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新保 礼子 院長の独自取材記事

レイ歯科・矯正歯科

(台東区/浅草橋駅)

最終更新日:2021/10/12

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浅草橋駅から徒歩約6分。住宅街の一角にある「レイ歯科・矯正歯科」は、まるで家庭のように温かな空気に満ちたクリニックだ。「お年寄りからお子さんまで、3世代にわたって通っていただける、一家のかかりつけ医が目標です」。そう笑顔で話す新保礼子院長をはじめ、スタッフは全員女性で子育て経験者。子ども連れでも通いやすく、子どもが歯科医院に苦手意識を持たないよう、痛みや怖さを極力感じさせないように治療してくれる。開業当初から、マウスピース型の訓練用装置とともに口腔筋機能療法(MFT)を平行して行う小児矯正にも力を入れる新保院長に、成長期に正常な歯並びへと導き、将来の健康につなげる、子どもの口腔ケアの重要性についても話を聞いた。

(取材日2021年1月26日)

悪い歯並びとなる原因にアプローチする口腔筋機能療法

こちらのクリニックの特徴について教えてください。

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当院は一般歯科や予防歯科はもちろん、開業当初から小児矯正と歯並びに影響を与える癖などの改善をめざす口腔筋機能療法(MFT)に力を入れています。MFTとは口周りの筋肉を鍛えるなどして、「口腔習癖」といわれる舌の使い方、食べ物を噛む時、飲み込む時の悪い癖などの改善をめざすトレーニングです。歯は毎日約1.7gの力で押していると動いてくるともいわれています。舌が歯を押す力は約300~400gにも及びますから、常に舌が前歯を押している、飲み込む時に舌を突き出しているなどの癖があると、歯並びに影響が出てしまうおそれがあります。こうした癖を残したまま矯正で歯並びだけを治しても、結局また同じように悪い歯並びになってしまう可能性が高いため、当院では悪い歯並びの原因となる癖や、口の周りの筋力不足にアプローチする訓練を平行して行っています。

導入のきっかけは何だったのでしょう?

舌の位置が正しくなかったり、鼻で呼吸ができていなかったりすると、歯並びや噛み合わせに影響します。以前から、矯正治療メインの仕事をする中で、MFTの大切さを痛感していましたので、自主的にセミナーなどに参加したり、MFTの分野で知られる先生のクリニックにも足を運ぶなどして研鑽を積んできました。先輩方から患者さんに継続・定着してもらえるトレーニングの進め方を学び、手応えも感じられましたので、開業と同時に導入しました。出っ歯や受け口など、舌の力は骨格のタイプによっても変わってきますので、トレーニングを開始する前に必ずチェックし、噛み合わせに深い関係性のある体の軸のゆがみなどもチェックします。さらに、舌圧測定器を用いて舌の力を数値化し、その方に合った診療方針を立てていきます。

MFTにはどんなメリットがあるのですか?

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訓練を受けていただいているお子さんの中には、本格的な矯正には進まずMFTだけで終了するケースもあります。また、マウスピース型装置を使った矯正とMFTを組み合わせて対応したお子さんのほとんどは、ワイヤーによる矯正治療や抜歯矯正に進む必要がないことを実感しています。この経験から費用面はもちろん、矯正を受けるお子さんの心身の負担軽減という意味でもメリットがあると感じています。また、MFTは噛み方や舌の癖、口呼吸の癖にもアプローチしていくため、表情筋が鍛えられることで表情が明るくなっていく子が多いのです。このように、歯並びだけでなく顔全体のバランスも視野に入れたトレーニングができることも、MFTの大きな利点でしょう。18歳頃までの成長期はいわば基礎工事の時期です。この間に良い習慣を定着させることができれば、良い歯並び・良い口内環境の維持につながると私は考えています。

「褒める」ことで子どものやる気を引き出す

実際に診療はどんなふうに進むのでしょうか?

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MFTの開始時期は小学校に入学した頃が一つの目安で、マウスピース型の訓練用装置とともに行う場合がほとんどです。まず「舌の正しいポジションを覚える」のがステップ1、「舌を持ち上げるエクササイズ」がステップ2というように、ステップ順にトレーニングを進めていきます。MFTの目標は「舌のポジションがしっかりとれ、正しい飲み込みができて、鼻呼吸ができる」という良い習慣を身につけ、口の周りの筋肉を十分鍛えることなので、これらが定着すれば卒業です。診療は基本的に月1回ですが、一番大事なのは毎日おうちでトレーニングを続けてもらうこと。マウスピース型装置を使った矯正とMFTを平行で行う場合、起きている間に30分を1回として2回装置をはめ、1回約2分のステップごとのメニューを毎日行い、寝ている間も装置をはめるのが基本になります。

自宅トレーニングを定着させるこつはなんでしょうか。

親御さんにはお子さんのやる気を摘まないよう、楽しみながら取り組めるサポートをお願いしています。お子さんがなかなかやらないと、つい叱ってしまうお母さまもいらっしゃると思いますが、「やりなさい!」ではなく、できた時に「偉いね!」と褒めてあげることがうまくいくこつです。当院では治療のモチベーションを保つ工夫として「キッズクラブ」を設けており、入会者にはMFTの流れをステップ順に説明したプリントや状態の経過、カレンダーなどを綴じたファイルをお渡ししています。30分間2回のマウスピース装着が難しければ、15分を4回でも構いません。トレーニングができた日はお子さんと一緒にカレンダーにシールを貼ってもらい、頑張りを褒めてあげてください。

毎日の積み重ねが大事なのですね。

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とても大切です。MFTはどれだけ実践できるかによって成果が変わってしまうので、親子関係やお子さんの性格により影響が出ることはあります。私もスタッフも、診察日にはお子さんの頑張りを思いきり褒めてあげることを大事にしています。当院のスタッフは全員が子育て経験者で、今まで多くのお子さんを診てきましたので、一人ひとりに合わせて無理なく、日常生活に取り入れやすい方法を一緒に考えながら、矯正を進めていければと思っています。

その子にとって一番良い治療を届けたい

診察の際に大事にしていることを教えてください。

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お子さんに関しては、自分の子どもだったらどうするかを基準に、その状態で一番良いと思う治療を選ぶようにしています。嫌がらずに来てほしいので、できるだけ怖い思いや痛い思いをしないで帰ってもらうことを心がけています。院内にはお子さんが興味をもってくれそうなグッズを用意したり、ここに通うことが楽しくなる工夫もしています。小さい頃に診た患者さんが大人になってからまた来てくれて、「就職しました」などと話をしてくれるのは、この仕事ならではの楽しみですね。地域のお子さんの成長は私自身の喜びでもありますから、気軽に訪ねてきていただければと思います。

今後、さらに取り組んでみたいことはありますか?

昨年の夏、ハーバード大学で行われた「舌圧と噛み合わせの関係性」についての共同研究に参加する機会に恵まれました。以前から舌圧と噛み合わせには深い関わりがあると考えていたので、当院からも100例のサンプルを提出し、ハーバード大学側からの症例と合わせて検証した論文を昨年12月に発表しました。当院では2019年からMFTを始める前と後で舌の力がどう変化したかを数値化する取り組みを始めていますが、今後も長いスパンで研究を続けていきたいと考えています。例えば、舌圧や顔の骨格のデータなどを10年間取って、どのような変化があるのか私自身も興味がありますし、メカニズムが明らかになれば患者さんのモチベーションアップにもつながるでしょう。MFTの有意性の視覚化を目標に、ライフワークとして続けていきたいですね。

ご自身もお母さんでいらっしゃいますが、同じお母さんたちにメッセージをお願いします。

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歯のことだけではなく、食事や子育ての悩みなど、なんでも気軽に相談していただければと思っています。小さい頃から通っていただく中で、虫歯にならない生活習慣や、生活スタイル、噛み合わせなどについても、適切なアドバイスをさせていただきます。矯正する・しないに関わらず、心配なことがあれば気軽に来ていただけるとうれしいです。また、新型コロナウイルス感染症対策として、換気システムつきの新型エアコンを2台新たに導入しました。入り口には体温計測カメラを設置、スリッパもおもちゃもその都度アルコール消毒するなど、感染対策を徹底しています。また、飛沫感染防止のため、口腔外バキュームも以前から導入していますので、どうぞ安心して受診ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/永久歯列期:金属製装置使用時66万円~、特殊装置使用時77万円~、小児矯正/33万円~マウスピース型装置を用いた矯正/片顎のみ55万円~、上下顎110万円~、口腔筋機能訓練指導料/3300円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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