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竹下 由紀子 院長の独自取材記事

ゆきこどもクリニック

(品川区/荏原町駅)

最終更新日:2023/12/08

竹下由紀子院長 ゆきこどもクリニック main

荏原町駅からすぐ、土日も診療を行う「ゆきこどもクリニック」。清潔で明るい院内に入ると、笑顔の受付スタッフとかわいらしいロボットが出迎えてくれる。「母親目線で、通いやすいクリニックをつくりました」と話すのは竹下由紀子院長。自身も子育てと仕事の両立に悩んだ経験から、診療時間に幅を持たせたそうだ。子を持つ親の不安な気持ちに寄り添い、治療内容や薬についてメリットもデメリットもわかりやすく説明。不安を解消した上で一緒に治療法を考えていく。開業時からともに働くスタッフたちも、その多くが子育て経験者だ。泣いてしまった子どもを優しくあやしたり、その親から子育ての相談を受けたりと、院内全体が家族のような温かな雰囲気に包まれている。優しさと合理性を併せ持つ竹下院長に、同院の特徴や働くスタッフについて聞いた。

(取材日2023年9月25日)

駅からすぐで土日も診療。誰もが通いやすいクリニック

こちらは土・日曜も診療されているのですね。

竹下由紀子院長 ゆきこどもクリニック1

火曜と祝日が休診日となっており、それ以外は診療を行っています。月曜から土曜は、一般小児科・アレルギー科・予防接種・乳幼児健診のいずれも受けつけていますが、日曜は予防接種と乳幼児健診のみとなります。子を持つ親御さんは、それぞれ家事に介護に仕事にと子育て以外にもお忙しいですよね。ご都合の良いタイミングで利用していただけるよう、このような診療時間を設定しています。またワクチン接種は生後2ヵ月からとなりますが、「風邪がうつるのでは? 」と、赤ちゃんを病院に連れて行くことに抵抗のある方も少なくありません。その点、日曜は予防接種と乳幼児健診のみなので、感染症予防の意味でもご安心いただけるかと思います。

受診には予約が必須なのでしょうか?

時間予約を取り入れていますが、予約がなくても大丈夫です。時間予約の良い点は、予定が立てやすいということ。ホームページに予約システムへのリンクを貼っていますのでぜひご利用ください。問診票もダウンロードできますので、事前にご準備いただけると受付がスムーズです。基本的にはご予約優先となりますので、予約のない方は状況によってはお待たせしてしまうかもしれません。できる限り対応いたしますので、急な体調不良などお困りの際はそのままいらしてください。

ロボットのお出迎えに心が和みます。

竹下由紀子院長 ゆきこどもクリニック2

院内で愛嬌をふりまく小さなロボットは、2023年の秋から仲間に加わりました。お子さんも喜んでくださいますが、それ以上に親御さんが喜んでくださいますね(笑)。この数年、感染症の問題で世の中全体が暗くなってしまいました。大人も子どもも生活ががらりと変わり、マスクでお互いの表情もきちんと見られなかったり、楽しみにしていた行事も次々と中止になりました。まだ小さな子どもたちの心にも、大きな影を落としたように思います。そのような心のストレスに対して私たちができることを考えた結果、一つの答えがかわいらしいマスコットの導入です。癒やしのしぐさで会話をしますので、ご来院の際はぜひ話しかけてあげてくださいね。

スタッフ一丸となりを持つ持つ親の不安を解消したい

先生の専門分野を教えてください。

竹下由紀子院長 ゆきこどもクリニック3

私の専門はアレルギー疾患です。埼玉医科大学の小児科に入局した後、東邦大学医療センター大橋病院に勤務しながら、アレルギーと代謝異常について専門的に学びました。近年、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など、アレルギーの病気を発症する方が増えています。当院ではこれらの症状の診断・治療を行っており、指先の血液から41項目のアレルギーを調べることも可能です。季節の変わり目に鼻や皮膚の調子が悪くなってしまうような場合は、まずはこのような検査をしてみるのも良いかもしれません。クルミや卵黄など採血が必要な検査もありますが、私、お子さんの採血は得意なんです。親御さんにはお膝の上で抱っこのご協力をお願いします。それだけでお子さんは安心してくれますからね。

診療の際に心がけていることはありますか?

一つは、治療のメリットとデメリットをしっかりお伝えすること。例えば予防接種の同時接種、予防接種を受けそびれてしまった場合のスケジュール調整、アレルギー疾患に対するステロイドの使用など、親御さんの不安は尽きません。小児科の場合、治療に対するご家族の理解が特に重要なんです。リーフレットなど目に見えるツールも使いながら「なぜそうするのか」についてお伝えし、不安を解消した上で一緒に治療法を考えていきます。そしてもう一つ、状況を適切に把握するように心がけています。まずは受付で、次に私が診察で、最後にスタッフが。3つの場面でお子さんの症状や心配事を確認しています。こちらから同じことを何度も質問することがないように、また患者さんが「言いそびれた」ということのないように、お互いにとって効率の良い診療のための工夫です。

スタッフの皆さんの力も大きいのですね。

竹下由紀子院長 ゆきこどもクリニック4

もうそれは、スタッフの力なくしては診療が成り立たないくらいです。当院は2014年の開業なのでもう9年がたちましたが、スタッフは全員開業時からのメンバーです。子育て経験者が多く、患者さんにとっては子育ての先輩でもありますね。注射が怖くて泣き出してしまったお子さんを優しくあやしたり、親御さんから子育ての相談を受けたりと、スタッフのコミュニケーション能力が院内の温かい雰囲気につながっているのでしょう。長く当院をかかりつけにしてくださっている方も多いんです。私は話が上手なほうではないので、本当に助けられています。

子どもたちのためにできることに力を尽くす

近隣の医療機関との連携も強化されていますね。

竹下由紀子院長 ゆきこどもクリニック5

症状によっては設備の整った施設での治療が必要になることもあり、昭和大学病院と連携してアレルギーの治療を進めることもあります。また、この地域はクリニック間の医療連携も非常に良好です。「普段は他のクリニックにかかっているのに、休診日だけここに通うのは悪いのでは? 」と遠慮される方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。小児科同士もよく情報交換しており、耳鼻科から当院へ、逆に当院から耳鼻科や皮膚科にご紹介することも日常茶飯事です。その辺りは気になさらず、ご都合に合わせて通っていただくのが一番だと思います。

ところで、先生はなぜ医師をめざしたのですか?

祖父も父も開業医で、私が育った家は自宅兼診療所でした。そのような環境でしたので、いつしか「私も父のように、人を助けられる医師になりたい」と思うようになりました。実は私が診察で使っている椅子は父の形見なんです。父の域に達するのはハードルが高いのですが、私ならではの母親目線で、患者さんの気持ちに寄り添った診療ができるよう力を尽くします。

今後の展望をお聞かせください。

竹下由紀子院長 ゆきこどもクリニック6

現在、小学校就学前のお子さんには「病児保育」がありますが、小学生をサポートする仕組みは不十分です。そのような、いわゆる「学童保育」に取り組んでいけたらと思っています。病気で学校に通えなかったり、感染症の問題で学校から少し遠ざかってしまったりした子どもたちの心と体をサポートしながら居場所をつくりたいんです。クリアすべき課題はいくつかありますが、これが私の今後のライフワークです。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

当院を一言で表すならば、いろいろな意味で「通いやすいクリニック」だと思います。場所も荏原町駅からすぐですし、通りに面したガラスの扉から院内の様子も確認できます。待合室もゆったりとしていますから、ベビーカーのままでお入りください。受付スタッフとロボットが笑顔でお出迎えいたします。気に入ったらまたいらしてくださいね。

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