天然歯を大切に、予後を考えた治療で
幅広い診療に対応
ゆうだい歯科医院
(熊本市東区/健軍町駅)
最終更新日:2023/02/28
- 自由診療
たとえむし歯ができても、「痛いところだけを治療してもらえばいい」と一度は思ったことがある人も少なくないのではないだろうか。しかし、しっかり全体像を診た上で、長期的な予測を立てた「予後を考えた治療」が大切だと話すのは、「ゆうだい歯科医院」の田中雄大院長。同院では、できる限り天然歯を残すことができるように、精密な治療に取り組んでいる。また、患者とのコミュニケーションを大切に、診査・診断から治療、メンテナンスまで一貫したフォローに注力。「治療が終わった時こそが、スタートラインです。患者さんには予防やメンテナンスの大切さも知っていただきたいですね」と語る田中院長に、同院における精密治療の詳細やメタルフリーの補綴物、インプラント治療などについて詳しく聞いた。
(取材日2023年1月31日)
目次
天然歯を長く使えるよう守るために、精密な治療に注力
- Q「予後を考えた治療」とは、どのような治療でしょうか?
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A
私たちは患者さんに歯を長期的に、できる限り一生使ってもらいたいという思いで治療にあたっていますが、さまざまな条件を考えると、歯が一生使えるかどうかはわかりません。そのため、しっかり全体像を診て長期的な予測を立てた上で、治療を行っていくようにしています。これが「予後を考えた治療」です。例えば、むし歯の原因を突き止め、今後同じことが起こらないように治療方針を決めるにあたっては、歯だけを診るようなことはしません。全身や骨格、歯列、歯周組織はもちろん、患者さんの日常生活や年齢、行動の癖、食事など、さまざまな角度から全体像を診るようにしています。「木を見て森を見ず」とならないようにしているんです。
- Q精密治療に力を入れていると伺いました。
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A
そうですね。治療で重視するのは、できる限り天然歯を残すこと。そのためには、歯科用マイクロスコープなどを駆使した精密治療が欠かせないと思っています。さらに、当院では先進の光学スキャンを導入し、素材にもこだわった精度の高い補綴物の作製にも努めています。また、長期的に歯の予後を保つために、金属の補綴物を使わない「メタルフリー」を意識した治療も大切にしていますよ。なお、治療に取りかかるにあたっては、診査・診断が一番大切です。その上でカウンセリングで患者さんとじっくり向き合い、治療方針を立てるようにしています。
- Qメタルフリーの補綴物について、詳しく教えてください。
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A
将来のことも考え、メタルフリーであるセラミックの補綴物をお勧めしています。もちろん、保険診療で銀歯を選択する患者さんも多いですが、歯の予後を考えた場合、セラミックのほうが断然患者さんのためになると私は思っています。メタルフリーの治療は診断や治療も長くなりがちですが、長い目で見ると“予防”につながり、歯への負担は少ないと考えています。また、治療にかかる費用も高くなってしまいますが、何度も治療を行う必要がなくなることも期待でき、長期的に考えると逆に経済的な負担も小さいのではないでしょうか。
- Qインプラント治療にも対応しているそうですね。
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A
残った天然歯を守るために、インプラント治療を推奨しています。というのも、当院では隣の健康な天然歯に負担をかけるブリッジ治療は、将来的なリスクが大きいと考えています。たとえ患者さんに頼まれてもお断りする場合もあります。一方、インプラント治療は他の天然歯への負担が少ないだけでなく、入れ歯などの他の治療に比べ、患者さんにより自然に近い噛み心地で“噛める喜び”を得ていただくことも望めると考えます。侵襲が大きいこと、治療期間が長いことなどのデメリットもありますが、当院では「予後を考えた治療」を大切にしていますので、ご安心ください。シミュレーションや治療後のメンテナンスなども組み立てた上で進めていきます。
- Q予防やメンテナンスについてもお聞かせください。
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A
患者さんには治療が終わったときに、「ここからがスタートですよ」とお声がけするようにしています。これからまた悪くならないようにしていくことが一番大切だと伝えるんです。笑い話で「これから当院に通っても私の治療は受けないように」ともお話ししますよ。患者さんに予防やメンテナンスの重要性を納得いただけるように、歯科衛生士とともに、十分なコミュニケーションも心がけています。数ヵ月に1回のメンテナンスは、歯科衛生士の力が不可欠です。約1時間かけて患者さんのお口の中の状況はもちろん、治療へのモチベーションや歯への興味など、何かしらの変化がないかをチェックし、スタッフ全員で共有するようにしています。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミック治療/5万円~、インプラント治療/30万円~