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肌と婦人科の専門家に聞く
脱毛後の肌トラブルについて

ちはるクリニック

(大阪市淀川区/十三駅)

最終更新日:2022/12/14

ちはるクリニック 肌と婦人科の専門家に聞く 脱毛後の肌トラブルについて ちはるクリニック 肌と婦人科の専門家に聞く 脱毛後の肌トラブルについて
  • 自由診療

近年、エステサロンや美容クリニックなど、さまざまな場所で脱毛施術が受けられるようになった。脱毛が身近になったことで、安易に受けたことにより肌トラブルを抱えてしまう人も少なくないのだそう。十三駅から徒歩3分の場所にある「ちはるクリニック」は、婦人科を専門にしながら美容皮膚科の診療にも力を入れるクリニック。同院には親子連れでの来院も多く、エステサロン等で施術した部分にトラブルが生じてしまい、その相談に訪れる人もいるのだとか。「脱毛は肌への負担が大きいため、医師の判断のもと行ってほしいと思っています」と話す金森千春先生に、トラブルになる脱毛について、そして介護脱毛や子どもの脱毛について話を聞いた。

(取材日2020年3月18日)

エステサロンの脱毛トラブルの多くは、医師の判断がないことも要因

Qエステサロンでの脱毛トラブルにはどのようなものがありますか?
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ちはるクリニック 女性ならではの心遣いで患者をサポートする金森院長

▲女性ならではの心遣いで患者をサポートする金森院長

脱毛トラブルの相談は、中学生から60代まで幅広い世代の人に増えています。特に多いのは、もともとあったアトピー性皮膚炎や皮膚疾患が悪化してしまったり、レーザー照射によってやけどや粉瘤が生じたりするケース。また、できものの部分を避けて処置がなされた結果、いびつな脱毛になってしまい、当院に相談に来られる人もいます。こうしたトラブルが起こる背景の一つには、医師の判断がないまま行われていることも考えられます。エステサロンには肌を診察できる医師がいることはありません。ですので、患部の皮膚科診療が可能な医師のいるクリニックで受けていただきたいですね。

Q脱毛に用いられる機器にも違いがあるそうですね。
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ちはるクリニック 肌への負担に配慮された蓄熱式のレーザー脱毛器

▲肌への負担に配慮された蓄熱式のレーザー脱毛器

エステサロンは基本的に光除毛が多く、レーザーによる脱毛ではありません。そういったエステサロンで扱っている機器は医療機器ではなく、照射の回数が増えることで炎症を起こしたり、やけどや腫れ、色素沈着などでトラブルとなるケースが増えています。一方、美容クリニックでは医療用レーザー機器を導入していることが多いですが、機器を厳選するためには皮膚科の知識が必要だと思います。当院で導入した機器については、私自身が作用を確かめ、論文を隅から隅まで読んでから判断し、導入を決めています。当院では蓄熱式脱毛を採用しており、皮膚表面を傷つけず、トラブルのない脱毛をめざしています。

QVIO脱毛のトラブルに悩む人の受け皿になっているそうですね。
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ちはるクリニック VIO脱毛後のトラブルで駆け込む患者も多い

▲VIO脱毛後のトラブルで駆け込む患者も多い

エステの脱毛で外陰部をやけどしてしまい、皮膚科と婦人科のどちらを受診すべきか悩む方もおられます。やけどの治療は婦人科の専門分野ではないし、皮膚科で下着を脱いで患部を見せるのは恥ずかしい……。その点、当院は婦人科と美容皮膚科を専門としていますので、相談しやすいのではないでしょうか。VIO脱毛ではここ数年、肌トラブルだけでなく性病に感染した事例も報告されており、注意が必要です。当院は美容皮膚科の診療を行っていますが、私が考える「美しさ」とは見た目の良さではなく、トラブルのない快適な状態をめざしています。デリケートゾーンの脱毛を受けたい場合は特に、気をつけて選んでほしいですね。

Q中高年の脱毛は、美容面以外にも得られるメリットが多いとか。
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ちはるクリニック 院長スタッフは全員女性。きめ細かな心配りで患者に寄り添う

▲院長スタッフは全員女性。きめ細かな心配りで患者に寄り添う

脱毛の目的は見た目を美しくするだけでなく、今後予想されるトラブルや病気に対する対策を目的とすることもあります。最近、少しずついわれるようになってきた「介護脱毛」。中高年の脱毛は、将来、自分が要介護になった時に介護する人のために行うことが多いようですが、ご本人にとってもメリットがあるんです。例えば、年齢が高くなると便の拭き残しが増えるのは仕方のないこと。膣の中に大腸菌が侵入し、繁殖してしまうリスクがあるのですが、脱毛することで拭きやすくしていきます。当院では脱毛と同時に婦人科診療が受けられますし、また粘膜部ぎりぎりまで安全性に配慮しながら照射していくのは、婦人科ならではといえるかと思います。

Q子どもへの脱毛も対応しているのだそうですね。
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ちはるクリニック 子育て経験のある院長。子どもの脱毛にも適切なアドバイスを行う

▲子育て経験のある院長。子どもの脱毛にも適切なアドバイスを行う

介護脱毛と並び、子どもの脱毛も状況によっては必要なことがあると私は考えています。脱毛は何歳からでも可能ではありますが、小さな赤ちゃんにする必要はなく、お子さんが成長してきて毛深さを気にしているのでしたら、考えてみてもいいかもしれません。「また毛が生えてきたらもったいない」とためらうお母さんもいますが、それは先の話です。心が繊細な思春期や結婚前のきれいでいたい年頃に、コンプレックスを感じずに過ごせるほうが幸せではないでしょうか。ただ、子どもの肌のことを考えると、安易な脱毛は要注意です。

ドクターからのメッセージ

金森 千春院長

ビキニラインやビキニラインの奥、そして肛門周囲のVIO脱毛は、エステサロンでも受けられ、今や珍しいことではなくなりました。ただ、考えてもみてください。肌に刺激を与えて脱毛をしていきますので、やけどやかぶれ、色素沈着などのリスクはあり得るのです。医学的に皮膚について知識のある医師が在籍する医療機関で受けられることをお勧めします。これから脱毛をする人は、医師がいるところ、導入している機器がどういうものなのか、そして施術前に患部をきちんと診療してくれるのか、ちゃんと教育を受けたスタッフが施術してくれるのか、などをポイントに選んでいってほしいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脱毛部位別/脇3850円~、膝から足首1万6550円(1回)、VIO脱毛/7350円~(1回)※完了するまで5~6回の照射

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