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福田直人 院長の独自取材記事

ふくだクリニック

(藤沢市/辻堂駅)

最終更新日:2019/08/28

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辻堂駅西口に直結している複合ビル、ステラ湘南。その3階に2014年4月にオープンしたばかりの「ふくだクリニック」がある。明るい光が降りそそぐ広々とした待合室がなんとも心地よく、穏やかな笑顔と優しい口調の院長の福田直人先生のお人柄との相乗効果で、身も心も癒やされるような空間を演出している。福田先生は、胃がんや大腸がんなど数多くの手術を手がけてきた消化器のエキスパート。苦痛の少ない内視鏡検査による消化器の病気の早期発見・早期治療に長けているだけではなく、内科全般、外傷、やけどなどの熱傷、痔など幅広く対応できる頼もしいドクターだ。これまでに磨き上げてきた技と知識を生かしながら、地域で信頼されるかかりつけ医を目指したいという福田先生に、得意な治療分野のことから今後の展望まで、じっくりと伺ってみた。
(取材日2014年11月17日)

古くて新しい街・辻堂で、誰もが気軽にかかれるクリニック

今年の4月に開院されたばかりだそうですね。

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このビル(ステラ湘南)の完成とともにオープンしました。ビルの設計の段階からデザインの打合せをして、患者さん本位のクリニックになるよう、ゼロから構想を練りました。とにかく来た人にほっとしていただけるようなゆったりした空間にしたくて、広々とした待合室や、緩やかな曲線を描く壁面などを取り入れました。また、自然光がたくさん入るよう中待合室の壁をガラス張りにしたところ、図面で見ただけではわからなかったのですが、そこから江の島が見えることがわかり、ますますこの場所が好きになりました。駅に直結しているので、学生さんや通勤途中の方にも気軽に立ち寄っていただけるし、雨の日でも子ども連れの方やお年寄りに優しい最高のロケーションだと思っています。

クリニックの特徴について教えてください。

辻堂は駅の北側が新しいマンションの建設などで若い世代が多く、海沿いの南側は昔からの住宅街があり高齢の方が多い土地なので、幅広い年齢層やさまざまな症状に対応できる、地域の“かかりつけ医”にふさわしいクリニックをめざしています。わざわざ大きい病院へ行かなくても、地元の皆さんが安心して一通りの治療や検査を受けられるよう、内視鏡検査、エコー検査、心電図検査、X線検査などの設備もそろえました。また、パソコンやスマートフォンからも初診の予約ができるようにして、仕事や子育てで忙しい方でも受診しやすい環境づくりに配慮しています。予防接種から各種検査、また風邪や頭痛からケガ、やけどや巻き爪、痔のことまで幅広く対応しておりますので、何でも気軽にご相談いただければと思います。

なぜ、医師になろうと思われたのですか? 

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私は川越の田舎で田畑に囲まれてのんびりと育ったのですが、小さい頃から漠然と誰かの役に立つ仕事がしたいと思っていました。父が英語の教師だったこともあり、高校1年生くらいまではなんとなく自分は文系かなと考えたりもしていたのですが高校2年生の時に幼い頃から抱いていた「人を助ける仕事」への思いが強くなり、医学部をめざす決心をしました。その頃、医学部に入った従兄がいて、叔父から「お前も医学部をめざしてみないか」と勧められたことも後押しになったと思います。それまで本当に普通の学生だったので親も驚いたと思いますが、「受けるなら国公立だけにしてくれ」とだけ言って、あとは何も言わず全面的にサポートしてくれたのもありがたかったですね。……とはいうものの、小中高とずっと公立でバスケ部で活動もしていた上、私立という選択肢もないため、精神的に非常に厳しい受験となりました。結局、一浪してしまいましたが、最後まで諦めずにコツコツ勉強を続けたおかげで、無事に新潟大学の医学部へ進学することができました。大学では友人に恵まれ、バスケ部とワンダーフォーゲル部をかけもちしながら、よく飲み歩きました。新潟なので、酒も魚もとてもおいしかったですね。

生涯現役、医師の仕事がライフワーク

なぜ、消化器外科を選ばれたのでしょうか。

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小さい頃、祖母が胃がんで亡くなりました。それで、消化器系に興味があったというか、何かピンとくるものがあったのかもしれません。大学を卒業後に横浜市立大学附属病院の第二外科に入局したのですが、そこで出会った指導医の影響が大きいですね。患者さんにはとても優しく、ドクターに対してはとても厳しかったのですが、医師としても人としてもとても立派な先生で、その素晴らしさに心を打たれて、じゃあ自分も頑張ってみようかなと。消化器外科というのは、テレビドラマに取り上げられるような花形のイメージがあるのですが、その反面とても厳しい世界です。私は派手にやるよりコツコツと努力するタイプの人間なので、消化器外科でどうなることかと不安もありましたが、25年間、ひたすらコツコツ頑張ってきたおかげで何とかなりました。

開業しようと思われたのはなぜですか?

消化器外科医として、盲腸から鼠径ヘルニア、胆石にはじまり、胃がんや大腸がんなど、数えきれないくらい手術をしてきました。助からないような患者さんが手術で元気になられて、退院する際にお礼を言いに来てくれたときは本当にうれしかったですね。1990年に日本で初の腹腔鏡下胆嚢(たんのう)摘出手術が行われたときには、スタッフとして参加させていただきました。それ以来、積極的に腹腔鏡下手術に関わるようになり、数多くの症例を手がけてきましたが、50歳を超えた頃から老眼が進んできて、裸眼では手元のものが見えにくくなってきたんです。眼鏡をかけてそのまま現場で手術を続けるという選択もあったのですが、このまま勤務医として定年を迎えるよりも、自分が元気な間は医師としてずっと誰かの役に立つ人生を送りたいと思うようになり、開業を決意しました。ビジネスマンでいえば、会社を早期退職して起業するようなイメージでしょうか。私にとっては、医師の仕事がライフワークといってもいいかもしれませんね。

こちらのクリニックでは、より苦痛の少ない内視鏡検査をされているそうですね。

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長い間、腹腔鏡下手術に携わってきたので、内視鏡にも自信があります。実は、上部消化管内視鏡検査(いわゆる胃カメラ)では、管がのどを通過する際に違和感が生じます。これは「咽頭反射」が原因で、若い人ほど強く感じてしまうものなのです。検査自体は5分から10分程度で終わるのですが、その間ずっと違和感があるのはつらいですよね。当院では5mmの細い管を鼻からでも喉からでも通すことができる上、鎮痛剤や鎮静剤を用いるなど、患者さんと相談の上、その方にとってより負担の少ない方法で検査を実施するようにしています。患者さんの中には、あまりにあっけなく検査が終了したので、逆に驚かれる方もいらっしゃいますよ。最近は仕事や人間関係などのストレスで胃の痛みや不調を抱える若い方も多くいらっしゃいます。大抵は胃炎のことが多いのですが、内視鏡で診れば一発で状態がわかるし、ピロリ菌感染の診断も可能です。大腸検査も同様に苦痛の少ない方法でやっていて、ポリープがあればその場で切除することも可能です。不安を抱えたままでいるより、少しでも早く不安を解消するためにも、もっと気軽に来ていただけるとうれしいですね。

「負担の少ない検査」と「正確な診断」、そして「しっかりとした診療方針」で信頼されるかかりつけ医に

40歳以降は、ピロリ菌に気を付けた方がいいと聞いたことがあるのですが。

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ピロリ菌は食べ物や飲み物から感染しやすいため、上下水道の普及率の低い地域で育った経験のある40歳以上の方は注意が必要です。日本人は欧米人と比較してピロリ菌感染率が高く、50歳以上になると50%以上の人が感染しているとされます。ピロリ菌に感染すると慢性胃炎から胃がんを発症する危険性が高まり、さらに消化性潰瘍の原因ともなります。慢性胃炎で胃痛や胃もたれが続く方や、胃潰瘍や十二指腸潰瘍と診断された方は、治療や再発予防のためにピロリ菌の除去をお勧めしています。除菌は、3種類の薬を1週間服用していただくだけです。除菌することで、胃がんのリスクが5分の1に減るともいわれていますので、60代、70代での胃がんの発生を予防するためにも、胃の不調を自己判断でそのままにしないでほしいと思います。

大変お忙しい毎日だとは思いますが、先生はどのように休日を過ごされているのでしょうか?  

休みの日は家でのんびり過ごすことが多いですね。下の子が小学生なので、塾の送り迎えをしたり、勉強をみてあげたり。「将来は医者になりたい」と言ってくれているので、自分もまだまだ頑張って、親としても医師としてもいい背中を見せてやらねばと思いますね。以前はジョギングもしていましたが、50歳を過ぎてからはもっぱらウォーキングです。自宅から新横浜まで10kmの道のりを2時間くらいかけて歩くこともありますよ。ウォーキングでも勉強でも、やっぱり私は何でもコツコツと続けていくことが好きなんですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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先日も30代の女性の方が倒れ込むようにしていらっしゃいました。胃痛を抱えたまま出勤して、我慢の限界になってうちに駆け込んできたようなのですが、このように仕事が忙しいからと我慢してしまう人が最近は多いように感じます。また、日本では死亡原因の1位はがんで、中でも胃がんと大腸がんが上位を占めています。これらは早期に発見することができれば、負担の少ない内視鏡治療でがんを切除できますが、転移して全身に広がってしまうと切除は困難となってしまいます。早期発見、早期治療がとても大切だと昔からいわれていますが、地域のかかりつけ医として、私は「予防」の大切さもお伝えしていきたいと思います。基本は規則正しい生活と適度な運動ですが、いつもと何か違うとか調子の悪い時は、本当に悪くなってから受診するのではなく、おかしいなと思った時点で、ネットでも電話でも気軽に相談していただければうれしいですね。日頃からのお付き合いがあれば、その方のちょっとした変化もすぐにわかりますし、専門的な治療が必要だとわかれば、信頼のできる先生を紹介することもできます。負担の少ない検査で、正確な診断のもと、しっかりした治療方針を立てて、皆さんの健康管理のお手伝いをしていければという気持ちでスタッフ一同頑張っています。1人でも多くの方に喜んでいただけるよう、信頼される「かかりつけ医」として、地域の皆さんとともに歩んでいきたいと思います。

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