審美面や金属アレルギーが気になる人に
セラミック治療について

CAD／CAMシステムにより短期間で価格に配慮したセラミック治療を。定期検診で虫歯の再発や劣化防止へ

Qどのような方がセラミック治療を受けていますか？

A

▲患者が納得して治療に入れるよう説明を大切にしている

セラミック治療は、見た目において、きれいな歯・自然な歯に近づけることも目的としてありますが、機能面においても、噛み合わせを整えたり歯磨きのしやすさ、口腔内の健康維持につなげたりするなどの目的があります。見た目だけ整えたとしても、機能的に不具合が残っていては適切な口腔環境とはいえません。当院では、審美面を追求している方、金属アレルギーが不安な方、銀歯は汚れがつきやすいため虫歯が不安な方などがセラミック治療を希望されます。年齢的には20代から高齢の方まで幅広く、美意識の高い女性の方が多いと感じています。仕事で人前に立つ機会が多い、将来的に結婚式などのイベントを控えている方も希望されます。

Q銀歯には金属アレルギーのリスクもあるそうですね。

A

▲銀歯が原因で歯科金属アレルギーを起こす危険性がある

口の中に入っている銀歯や金属の詰め物が原因で、アレルギー反応が出る可能性があります。口腔内のプラークが金属のかぶせ物に付着し劣化を招き、溶け出した金属イオンが体内に吸収されることがきっかけです。アレルギー反応が出やすいのは、どちらかというと免疫力の強さが影響するのか、女性の方が多い気がしますね。症状としては、口内炎や舌炎、肌荒れ、手のひらや足の裏に水膨れができる掌蹠膿疱症などが挙げられています。中には、頭痛や肩凝り、脱毛につながる人も。人によって症状は異なるため、症状と金属アレルギーの関係性を詳しく調べる検査が必要なケースもあるでしょう。

Q取り扱っている詰め物やかぶせ物の素材について教えてください。

A

▲詰め物やかぶせ物には複数の種類があり性質が異なる

歯科材料にはセラミックとジルコニア、二ケイ酸リチウムを使用しています。二ケイ酸リチウムは、ガラス素材でできているため透過性が高く、天然歯に近い色を出すことが可能です。ただ、ブリッジや奥歯を治療する場合は、強度に優れたジルコニアが適しています。透明度が高く、見た目も自然なのがセラミックで、前歯の治療など高い審美性を求める場合にお勧めです。これらの素材は、細菌や汚れがつきづらく、虫歯の再発防止にもつながりますし、時間が経過しても歯に接している歯茎が黒ずむこともありません。しかし、自費のため保険診療に比べて費用の負担が大きいですから、治療前のしっかりとしたカウンセリングが大切です。

Qこちらで受けるセラミック治療の特徴はありますか？

A

▲短時間でコストを抑えることができるセラミック治療を提供

導入しているCAD／CAMシステムは、セラミック製の詰め物やかぶせ物などの補綴物を、コンピュータ制御によって短時間で作製することのできるシステムです。これは、私の主導のもとAIが設計をするため、価格面でも患者さんの負担が少なく、かつ早く仕上がるので急を要する患者さんへの対応が可能です。より審美的な追求をするなら歯科技工士による手作業が勝りますが、システムに付随している口腔内スキャナーを使ってスキャニングし、画面上で設計をして削りながら形作っていくので、型採りや模型作成で起こりがちなヒューマンエラーを避けられるというメリットがあります。

Qセラミック治療をしてもメンテナンスは必要ですか？

A

▲治療後は継続的にメンテナンスすることが重要

セラミックは汚れがつきづらいため、歯周病や虫歯のリスク低減につながりますし、劣化しにくいという特徴があります。とはいえ、天然歯と同じように定期的な検診が必要です。メンテナンスを怠ると、詰め物やかぶせ物が入っている部分に汚れがたまり、虫歯の再発を起こす恐れがあります。また、歯周病によって歯茎の形態が変わることがありますから、当院では3ヵ月から半年に1度のペースでの受診をお願いしています。定期的なメンテナンスを行うことで、自身の歯に関心を持つことに繋がり、セルフケアに対するモチベーションも保ちやすくなるのではないでしょうか。クリニックでの定期メンテナンスも積極的に利用していただけたらと思います。