成長段階や歯並びに合わせた
子どもの矯正
香里園レジデンス歯科・矯正歯科
(寝屋川市/香里園駅)
最終更新日:2024/02/20
- 自由診療
子どもの矯正の選択肢として、近年、目立ちにくいマウスピース型装置を用いた矯正が注目されている。「子どもの歯並びが気になる」「子どもにはきれいな歯並びになってほしい」と思うものの、矯正中の見た目が気になっていたという人もいるだろう。その一方で、マウスピース型装置を用いた矯正について、矯正にかかる期間についてやいつ始めればいいのかなど、わからないこともたくさんある。そこで、成人はもちろん、子どもの矯正を数多く手がけている「香里園レジデンス歯科・矯正歯科」の土井幹夫院長に、小児のマウスピース型装置を用いた矯正の特徴や気になるポイントについて、詳しく教えてもらった。
(取材日2023年3月14日)
目次
豊富な経験を生かして、一人ひとりに適した矯正の開始時期や矯正方法を提案
- Qマウスピース型装置を用いた矯正の特徴を教えてください。
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A
樹脂製の透明なマウスピース型装置を1〜2週間ごとにつけ替えていくことで、徐々に歯を動かすことを図り、整った歯並びをめざします。マウスピース型装置は薄く透明なので、装着していることを周囲の人に気づかれにくく、あまり見た目を気にすることなく矯正を続けられるのが大きなメリットです。また、ブラケットと呼ばれるワイヤーを使った従来の矯正では、歯科医師が装置の取り外しを行いますが、マウスピース型装置は患者さん自身が自由に取り外しできます。食事やおやつ、歯磨きの際には取り外して、これまでどおりに食事を楽しめ、歯磨きがしやすいことも利点です。
- Q矯正について知っておいてほしいポイントはありますか?
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A
自由に取り外しできるからといって、装着時間などのルールをしっかり守らないと計画どおりに歯が動かないといったトラブルが起こります。マウスピース型装置を用いた矯正なら簡単に歯並びが整えられると考えてしまいがちですが、きちんと継続しないと結果につながりません。このため、ルールを守り続けるのが難しいという方には、従来のワイヤー式の矯正をお勧めすることもあります。また、装置を装着しているとどうしても虫歯のリスクが高くなります。矯正期間中は、保護者の仕上げ磨きを含めて、丁寧なブラッシングを心がけていただきたいですね。
- Q痛みやマウスピース型装置の取り扱いも心配です。
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A
成人の患者さんは、マウスピース型装置の交換直後に違和感があるという方もおられますが、お子さんの患者さんが痛みを訴えるケースはほとんどありませんね。お子さんの場合も、1日の装着時間は成人と同じ20時間以上で、3度の食事とおやつ、歯磨きの時以外は装着していただきますが、痛みはあまり心配しなくて良いと思います。取り扱いについては、装置の装着にコツが必要な従来の顎の骨を広げるための装置に比べて、マウスピース型装置はお子さんが一人で簡単に取り外しできます。ただし、外す際に乱暴に扱うと破損することもあるので、矯正開始時には装着の仕方や注意していただきたいポイントについてしっかりレクチャーします。
- Q何歳くらいから始めれば良いのでしょうか?
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A
一期矯正と呼ばれるお子さんの矯正は、顎の骨の発達を利用して、歯が並ぶためのスペースを確保するとともに、噛み合わせの問題である、不正咬合の改善をめざします。マウスピース型装置を使う場合は、7歳くらいから開始することが可能です。とはいえ、お子さんによって発達の度合いが異なり、女の子に比べて一般に発達が遅い男の子は10歳くらいまで待つこともあります。ご自身で開始時期を見極めることは難しいので、6〜7歳くらいまでに一度歯科医師のチェックを受けることをお勧めします。ただし、下顎が前に出ている受け口の場合は、早期から顎の骨の健全な発育を促すことが必要なので、できるだけ早めに歯科医師に相談してください。
- Q矯正の期間について教えてください。
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A
一期矯正の期間は2年間が基本です。終了後は、広げた顎の骨が元に戻ってしまうのを防ぐための保定期間が必要で、期間中落ち着いてくるまでは、後戻りの確認や虫歯などのチェックのために2〜3ヵ月に1度の定期検診をお願いしています。その後に生えてきた永久歯をさらにきれいな歯並びに希望される場合は、永久歯に生え替わった後の二期矯正にも対応しています。
自由診療費用の目安
自由診療とは子どものマウスピース型装置を用いた矯正(一期矯正)418000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。