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保坂辰樹 院長の独自取材記事

ファミリークリニックしいなまち

(豊島区/椎名町駅)

最終更新日:2019/08/28

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西武池袋線椎名町駅南口を出て目の前。アクセス抜群のビルの2階に2014年9月に開業したばかりの「ファミリークリニックしいなまち」がある。古くからの住宅街が残るこの町で生まれ育った保坂辰樹先生が院長を務める、糖尿病内科、小児科を専門とするクリニックだ。穏やかで優しい語り口の保坂院長がイメージする医師像は「街のかかりつけ医」。困った時に何でも相談してほしいという思いから、院内はクリニックに対して苦手意識を持たないようにとインテリアや環境まで細かく配慮されている。クリニックでありながら、居心地がよく、「また行きたい」と思わせてくれるような空間が広がっている。患者目線で物事を考え、強要するのではなく一緒に目標を立てて努力していきたいと話す保坂院長。医師を志した意外なきっかけや、今後の展望などを聞かせてくださった。
(取材日2014年12月19日)

キッズルームは陰圧室になっており、感染予防にも効果的

ナチュナルでアットホームな雰囲気のクリニックですね。

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ありがとうございます。病院、クリニックというのは患者さんからするとどうしても苦手な場所ですから、まずは入りやすさを重視しました。入口や窓にはステンドグラスを多く使用し、緑をアクセントにすることで森のようなイメージにしました。私が持っている医師のイメージが、幼い頃に絵本で読んだ「森のお医者さん」なので、そのあたたかい雰囲気が出せればと思っています。子どもは正直ですので「行きたくない」と一度思ってしまうとそのイメージを払拭するのが難しいんですよね。「また行きたい」と思ってもらえるようなクリニックにしたいのでいろいろ工夫しています。

キッズルームも充実していますね。

いろいろな病院やクリニックのキッズルームを参考にさせていただきました。待ち時間に靴を脱いで遊べるところがあると、お子さんを連れてこられる方は安心ですよね。子どもが遊ぶことができるのはもちろん、ベビーベッドを置いて赤ちゃんを寝かせることができます。怪我のないように、家具などの角にはすべて丸みをつけてます。絵本の他にお母さんたちも読めるよう離乳食や育児本も用意しています。またキッズルームは、室内の空気が外部に流出しないように陰圧室にしましたので、インフルエンザや嘔吐を伴う胃腸炎など感染症を伴う病気が流行している時は待合室を分ける役割も果たしていますね。接触を避けることで安心して受診していただけるよう配慮しています。また予防接種も受け付けていますが、一般の診察時間と予防接種の受付時間は分けています。予防接種でクリニックに来て、病気をもらってしまわないか心配するご家族の方は多いと思いますので、時間を分けることで安心していただけると思います。

患者さんの気持ちを大事にされているのですね。

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「相談したいことは何でも早めに相談できる」クリニックであることを目標としています。クリニックに対して苦手意識を持ってしまったために、本当は痛みや違和感があるのに我慢して口をつぐんでしまっては意味がありません。そうならないためにも雰囲気作りも大事だと考えています。

糖尿病の基本は生活改善。小さな積み重ねで改善へ導くのが自分の役目

先生のご専門についてお聞かせください。

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糖尿病が専門です。北里大学病院の内分泌代謝内科に入局して学びました。元々、学生時代に出会った患者さんの中で、「その場で治療をしてくれなくてもいいから、早く病気を見つけて適切な医療機関に送ってほしかった」と悔やまれる方がいたんです。その話がすごく印象に残り、早い段階でしっかり診断ができる医師になりたいと思ったのがきっかけですね。まず内科を、と思いました。その上で、やはり現代社会では生活習慣病の方がとても多いので、内分泌代謝内科を選びました。

糖尿病についてもう少し詳しくお聞かせください。

糖尿病自体は、体の中にあっても何か症状が出てしまう病気ではありません。ただ糖尿病がずっと体内にあることで、他の病気を引き起こしてしまうのが糖尿病の怖いところなのです。子どもに多い1型糖尿病は体内の糖分を処理するホルモン、インスリンが足りないことが原因です。ですからインスリンの補充が治療のメインとなり、注射の仕方や応用方法を教えます。一方大人に多い2型糖尿病は遺伝もありますが、そこへ肥満や運動不足などの要因が重なり発症します。ですから治療のメインは生活改善からスタートします。食生活の見直しや適度な運動などを取り入れつつ、薬も上手に利用することが大切です。その一つとして、提携を結んでいる大塚病院などで、毎週開かれている糖尿病教室の参加をご紹介しています。少しでも生活改善のお役に立つことができればと思っていますね。病院の糖尿病外来では、患者さんも多くいらっしゃいますのでなかなかゆっくりお話を聞くことができませんでした。クリニックでは一緒に考え、何が必要なのかじっくり相談していただくことができます。生活の改善なくしては語れない病気ですので、まず無理のない範囲で目標を立てて、それが毎月達成できているかどうか、その小さな積み重ねを続けることで症状をなくしていけるよう導くのが私の役目だと思っています。

先生は小児科もご専門だそうですね。

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はい。1型糖尿病の子どもたちが親元を離れて、糖尿病について学ぶサマーキャンプというものがあります。そこで体調を悪くした子がいたのですが、子どもの糖尿病は大人の糖尿病とはまた違いますので、専門の知識がなかったために治療ができなかったのです。役に立てなかったことがきっかけで、小児科の勉強をしようと決意しました。今の自分が本当に子どもの患者さんを診れるのかと自問自答していた頃、ちょうど世間では小児科医が足りないと言われていた時代でした。これから子どもの患者さんが来たときに、自信を持って診療できないままでいいのかと思い、一から勉強する決意をしました。それまではある程度大きくなった10代の子どもを診察するにもドキドキして緊張していましたが、しっかりと勉強したことで何が今必要でどうすればいいのかがわかるようになりました。大人が病気になる場合は、もともと体に持っているものや、生活習慣など今まで培ってきたものが原因になることが多いのですが、子どもはまた違います。周囲で流行っている疾患や、いつもと違うことをしなかったかとか、その時の環境や行動で突発的に病気を発症してしまうことが多いので、確認する内容も大人とはまったく違います。先天性の病気やアレルギー、川崎病など、子どもならではの病気もあります。小児科を学んだことで、発症した時にどういった経過を辿るのかイメージできるようになったのはとても大きかったと思います。

医師をめざしたきっかけは「保健室の先生になりたい」という思い

先生が医師になったきっかけは何ですか。

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高校の時、若いながらに働くというのは大変なことなんだろうなと思っていました。そんな中で人に「ありがとう」と感謝してもらえるような仕事に就きたいと思ったのです。実は、最初は医師ではなく保健室の先生になりたかったんですよ。医学部に入ってから、医師免許ではなく養護教諭免許を持っていないと保健室の先生にはなれないということを知りました(笑)。保健室の先生って、具合の悪い時には適切に処置してくれるし、日ごろの悩みも相談に乗ってくれたりするとても身近な存在ですよね。なので、そんな保健室の先生のような医師になろうと決めました。その頃から自分の中では、大きな病院でバリバリ働くのではなく、街のかかりつけ医として、困った時には相談に来て、時には世間話をして……、そんな医師のイメージを持っていました。

では休日はどのように過ごされていますか。

家族と過ごすことがほとんどですね。実際はまだ開業したばかりですので、覚えなくてはいけないことや、やらなきゃいけないことが多く、休日はほとんど時間がない状態ですが、1歳になった息子が毎日成長し、いろんなことができるようになっていく姿を見るのが楽しみですね。他には以前働いていた病院の行事で、手品やジャグリングを披露したりすることもあります。医師という職業はどうしても子どもをその場で喜ばせてあげられないじゃないですか。将来的には、病気をよくしたり、元気になって楽にしてあげることはできますが、その場では注射や治療など痛みを伴うことが多くなってしまいますので、何かないかなと考えた時に、大学の頃習っていた手品があるじゃないかと。受診の合間に子どもの患者さんにお見せしたり、前に働いていた病院で、クリスマス会などの行事がある時は披露させていただいたりしています。病気の子どもたちがその時は病気のことを忘れて、笑顔を見せてくれたらうれしいですね。時間ができたら練習することもあります。ジャグリングは慣れてくると汗をかくくらい体を使いますのでスッキリしてリフレッシュできますね。

最後に今後の展望をお聞かせください。

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ファミリークリニックですので、家族みんなで来ることができて何でも相談していただけるような雰囲気作りをこれからも徹底していきたいです。特に、糖尿病となると一生のお付き合いとなりますから、しっかり診断、治療を行い、適切な判断をして、信頼される先生でいたいですね。家族が元気だとみんな幸せだと思うので、その幸せをサポートしていきたいです。それが他の専門分野で自分に不可能なことであれば、可能な医師や医療機関に紹介することも大事だと考えています。来てくださった皆さんの心配ごとによって、都度いろいろな対応ができるのが開業医のメリットだと思うので、街のかかりつけ医としての役割をしっかり果たして地域に根づいていきたいです。生まれ育った愛着のある地域の皆さんの健康と幸せを願っています。

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