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武田 裕介 院長の独自取材記事

青葉台たけだ整形外科

(横浜市青葉区/青葉台駅)

最終更新日:2019/08/28

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東急田園都市線青葉台駅から徒歩2分の「青葉台たけだ整形外科」。アイボリーを基調にした診療室は木の温もりにあふれ、大きな窓から明るい光が差し込む待合室はアットホームな雰囲気に満ちている。武田裕介院長は、側弯症や腰椎椎間板ヘルニアなど脊椎外科領域の治療を中心に、約25年の経験を持つベテランドクターだ。診療で大切にしていることは「患者の生活状況に合わせた治療を行う」こと。すぐ動けるようになりたいのか、先を見据えしっかり治したいのか、患者の希望を第一に考えた診療を心がけている。夜7時まで開いているのも、誰もが立ち寄りやすいようにという思いからだ。そんな患者思いの武田先生に、注力するブロック治療や骨粗しょう症の治療、リハビリテーションの強化、診療方針を聞いた。
(取材日2018年5月23日)

腰の痛みを和らげるブロック治療に注力

この場所に開業した理由や患者層、こちらのクリニックの特徴を教えてください。

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この場所を選んだ理由は、勤務医時代に長年利用していた田園都市線沿いなら、患者さんのニーズも把握しやすいと思ったからです。沿線の物件を見て回り、青葉台駅前なら患者さんも通いやすいと考え、2014年に開業しました。患者さんの層は近隣にお住まいの70代以降の方から、近くの学校でスポーツをされている学生さん、幼稚園に通うお子さんまでとさまざまです。そのため仕事や学校の帰りにお立ち寄りいただけるよう、平日は水曜以外、夜7時まで診療を行っています。

スポーツに励む若い世代への治療は、どのように行っていますか?

患者さんのその時の活動性の要求に合わせた治療と、長期的な予後を見込んだ診療を行っています。例えば野球で肘を痛めている方が「この試合だけは出たい」という場合、痛み止めを出して「試合が終わったら治療しようね」と言うこともありますし、中学1、2年生のケガなら「3年生まであるんだから、今は治療に専念したほうがいいんじゃない?」と提案することもあります。いずれにしても、その子の上達の妨げにならないよう「レギュラーかどうか」「いつまでスポーツをやりたいか」「部の内情」などをヒアリングして診断と治療を行うようにしています。

先生が行っているブロック治療について教えてください。

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ブロック治療は、坐骨神経痛が薬やリハビリで改善しないときに、局所麻酔薬を注射して痛みを和らげる方法です。主に腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症によって起きる坐骨神経痛に用います。治療の流れとしては、5分ほどの注射を打った後、約1時間横になっていただき、経過を観察して問題がなければ終了です。よく「腰痛が治らないときは手術しかない」と思っている患者さんがいますが、そんな方にこそブロック治療を知っていただきたいですね。まずは「ブロック治療で症状の緩和を図ることが大切。手術は最終手段」と私は考えています。1時間ちょっとの治療なので、夜にブロック治療を受ければ、翌朝には腰の痛みが落ち着いて出社できますよ。腰痛にお悩みの方は、気軽にいらしていただけたらと思います。

新たに理学療法士を迎えリハビリテーションも強化

骨粗しょう症の検査にも力を入れていると伺いました。

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骨粗しょう症はほとんど自覚症状がないため、発症しても気づかない方が大半です。知らないうちに背骨の圧迫骨折が起き、レントゲンを撮って初めてわかることが多いので検査には力を入れています。ただ、この時点で病状は進行しているため、骨折を未然に防げない場合もあります。特に女性は女性ホルモンの影響を受けるので「50代で身長が2センチ低くなった、背中が丸くなった」などが出てきたら骨密度検査を受けることをお勧めします。ただ、理想を言えば若い頃から意識をしてほしいですね。というのも骨密度は20~30代を過ぎると下がる傾向にあります。この時期に甘いものや炭酸飲料の過剰摂取、運動不足やダイエットをすると将来、骨粗しょう症になるリスクが高まる可能性があります。ピークの山を高くすることで生涯、骨粗しょう症にならずに済むことを知っていただきたいですね。

骨粗しょう症では、どのような検査や治療を行いますか?

当院では、治療の経過がわかりやすい腰椎大腿骨骨密度測定装置(DXA機器)を導入しています。この機械で骨密度を評価した後、速やかに治療に入ります。治療では、骨からカルシウムが逃げていくのを抑える薬や、骨をつくるホルモン剤の注射などを患者さんの症状に合わせて使用します。ただ、骨粗しょう症で一番怖いのは、一度骨折した後です。例えば背骨の骨折の場合、背骨が折れると体のバランスが崩れて重心が前に移動します。すると、その上の背骨に負担がかかり骨折が起きやすくなります。そこから「ドミノ骨折」といって、上へ上へと骨折が連鎖していってしまうのです。もしこの連鎖が始まっている場合は、それを止めるために骨をつくる薬や骨形成を促進するホルモン剤などで治療を行います。

新たに理学療法士を迎え、リハビリテーションも強化されたそうですね。

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患者さんの苦痛を早く取り除いてあげたいという思いから、理学療法士を2人迎えました。そして今、一番に取り組んでいるのが五十肩のリハビリです。五十肩は肩の動きが悪くなるので可動域を広げるために、肩の関節の周りの筋肉をほぐしたり動かしたりして、痛みを取り除いていきます。患者さんがご自身で対処されるよりも、理学療法士が知識と技術にのっとって進めるほうが痛みの取れが早いので、患者さんにも喜んでいただいていると思います。このほか学生のスポーツ外傷後や、高齢の方のリハビリにも取り組んでいます。例えば、ご高齢者の変形性膝関節症では、可動域訓練と筋力訓練を行うことで痛みの軽減につながるので、治療と併せて力を入れていきたいですね。

手術の機会を逃さず「健康に動ける人生」支える

患者さんと接する際、どのようなことを心がけていらっしゃいますか?

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1つ目は、患者さんが何を求めているかを捉え、できるだけ早く対応することです。例えば病気の不安を抱えている方には、先のことまで説明をし不安を解消します。一方、「痛みを何とかしたい」という方は、痛みを取り除くことを優先します。またご高齢者の場合、自宅の近くまで歩いて行きたいという方に、何十キロも歩くための治療は必要ではないと思います。実際、治療で歩ける距離が少し伸びれば、それが大きな満足につながります。当院では同行されたご家族にもお話を聞き、患者さんの生活状況に対応するようにしています。2つ目は、手術適応の判断に注意を払うこと。例えば、手術が最適な時期なのに薬の治療でタイミングを逃し、患者さんが望まない結果になってはいけません。症状を正確に把握することに努め、手術の時期を逃さないよう気をつけています。

診断の際に気をつけていることを教えてください。

いきなり画像に頼らず、理学的な所見を取るようにしています。というのも腰痛は、エックス線・MRI・CTなどの画像診断で捉えられないものがほとんどなんです。そのため、まず患者さんのお話をしっかりと聞き、筋力測定や知覚検査から、痛みの原因を確定していきます。もちろん、画像診断にも「伝わりやすい」という強みがあります。まったく症状がないのに、超音波検査の画像で異常が見られる場合、一緒に見ながら「ここの靭帯が切れているでしょ?」と説明すると患者さんは納得します。このように理学的な所見と、画像診断の両方を重視して、患者さんが納得できる診療を心がけています。双方で治療の目標を共有し、患者さんの苦痛を軽減していきたいですね。

最後に読者の方へメッセージをお願いします。

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最近、世の中には医療関連の本がたくさん出ているので、本を参考に自分で対処しようとする方が増えています。例えば「脊柱管狭窄症の症状に似ているから、本の通りにやってみよう」といった具合です。ただ、その判断が間違っていた場合、必要な治療が受けられず症状が悪化する恐れがあります。そうならないためにも医師の診断を受け、薬や痛み止めの使用、手術の有無など、病気や希望に合わせた治療計画を立てることが大切です。もちろん、皆さんが手術を受けたくないことは私もわかっています。ただ、手術をしないと治らないのにリハビリを続け、「いよいよ手術しかない」となったとき、ほかの病気が出て機会を逃し、寝たきりになる方がとても多いのです。当院でもそうしたこともお話しして、患者さんが「健康に動ける人生」を送れるよう取り組んでいきたいと思っています。

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