会話をしたりとコミュニケーションが活発になるので、リフレッシュのために時々日本を離れて旅をしたくなります。これまで行った国では、カナダがすごくよかったですね。子どもたちからも評判がよかったので、また行きたいです。子どもは4人で、犬もいます。最近は7か月の様子を撮影した動画を送ってもらったり、犬と一緒に写った画像を眺めるのが楽しみで、趣味は?と聞かれたら、今は孫かもしれません(笑)。

読者へメッセージをお願いします。

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親御さんたちによくお伝えしているのは「子どもの良いところばっかり見ましょう、悪い面をわざわざ見ないようにしましょう」ということと、これは絶対に危ないという行動以外は、できるだけ自由にさせましょうという話ですね。そして「走るな」じゃなくて「ゆっくり歩こう」と、肯定的な言葉を選んでいくのも大切です。心配事があるなら、心配の数だけ来院してください。相談して心配がなくなれば、それで良いのです。子どもは社会の宝ですから、当院もサポートさせてもらいます。それと、最近はイクメンのお父さんが増えていますし、若いお父さんたちには、子どもの様子をよく把握して、医療者とのコミュニケーションをしっかりできるように頑張ってもらいたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インフルエンザワクチン/3500円(1回目)、3000円(2回目)

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