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角田 雄一 院長の独自取材記事

つのだ泌尿器科クリニック

(福岡市中央区/別府駅)

最終更新日:2024/01/22

角田雄一院長 つのだ泌尿器科クリニック main

西鉄バス・笹丘停留所から徒歩1分に位置する「つのだ泌尿器科クリニック」。2010年に開業した同院は、大学病院や関連施設などで豊富な臨床を積んだことで泌尿器科の分野を幅広く診察できる角田雄一院長が、県内外問わず訪れる患者の悩みや不安の解消に尽力している。同院から車で約15分の位置にある本院「つのだ泌尿器科医院」では手術、入院できる環境も整備されており、角田院長が初診から手術、術後のケアまで一貫して行っていることも、患者にとって安心材料となるだろう。また、患者やその家族の負担を減らしたいという思いから訪問診療にも力を注ぐ。落ち着いた口調でほほ笑むような柔和な表情が印象的な角田院長に、診療方針や今後の展望などを聞いた。

(取材日2021年3月9日)

豊富な臨床経験で幅広い診療に対応

泌尿器科の医師になろうと考えたきっかけや、実際になってみてのやりがいを教えてください。

角田雄一院長 つのだ泌尿器科クリニック1

高校生の時に外科医だった祖父にふと将来のことを話してみたことがありました。その時に祖父が「医師は、一生懸命やっていれば感謝してもらえる職業。仕事が生きがいだと思えるよ」とアドバイスをくれたことが心に響き、将来図を変えて医学部に進みました。泌尿器科は専門分野が多い科で、手術も多岐にわたります。一口に泌尿器科と言っても、そこには腎臓、尿管、尿道、膀胱、前立腺などいろんな臓器が含まれ、勉強し続けることが必要になるので、探究を続けられるのではないかと思い、泌尿器科を選びました。あとは、そもそも泌尿器科の医師は数が少ないので、専門性を生かして患者さんの力になりたいという考えもありました。

勤務医時代にはどのような経験を積まれてきたのでしょうか?

私は福岡市内の出身で、大学卒業後は、福岡大学病院やその関連施設、地域のクリニックなど数々の場所で働いてきました。若い頃に数多くの手術を経験してきたことは今に生かされていますね。今でも手術をしており、術者としての立場から患者さんにいろんなアドバイスができます。がんや前立腺、膀胱炎、尿管結石などどれか一つに専門を絞るというよりも、泌尿器科全般診ることができる医師をめざしてきました。とてもやりがいがある仕事ですが、開業した当初は難しさも感じました。私はどちらかというと口下手で、最初は人と話すことにあまり自信がありませんでした。ただ、開業して10年以上たち、私自身も50歳を過ぎて、少しずつですが自信がついてきました(笑)。いろんな会話を重ねていくうちに患者さんと親密になれることもやりがいにつながっています。

患者さんの年齢層は? また、どんな症状で来られる方が多いのでしょうか。

角田雄一院長 つのだ泌尿器科クリニック2

あらゆる年代の方にお越しいただいています。男女比も半々くらいで、男性だけでなく、尿の悩みを抱えている女性も多いですので、自分だけではないと安心して通っていただければ幸いです。世代別で見ると、高齢の方で多いのは頻尿、特に夜間頻尿ですね。夜中に何回も起きてしまって、睡眠不足になるような方もおられます。夜間頻尿といっても原因はいろいろありますので、患者さん一人ひとりの原因をしっかり見極めることを大切にしています。若い方も性感染症などで来院されます。泌尿器科は少し敷居が高いと感じられる方もいると思いますが、実際は相談に来られる方も多くおられますのでご安心ください。

一人で悩まず相談を。真摯に向き合い不安解消に導く

診療の流れについて教えてください。

角田雄一院長 つのだ泌尿器科クリニック3

尿関係の症状がある方は、まず、問診と検尿を行い、その後、必要に応じてエックス線やエコーの検査をするのですが、それで原因がわかる場合が多いです。それでも判明しない場合は、患者さんの意見を聞きながらしっかり話し合って、検査方法や治療方針を決めていきます。泌尿器科は、病気が疑われても「できるなら病院には行きたくない」と思われる方が多いのですが、それは恐らく、恥ずかしかったり、どういう検査をするかもわからず怖かったりするからだと思うんです。もちろんいきなり、恥ずかしかったり痛かったりするような検査をすることはありません。当院では患者さんと話し合いながら、状況に応じて検査と治療を進めていくことを大切にしています。

「ハードルが高い」と泌尿器科の受診をためらった結果、症状が長引くケースもあるそうですね。

そうですね。インターネットの情報だけで判断して、市販薬を買って飲んでも治らないというケースは少なくありません。自分一人で悩みを抱え込まず、なるべく早く受診いただきたいですね。また、自分はこういう病気ではないか」と思い込んで来院される患者さんもおられますが、実際にはその思い込みが間違っているケースも多いので、泌尿器科できちんと診断してもらうことをお勧めします。「重い病気ではないか」と不安を抱え続けていると、精神的にも苦しい状態になります。そういう悩みを解消するのが、私たち医師の仕事です。1日、2日たっても症状が治まらない場合は、インターネットで調べて悩んでいるより、来院いただいたほうが早い治療と安心につなげることができると思います。

患者さんとの接し方で大切にしていることを教えてください。

角田雄一院長 つのだ泌尿器科クリニック4

とにかく上から目線にならないようにしています。どんな方にもまずは敬語で、真摯に向き合って話し、専門用語をなるべく使わず、かみ砕いた言葉でわかりやすく説明することを心がけています。また、最初のうちは患者さんのプライバシーの部分にはあまり深入りしないようにしています。その方にとって、聞かれたら嫌なこともあるでしょうからね。まずは病気のことを中心に話して、徐々に生活習慣やプライベートなことを聞いていって、少しずつ打ち解けていければと思っています。泌尿器科は慢性的な病気も多く、長い期間投薬が必要になることもあります。開業時からずっと来院されている患者さんもおり、家族といったら大げさかもしれませんが、そんな関係を築けていると思います。

訪問診療で患者とその家族の負担を軽減

こちらのクリニックで力を入れていることを教えてください。

角田雄一院長 つのだ泌尿器科クリニック5

訪問診療です。泌尿器科の患者さんは高齢の方が多く、当院の周辺には、高齢者が住む施設もたくさんあります。自力では受診できないような患者さんが多いので、毎週金曜の午後は訪問診療の時間にしています。自力で排泄ができず、カテーテル管理になっている高齢者が増えてきています。泌尿器科の分野は訪問診療の需要が多いだろうなと開業時から予想していましたし、実際に依頼はかなりあります。訪問診療に取り組むことで、患者さんはもちろんですが、そのご家族や施設のスタッフの方の負担を減らすこともできます。車いすや介護タクシーを使って来院されたり、労力や経済面の負担も軽減できますから、ぜひお気軽にご相談ください。

こちらから車で約10分の位置にある本院とはどう役割分担をされていますか?

本院の「つのだ泌尿器科医院」は、私の父が院長を務めています。2人で同じ場所で診察をしていくには、少しスペースが狭かったため、分院として2010年に当院を開設しました。役割分担としては、まず当院で診察をして、手術が必要だと判断した場合は、手術・入院ができる環境が整っている本院のほうに通ってもらい、本院と連携を取りながら、幅広い治療や手術に対応しています。本院での手術もすべて私が担当しており、術後のケアまで診ています。一貫して同じ医師が担当するので、患者さんにも安心いただけると思います。これは、ほかのクリニックとは異なる特徴でしょう。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

角田雄一院長 つのだ泌尿器科クリニック6

今後社会はますます高齢化が進み、それに伴って泌尿器の病気も増加していくでしょう。そんな中で、ある分野を専門にして間口を狭めるのではなく、泌尿器科全般を診るスタイルを今後も維持していきたいです。それには、最新の情報を取り入れるなど日々の勉強を地道に続けていくことが必要だと感じています。訪問診療もこれからますます需要が増えると思うので、さらに力を入れていくことになるでしょう。患者さんには、いろいろ自分で情報を集めて思い込むのではなく、何か症状があれば医師に相談をするほうが早期の解決につながるということをお伝えしたいです。まずは話をしに来ていただいて、そこからどのように検査や治療をしていくか一緒に決めていきましょう。

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