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二村耳鼻咽喉科ボイスクリニック

二村耳鼻咽喉科ボイスクリニック

二村 吉継 院長

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地下鉄御堂筋線西田辺駅「二村耳鼻咽喉科」。声の診察や治療を行う、音声専門の外来を設けた同クリニックには、声の悩みを抱える患者が、遠方からも訪れる。自らもギターを愛し音楽活動を行う二村吉継(にむら・よしつぐ)院長は、丁寧な問診を通じて声に対する患者のニーズをつかみ、最適な治療法や治療ゴールを見出す。また発声のメカニズムに注目し、言語聴覚士による音声指導にも力を入れている。「声の不調でお困りの方は多いので、正しい声の出し方を知ってもらいたいですね」と誠実な姿勢で語る院長に、声の出る仕組みや治療について詳しく聞いた。
(取材日2017年11月29日)

声のトラブルを治療する「音声」専門の外来

―音声についての専門の外来とは、どのような診療を行うところですか?

この外来では、「声を出しにくい」、「声が枯れた」などの声の不調について、診察や治療を行っています。患者さんは仕事で声を使う方が多く、学校の先生や保育士、営業の方などなどいつも大きな声や長時間声を出さなければならない方、また歌や演劇など舞台に携わる方も多くいますね。真面目な人であればあるほど無理に声を出そうとすると、悪化して声がまったく出なくなるような場合もあります。逆に、高齢化社会の現在、退職や転居、配偶者の死別などで話す機会が少なくなったことで声が出にくくなる方もいます。声を出すためには筋力を使いますので、使う機会が減ると機能が弱ってしまうのです。このように声のトラブルを治療するのが音声専門の外来です。

―そもそも、どのようにして声を出しているのでしょうか?

肺から出た空気が、声帯の粘膜を震わせることで、声が出ます。声帯は喉仏の裏側にあり、息の流れによって振動すると男性で1秒間に100回程度、女性だと200回程度震え、その波動が声になります。このため、声帯にポリープや結節・炎症があったりすると声帯の振動が悪くなって声が出にくくなります。また、声帯が出した音を響かせる口の形や動きも非常に重要です。楽器に例えると、声帯はリードで、口は楽器本体なんですね。楽器そのものに問題がなくても音を出す調節がうまくいかないと、声がうまく出せなくなるのです。さらに、歌唱の発声では共鳴のつくり方、音程のコントロールや感情表現も重要になり、人前でパフォーマンスをされる方は本番前の緊張など、精神面も大きく影響します。

―診察の流れを教えてください。

まず、問診で患者さんが困っていることを詳しくお聞きします。またVoice Handicap Indexという自分の声を評価する質問票で現在の声の状態をどのように感じているのかを点数で評価します。生活や仕事の中でどのようにお困りなのか、また患者さんが感じているのどの症状や、患者さんのお仕事や生活全般についても確認します。次に声帯の様子を確認します。のどの様子を見る内視鏡には口から入れるものと鼻から入れるものがあり、患者さんの状態に合わせて使い分けて、ポリープや声帯結節などがないか、声帯付近の形状の変化を確認します。さらに、声帯の震え(波動)の様子を観察するストロボスコープという特殊な機械を使います。声帯の波動は非常に高速で、目で見ることはできませんが、このスコープは声帯の動きを目に見える速さで再現しますので、声帯の細かな振動の状態なども確認することができます。



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