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大嶺 卓司 院長の独自取材記事

腎・泌尿器科おおねクリニック

(城陽市/久津川駅)

最終更新日:2026/07/02

大嶺卓司院長 腎・泌尿器科おおねクリニック main

近鉄京都線・久津川駅から徒歩1分の場所にある「腎・泌尿器科おおねクリニック」。2013年の開院以来、排尿トラブルや尿漏れといった泌尿器科診療を中心に、生活習慣病や骨粗しょう症の相談まで幅広く対応し、地域医療を支えてきたクリニックである。院長を務める大嶺卓司先生は、京都きづ川病院泌尿器科で約15年間勤務し部長も務めた経験を持つほか、大学院では小児夜尿症を研究。さらに男性更年期障害にも早くから注目し専門的な診療を続けている。「泌尿器科は恥ずかしい、怖いというイメージを持たれがちですが、もっと気軽に相談できる場所でありたいですね」と話す大嶺院長に、同院の特徴や大切にしている一人ひとりに寄り添う診療について話を聞いた。

(取材日2026年6月11日)

気軽に相談でき、「守侍医」となる泌尿器科をめざす

長年、この地域での診療を続けてこられたそうですね。

大嶺卓司院長 腎・泌尿器科おおねクリニック1

ええ。当院の開業は2013年で、その前に15年間京都きづ川病院に勤めてきましたから、かれこれ30年近く周辺地域の皆さんにお世話になっています。当院がめざすのは「あそこへ行けばまず相談できる」と思っていただけるクリニックです。泌尿器科を専門としながらも、地域のかかりつけ医として幅広い相談に対応しています。頻尿や尿漏れ、排尿障害などのお悩みが多い一方で、働き世代の方やお子さんまで幅広い年代の患者さんが来院されています。また、生活習慣病や骨粗しょう症など、日常診療の中で見つかった病気についても継続して診ています。泌尿器科というと男性が多い印象を持たれがちですが、実際には女性の患者さんも多く来院されていますよ。「世の光であれ」というのが私の医師としてのポリシー。専門分野にこだわり過ぎず、「まずは相談してみよう」と思っていただける身近な存在でありたいと考えています。

ご開業のきっかけを教えてください。

京都きづ川病院に勤務していた頃、排尿トラブルを抱えながらも長年我慢を続け、ようやく受診される患者さんを数多く診てきました。そうした方々を診るたびに、「もう少し早く相談していただければ、もっと負担を軽くできたのに」と感じていたのです。病院勤務では専門的な診療に携わる一方、もっと地域の方々の近くで医療を提供したいという思いが強くなり、2013年に当院を開業しました。病院では診療科ごとに役割が分かれていますが、開業医であれば患者さんの生活背景まで含めて長く関わることができます。また、少しでも受診へのハードルが下がるよう、クリニックではさまざまな工夫を行っています。

具体的に、泌尿器科を受診しやすくするための工夫とはどのようなものですか?

大嶺卓司院長 腎・泌尿器科おおねクリニック2

泌尿器科は「恥ずかしい」「何をされるかわからなくて怖い」と感じる方が少なくありません。そのため当院では、まず安心して話せる雰囲気づくりを大切にしています。診察では模型やイラストを使いながら説明し、専門用語だけで終わらせないよう心がけています。また、超音波検査を行った際には、その場で画像をお見せしながら説明するなど、できるだけ視覚的にわかりやすい説明を行っています。さらに、泌尿器科ではデリケートな相談や検査もありますから、プライバシーへの配慮は欠かせません。診察室や検査室は外から見えない構造にしており、会話が外へ漏れにくい環境も整えています。膀胱鏡検査なども待合室から離れた別室で行い、第三者の目にふれることのないよう努めています。受診をためらって症状を我慢するよりも、まず相談していただきたいですね。

専門性を生かしたオーダーメイド診療

先生のご経歴や専門分野について教えてください。

大嶺卓司院長 腎・泌尿器科おおねクリニック3

京都府立医科大学の関連病院で臨床経験を積み、その後は京都きづ川病院で約15年間にわたり診療を行ってきました。大学院では小児夜尿症を研究し、男性更年期障害についても、開業前からさまざまな勉強会に参加して知識を深めてきました。一般的な泌尿器科診療だけでなく、夜尿症や男性更年期障害といった専門性の高い分野にも取り組んできたことが私の特徴だと思います。また、私は泌尿器だけでなく、患者さんの全身状態にも目を向けることを大切にしています。当院では尿検査を行う機会が多く、例えば尿糖の数値から糖尿病が見つかることもあります。生活習慣病の管理や骨粗しょう症検査も含めて、全身の診療を行い、症状の背景にある原因まで考えながら治療を進めています。患者さん一人ひとりの状態に合わせた総合的な診療を提供できることも、当院の特徴の一つだと思います。

生活習慣病も一緒に診てもらえるメリットを教えてください。

泌尿器科の症状と生活習慣病は深く関係しています。例えば糖尿病があると頻尿や夜間頻尿が悪化することがありますし、生活習慣を改善することで排尿症状が軽減するケースもあります。病院では診療科ごとに分かれることが多いですが、クリニックだからこそ一人の医師が総合的に診られる強みがあります。もちろん、症状が重い場合には専門の医療機関をご紹介しますが、薬だけに頼るのではなく、生活習慣の改善や内科的な管理も含めて診療を行っています。患者さんごとに症状や生活背景が異なるからこそ、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの診療を大切にしています。

小児夜尿症の診療で大切にしていることは何ですか?

大嶺卓司院長 腎・泌尿器科おおねクリニック4

夜尿症は成長とともに改善するケースもありますが、膀胱機能や生活習慣などさまざまな要素が関わっていることもあります。そのため、お子さんごとに原因を見極めながら治療を進めることが重要です。特に修学旅行や林間学校を控えたお子さんの場合、直前に受診しても十分な準備ができないことがあります。私は大学院時代から夜尿症を研究してきましたので、これまでの経験を生かしながら一人ひとりに合わせた指導を行っています。また、お子さんは「何をされるのだろう」と不安を感じやすいため、できるだけ親しみやすい言葉で話し、安心して受診できるよう心がけています。

患者さんの人生に寄り添う医療をめざして

男性更年期障害に早くから注目されてきたそうですね。どのような思いで取り組まれているのでしょうか?

大嶺卓司院長 腎・泌尿器科おおねクリニック5

開業前に、原因がわからず元気を失っている男性を診る機会が増えていました。そこで男性更年期障害について学び始めたのですが、適切な治療によって元気を取り戻せるのではないかと思いました。女性の更年期障害は広く知られていますが、男性更年期障害についてはまだ十分に理解されていません。また、女性はクチコミなどを通じて情報を得る機会が比較的多い一方で、男性は適切な治療にたどり着けず、一人で悩みを抱えてしまうことも少なくありません。特に仕事や家庭で大きな責任を担う中高年男性は、強いストレスを抱えながらも相談先がわからず悩んでいることがあります。そうした方々の力になりたいという思いで診療を続けています。

診察する上で、大切にしていることを教えてください。

患者さん自身が病気を理解し、治療に参加できるようにすることです。わからないまま薬だけを飲むのではなく、「なぜこの症状が起きているのか」「どうすれば改善できるのか」を理解していただきたいと思っています。そのため、診察では対話を重視し、納得していただけるまで説明します。患者さんの表情を見ながら、本当に理解できているか確認することも欠かせません。また、診察室だけでなく、開業当初から毎月発行している「おおねクリニック通信」でも情報発信を続けています。泌尿器疾患に限らず、メタボリックシンドロームやエイジングケア、季節性インフルエンザなどもさまざまなテーマを取り上げており、心待ちにしている患者さんやご家族の方が多いので、私自身もやりがいを感じています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

大嶺卓司院長 腎・泌尿器科おおねクリニック6

今後も男性更年期障害や夜尿症をはじめとする専門的な診療を続けながら、生活習慣病を含めた総合的な診療をさらに充実させていきたいと考えています。私が大切にしているのは「守侍医」という考え方です。患者さんのそばに侍り、寄り添い、気軽に相談でき、病気にならないように、守り、力になってあげられるような存在である医師でありたいという意味を込めています。病気だけを診るのではなく、その方の生活や人生にも目を向けながら長く関わっていきたいですね。泌尿器科は恥ずかしさや不安から受診をためらう方も少なくありませんが、実際には治療によって改善が期待できる症状も多くあります。「こんなことを相談してもいいのかな」と思うようなことでも構いません。我慢を重ねる前に、まずは気軽に相談していただければうれしく思います。