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保坂 尚紀 院長の独自取材記事

保坂歯科医院 since 1949

(春日市/春日原駅)

最終更新日:2021/04/20

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春日原駅から徒歩3分。マンションの一階に入る「保坂歯科医院 since 1949」は、東京やアメリカで研鑽を積んできた保坂尚紀院長が2019年に開業し、患者の歯を失わせないことに注力している歯科医院だ。保坂院長は、歯を失う原因に、虫歯、歯周病、かみ合わせを挙げ、単に痛みを取り除いていくだけでなく、長期的な健康を見据えて根本的に治療していくことを重視。丁寧で繊細な治療が特徴の一つで、患者一人ひとりにじっくりと時間をかけるため完全予約制となっている。「何よりも患者さんに対して親身であること」を大切にし、技術や知識はもちろん、熱い思いを持って患者に向き合い続ける。長いキャリアを持ちながらも、低姿勢でやわらかな話口調が印象的な保坂院長に、治療方針や今後の目標を聞いた。(取材日2021年3月30日)

丁寧で精度の高い治療に取り組み患者の歯を失わせない

クリニックのコンセプトを教えてください。

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東京で開業し約25年を経て、この地で開業しました。完全予約制のため1日に診る患者さんは6~7人くらいで、他のクリニックと比べるとかなり少ないと思います。これは患者さん一人ひとりに対する治療の質と精度を保つ工夫で、再発率、再治療率を抑えることで虫歯や歯周病の進行を食い止め、結果として歯を失わず入れ歯にしない診療にこだわっています。日本人の50%が総入れ歯になるという残念なデータがあり、これは先進国の中でも異常な状態です。歯を失う主な原因は、虫歯、歯周病、不正なかみ合わせに集約されます。生涯を通して歯を残していきたいと思っている方にぜひお越しいただきたいですね。老後の豊かな食生活を支えられるよう誠心誠意取り組んでいます。

どんなきっかけでそのようなスタンスをとられるようになったのでしょうか?

自分自身が患者としていろいろな治療を受けた経験をもとに、患者の立場だったらどういう治療を受けたいかという問題意識から始まっています。プロとしての責務や熱い気持ちをもってしても、流れ作業のような診療体系では十分な治療結果が得られないことを勤務医の時期に悟りました。今の医療技術はかなり進歩しているので、損なわれた歯の健康や機能の回復をめざすことはそれほど難しいことではありません。根本的な原因を突き止め、正確な診断のもと質の高い治療を行うことさえできれば、総入れ歯になる事態も防げるでしょう。健康維持のために適切な手段を選び、再発、再治療の芽を摘み取ることで、一人でも多くの方が入れ歯のお世話にならずに済むように努めることが使命と思ったからです。

治療の際に先生が大切にしていることを教えてください。

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歯科治療は基本的には外科処置に分類され、その最終的な目的は健康と機能の回復だと考えています。不快な症状や機能の低下は、複数の原因が複雑に絡み合っていることもあります。患者さんが自覚する症状の一時的な改善だけに終始するならば専門的な診断や判断は必要ありません。治療の繰り返しの連鎖を断ち切るには、再発を引き起こす原因をできるだけ取り除いていく計画的な治療が必須です。根治的治療をめざし計画された一つ一つの処置が、入れ歯にならないための重要な試金石となるからです。再感染させないための加療中の唾液のコントロールや長期的に雨漏りがしないような精度の補綴を可能にするには、充分な治療時間の確保が必要と考え、完全予約制での質の高い治療を提供できる環境と体制を維持することを大切にしています。

歯茎とかぶせ物の親和性まで考えた歯周病の治療

歯を失う原因の一つだという歯周病について、先生のお考えを教えてください。

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部分入れ歯やブリッジになる患者さんに多いですが、局所的に歯周病や虫歯が進行し、他の部分はさほど悪くないというケースがよくあります。ブラッシングは大切ですがその質だけが問題で歯周病になるケースはまれで、歯周病を発症させたり増悪化させる原因が別途、局所的に存在する場合が圧倒的に多いです。例えばかぶせ物の材料や治療精度、不正なかみ合わせなどの影響がはるかに問題だと考えています。再発、再治療を繰り返している場合は要注意で、きちんとブラッシングをし定期的な検診を行っていても進行が止まらず歯を失っていく場合は、ブラッシング以外の原因が存在すると考えるべきです。

かぶせ物や詰め物に使用する材料が影響することもあるのですね。

保険治療では治療法や使用できるかぶせ物の材料などが一律に定められています。残念ながら、治療材料に関しては生体親和性の概念からすると満足なものではありません。歯を失う原因の60%は歯周病です。そもそも、歯肉と歯の表面の健全なエナメル質との付着関係によって、常在菌であるところの歯周病菌の攻撃に抵抗しながら歯肉や歯の健康や機能をかろうじて保っています。この歯肉と歯の間のバリアーとしての付着関係がさまざまな原因で壊されることによって歯周病は発症し、進行が止められなければ最終的に歯を失うことになります。歯周病の発症に対する最初のバリアーが重要であるにも関わらず、生体親和性に乏しい材料が歯肉と接触すれば、バリアーそのものが成立しないばかりか、深部への破壊が進行します。治療に何を求めるかによって適した材料があります。

歯を残すため、どのように診療を進めていくのでしょうか?

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残念ながら、当院に来院される約8割は再発、再治療の連鎖が食い止められていない患者さんです。自覚症状に対応するだけの対症療法的な治療では、虫歯や歯周病の進行を確実に止めることは困難ですし、歯を残すための対応が後手後手になると多くの歯を失ってしまうことになります。自分の歯を一生涯守り抜き、食事に不自由を感じない状態を保っていくには、自覚症状がないその他の部位の状態も含めて全体的な進行度合いを精査、診断し、歯を長期間維持するために必要なものをひも解いていく必要があります。老齢期の歯の健康は、今残っているすべての歯の総力戦になるということを念頭に治療を組み立てていきます。

とにかく親身に。思いを込めた診療で患者に喜びを

患者さんと向き合う際に大切にされていることを教えてください。

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患者さんに対していかに気持ちを込めて親身になれるかを一番大切にしています。治療は人がやることですから、どれだけ知識や技術があっても思いを込めて診療に臨まなければ良い結果につながらないと思っています。患者さんに必要と思われる診療時間をしっかりかけるのは、東京で開業していた時から変わりません。少ない人数に絞って診療していることで経営的にはぎりぎりですが、それでもこのスタイルを続けているのは患者さんが満足してくれる結果重視の診療がしたいからなんです。たくさんの人数を診ることで充分な時間がとれないと治るものも治らないと私は思っています。患者さんの将来にわたる健康や、食事ができる喜びを維持していただくために初心を忘れず頑張っています。

経営的に余裕がない中でも思いを持って治療を続けられる理由は何でしょうか?

私にとってお金儲けや、おいしいものを食べたい、いい車に乗りたいということが仕事をする上でのモチベーションにはならず、自分がいかに人の役に立てるかということに一番興味があります。折角、生を受けての短い一生の中で世の中や人さまのお役に立てれば仕事をやったかいがあるということです。子どもの頃、あまり褒めてもらえることが多くなかったので、今患者さんに褒められることに執着しているのかもしれませんね(笑)。やりがいを感じるのは治療がうまくいった時。達成感があり、確実に患者さんの健康や喜びにつながりますからね。この思いが伝わって信頼してもらえているのか、今も東京時代の患者さんが定期検診で当院まで来てくれています。「もういいんじゃないの」と言うんですが、来てくれるんですよ。

今後の展望と読者にメッセージをお願いします。

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虫歯や歯周病の再治療、再発を防ぐことに注力し、きちんと時間をかけて治療をしてくれるクリニックに出会えれば、そんなに簡単に総入れ歯になるということはないはずです。健康な歯を1本でも多く残すために、完全予約制で診療が受けられるというのも歯科医院を探す上で一つのヒントになるかもしれませんね。歯科治療は複数の患者さんの治療を同時並行で行えるような簡単なものではありません。「自分の歯を失いたくない、入れ歯になりたくない、どうにかしてほしい」と本当に困っている方々のお力になるべく、今後も丁寧な治療で患者さんの口腔内の健康を守り続けていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

詰め物/5万5000円~
かぶせ物(セラミック)/11万円~

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