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猪俣 謙次 院長の独自取材記事

乃木坂 猪俣歯科

(港区/乃木坂駅)

最終更新日:2020/04/01

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オートロック、完全予約制、完全個室。六本木にある「乃木坂 猪俣歯科」は、患者のプライバシーを守ることに力を入れている。ホテルのロビーラウンジを思わせる院内で笑顔で出迎えてくれていたのは猪俣謙次院長。2014年、閉院していた父のクリニックをリニューアルして開業したという。大学院時代はインプラントに必要な骨の再生手術など、さまざまな症例を手がけ、その経験を生かして難症例オペにも対応。そんな猪俣先生が語る言葉の端々には、医療への希望と固い信念がうかがえる。「すべての人に還元し、社会に貢献したい」「歯科医師は子どもの患者をトラウマにさせない責任がある」と熱く語る猪俣先生に、話を聞いた。
(取材日2015年1月19日)

プライバシーに配慮した個室で、気兼ねなく治療を

オートロック、完全予約制に完全個室治療と、プライバシーの徹底ぶりがうかがえます。

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もともとこの猪俣歯科は父が1979年に開業。その後体調を崩して一時閉院していましたが、2014年に私が継いだものです。完全予約制は私の性格上、1人の患者さんとじっくり向き合いたいという思いもあって取り入れました。個室についてですが、これまでの歯科医院でよく見られたパーティションで仕切られているだけの状態だと、患者さんはほかの人に聞かれないように、どんどん小声になってしまうんですね。その一方で、お年を召して耳が遠い方には、こちらは大きな声で話さなければいけません。それであればどちらも大きな声で気兼ねなく話せればと完全個室にしたんです。また、スタッフにも聞かれたくないという患者さんもいますからね。結果的にプライバシーを守る造りになっているというクチコミをいただくことはうれしいです。ただ患者さんを選ぶつもりはまったくありません。学んだ医学はすべての人に還元し、社会に貢献するべきだと思っています。

こちらはインプラントを治療の柱にしているのでしょうか?

確かにインプラント治療で来られる患者さんはたいへん多く、難症例なども手がけてきていますが、当院では入れ歯治療も行っていますし、虫歯や歯周病治療といった一般歯科や、審美歯科、ホワイトニングにも力を入れています。自費だけに限定せず、保険診療も行っています。保険の範囲内で可能な治療もたくさんありますからね。いずれにしても、治療のゴールや治療計画を立てる時は、患者さんが望むことと私が提供したいことのバランスを考えるようにしています。患者さんの望みどおりにするだけでは医療ではないと思っていますし、逆に患者さんが満足しなかったら、ただの歯科医師の自己満足に終わってしまいますから。

幅広い診療をされていますが、治療計画を立てる上で大事にしていることは?

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私の考える歯科医師の使命は4つあります。食べられるようにする・力仕事をした時に踏ん張れるようにする・きちんと発音できるようにする・顎関節症にさせない。この4つに共通するキーワードが「噛み合わせ」です。噛み合わせの悪さがそれぞれの障害の一因になっていることがあるんです。そのため診療では、口の中だけではなくその方が診療室に入ってくる時から観察しています。姿勢や肩の位置、顔のゆがみ、頬のふくらみ、さらには口を開けた時の様子を細かくチェックします。ただし、われわれ歯科医師が知らず知らず噛み合わせを悪くしていることもあるんです。以前、頭痛や肩凝りを訴える患者さんの口の中を診察したところ、かぶせ物の高さが高いことがわかりました。つまり噛み合わせは人それぞれ個性、個人差があり、理想と言われる噛み合わせも人によっては合わないことがあるのです。

歯は28本、それぞれ意味があって生えている 

噛み合わせが原因で、歯を失うこともあるのでしょうか。

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歯を失う原因の多くは虫歯や歯周病と言われていますが、私が診てきた患者さんを思い返すと、そういった方々ばかりではありません。もちろん最初の数本は虫歯や歯周病で失うことがほとんどですが、その後ドミノが倒れるように次々と歯をなくすというのは、やはり噛み合わせ、力のバランスがうまくいっていないことが多いのです。とりわけ金属のバネで固定する部分入れ歯だと、支えている自分の歯を抜こうとする力が働くため、結果的に総入れ歯になってしまったという話も聞きます。大人の歯は親知らずを除いて28本ありますが、1本でも欠けるとバランスが崩れます。本来は28本それぞれ意味があって生えているんです。「8020運動」といって、80歳になっても20本以上自分の歯を持とうと盛んに言われていますが、原則的にはどれも欠けてはならないのです。

そんな大事な自分の歯ですが、悪くなっても歯科医院に長年足が向かない方もいると聞きます。

麻酔が痛かったなど、その方が幼少時代に歯科医院に行ったときに受けたトラウマが影響しているように思います。ですから開業した私の責務は、子どもたちに歯科医院へのトラウマを植えつけないことです。特に幼い子どもたちは泣きじゃくったり、ジタバタして手がつけられないこともあります。でも2回、3回と来院してもらうたびに遊んであげることによって慣れてくる。対して私も、自分をさらけ出さないと子どもは警戒心を解いてくれません。次第に彼らも、この先生にちょっと任せてみようかなと思うわけです。一方で、大人の患者さんの場合は、緊張をほぐそうとしてざっくばらんに喋り過ぎると、重く受け止めていただけなかったりする。なので、どのように向き合うか、どう伝えるかはいつも気をつけています。言葉や雰囲気というのは治療技術以上に難しいものです。

審美歯科も行っていますが、何を一番に考えていますか?

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まず何を美しいと感じるか、その美的センスは人それぞれです。例えば、かぶせ物の色。天然の歯の色とのバランスを気にされる方が圧倒的に多い一方で、「せっかく入れるならもっと白いほうが良い」と言う人もいます。いずれにしても、お互いの考える「美しさ」についてやり取りしながら決めていきます。歯と歯茎の色のバランスはもちろん、歯茎の形も大事で、前から見たときのラインの形や厚さなどは人それぞれですから、形成は慎重に行います。ただ見落としがちなのが虫歯です。歯とかぶせ物の境目に少しでも隙間があると、やがて菌が入って虫歯が再発する可能性があります。ですからピタッと隙間のないかぶせ物を作ることも重要です。

顎の骨の増骨を伴うインプラントオペにも対応

そもそも先生はなぜ口腔外科に進んだのですか?

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父が口腔外科出身だったのです。大学在学中、父から「開業したら口腔外科は学べない」と言われたことがありました。それだけ知識や経験を積むのが大変だということです。そこで東京医科歯科大学大学院に進み、朝から夕方まで診療し、その後研究というハードな日々を過ごしました。私が進んだのは口腔外科の中でも骨の再生医療を行うチームで、自分の骨と人工骨を組み合わせて骨を増やす手術もチームで手がけてきました。こうして今、一筋縄ではいかない難しいインプラント治療にも対応できるのは、当時の研鑽があったからこそだと思います。

休日の楽しみは何ですか?

サッカー観戦でしょうか。小学校から高校までサッカーをやっていて、大学に入ってからは友達と集まってフットサルをしていた時期もあります。また当時は海外に好きな選手がいたので、来日して東京で試合がある時はよく見に行きました。ボールさばきにしてもパスやシュートにしても、思いもつかない美しいプレーに魅了されましたね。その選手が現役を退いた今は、日本代表を応援しています。仲間で集まってパブリックビューイングとか。最近は応援より、盛り上がるほうがメインですね(笑)。

読者へのメッセージをお願いします。

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私が歯科医師を志したのは父の影響です。父は治療に関して一切の妥協を許さず、高い材料も患者さんのために惜しみなく使っていました。経営のことを考えればいくらでも節約することができるんです。でもそこで、患者さんが喜ぶ顔を想像し、材料費にお金をあてられるか、さらにはどれだけ妥協なく治療できるか、後を継いだ私も常に自分に課しています。治療では技工士やスタッフには細かく指示するので、彼らからは「注文が多い歯科医師」と思われているかもしれません。でも患者さんの喜びの声を聞くたびに、そうした苦労も報われる気がします。お困りの時は一度当院にお越しください。治療はどれだけ患者さんのモチベーションがあるかだと思っていますが、私も、そのモチベーションに本気で向き合いたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/45万円
ホワイトニング/オフィス 3万円
かぶせ物/セラミック 16万円

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