子どもから歯並びを整えるMFT
トレーニングを行い、健康な歯に
てつデンタルクリニック
(福岡市博多区/竹下駅)
最終更新日:2023/02/27
- 自由診療
いつまでも健康な歯で過ごすために、避けては通れないといわれる歯並びの問題。審美面だけでなく、虫歯や歯周病の予防をはじめとしたセルフケアを行う上でも大切な要素の一つとされているため、特に小さな子どもを持つ保護者にとって歯並びは大きな関心事となっていることだろう。矯正といえばブラケットとワイヤーを使った治療をイメージしがちだが、実際には口周りの筋肉のトレーニングを取り入れた口腔筋機能療法(MFT)や着脱が可能な装置を使う床矯正により、子どもの発育の力を生かした対応が可能だという。そこでトレーニングに軸足を置いた小児矯正を実践する「てつデンタルクリニック」の長嶋哲郎院長と妻の長嶋淳子副院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2020年7月8日)
目次
子どもの発育の力を活用。将来的な歯並びまで見据えて行うトレーニングを取り入れた矯正治療
- Q子どものうちから矯正治療を行うメリットを教えてください。
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A
【淳子副院長】歯並びを改善することで自分の口腔内の管理が容易になり、虫歯や歯周病などの予防につながります。歯の健康のためにはセルフケアが必要不可欠なので、子どものうちから歯並びを整えることは非常に重要です。そのため当クリニックではトレーナーを用いた口腔筋機能療法(MFT)を実践。乳歯が残っている混合歯列期から口周りのトレーニングを行うことで、顎の成長とともに歯を適切な位置に誘導していきます。永久歯が生えそろった際の歯並びが悪くなるリスクの軽減につなげたり、本格的な矯正の期間を短くしたりすることが期待できます。また口周りの筋力が鍛えられることにより、顎や口角の位置などが整うこともあります。
- Q何歳ごろから矯正治療を開始するのがベストでしょうか?
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A
【淳子副院長】一般的には前歯が永久歯に生え替わったタイミング。小学校に入学する6歳くらいにスタートするのがよいといわれています。小学校高学年や中学生になってしまうと、塾や部活などで忙しくなるので、お子さんに負担が少ない段階で治療するのがベストでしょう。また当クリニックでは矯正と一緒にトレーニングを行うため、遅くとも顎が大きく発育する前の小学校低学年時期、8歳くらいまでには治療を開始したいところ。永久歯が生えそろう12歳くらいまでに歯列を整えることができれば、歯の位置の後戻り防止にもつながりますから。また受け口は時間経過とともに悪化するので、4〜5歳くらいの通常より早い時期に介入しています。
- Q小児矯正について具体的な治療方法を教えてください。
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A
【長嶋院長】治療を開始する年齢にもよりますが、まずはトレーナーを使った口腔筋機能療法を実施して、口周りや顎の筋肉を鍛え、舌や唇の悪い習癖の改善を図りながら、発育と合わせて永久歯が生える場所を確保していきます。その上で必要に応じて顎を広げるための床矯正装置をつけて治療しますが、すでに根が長く動かしにくい犬歯が永久歯になっている場合や、歯が捻転して生えてきている場合にはブラケットを使った矯正治療も行います。床矯正については、顎の発育と噛む力を生かした治療となるため、小学校高学年になると対応できない可能性も。お子さんの歯並びが気になる方は、早めにご相談いただくことで選択肢の幅も広がりますよ。
- Q歯並びを悪くしないために生活習慣などで気をつけるポイントは?
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A
【長嶋院長】息育・食育・足育の3つのポイントに注意してください。「食育」ではよく噛んで食べることが非常に重要ですが、水分で飲み込むように食べてしまうと、よく噛むという習慣が身につきません。そのため飲み物に頼らず、奥歯でしっかりと噛んで唾液を出して飲み込むという癖をつけることが大切。そのほか「息育」として鼻呼吸の推奨、「足育」として足指の体操を指導しています。口呼吸では口腔内が乾燥してしまい細菌が繁殖しやすく、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいますし、また足の指を広げしっかりと立って生活することによって姿勢が良くなれば、歯並びにも良い影響を与えていくと考えています。
- Q子どもの矯正治療において、大切にしていることは何ですか?
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A
【淳子副院長】治療は長期間にわたるので、月1回の来院日には口の中だけではなく顔や全身などの写真を撮影して、良くなったところを褒めるように心がけています。子ども本人も保護者も変化に気づきにくく、それによってモチベーションがアップしますから。また家庭でのトレーニングは子どもにとって負担になるもの。注意されてばかりでは嫌になってしまいます。家族全員で取り組むことで、楽しみながら習慣化してください。 【長嶋院長】歯列はきれいに並べるだけでは元に戻ってしまいます。その原因は噛み合わせがしっかりしていないこと。そのため噛み合わせまでをしっかりと整えながら矯正治療を行うように気をつけています。
自由診療費用の目安
自由診療とは床矯正:10万〜35万円、ワイヤーによる矯正:50万〜100万円、透明のマウスピース型装置による矯正:18万〜50万円(※症例によって変わりますので、まずは無料相談にお越しください)