大嶺 卓司 院長の独自取材記事
腎・泌尿器科おおねクリニック
(城陽市/久津川駅)
最終更新日:2026/06/10
近鉄京都線久津川駅から西へ徒歩1分という便利な場所にある「腎・泌尿器科おおねクリニック」。2013年の開業以来、子どもから高齢者まで、幅広い年代の泌尿器系の悩みに寄り添ってきた。院長の大嶺卓司先生は、京都第二赤十字病院、京都府立与謝の海病院泌尿器科などで経験を積み、15年近く働いた京都きづ川病院泌尿器科では部長を務めた医師。これまでに培ってきた豊かな経験と、日本泌尿器科学会泌尿器科専門医の知識を生かして、男性更年期障害と小児の夜尿症治療には特に力を注いでいる。「泌尿器科はハードルが高いという方が多いと思いますが、皆さんが通いやすいように、フランクな雰囲気づくりと、わかりやすい説明を心がけています」という大嶺院長に、同院の診療の特徴や今後の展望などについて話を聞いた。
(取材日2022年7月14日)
地域住民が気軽に通える泌尿器科をめざして開業
先生が泌尿器科を専門にした理由を教えてください。

患者さんの診断から治療まで自分が担当できて、同じ方に長く寄り添える部分に惹かれたのが大きいですね。学生時代は知識が足りなかったので、内科で患者さんの診断をつけても、手術を受けることになった場合は、外科に引き継がなくてはならないものだと思っていました。もちろん、今では内視鏡などを駆使して小さいがんを処置し、同じ患者さんをずっと担当される内科の医師がたくさんおられます。しかし、当時の自分はそのような思いから、泌尿器科をはじめ、整形外科や耳鼻科などの外科を検討していました。その中で、内臓や腹部なども診られる診療科ということで、泌尿器科を選んだのです。京都府立医科大学に籍を置いていた頃は、関連病院で臨床経験を積み、大学に戻った時は小児の夜尿症の研究を行っていました。大学院を修了した後は、泌尿器科全般の手術・外来・検査などを行い、幅広い経験を積みました。
なぜ、この地域に開業されたのでしょうか。
地域の皆さんが気軽に通える泌尿器科クリニックを作りたいと思ったからです。ここから1キロメートルくらいしか離れていない京都きづ川病院泌尿器科に勤務していた頃、以前から排尿トラブルを抱えていても、我慢に我慢を重ねて、ようやく受診しに来たという患者さんばかりでした。そうなると症状も進行しており、「もう少し早く治療を進められたら、こんなにつらい思いをしなくても済んだのに」と思うことが多かったのです。ですが、泌尿器は体の中でもデリケートな部分にあたるので、恥ずかしさや恐怖心から「受診するのはハードルが高い」という患者さんが多いのも事実。それなら、近鉄京都線久津川駅から近く、泌尿器科のメイン患者層である、高齢者の方々がお住まいの住宅街に開業しようと思ったのが、この地域を選んだ理由です。
患者さんの層や主訴について教えていただけますか。

最も多いのは、トイレが近い、尿が出にくい、尿が漏れてしまうなど、さまざまな排尿障害に悩む高齢の患者さんです。他にも、男性の前立腺疾患、結石、血尿など一般的な排尿期疾患には幅広く対応しており、大学時代から研究に取り組んでいる小児の夜尿症、男性の更年期障害の治療には特に力を注いでいます。当院では尿検査を頻繁に行っており、その結果を常に細かくチェックしています。例えば、泌尿器疾患と関わりが深い糖尿病も、尿糖の数値に表れるので、糖尿病の治療も行っており、より専門的な治療が必要だと判断した場合は専門の医師をご紹介しています。
男性更年期障害と小児の夜尿症の治療に力を注ぐ
男性の更年期障害と、小児の夜尿症の治療について、詳しく教えてください。

一般的に女性の更年期障害は広く知られていますが、近年では男性の更年期障害にも注目が集まっています。私は開業前から男性の更年期障害の治療を行っており、現在では主に40~50代の方の治療にあたっています。ストレスを過剰に感じると男性ホルモンが減り、イライラ感などの精神面から、だるさなどの肉体面までさまざまな症状が表れます。問診の結果をもとにあたりをつけて、男性ホルモンが低下していないか採血で確認し、その結果、男性更年期障害だと診断がついた場合は、男性ホルモン注射を打つ治療を行います。小児の夜尿症の治療は特に小学生が多く、排尿日誌など記録を残していただき、薬剤を使った治療を行っています。どちらもデリケートなお悩みですが、気軽に相談していただけたらうれしいです。
医師としてのポリシーを聞かせていただけますか。
医師としてのポリシーは「世の光であれ」。患者さんにとって「あそこに行ったら何とかしてもらえる」というクリニックでありたいですね。ほかにも、患者さん一人ひとりの「主治医」として寄り添うことを大切にしています。前述のとおり、泌尿器疾患以外に、糖尿病や高血圧症など生活習慣病を発症していることに気づくケースも多いので、生活習慣病全般の指導やアドバイスも行っています。さらに、開業当初から毎月1回、手作りの「おおねクリニック通信」を発行して、患者さんに渡しています。現時点で7月10日発行の第116号が最新ですが、これまでに泌尿器疾患の関する内容以外にも、メタボリックシンドローム、エイジングケア、季節性インフルエンザなど、さまざまなテーマの情報を発信しており、心待ちにしている患者さんやご家族の方が多いので、私自身もやりがいを感じています。
患者さんと接する際に、どのようなことを心がけていますか。

泌尿器科に対して通いづらいイメージを持っている方が多いと思うので、患者さんが話しやすいフランクな雰囲気づくりと、難しい言葉を使わずわかりやすい説明を心がけています。診察では患者さんが座っている横のモニターに超音波検査の結果を表示しながら模型をお見せしたり、絵を描いたりしながらご説明することも多いですね。さらに、時間の許す限り患者さんのお話に耳を傾けて、ご家族のことなどプライベートなお話を伺った場合も、その内容を書き残して、次の診察の時などにお話をするとさらに関係性が深まります。
今後はシニア世代のエイジングケアも視野に入れて
プライベートな時間は、どのようにお過ごしですか。

昨年ぐらいから京都の七福神をめぐりながら、御朱印を集めています。ほかにも、コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えてからは、動画配信サービスで海外ドラマを観る機会が増えました。一度観始めると、次の展開が気になって、時間を忘れてしまいます。毎年、人間ドックを受けて健康管理をしていますが、最近は忙しくて運動不足気味なので以前のようにジムに通うなど運動を始めたいですね。
今後の展望についてお聞かせください。
患者さんの人数を増やすのではなく、より質の高い医療を提供していけたらと思っています。健康寿命を延ばすための予防医学に力を注ぐ医療機関がたくさんありますが、私はエイジングケアの勉強をしてきたので、シニア世代のエイジングケアの指導に力を注いでいきたいですね。近年はつらつとしたシニア世代がたくさんいらっしゃいますが、その方々が一番望むのは、健康でずっと元気に過ごすこと。食事の内容や、お勧めの運動の方法などをアドバイスして、いつまでも元気に若々しく過ごすサポートができたらと思っています。
読者の皆さんにメッセージをお願いします。

排尿障害があることで日常生活に不安を感じて、つらい思いをしている方が多いのではないでしょうか。快適に排尿できるようになると、生活の質が高まり、行動範囲も広がります。泌尿器科というと男性の患者さんが多いイメージがあると思いますが、女性の患者さんもたくさん来院しています。近年、メディアなどを通して広く知られてきた過活動膀胱など、トイレが近いという症状に対応する治療薬も増えてきたので、我慢せず気軽に受診してもらえたらうれしいです。ほかにも、夜尿症に悩むお子さんや、会社に出勤しても退社時間まで体力が持たなくて悩んでいるという中高年の男性の皆さんも、ぜひ一度ご来院ください。長く勤めていた京都きづ川病院をはじめ、地域の基幹病院にも知り合いが多く、連携もスムーズなので何でも気軽に相談してくださいね。

