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生活環境や全身状態に合わせた
オーダーメイドの訪問歯科診療

あき歯科医院

(四国中央市/川之江駅)

最終更新日:2021/10/12

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  • 保険診療

虫歯や噛み合わせ、合わなくなった入れ歯など、口腔内に気になることがあっても、通院が困難になると治療を諦めてしまうことがある。認知症や運動機能の低下による歩行困難などで介護が必要な高齢者は、いったん自分の歯で食べられなくなると回復が不可能だと思い込んでしまうこともあるようだ。そのような患者のもとを歯科医師や歯科衛生士が訪れ、診察を行い、適切な治療や口腔ケアを行う「訪問歯科診療」。四国中央市の「あき歯科医院」は、開院以来ずっと地域の通院困難な患者への訪問歯科診療を続けてきた。摂食嚥下機能の改善に向けた専門的な知識とキャリアを生かして治療に尽力する加地彰人院長に、高齢化が進み、ますます需要が高まるであろう訪問歯科診療の申し込み方法や診察の内容、意義について話を聞いた。

(取材日2021年1月4日)

一般の歯科治療と合わせて摂食嚥下機能もチェック。訪問歯科診療で「自分で食べる楽しみ」を取り戻す

Qどのような人が歯科の訪問診療を受けられるのですか?
A
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▲在宅で口腔ケアや入れ歯調整などの外来同様の治療が受けられる

寝たきりの方や歩行が困難になってしまった方はもちろん、認知症で一人で外出するのが難しい場合など、通院が困難な方が対象です。高齢者だけではなく、障害のある方や病気やけがで動けないケースも含みますから、お子さんが対象者になることもありますよ。きっかけは歯が折れたとか入れ歯が合わなくなったとか、困ったことが起きた時に相談されて訪問歯科診療を始めることが多いですね。患者さんに継続的な歯科診療が必要と認められ、患者さんから要望があった際に、ご自宅や日常生活を送っている施設などで診療を行います。ただ、訪問診療と通院の治療を並行して行うことはできない決まりになっているので、注意してください。

Q希望する場合の手続や申し込み方を教えてください。
A
Mt2 0128

▲同院では四国中央市全域の患者を対象に訪問診療を行う

基本的には、最寄りの歯科医院に直接お電話で申し込んでいただくことになります。以前通っていた歯科医院の先生に来てもらったり、その歯科医院が訪問診療を行っていなければ対応できる別の歯科医院を紹介してもらったりすると、治療の引き継ぎ面も安心です。かかりつけの歯科医院がない場合、保健所や役所では特定の医療機関を紹介することができないので、市町村単位の歯科医師会や地域連携室の窓口に相談してみてください。介護を受けておられる方なら、担当のケアマネジャーさんに聞くのもいいかもしれません。経験豊富な地域の情報に強い方なら訪問診療を行っている歯科医院をご存じで、教えてもらえるのではないでしょうか。

Q在宅ではどんな治療が受けられますか? 費用も気になります。
A
Mt3

▲口腔ケアのみならず、全身的な疾患を防ぐことも大切な役割

治療内容は通院の場合と同じで、虫歯や歯周病などの歯の治療、入れ歯の調整や作製、歯の欠損状態の治療など幅広く行います。食事の場面や生活環境を見せていただくことで、患者さんやご家族に何ができて何ができないかがよくわかりますから、適切な治療が提供できます。困っている部分を治した後は、歯科医師の診療を月1回程度、歯科衛生士の口腔ケアを週1回程度続けるのが平均的な訪問診療です。訪問診療は保険適応ですので、費用は負担割合によって変わります。詳しくは当院、主治医の先生、ケアマネジャーさんなどにご相談ください。介護保険や健康保険の適応についても、患者さんやご家族と相談しながら治療方針を決めています。

Q訪問歯科診療を受けるメリットはどんなことだとお考えですか?
A
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▲患者の状況や生活環境に合わせた診療・治療を行う

歯科医師の側からの視点になってしまいますが、やはりお一人のためだけに時間を使えるのが訪問診療です。外来では複数の診察台で同時に診療するときがありますが、訪問はその方だけに集中できます。治療の過程で少し時間をおく必要があるとき、ご家族に普段の様子を伺うなど生活環境を知ることができるので、本当にその方に合った治療を行えるのです。ご家族の目線と歯科医師の目線は違うため、無理なことをなさっているとか、逆にご本人自身ができることがもっとあるとか、おうちへ行ってみて初めてわかることがたくさんあります。患者さんやご家族にとって、歯科医師からの違う目線のお話をすることができます。

Q訪問して初めてわかることとは、具体的にどんなことですか?
A
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▲口腔ケアに終わりはなく、ずっと続くものだと話す加地院長

例えば「ちゃんと食事できています」とおっしゃっていても、実際にはきちんと噛めておらず時間をかけて飲み込んでいるだけだったということはよくあります。ご本人やご家族は、少しずつ変化してきているから気づかないけれど、実は入れ歯が合っていなかったり、噛み合わせが悪かったり……。ほかにも、立ち上がる時に力が入らず、実際にお口を見て噛み合わせに原因があることがわかり治療を行ったこともあります。

ドクターからのメッセージ

加地 彰人院長

訪問歯科診療の対象は高齢者に限らないのですが、当院でもご高齢の方の診療がほとんどです。健康寿命を延ばし元気に生活するためには「食べる楽しみ」を少しでも長く味わっていただくことだと思っています。入れ歯や噛み合わせとともに私が専門的に学んできた摂食嚥下機能の改善も、そのために必要なことだと考えています。それを継続することで健康が保てるからです。一通りの治療が終わったら「いつまで続けるのですか?」と聞かれることがあるのですが、入浴サービスをいつまで? と聞く人はいないでしょう。介護する側も大変でしょうから、訪問があるからと家を片づける必要はありません(笑)。ぜひ気軽に訪問歯科診療を利用してください。

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