生活習慣病には早期発見・治療を
専門医院を早期受診したい糖尿病
はしば糖尿病内科クリニック
(世田谷区/二子玉川駅)
最終更新日:2021/10/12


- 保険診療
「要経過観察」「要精密検査」……こんな単語を健康診断結果表で目にした人は少なくないだろう。もしもHbA1cや血糖値が基準値外であれば、糖尿病の可能性があり、総コレステロールなどの脂質が基準値外の場合は脂質異常症の可能性がある。一方、早めに適切な診断・治療を受ければ、食生活の見直しや運動療法で症状をコントロールできたり、薬による治療となっても少量の薬で済んだりする場合があるという。そこで、「はしば糖尿病内科クリニック」の院長で、日本糖尿病学会糖尿病専門医でもある橋場裕一先生に、糖尿病の早期発見・早期治療のポイントについて解説してもらった。
(取材日2014年12月1日)
目次
糖尿病は早期発見・早期治療がとても大事。迷わず受診することと専門的な治療が鍵を握る
- Q糖尿病専門クリニックの特徴と、その必要性を教えてください。
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A
▲10秒で結果がわかる自己血糖測定
糖尿病専門クリニックでは、糖尿病の早期発見と早期治療のための医療体制を整えています。糖尿病は放置しておくとさらなる悪化を招き、合併症併発の可能性も高くなるので、自分の状態を早めに把握し治療を開始することが大切です。2007年時点で「糖尿病が強く疑われる人」と「糖尿病の可能性を否定できない人」は合計で約2210万人とされており、そういった方々が迷わず糖尿病専門の医療機関を受診し、専門的な治療が受けられるよう、私たちは勉強会や講演会などの啓発活動も積極的に行うほか、大規模病院との病診連携やクリニック同士の診診連携を強め、糖尿病診療の基盤をこの玉川地域に根付かせていく必要があると考えています。
- Qはしば糖尿病内科クリニックのチーム医療とはどんなものですか?
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A
▲食事療法では管理栄養士が丁寧な指導をしてくれる
医師が一人で、限られた時間の中、日々変化する患者さんの状態を正確に診断・治療し続けることは相当困難なことです。適切な療養指導のためには、複数の医療専門職があらゆる観点から、患者さんと関わることが大切です。患者さんも、複数のスタッフと関わることで悩みを打ち明けやすくなることが多々あります。具体的には、インスリン・GLP‐1などの注射や、血糖自己測定(SMBG)に対する手技の指導を担当する看護師、食事療法を担当する管理栄養士が、日本糖尿病学会糖尿病専門医である私と療養指導チームを形成し、治療に携わります。チーム内で情報を共有し議論することで、効率面も意識した治療を行うことができます。
- Q診断にあたってどのような検査が行われるのでしょうか。
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A
▲当日中に診断結果を把握するための医療機器を備えている
糖尿病を中心とした生活習慣病の診断をする上で重要な血液検査や尿検査を診察当日に院内で行います。そして、その結果が当日中にわかることが特色です。HbA1cや血糖値はもちろん、コレステロールや尿酸、肝機能、腎機能などは診断・治療の上で重要な指標ですが、これらは日々変動します。より適切な診断・治療のためには、リアルタイムで検査結果を把握することが大切です。当院ではリアルタイムで結果が出ない一部の検査を外部委託していますが、それ以外はすべて院内に導入している医療機器で判定可能です。適切な診断をした上で治療方針を決定することは、患者さんにとってメリットも大きいと思います。
- Qでは、患者はどのようにクリニックを選べば良いのでしょう。
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A
▲生活習慣病診療に対する熱い想いを語ってくれた橋場院長
糖尿病を中心とした生活習慣病の治療は長期にわたることが多いため、ご自宅や勤務先から通い続けることができる場所選びが大事だと思います。通院を途中で止めてしまうと、状態が悪化してしまうことがよくありますから。また、早期発見・早期治療のためにも、糖尿病を中心とした生活習慣病の診断や治療に慣れた医師に相談するのがいいのではないでしょうか。どんな職業でもそうだと思いますが、医師にも専門・専門外、得意分野・不得意分野があります。日本糖尿病学会糖尿病専門医が在籍し、院内検査などの設備も整っている医療機関を受診していただければと思います。さらにチーム医療で生活習慣病診療を行っていると理想だと考えます。