全国のドクター13,132人の想いを取材
クリニック・病院 157,841件の情報を掲載(2025年1月14日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市青葉区
  4. 青葉台駅
  5. 青葉台たけだ整形外科
  6. 武田 裕介 院長

武田 裕介 院長の独自取材記事

青葉台たけだ整形外科

(横浜市青葉区/青葉台駅)

最終更新日:2024/09/05

武田裕介院長 青葉台たけだ整形外科 main

東急田園都市線・青葉台駅から徒歩2分の「青葉台たけだ整形外科」。アイボリーを基調にした診療室は木のぬくもりにあふれ、大きな窓から明るい光が差し込む待合室はアットホームな雰囲気に満ちている。武田裕介院長は、側彎(そくわん)症や腰椎椎間板ヘルニアなど脊椎外科領域の治療を中心に、35年以上の経験を持つベテランドクターだ。診療で大切にしていることは「患者の生活状況に合わせた治療を行う」こと。すぐ動けるようになりたいのか、先を見据えしっかり治療したいのか、患者の希望を第一に考えた診療を心がけているという。そんな患者思いの武田院長に、注力する神経ブロック療法や骨粗しょう症の治療、診療方針についてじっくり聞いた。

(取材日2023年5月24日/更新日2024年5月15日)

患者第一の姿勢で多様な整形外科疾患に対応

まずはこちらのクリニックの特徴について教えてください。

武田裕介院長 青葉台たけだ整形外科1

私は虎の門病院の整形外科に10年務めた後、西横浜国際病院の脊椎外科部長を経て、2014年に開業しました。近隣にお住まいの高齢の患者さんから近くの学校でスポーツをされている学生さん、幼稚園に通うお子さんまで、気軽にお立ち寄りいただけるよう、水曜以外の平日は夜7時まで、土曜は15時まで診療を行っています。診療では、肩、首、膝、腰の痛みやさまざまな整形外科疾患のほか、スポーツによるケガや障害、若い女性にも多い骨粗しょう症の早期発見と予防など広く対応しています。勤務医時代、私は脊椎・脊髄領域を専門とし、手術をはじめとするさまざまな治療に携わってきました。椎間板ヘルニアや側彎症など脊椎の疾患についての豊富な知識と経験に基づき、適切な診療ができることも当院の大きな強みだと思っています。

診療方針について教えてください。

私が開業を決意したのは、勤務医時代に「もう少し早い段階で手術に踏みきっていただけていたら、もっと良い結果が得られたのに」と悔しい思いを何度もしたからです。近所のクリニックで様子見をしている間に手術を受けるタイミングを逃してしまい、望む結果が得られなかった患者さんは少なくありません。だったら、自分がかかりつけ医となり、最適なタイミングで患者さんがより良い治療を受けられるように診ていきたいと考えたのです。地域の医療機関とも連携しながら、少し遠くても専門的な治療が受けられると考えられるところをご紹介しています。とはいえ、患者さんには患者さんの都合やお考えもありますので、患者さんの声に丁寧に耳を傾けながら、最善の選択をできるようサポートできればと考えています。

適切な診断に紹介先の病院からの信頼も厚いと伺いました。

武田裕介院長 青葉台たけだ整形外科2

当院では画像診断だけに頼らず、理学的な所見を十分に取るようにしています。というのも腰痛は、エックス線・MRI・CTなどの画像診断で捉えられないものがほとんどだからです。まず患者さんのお話をしっかりと聞き、筋力測定や知覚検査から、痛みの原因を特定していきます。加えて、エックス線撮影装置や超音波診断装置も使うことで、多角的、かつ総合的な診断を心がけています。また、ご本人にまったく自覚症状がないのに、超音波検査の画像で異常が見られる場合、一緒に検査画像を見ながら説明することで、患者さんはご自身の状態を把握しやすくなります。このように理学的な所見と、画像診断の両方を重視して設定した治療目標を患者さんに共有し、患者さんが前向きに治療に取り組めるようにしています。

骨粗しょう症や、痛みに対する神経ブロック療法に注力

骨粗しょう症では、どのような検査や治療を行いますか?

武田裕介院長 青葉台たけだ整形外科3

骨粗しょう症はほとんど自覚症状がないため、知らないうちに背骨の圧迫骨折が起き、エックス線検査をして初めてわかることが多いです。当院では、適切な診断に欠かせない腰椎大腿骨骨密度測定装置(DXA機器)を導入し、骨密度を評価しています。骨粗しょう症と診断された場合、注意しなければならないのは、「最初の骨折」とそこから波及する「ドミノ骨折」です。例えば背骨を骨折した場合、体のバランスが崩れて重心が前に移動し、その上の背骨に負担がかかって、まるでドミノが倒れるように骨折が連鎖してしまうのです。この連鎖が始まっている場合は、骨を壊す働きを抑えるための骨吸収抑制薬や骨形成を促進するためのホルモン剤などで治療を行います。骨粗しょう症で骨折すると移動能力が低下し、5年生存率は大きく変わります。逆流性食道炎、肺活量の減少なども懸念されるので定期検査で早期発見と予防に努めましょう。

最近は若い方にも骨粗しょう症が見られるそうですね。

女性の場合、閉経の5年前から急激に骨密度が低下し始めます。骨の破壊を抑制する働きのある女性ホルモンが減少するからです。ですが最近、若い女性にも骨粗しょう症が見られるケースが増えてきているんです。実は骨密度は20~30代を過ぎた頃から少しずつ下がる傾向にあり、この時期に甘いものや炭酸飲料の過剰摂取、運動不足や無理なダイエットをすると将来、骨粗しょう症になるリスクが高まる可能性があるといわれています。骨密度の低下が進むと、日常生活のちょっとした動作で骨折する危険性が高まりますので、年齢にかかわらず、女性の方は一度精密な骨密度検査を受けてご自分の状態を知ることをお勧めします。骨粗しょう症のご家族がいる方は特に注意が必要です。

神経ブロック療法について教えてください。

武田裕介院長 青葉台たけだ整形外科4

神経ブロック療法は、局所麻酔薬を注射して痛みの緩和を図る方法で、主に腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症によって起きる坐骨神経痛に用います。治療の流れとしては、5分ほどかけて注射を打った後、約1時間横になっていただき、経過を観察して問題がなければ終了です。よく「腰痛が治らないときは手術しかない」と思っている患者さんがいますが、そんな方にこそ神経ブロック療法を知っていただきたいですね。手術を行うのは最終手段だと私は考えています。神経ブロック療法は日帰りでできる治療なので、日常生活への影響が少ないのがメリットです。腰痛にお悩みの方は、気軽にいらしていただけたらと思います。痛みが伝わる経路をブロックして緩和を図るだけでなく、血流の改善や筋肉のこわばりの軽減も期待できますので、生活の質の向上も望めるでしょう。

豊富な経験を生かし、生活の質を高める治療に注力

患者さんと接する際、どのようなことを大切にしていますか?

武田裕介院長 青葉台たけだ整形外科5

患者さんが何を求めているかを捉え、お一人お一人に寄り添った治療をすることです。「痛みを何とかしたい」という方に対しては、痛みを取り除くことを優先します。またご高齢の方の場合、自宅の近くのお店や医院まで歩いて行きたいという方に、何十キロも歩くための治療は必要ないと思います。実際、治療で歩ける距離が少し伸びれば、それが大きな満足につながります。当院では同行されたご家族にもお話を聞き、患者さんのご希望や生活状況に合わせた適切な対応をすることを心がけています。

スポーツに励む若い世代への治療は、どのように行っていますか?

患者さんのその時の活動性の要求に合わせた治療と、長期的な予後を見込んだ診療を行っています。例えば野球で肘を痛めている方が「この試合だけは出たい」という場合、痛み止めを出して「試合が終わったら治療しようね」と言うこともありますし、中学1、2年生であれば「3年生まであるんだから、今は治療に専念したほうがいいんじゃない?」と提案することもあります。いずれにしても、その子の上達の妨げにならないよう「部活動での内情」や「いつまでスポーツをやりたいか」などをヒアリングして、診断と治療を行うようにしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

武田裕介院長 青葉台たけだ整形外科6

最近はインターネットなどの情報をうのみにして、医師の診断を受けずに、民間療法や自己流のリハビリテーションを進めてしまい症状を悪化させてしまうケースが増えています。そのような情報のすべてを否定するわけではありませんが、まずは医師の診断を受けてほしいですね。手術をしないと治らないのにリハビリを続け、「いよいよ手術しかない」となったとき、ほかの病気が出て手術できず、結果寝たきりになってしまう方がとても多いことをご存じでしょうか。当院では、患者さんが「健康に動ける人生」を送れるよう、理学療法士によるリハビリや理学療法にも力を入れています。些細なことでも、どうぞお気軽にご相談ください。

Access