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治らない声枯れには音声診療を
医師と言語聴覚士が親身にサポート

二村耳鼻咽喉科ボイスクリニック

(大阪市阿倍野区/西田辺駅)

最終更新日:2019/11/11

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  • 保険診療

「声を出しにくい」「声が枯れた」など、思わぬことが原因で起こる声の不調。声を専門的に使う職業でなくとも、仕事や日常生活の大きな支障となって悩んでいる人は少なくないだろう。こうした音声の異常に関する診療に積極的に取り組んでいるのが、「二村耳鼻咽喉科ボイスクリニック」の二村吉継院長。声のエキスパートとして言語聴覚士とタッグを組み、多くの患者の相談や難症に向き合いながら診療にあたっている。そんな二村院長を中心に、今回は同院に常勤する南部由加里さん、森祐子さんの2人の言語聴覚士にも加わってもらい、声の診療に関する興味深い話をじっくり聞いた。(取材日2019年10月11日)

マンツーマンで患者と向き合い発声障害のカウンセリングを行う

Q声枯れや声を出しにくいといった症状は、なぜ起こるのですか?
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▲声について研究を行ってきた二村院長

【二村院長】声というものは呼吸と声帯振動と共鳴でつくられており、基本的にその3つのどれかが異常を来せば、嗄声(させい)という、いわゆる声枯れのような症状が現れます。耳鼻科が担当するのは声帯に関することで、大きくは器質的障害と機能的障害に分かれます。器質的障害とはポリープや、声帯炎、喉頭がんなど目で見てわかるもので、一般的には薬物治療や手術によって治療していきます。これに対して機能的障害は、声詰まりや発声時に力が入らないといった、その原因が目で見てもすぐにはわからないような症状のことで、これを含めた障害に対して適切な声の出し方の指導を行っていくことが、当院の仕事の大きな割合を占めています。

Qこちらで指導しているという発声訓練について教えてください。
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2

▲発声訓練室

【二村院長】発声訓練は、いわば「声のリハビリテーション」で、間接訓練と直接訓練という2つの柱があります。直接訓練は、多様な訓練法の中で声を出しながら適切な発声へ矯正していくボイストレーニングのようなものです。一方間接訓練は、声そのものではなく声を出す環境を整えていくことに主眼を置いています。中でもメンタル面を重視したカウンセリングは大切な要素で、いったい何に悩まれているのか、患者さんの訴えをよく聞くことが非常に重要です。例えば声楽家と競り市の競り人では、めざしている声の質がまったく違うように、それぞれのパーソナリティーによって異なりますから、私たちも十分に聞き込みを行うように気をつけています。

Q発声訓練は、誰に対して行い、主にどんな方が受けていますか?
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▲メンタルや声の出し方の悪い癖などからも声の不調は起こるという

【二村院長】声帯に異常がなく声の出し方が悪い方は機能的発声障害と言います。例えば、メンタル的なことが原因で起こります。そのような方に対して発生訓練が必要になり、声の正しい出し方を誘導することが大切です。よく声を張る方はもちろんですが、声の使い過ぎで起こる声帯結節を抱え通われている方の約4割は教師や保育士などの教職者の方です。次に多いのが自営業や接客業の方です。こうした方々には「声の衛生指導」と称して、無理に大きな声を出したり長時間話したりしないように指導を行っています。ただし、ご高齢になって声を使わないために声が痩せてくるという場合は、積極的に声を出すという逆のアプローチが必要です。

Qクリニックにおける言語聴覚士の役割とは?
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▲言語聴覚士がサポートし発声訓練を行う

【二村院長】言語聴覚士は言語と聴覚に関する専門家ですが、一般の耳鼻咽喉科においては聴力検査などが中心です。また、音声に特化している言語聴覚士は少ないといわれますが、当院に常勤する2人は音声に関して専門的に研鑽を積んできています。診療では、最初に医師が喉頭内視鏡と咽頭ストロボスコープで声帯の様子を診て、診断後に言語聴覚士による発声指導が始まります。初回は音響分析や音声機能測定によって声域や声の状態などを調べ、2回目以降はプログラムに沿った発声・呼吸練習などを行っていきます。大切なのは患者さんにご自身の容態や方向性をしっかり理解していただくことで、それも当院の言語聴覚士の重要な役割となっています。

Q言語聴覚士として心がけていることは何ですか?
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▲言語聴覚士の南部由加里さん、森祐子さん

【森さん】私は多様性という言葉をすごく大切にしています。音声の異常は原因から症状まで実に多岐にわたりますから、患者さんが本当に何に困っておられるのか、まずはカウンセリングがあっての発声指導だと考えています。患者さんに“気づき”が生まれ、前向きに訓練が進んでいくことは、私たちにとっても大きな喜びです。 【南部さん】私たちが誘導するのではなく、患者さん自身の言葉で語っていただくことです。特に心因性の発声障害の場合、話すことで自分の考えが整理できて気持ちが落ち着いてくるんですね。もちろん訓練はしっかりと指導させていただきますが、職場や家族のことなどちょっとしたガス抜きのお手伝いもできれば幸いです。

ドクターからのメッセージ

二村 吉継院長

私がこの仕事を選んだのは、歌手や声楽家などのアーティストのサポートがしたかったというのが動機です。また単に声帯を診療するだけでなく、芸術的な声の出し方など、さらに踏み込んだ部分も研究したいと思っています。声の不具合の原因には声帯の異常だけでなく、診断や治療は一筋縄ではいかない場合もありますが、声の専門家として責任を持って診療しますので、悩んでおられる方は一度診察にお越しください。当院では予約制で、平日午後2〜4時に声専門の診療時間帯を用意しています。問題となる原因を十分に引き出すためにはじっくりとお話しすることが必要ですので、ぜひこちらをご利用ください。

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