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保坂 尚紀 院長の独自取材記事

保坂歯科医院 since 1949 

(春日市/春日原駅)

最終更新日:2025/06/12

保坂尚紀院長 保坂歯科医院 since 1949  main

春日原駅から徒歩3分、マンションの1階にある「保坂歯科医院 since 1949」は、2019年の開業以来、「患者の歯を失わせない」という高い目標を掲げ、丁寧で繊細な治療を特徴とするクリニック。東京とアメリカで研鑽を積んだ保坂尚紀院長は、歯を失う原因に、虫歯、歯周病、噛み合わせを挙げ、口腔全体の環境や機能を改善する「オーラルリハビリテーション」に力を注いでいる。患者ひとり一人に時間をかけるため完全予約制を導入。「何よりも患者さんに対して親身であること」を大切にし、技術や知識はもちろん、熱い思いを持って患者に向き合い続けている。優しく穏やかな口調が印象的な保坂院長に、同院の診療方針や歯科医療への思いを聞いた。

(取材日2025年4月22日)

丁寧で精度の高い治療を追究し、患者の歯を守る

開業までの経緯やクリニック名の由来について教えてください。

保坂尚紀院長 保坂歯科医院 since 1949 1

東京歯科大学を卒業後、信州大学医学部外科系大学院を修了。米国カリフォルニア大学の顎口腔外科で研鑽を積み、東京で開業して20年以上にわたり幅広い歯科疾患の診療に従事してきました。その後、生まれ育った故郷の春日市に貢献したいという思いで、2019年に当院を開業しました。クリニック名にある1949は、先代がこの地に開業した年です。完全予約制のため、1日に診る患者さんはかなり少ないのですが、これは患者さん一人ひとりに対する治療の質と精度を保つ工夫です。再発率、再治療率を抑えることで、虫歯や歯周病の進行を確実に食い止め、結果として歯を失わず入れ歯にしない治療にこだわっています。生涯を通して歯を残していきたいと思っている方に、ぜひお越しいただきたいですね。

「患者の歯を失わせない」というコンセプトはどのような理由から?

自分自身が患者として治療を受けた経験をもとに、患者の立場だったらどういう治療を受けたいかという問題意識から始まっています。今の医療技術はかなり進歩しているので、損なわれた歯の健康や機能の回復をめざすことはそれほど難しいことではありません。根本的な原因を突き止め、正確な診断のもと質の高い治療を行うことさえできれば、総入れ歯になるリスクも低減できるでしょう。歯を失う主な原因は、虫歯、歯周病、不正な噛み合わせに集約されます。健康維持のために適切な手段を選び、再発、再治療の芽を摘み取ることで、一人でも多くの方が入れ歯のお世話にならずに済むように努めることが使命と考えています。

治療の際に先生が大事にされていることを教えてください。

保坂尚紀院長 保坂歯科医院 since 1949 2

歯科治療は基本的には外科処置に分類され、その最終的な目的は健康と機能の回復だと考えています。不快な症状や機能の低下は、複数の原因が複雑に絡み合っていることもあります。患者さんが自覚する症状の一時的な改善だけに終始するならば専門的な診断や判断は必要ありません。治療の繰り返しの連鎖を断ち切るには、再発を引き起こす原因をできるだけ取り除いていく計画的な治療が必須です。根治的治療をめざし計画された一つ一つの処置が、入れ歯にならないための重要な試金石となるからです。再感染させないための加療中の唾液のコントロールや長期的に雨漏りがしないような精度の補綴を可能にするには、十分な治療時間の確保が必要と考え、完全予約制での質の高い治療を提供できる環境と体制を維持することを大切にしています。

自費診療メインへとシフトし再治療、再発を未然に防ぐ

最近、自費診療をメインとする方針にシフトされたそうですね。

保坂尚紀院長 保坂歯科医院 since 1949 3

東京で開業していたクリニックでは、自費診療が中心でした。お手本にしているアメリカの歯科医療では、例えば歯内療法、いわゆる根っこの治療一つ取っても再発率が非常に低い。なぜかというと、アメリカでは領域ごとに専門の歯科医師がおり、口腔内をトータルで考えた治療を行うからです。根っこの治療後も痛みが取れないという場合、根っこの治療そのものは100点でも、噛み合わせの治療を行っていないために痛みが残り、完全に歯を救えていないということがあります。また、インプラント治療後、今度は別の歯を抜かなくてはいけなくなったのであれば、それは、口腔内の歯を失う原因を解決できていないということです。一生自分の歯で食事ができる健康な状態を維持するためには、自費治療が必要になるケースも多いと考えています。

東京で診療されていた頃に確立された方針なのですね。

長く歯科医療に身を置いていますが、診療方針や内容は昔とほとんど変わらないですね。使う材料は若干変わったところがありますが、守備範囲は同じです。歯周病では歯石を取ってブラッシングを指導することも重要ですが、それ以上に、歯周病の進行を止めるための噛み合わせ治療、精密な根っこの治療などが必須です。私はインプラントが専門ですが、インプラントは最後の切り札で、残された自分の歯を失わないような環境を整備した上で行うべきです。このように歯を救うために先進的な治療を行うことが当院のコンセプトであり、患者さんにも説明しています。一人90分ぐらい診療時間をかけて、1日4~5人の患者さんを診るかたちで取り組んでいます。

設備の充実もこちらの特徴の一つですね。

保坂尚紀院長 保坂歯科医院 since 1949 4

自費治療をメインとするからには、設備の充実は欠かせません。当院では、マイクロスコープや歯科用CTを導入して活用しています。例えば、根っこの治療をする場合、歯科用CTを用いれば単純撮影では見えない部分まで確認することができ正しい診断が可能になります。また、マイクロスコープを使うと、それまではきれいに見えていたクリーニング後の状態が、そうではなかったことがわかります。当院では、まず患者さんに現在の状態と将来的な予測を必ず説明しています。例えば、なぜ特定の歯だけ進行が早く、他の歯よりも早く失われるのかについては、明確な理由があります。その原因を根治的に取り除けば自ずと歯を失うリスクは最小化されるのです。痛みを止めるだけの対処療法ではそうはいきません。

研鑽を続け患者の気持ちを裏切らない精度の高い治療を

再治療に至らないことが大切なのはなぜですか?

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治療をした歯は、寿命が短くなる傾向があります。治療中の感染、虫歯の取り残しや見落とし、噛み合わせが悪いなど、その原因はさまざまです。虫歯の治療後、患者さんは「今度こそは再発させない」という意気込みで、一生懸命ブラッシングをしますが、ブラッシングだけでは解決しないことが意外と多いのです。治療自体に問題があれば再発してしまいます。痛みを止めることが主たる目的の治療、噛めないから入れ歯を作る、入れ歯が痛いからインプラントをするといった単純な発想では将来必ず後悔することになるでしょう。よく「3ヵ月に1度歯石を取ればいいですか?」と聞かれるのですが、3ヵ月に1度歯石を取らなくてはいけないお口の状態は、歯周病が治っていない、進行が止まっていないということです。オーラルリハビリテーションによって安定期を保つことで、何かあったら検診を受けに来るだけで大丈夫になります。

歯科医療に誠実に向き合っていらっしゃる印象です。

私にとってお金儲けやおいしい物を食べたい、いい車に乗りたいということが仕事をする上でモチベーションにはならず、自分がいかに人の役に立てるかということに一番興味があります。多分、期待を裏切りたくないのだと思います。当院に来てくださったということは、頼られているのだと思うので、患者さんのその気持ちを裏切りたくない。だから、いい加減なことはやりたくないですし、手を抜くこともありません。患者さんに対していかに気持ちを込めて、親身になれるかを一番大切にしていますね。患者さんの将来にわたる健康や食事ができる喜びを維持していただくために、初心を忘れず頑張っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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患者さんに良い治療を提供するため、常に知識や技術の研鑽に努めています。特に、歯内療法については、コロンビア大学の歯科医師たちによる小規模な研究会で勉強を続けています。虫歯や歯周病の再治療、再発を防ぐことに注力し、きちんと時間をかけて治療をしてくれるクリニックに出会えれば、そんなに簡単に総入れ歯になるということはないはずです。また、インプラントや矯正、歯内療法などの専門歯科と一般歯科のゼネラルデンテストとの協働も大切だと思います。「自分の歯を失いたくない、入れ歯になりたくない、どうにかしてほしい」と、本当に困っている方々のお力になるべく、今後も丁寧な治療で患者さんの口腔内の健康を守り続けていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

精密合金の詰め物/5万5000円~、セラミックのかぶせ物/11万円~、インプラント治療(セラミックのかぶせ物込み)/37万円~、根管治療(マイクロスコープ)/3万円~、歯周病治療/4万円~

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