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治らない声枯れには音声治療を
医師と言語聴覚士が親身にサポート

二村耳鼻咽喉科ボイスクリニック

(大阪市阿倍野区/西田辺駅)

最終更新日:2020/10/23

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  • 保険診療

「声を出しにくい」「声が枯れた」など、思わぬことが原因で起こる声の不調。声を専門的に使う職業でなくとも、仕事や日常生活の大きな支障となって悩んでいる人は少なくないだろう。こうした音声の異常に関する診療に積極的に取り組んでいるのが、「二村耳鼻咽喉科ボイスクリニック」の二村吉継院長。声のエキスパートとして言語聴覚士とタッグを組み、多くの患者の相談や難症に向き合いながら診療にあたっている。そんな二村院長を中心に、今回は同院に常勤する南部由加里さん、森祐子さんの2人の言語聴覚士にも加わってもらい、声の診療に関する興味深い話をじっくり聞いた。(取材日2019年10月11日)

マンツーマンで患者と向き合い発声障害のリハビリテーションを行う

Q声枯れや声を出しにくいという症状は、なぜ起こるのですか?
A
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▲声について研究を行ってきた二村院長

【二村院長】声は呼吸と声帯振動と共鳴でつくられています。そのどれかが異常を来せば、嗄声(させい)といういわゆる声枯れの症状が現れます。耳鼻咽喉科の声の診療では、声帯の障害を扱うことが多く、大きく分けると器質的障害と機能的障害に分かれます。器質的障害とはポリープや、声帯炎、喉頭がんなど目で見てわかるもので、薬物治療や手術で治療します。対して機能的障害は、声の詰まりや逆に力が入らないなど、その原因が声の出し方にあるため声帯を目で見てもすぐにはわからないような障害です。このような声の障害に適切な声の出し方の指導を行うことが、当院の仕事の大きな割合を占めます。他には声帯の麻痺などの運動障害があります。

Qこちらで行っている音声治療について教えてください。
A
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▲音声治療室

【二村院長】音声治療は、いわば「声のリハビリテーション」で、間接訓練と直接訓練という2つの柱があります。直接訓練は、多様な訓練法の中で声を出しながら適切な発声へ矯正していくボイストレーニングのようなものです。一方間接訓練は、声を出す環境を整えることに主眼を置いた訓練です。また声は人と人との意思疎通の手段なのでメンタル面が重要になることも多くあります。そのためカウンセリングの要素も大切であると考えています。いったい何に悩まれているか、患者さんの訴えをよく聞くことが重要です。職業によって求められる声の質が違うように、個々のパーソナリティーによって声の悩みは異なるので、十分な聞き込みが必要です。

Q音声治療は、誰に対して行い、主にどんな方が受けていますか?
A
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▲メンタルや声の出し方の悪い癖などからも声の不調は起こるという

【二村院長】声帯に異常がなく声の出し方が悪い方は機能性発声障害と言います。メンタル的なことが原因となる場合もありますが、そのような方には音声治療が必要になり、声の正しい出し方を誘導することが大切です。器質的障害の例では声の使い過ぎで起こる声帯結節を抱え、来院する方の約4割は教師や保育士など教職者の方です。他に多いのが自営業や接客業の方です。こうした方々には「声の衛生指導」と称して、無理に大きな声を出したり長時間話したりしないように指導を行っています。一方でご高齢の方などは声を使わないために声が痩せてくる場合もあります。このような方には積極的に声を出すという逆のアプローチが必要です。

Qクリニックにおける言語聴覚士の役割とは?
A
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▲言語聴覚士がサポートし音声治療を行う

【二村院長】言語聴覚士は言語と聴覚に関する専門家ですので、当院での一般耳鼻咽喉科診察でも聴力検査や補聴器適合検査などを行っています。音声に特化している言語聴覚士は少ないのですが、当院では常勤する2人に音声に関して専門的に研鑽を積んでもらっています。診療では、最初に私が喉頭内視鏡と喉頭ストロボスコープで声帯の様子を診て、診断後に言語聴覚士による発声指導が始まります。初回は音響分析や音声機能の測定により声域や声の状態などを調べ、2回目以降はプログラムに沿った発声・呼吸練習などを行っていきます。大切なのは患者さんにご自身の状態や治療の方向性を理解していただくことで、当院の言語聴覚士の重要な役割です。

Q言語聴覚士として心がけていることは何ですか?
A
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▲言語聴覚士の森裕子さん、南部由加里さん

【森さん】私は患者さんの多様性をすごく大切にしています。音声の異常は原因から症状まで実に多岐にわたりますから、患者さんが本当に何に困っておられるのか、まずは気持ちを聞き取ってからの音声治療だと考えています。患者さんに“気づき”が生まれ、前向きに訓練が進んでいくことは、私たちにとっても大きな喜びです。 【南部さん】私たちが誘導するのではなく、患者さん自身の言葉で語っていただくことです。特に心因性の発声障害の場合、話すことで自分の考えが整理できて気持ちが落ち着いてくるんですね。もちろん訓練はしっかりと指導させていただきますが、職場や家族のことなどちょっとしたガス抜きのお手伝いもできれば幸いです。

ドクターからのメッセージ

二村 吉継院長

私がこの仕事を選んだのは、私自身が歌うことが好きで、歌手や声楽家などのアーティストのサポートがしたかったからです。また単に声帯を診療するだけでなく、芸術的な声の出し方など、さらに踏み込んだ部分もわからないことは探求していきたいです。声の不具合の原因は声帯の異常だけでないので、診断や治療は一筋縄ではいかない場合もありますが、声の専門家として責任を持ち診療しますので、悩んでいる方は一度診察にお越しください。問題となる原因を十分に引き出すためにはじっくりお話しする必要があり、当院は予約制で、平日午後2〜4時に声専門の診療時間帯を用意しています。お電話にて予約をお取りいただきご利用ください。

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