野村 陽介 院長の独自取材記事
はらまち歯科クリニック
(北九州市小倉北区/南小倉駅)
最終更新日:2024/11/21
小倉北区原町、住宅街にあるショッピング施設の2階に入る「はらまち歯科クリニック」。JR日豊本線の南小倉駅からも徒歩8分、小倉の中でもマンションなどが多くファミリー層の多いエリアにある歯科医院だ。院長の野村陽介先生は、関東出身で地元の九州歯科大学を卒業し、福岡県内の歯科医院での勤務医経験を経て2014年に同院を開業。かかりつけ医としての一般治療はもちろん、審美歯科や矯正歯科にも力を入れている。新しい歯科治療技術や設備、機器の導入も積極的に行っており、開業後も知識と技術の研鑽に余念がない。「患者さんのメリットになることであれば、どんどん取り入れていきたいですね」と語る野村院長に、診療への想いや今後力を入れて取り組みたい治療について聞いた。
(取材日2023年12月20日)
納得感と満足度の高い治療を追求していく
歯科医師になられたきっかけから、開業までの流れを教えてください。
身近な人の健康を支えることができて、医療分野の専門家として仕事ができること、もともと手先が器用なほうで細かな仕事が好きだったこともあり、歯科医師をめざすことにしました。一時期は父の仕事の関係で関東に住んでいましたが、大学は、両親の出身地の北九州市にある九州歯科大学へ。卒業後も北九州を中心に勤務医として技術の向上を図りました。その中で、経験豊富な先生のもとで学んだり、スタディーグループでの勉強会に参加したりして、基礎技術の重要性を再認識しました。そして、あるタイミングでこの小倉北区原町というエリアでチャンスをいただき、開業を決意いたしました。
どのような方がクリニックに来院されていますか?
このエリアの特徴でもあると思うのですが、私と同年代の現役世代の方やそのお子さんに多くお越しいただいています。そのため来られる患者さんの主訴としては、一般的な虫歯などのほか、メンテナンスや矯正歯科、審美歯科を求められる方が多いですね。また、当院ではマイクロスコープを用いた精密治療も行っており、そのことをホームページなどで知られた方がセカンドオピニオンとして相談に来られることもあります。マイクロスコープは通常の拡大鏡では見えないところまで見えるので、より精密な治療につながります。また、写真を撮って口腔内の様子を患者さん自身が振り返って見ることもできるので、より納得感を得ていただけるでしょう。患者さんの声に応えながら、満足いただける治療を提供していきたいです。
歯科医院の運営、治療においてこだわっている点を教えてください。
健康な口内環境の管理を安心して任せていただけるように、まずは皆さんにお越しいただきやすい雰囲気づくりが大切だと思っています。治療の際もまずはお声がけが重要だと考えており、何か口腔内で器具を扱うときには、患者さんの様子や声のトーンなどをきちんと捉えて進めることを心がけています。また、スタッフにも常に伝えていますが、120%の力を注いで診療にあたるということです。また、治療だけでなく接遇も含めて最大限に配慮してベストを尽くしていきます。口腔内の健康は、全身の健康につながる点もありますので、地域にお住まいの方々の健康寿命を延ばすためにも、今後も歯科医院としての総合力を高めて地域医療に貢献していきます。
歯科治療のデジタル化を積極的に推進
歯科治療のデジタル化にも力を入れていると伺いました。
患者さんのためはもちろん、今後の歯科医院の経営のことを考えてデジタル化には力を入れています。人口減少や働き手不足が今後も深刻化すると予想されるので、限られた優秀なスタッフとともに、効率的で効果的な治療をめざしていくためにはデジタル化が不可欠です。そこで当院ではCAD/CAMシステムという補綴物をコンピューター上で設計・製造するシステムや、光学式口腔内スキャナーなどを導入して、院内で補綴物をすぐに作れる仕組みづくりを進めています。一般的には口腔内の型採りをしたら、外部の歯科技工所に依頼して模型や補綴物を作ってもらうのが一般的なのですが、デジタルの力を活用することで当日すぐに作製できるケースもあるんですよ。もちろん、昔ながらのアナログな方法にも良い点はあるので、使い分けながら治療にあたっています。
なぜこれだけの機器やデジタル化を進めているのですか?
もともと私が新しいもの好きだというのもありますが、患者さんにとってより良い選択肢を提供し続けるため、そして社会的な情勢に対応するためには必要なことだと思うのです。もちろん新しい機器を導入するのには大きなコストがかかります。しかし、長期的に見て患者さんのメリットになることであれば、前のめりに導入していきたいんですよね。治療精度の向上、治療時間の短縮、不快感や痛みの軽減など、どれも患者さんにとってもメリットにつながることばかりです。また、審美的な側面においても、デジタル化は重要なポイントです。口腔内の健康だけでなく、患者さんの健康寿命の延伸、自信を持って笑顔になれる歯並びなどをめざすなど、さまざまな側面から患者さんのためになることに注力していきたいですね。
矯正専門の先生がいらっしゃると伺いました。
私の弟である野村俊介先生が大学病院の矯正歯科で勤めており、月に3回当院へ来てもらって、矯正歯科の外来を行っています。矯正についてこれまで専門的に勉強し、数多くの実績があるので安心して任せています。スタンダードなワイヤー矯正はもちろん、マウスピース型装置を用いた矯正にも対応していますが、患者さんの歯の状態や矯正に求めるもの、条件によってより良い選択肢となるように提案をしています。また、大人の歯科矯正だけでなく小児矯正もお受けしていますので、気になる方はぜひ一度いらしてください。
スタッフとともに、チームでより良い歯科治療を提供
噛み合わせを重視した治療のほか、歯周病治療にも力を入れているそうですね。
師事していた歯科医師の先生が噛み合わせ治療に力を入れていたということもあり、私自身も噛み合わせに関する重要性を痛感し、専門的に研鑽を深めつつ、いくつか口演発表も行ってきました。噛み合わせの良い状態をめざすことで、口腔内のトータルの健康にもつながると思っています。また、左右正しく噛むことで、ひいては全身のバランスにも良い影響が及ぶとも考えています。歯周病については、正しい歯磨きが重要なのはもちろんなのですが、個々人に合った歯ブラシの選択も大切です。口腔内の状況やその人の癖などでも変わってきますので、ぜひ一度ご自身が毎日使われている歯ブラシを持参の上、私や歯科衛生士に相談をしてみてください。皆さんに合ったブラッシングをご提案させていただきます。
今後の展望や力を入れていきたいことなどについて教えてください。
2023年6月に医療法人化をして、スタッフも増員しながら、より歯科医院としての組織づくりに力を入れています。まずは、新しく導入したCAD/CAMシステムとこれまで活用していた光学式口腔内スキャナーなどを組み合わせ、院内で効率的に補綴治療や審美歯科を提供する体制を整えているところです。また、当院のスタッフからの提案で医療用ホワイトニングやデンタルエステも導入しました。デンタルエステは、お口周りや歯肉などのマッサージをすることで唾液分泌・血行の促進につなげ、筋肉をほぐすというものです。健康的な歯を維持したい方や、より自信の持てる歯をめざしたい方にご満足いただけるような内容を考えています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
歯科治療は年々進化をしており、新しい技術や治療方法も生まれています。また、昔のように痛くなったら治療するのではなく、定期的に歯科医院に通ってメンテナンスを受ける方、審美的なケアを希望される方も少しずつ増えてきていますね。とても良い傾向だと思うのですが、まだまだ全体的には浸透していないようなので、そういう方をいかに増やしていくかが今後の課題だと思っています。歯の健康に対して感度の高い方だけでなく、もっとたくさんの人に、メンテナンスの重要性を訴えていきたいです。そのためにも当院ではSNSを活用した発信、院内での声かけなどを積極的に行っています。治療をするのではなく、定期的な健康診断だと思って歯科医院を活用してほしいですね。その通う先として当院を選んでいただけるとうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはジルコニアクラウン/9万9000円~
セラミックインレー/6万6000円~
ワイヤー矯正/71万5000円~93万5000円
マウスピース型装置を用いた矯正/88万円~110万円
オフィスホワイトニング(1回)/1万7600円~
ホームホワイトニング(1回)/2万7500円~
デュアルホワイトニング(3ヵ月コース)/17万6000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。