全国のドクター9,287人の想いを取材
クリニック・病院 158,646件の情報を掲載(2024年4月19日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 大阪市淀川区
  4. 十三駅
  5. ちはるクリニック
  6. 金森 千春 院長

金森 千春 院長の独自取材記事

ちはるクリニック

(大阪市淀川区/十三駅)

最終更新日:2022/12/12

金森千春院長 ちはるクリニック main

阪急各線の十三駅西口から徒歩1分。婦人科、美容皮膚科を標榜する「ちはるクリニック」。院長の金森千春先生は、はきはき話す姿と明るい笑顔が印象的。関西医科大学を卒業後、「女性であることを最も生かせる」と婦人科の道へ。日々の診療に心血を注ぎながら、新しい治療法や医療機器、薬品の導入などにも意欲的で、常に進歩し続けていきたいという意気込みが感じられた。インタビュー中には、恩師の言葉を振り返り、その信念の強さに感極まって涙ぐむ場面もあり、金森院長もまた患者に対して熱意を持って向き合っている姿勢がうかがえた。今回は、金森院長が得意とする治療や診療で大切にしていること、大学院時代の研究などについて話を聞いた。

(取材日2018年7月24日/再取材日2022年11月9日)

陰部の粉瘤日帰り手術に注力

駅前のとても便利な立地ですね。

金森千春院長 ちはるクリニック1

そうですね。阪急十三駅は、神戸本線、宝塚本線、京都本線が集結していて、特急から普通まですべての電車が停車しますので、非常に便利です。当初、梅田駅での開業も考えたのですが、大きな駅だけに場所によっては移動に時間がかかる場合もありますよね。でも、十三駅なら比較的コンパクトですし、当院は西口からアーケード商店街を抜けてすぐで迷うこともありませんから、患者さんにとっても利便性が高いと思って選びました。商業地のため近隣に住んでいる方は少ないので、患者さんは地元の方が半分ほど、あとはお仕事帰りなどに立ち寄られる方や遠方から来られる方ですね。年齢的には若い世代と40代後半から50代にかけての方を中心に、幅広く来院されています。

こちらのクリニックで多い症例は、陰部のできもの「粉瘤」だそうですね。

はい。デリケートな部分の病気ですから受診をためらって我慢するうちに、あまりにも痛くて下着を着けることもできなくなり、インターネットで調べて来られるという方が多いです。粉瘤は皮膚の下にできた袋の中に老廃物がたまってできるのですが、「脂肪腫」と診断されることがよくあり、適切な治療がなされてないケースが少なくありません。当院では、切開した後レーザーで仕上げることで、傷口を小さく、痕を目立たせないような手術を行っています。また、お薬や手技によって痛みを抑える工夫を重ねているので、日帰りで行うことができます。そのため全国からたくさんの患者さんが来られています。そもそも陰部の粉瘤を診る医師が少なく、それが開業しようと思ったきっかけの1つでもあったので、今、皆さんのお役に立てていればうれしいですね。

女性を悩ませる「生理痛」に対して、どのような対応をされていますか。

金森千春院長 ちはるクリニック2

月経に伴う腹痛や腰痛がひどく、日常生活に支障を来す場合を月経困難症と呼びます。痛みに耐えかねて会社から直接来院する方や、母親に付き添われて受診する学生の方も多いですね。患者さんの中には、「薬に頼りたくない」といった意識をもっている人もいますが、痛みは体が発するシグナルです。我慢するのではなく、原因を明らかにして、その方に合った適切なお薬を使うことが大切です。当院では鎮痛剤だけでなく、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬や漢方なども取り入れ、患者さん一人ひとりに合わせた処方を行っています。服用によるメリット・デメリットをきちんとお伝えして、安心して治療できるように心がけています。

女性であることを生かして。諦めず一生懸命に

大学卒業後は産婦人科教室に入局されていますが、産婦人科を選んだのはなぜですか。

金森千春院長 ちはるクリニック3

女性であることを最も生かすことができる分野だと思ったからです。患者さんに相談されたときに、「はい、お薬出しときますね」ではなく、「こんなふうにしたらいいですよ」と実体験からお答えしたり、その方の背景やお気持ちを十分理解して解決策を提案したりできるのがいいなと。私はマタニティーパンツの監修もしているのですが、こういったことは出産を経験した女性だからこそできると思うんです。自分の経験に医師としての視点を加えて、皆さんに笑顔になっていただける、これが一番の喜びですね。

大学院にも進まれていますが、どんなことを学ばれたのでしょうか。

タバコに対して問題意識が強く、妊婦の喫煙のリスクについて研究しました。その過程で、妊婦さんに禁煙しているかどうか聞くと、ほとんどが「禁煙しています」と答えるけれども、実は吸っている人が40%もいるというデータを見て衝撃を受けましたね。禁煙治療はそういった現実を前提として行わなければならないんだと実感しました。このようにデータに基づいた実態を知ることができたのは私にとっては大きく、大学院での学びもあって今の自分があると思っています。そんな経験を踏まえて、当院では禁煙治療を行っています。タバコは百害あって一利なし。ご自身のためにも生まれてくるお子さんのためにも、禁煙をお勧めします。

研修医時代、恩師から学んだことがあるとお聞きしました。

その恩師というのは関西医科大学香里病院病院長の神崎秀陽先生なんですが、私が当直していたある夜、生死に関わるような大きな手術が行われていました。研修医だった私はもちろん対応できず、すでに帰宅されていた先生が夜中の2時に駆けつけてくださって、「僕たちが治さなければ。絶対に諦めちゃいけない」と必死に治療を続けられたのです。その姿、その強い信念に感銘を受けて、以来、先生の言葉を胸に刻んで「目の前の患者さんは絶対に私が助ける」という思いで診療にあたっています。今思い出しても胸が熱くなりますが、医師としての心構えを学ばせていただいた大切な出来事ですね。

診療の際、先生が心がけていることを教えてください。

金森千春院長 ちはるクリニック4

できるだけたくさんの治療法を用意するということでしょうか。例えば、更年期障害の場合、ホルモン補充療法、プラセンタ療法に加えて、漢方薬やサプリメントも用意するなど、「これだけしかできない」ではなくて、「存在する治療法はすべてしたい」と思っているんです。薬も院内でほとんどそろえてありますし、副作用がなるべく出ないものを提供しています。いくつかのクリニックを回って診てもらったが、なかなか治らないとうちに来てくださる患者さんも少なくありません。患者さんに選択肢をたくさん提示して、その中でどうするか。お一人お一人に最適な方法で元気になっていただきたいと思っています。

スタッフは全員女性、きめ細かな配慮で対応

デリケートな治療が多いと思いますが、患者さんに対してどのような配慮をされていますか。

金森千春院長 ちはるクリニック5

まず、プライバシーには十分配慮しています。待合室では基本的に受付番号でお呼びしますので、お名前がほかの方に知られることはありません。メインの診察室は防音仕様で会話が漏れることもありませんし、手術の際は他の患者さんとなるべく接することがないよう心がけています。また、施術時は室内の照度を落として、患部だけを明るくして行います。患者さんと医師の間にカーテンは設けていません。顔が見えませんし、何をされているのかわからないのは不安でしょうから。きちんと向き合って治療することを大切にしています。

スタッフの皆さんについて教えてください。

当院のスタッフは私も含めて全員女性です。女性スタッフのみということで患者さんにとって安心していただける環境ではないでしょうか。みんなさっぱりしたタイプで、非常に仲が良いですね。集まるとしゃべって笑って、とってもにぎやか。食べるのも飲むのも大好きなので、仕事終わりにご飯はしょっちゅう。休みの日にはそろって東京まで遊びに行くなんてこともあるほどで(笑)。仲の良さは職場でも発揮されていて、チームワークよく仕事ができていると思います。これは当院の自慢でもあると思うので、これからも一致団結して頑張っていきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

金森千春院長 ちはるクリニック6

婦人科や美容皮膚科の分野で困ったことがあったら、何でも遠慮なくご相談ください。私が責任を持って診断して、当院でできること、できないことをお伝えした上で、最適な治療法を提案させていただければと思います。患者さんの中には症状がかなり悪化してから来院される方もいらっしゃって、お聞きすると「出産してから検診すら受けていない」という方も少なくありません。「悩んでいる女性の味方になりたい、頑張っている女性の助けになりたい」、そんな思いで毎日患者さんと向き合っています。当院では大阪市の子宮がん検診、乳がん検診も行っていますので、検診と併せてでも構いません、お気軽にご相談していただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ワキ脱毛/4300円※そのほか部位によって価格は異なりますので詳細はお問い合わせください。

Access