全国のドクター9,222人の想いを取材
クリニック・病院 158,511件の情報を掲載(2024年5月27日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 台東区
  4. 新御徒町駅
  5. レイ歯科・矯正歯科
  6. 新保 礼子 院長

新保 礼子 院長の独自取材記事

レイ歯科・矯正歯科

(台東区/新御徒町駅)

最終更新日:2023/05/18

新保礼子院長 レイ歯科・矯正歯科 main

新御徒町駅から徒歩4分ほど。下町情緒が残る台東区三筋に、2023年3月に移転した「レイ歯科・矯正歯科」。家庭のような温かい雰囲気はそのままに、フロアが広がり、よりリラックスして診療を受けられるようになった。「お子さんからお年寄りまで、3世代にわたって通っていただける、一家のかかりつけ医が目標です」。そう笑顔で話す新保礼子院長は、子どものうちから口腔内の環境を整えるための予防歯科に力を入れている。中でも口腔筋機能療法(MFT)を取り入れた小児矯正に注力。1児の母である新保院長をはじめ、子育て経験者のスタッフたちが、子ども連れでも通いやすく子どもが歯科医院に苦手意識を持たないように治療を進めている。そんな将来の健康にもつながる子どもの口腔ケアを中心に、同院の治療の特徴や今後の展望などを聞いた。

(取材日2023年3月10日)

矯正による心身負担の軽減にもつながる口腔筋機能療法

3月に移転したそうですが、どのような点が変わられましたか?

新保礼子院長 レイ歯科・矯正歯科1

大きな変化としては院内が広くなりました。当院はご家族でいらっしゃる方が多いので、以前は特に待合室が狭かったのですが、十分なスペースを取ることができ、他の患者さんとは距離を保ってお待ちいただけます。また、機械も新しく導入してデジタル化を進めています。さらに今度、お年寄りの入れ歯治療も行える義歯を専門に学んだ先生が加わります。お子さんからお年寄りまで、3世代にわたって通っていただける一家のかかりつけ歯科医になることをめざしていますので、義歯を診られることでよりご家族皆さんで通っていただけるようになるのではないでしょうか。そのほかの治療内容は、今までと大きく変わりません。一般歯科や予防歯科はもちろん、開業当初から力を入れている小児矯正と口腔筋機能療法(MFT)は、今後も継続して注力していきます。

変わらず力を入れている口腔筋機能療法(MFT)について教えてください。

口腔筋機能療法(MFT)とは、口周りの筋肉を鍛えるなどして、「口腔習癖」といわれる舌の使い方、食べ物を噛む時・飲み込む時の悪い癖などの改善をめざすトレーニングです。歯は毎日約1.7gの力で押していると動いてくるともいわれています。舌が歯を押す力は約300~400gにも及びますから、常に舌が前歯を押している、飲み込む時に舌を突き出しているなどの癖があると、歯並びに影響が出てしまう恐れがあります。こうした癖を残したまま矯正で歯並びだけを治療しても、結局また同じように悪い歯並びになってしまう可能性が高いため、当院では悪い歯並びの原因となる癖や、口の周りの筋力不足にアプローチする訓練を平行して行っています。

MFTにはどのようなメリットがありますか?

新保礼子院長 レイ歯科・矯正歯科2

訓練を受けていただくことで、本格的な矯正には進まずMFTだけで済むことが見込めるケースもあります。また、マウスピース型装置を使った矯正とMFTを組み合わせて対応した場合には、ワイヤーによる矯正や抜歯矯正に進む必要がなくなることも考えられます。そうした観点から、費用面はもちろん、矯正を受けるお子さんの心身の負担軽減という意味でもメリットがあると感じています。また、MFTは噛み方や舌の癖、口呼吸の癖にもアプローチしていくため、表情筋が鍛えられることで表情が明るくなることも期待できます。このように、歯並びだけでなく顔全体のバランスも視野に入れたトレーニングができることも、MFTの大きな利点でしょう。18歳頃までの成長期はいわば基礎工事の時期です。この間に良い習慣を定着させることができれば、良い歯並び・良い口内環境の維持につながると私は考えています。

MFTのトレーニングは毎日自宅で行うことが重要

実際に診療はどんなふうに進むのでしょうか?

新保礼子院長 レイ歯科・矯正歯科3

MFTの開始時期は小学校に入学した頃が一つの目安で、マウスピース型の訓練用装置とともに行う場合がほとんどです。まず「舌の正しいポジションを覚える」のがステップ1、「舌を持ち上げるエクササイズ」がステップ2というように、ステップ順にトレーニングを進めていきます。舌の力は骨格のタイプによっても変わってきますので、トレーニング開始前に必ずチェックし、噛み合わせに深く関係する体の軸のゆがみなどもチェック。さらに、舌圧測定器を用いて舌の力を数値化し、その方に合った診療方針を立てていきます。MFTの目標は、舌のポジションがしっかり取れ、適切な飲み込みや鼻呼吸ができ、口の周りの筋肉を十分鍛えられている状態なので、これらが定着すれば卒業です。診療は基本的に月1回ですが、毎日おうちでトレーニングを続けてもらうことが一番大事です。

自宅でのトレーニングが必要なのですね。

マウスピース型装置を使った矯正とMFTを平行で行う場合、起きている間に30分を1回として2回装置をはめ、1回約2分のステップごとのメニューを毎日行い、寝ている間も装置をはめるのが基本になります。MFTはどれだけ実践できるかによって成果が変わってしまうので、私もスタッフも、診察日にはお子さんの頑張りを思いきり褒めてあげることを大事にしています。そして、親御さんにはお子さんのやる気を削がないよう、楽しみながら取り組めるサポートをお願いしています。当院のスタッフは全員が子育て経験者で、今まで多くのお子さんを診てきましたので、一人ひとりに合わせて無理なく、日常生活に取り入れやすい方法を一緒に考えながら、矯正を進めていければと思っています。

先生が、患者さんと接する際に大事にしていることを教えてください。

新保礼子院長 レイ歯科・矯正歯科4

お子さんに関しては、自分の子どもだったらどうするかを基準に、その状態で一番良いと思う治療を選ぶようにしています。嫌がらずに来てほしいので、できるだけ怖い思いや痛い思いをしないで帰ってもらうことを心がけています。院内にはお子さんが興味をもってくれそうなグッズを用意したり、ここに通うことが楽しくなるような工夫もしています。小さい頃に来院していた患者さんが大人になってからまた来てくれて、「就職しました」などと話をしてくれるのは、この仕事ならではの楽しみですね。地域のお子さんの成長は私自身の喜びでもありますから、気軽に訪ねてきていただければと思います。

子育て経験者のスタッフたちが親身になってサポート

先生はMFTに関する研究にも力を入れているそうですが。

新保礼子院長 レイ歯科・矯正歯科5

2020年にハーバード大学で行われた「舌圧と噛み合わせの関係性」についての共同研究に参加する機会に恵まれました。以前から舌圧と噛み合わせには深い関わりがあると考えていたので、私も約100例のサンプルを提出し、ハーバード大学側からの症例と合わせて検証した論文を発表しました。当院では、2019年からMFTを始める前と後で舌の力がどう変化したかを数値化する取り組みを始めていますが、今後も長いスパンで研究を続けていきたいと考えています。例えば、舌圧や顔の骨格のデータなどを10年間取って、どのような変化があるのか私自身も興味がありますし、メカニズムが明らかになれば患者さんのモチベーションアップにもつながるでしょう。MFTの有意性の視覚化を目標に、ライフワークとして研究を継続しています。

今後、さらに取り組みたいことはありますか?

院内が広くなりましたので、今までできなかったMFTのトレーニングの一つ、全身のアクティビティーも行っていきたいと考えています。お子さんの健やかな成長には鼻でしっかりと呼吸できることが大切で、それには口周りだけではなく全身の筋肉を使い、姿勢を良くするためのトータルのトレーニングが必要です。そういったトレーニングも今後は試みていきたいですね。ほかには、落ち着いて過ごせるお部屋を用意できましたので、お子さんの治療中にお母さんたちがマッサージなどを受けながら、リラックスしてお待ちいただけるようなプランも考えています。

先生ご自身もお母さんでいらっしゃいますが、同じお母さんたちにメッセージをお願いします。

新保礼子院長 レイ歯科・矯正歯科6

今回の新型コロナウイルス感染症流行のように、生活スタイルが大きく変わっていく中で子育てするのは大変だと思いますが、当院ではそういった状況下でもお子さんたちが発育発達できるようにサポートしていきます。歯のことだけではなく、食事や子育ての悩みなどもご相談ください。小さい頃から通っていただく中で、虫歯にならないための生活習慣や、生活スタイル、噛み合わせなどについても、適切なアドバイスをさせていただきます。矯正する・しないに関わらず、心配なことがあれば気軽に来ていただけるとうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/永久歯列期:金属製装置使用時66万円~、小児矯正/33万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/片顎のみ55万円~、上下顎110万円~、口腔筋機能訓練指導料/3300円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access