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茂田 安弘 院長の独自取材記事

西船橋泌尿器科クリニック

(船橋市/西船橋駅)

最終更新日:2026/09/01

茂田安弘院長 西船橋泌尿器科クリニック main

西船橋駅北口から徒歩1分の場所にある「西船橋泌尿器科クリニック」。長年千葉県内の医療機関で研鑽を積んできた茂田安弘院長は、泌尿器科の専門性を生かし、男性、女性、子どもと多様な患者の悩みに対応している。予約優先制によって待ち時間短縮を図りつつ、初診専用の予約枠を設け、緊急性の高い患者は優先して診療。地域の医師とのつながりを生かした病診連携にも力を注いでいある。ゆっくりと言葉を選びながら語る穏やかな人柄の茂田院長に、同院の診療体制と診療方針、地域医療への思いなどについて聞いた。

(取材日2026年8月5日)

幅広い経験を礎に、西船橋で地域医療を支える

これまでのご経歴と、泌尿器科を選んだ理由を教えてください。

茂田安弘院長 西船橋泌尿器科クリニック1

帝京大学医学部を卒業後、千葉県内の大学病院や大規模病院で泌尿器科診療に携わりました。千葉大学大学院在籍中は、杏林大学の薬理学教室でも学び、遺伝的要因のある尿路結石について研究して医学博士号を取得しました。当院を開業したのは2014年のことです。泌尿器科を選んだのは、恩師から「泌尿器科なら内科と外科、両方ある」と勧められたことがきっかけです。消化器や循環器はそれぞれ内科と外科に分かれますが、泌尿器科はどちらも守備範囲となり、薬による治療だけでなく、内視鏡検査や手術などにも関われる幅広さがあります。また、他科と重なりにくい独自の専門性があり、診断から治療、その後の経過まで一貫して患者さんを診られる点にも魅力を感じました。

西船橋にクリニックを開業されたのはなぜでしょうか。

泌尿器科はデリケートな症状を扱うため、受診をためらう方が少なくありません。だからこそ、「行こうと思った時にすぐ行ける場所」で開業したいと考えていました。西船橋は複数の路線が利用できるターミナル駅で、駅から徒歩3分という立地も大きな魅力でした。仕事帰りや通学途中、お出かけのついでにも立ち寄りやすく、生活動線の中で受診できる環境をつくれると考えたのです。実際に船橋市内だけでなく、千葉県内各地や東京都、埼玉県からも患者さんが来院されています。地域の方はもちろん、広いエリアの方々にとって相談しやすい泌尿器科でありたいという思いが、西船橋を選んだ理由です。

診療する上で、大規模病院での経験が役立つと感じるのはどんな場面でしょうか。

茂田安弘院長 西船橋泌尿器科クリニック2

大規模病院では、重症例や緊急処置を要する症例を数多く経験しました。その経験は、目の前の症状が「すぐに対応すべきか、経過を見るべきか」を見極めることが必要な現在の診療に生きています。患者さんの表情や顔色、痛みの訴え方から状態を判断し、必要に応じてその場で超音波検査を実施。尿路結石だけでなく、泌尿器科以外の病気が隠れていないかも確認します。こうした経験を地域医療の現場で生かしながら、患者さんや地域の先生方のお役に立てることにやりがいを感じています。近隣の内科の先生から紹介された患者さんに「紹介してもらって良かった」と言っていただけたり、治りにくい性感染症や他院では対応が難しい検査・治療について、同じ泌尿器科の先生からご紹介をいただけたりすると、当院の専門性を信頼していただけているのだと感じ、うれしく思います。

患者一人ひとりのニーズに応える

現在、どのような方が受診しているのでしょうか。

茂田安弘院長 西船橋泌尿器科クリニック3

症状としては、男性では前立腺肥大症、前立腺がん、尿道炎、尿路結石、血尿など、女性では膀胱炎、過活動膀胱、尿失禁などが多いです。お子さんでは夜尿症や亀頭包皮炎、健診で指摘された尿の異常などを診ています。年齢層は子どもから高齢者まで幅広いですが、通勤や通学の途中でも立ち寄りやすいため、比較的若い患者さんも多い印象です。近年は性感染症の相談が増えており、若い方に限らず幅広い年代が受診されています。男女比はおよそ6対4で男性が多いものの、以前より女性患者さんが増えました。泌尿器科は男性の診療科と思われがちですが、膀胱や尿道、排尿に関する病気は女性にも多くあります。膀胱炎を繰り返す、急に尿意を我慢できなくなった、尿漏れが気になるといった悩みも専門領域です。婦人科に行くべきか迷う場合や、内科で治療しても改善しない場合も、まずは気兼ねなく相談していただきたいですね。

どのような年代の方でも通いやすい体制を整えているんですね。

はい。当院では、年齢を問わずさまざまな方に安心して受診していただけるよう、「思いやりを持つこと」「待ち時間を短縮すること」「一人ひとりに応じた最善を考えること」を理念に掲げています。例えば、予約の患者さんをできるだけお待たせしない一方で、定期通院の予約だけで枠が埋まってしまわないよう、当日に体調を崩された初診の方のための予約枠も確保しています。また、患者さんによって求める医療はさまざまです。「薬を受け取って早く帰りたい」という方もいれば、ご自身で調べた結果、「重い病気ではないか」と不安を抱え、検査や説明を十分に受けたいという方もいます。同じ症状であっても、一人ひとりにとって望ましい診療は異なります。そのため、症状だけで判断するのではなく、ご本人の希望や生活背景、不安の大きさなども踏まえながら、どこまで検査を行うか、どのような治療を選択するかを一緒に考えていくことを大切にしています。

院内の設備についても教えてください。

茂田安弘院長 西船橋泌尿器科クリニック4

待合室と診察室のほか、採血や点滴、処置を行う部屋、膀胱鏡検査や簡単な処置を行うスペースを設けています。体への負担を最小限に抑えながら膀胱や尿道の内部を観察する軟性膀胱鏡は、必要な時に速やかに検査できるように用意しています。普段と同じように排尿するだけで、尿の勢いや排尿時間などを確認できる尿流量測定装置つきのトイレもあります。排尿の状態は本人の感覚だけではわかりにくいこともあるため、数値として確認できることが診断や治療方針の検討に役立ちます。また、泌尿器科は症状を話すこと自体に抵抗を感じる方も多い診療科です。診察室はカーテンで区切り、医師と患者さんだけの空間をつくれるようにしました。さらに院内には処置室以外で音楽を流し、会話が周囲に響きにくいようにも配慮しています。

地域の医療機関との連携で切れ目のない医療を実現

スタッフの方も長年勤めている方ばかりなんですよね。

茂田安弘院長 西船橋泌尿器科クリニック5

そうなんです。現在、看護師1人、看護助手1人、受付と看護助手を兼務するスタッフ8人の合わせて10人が勤務しています。そのうち5人が開院当初からのスタッフです。それぞれの生活に合わせて勤務回数を調整し、休みを取りやすい体制にしていることも、長く続けてもらえている理由の一つかもしれません。受付担当も診療補助に入り、院内の流れや患者さんの様子を共有しています。細かな接遇マニュアルを設けているわけではありませんが、長年の経験から一人ひとりが患者さんへの接し方を理解し、忙しい時は自然に助け合ってくれます。来院時、顔色が悪い、座って待つことも難しそうといった場合には、問診票の記入より先に診療へつなぐこともあるんです。患者さんと接する時間はスタッフのほうが長いので、とても頼もしく思っています。

地域の医療機関との連携体制も大切にされていると伺いました。

大学病院や市中病院で一緒に働いていたことのある先生など、個人的につながりのある医師が多く、必要な時は直接連絡を取り合い、患者さんの状態や希望を事前に伝えることもあります。例えば同じ尿路結石でも、早期の処置を望むのか、入院期間を短くしたいのか、通院での治療を希望するのかで紹介先が変わります。また、病院や担当医によって得意分野や診療方針、手術の方法、診療日も違います。患者さんが希望する病院があればそれも伺いながら、病状と各施設の特徴を照らし合わせて紹介先を選びます。紹介後の経過も共有し、治療が落ち着いたら地域のかかりつけ医へ戻すなど、切れ目のない連携をめざしています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

茂田安弘院長 西船橋泌尿器科クリニック6

必要な方が受診しやすく、地域の先生方から安心して紹介してもらえる診療を続けたいと考えています。泌尿器科で扱う病気や治療について知っていただくために、市民公開講座や無料相談会にも参加しています。受診の目安は、ご本人が困っているかどうかです。頻尿や尿漏れ、排尿時の痛み、血尿、陰部の違和感、健診での尿異常など、気になることがあれば気軽に相談してください。当院で対応できない場合は、適した医療機関へおつなぎします。「このようなことで受診して良いのだろうか」と悩まず、困ったときの相談窓口として気軽に頼っていただければと思います。