今野 泰宏 理事長の独自取材記事
ひかる眼科
(蕨市/蕨駅)
最終更新日:2026/06/15
2001年に蕨駅近くという便利な場所に開業して以来、子どもから高齢者まで数多くの患者に寄り添ってきた「ひかる眼科」。今野泰宏先生は、2013年に理事長として医院を継承し、北浦和「こんの眼科」の分院として診療を再開した。「こんの眼科」で診療に携わる医師や、大学病院に所属する専門性の高い医師がチームで診療を実践し、子どもの近視・斜視・弱視、ドライアイなどを気軽に相談できる身近な眼科クリニックとして地域に根差している。手術室は設けられていないものの本院と連携を取りながら、白内障をはじめ高度な手術にも対応。「身近に高度な治療を提供することで、患者さんやご家族の幸せな暮らしを守りたい」と意気込む今野理事長に、同院の診療の特徴や眼科医療への思いを聞いた。
(取材日2025年12月25日/情報更新日2026年5月19日)
専門的な診療にもつながる、身近で受診しやすい眼科
こちらのクリニックの成り立ちを教えてください。

当院は、北浦和にある「こんの眼科」の分院として運営しています。私が2001年に「こんの眼科」を開業したのと同じ頃に、この「ひかる眼科」も開業されていました。ある時、その院長先生が急逝され、ご家族から当院を継承してほしいと声をかけていただいたのです。そこで、2013年から分院として診療を始めたという経緯です。北浦和と蕨という連携しやすい距離感で、地域にも貢献できると考えました。
診療面にはどのような特徴がありますか?
一般的な眼科診療から、白内障、緑内障、網膜剥離、硝子体出血など、大学病院で扱うような難度の高い分野まで、幅広く対応できます。検査機器に関しても、網膜疾患や緑内障の診断に使うOCT(光干渉断層計)をはじめとする検査機器がそろっており、高度な診断が行えます。最近更新した眼底カメラは広角で観察できるので、網膜の周辺部分の病変も見つけることができます。また、ものもらいの切開などの簡単な外科処置も可能です。手術室を備えている本院とも連携し、必要に応じて患者さんをご紹介しています。術後の経過は「ひかる眼科」で診ることもできます。
どのような患者さんが来られるのでしょうか?

小さいお子さんから高齢の方まで、幅広い年代の方が来られます。訴えもさまざまで、小さいお子さんの斜視や弱視、小学生から高校生の近視、働き世代のドライアイや疲れ目、高齢の方の白内障など多様です。スタッフが患者さん一人ひとりに合わせて、安全性にも配慮しながら親身に対応してくれているので、とても助かっています。また、このエリアは外国の方、特に中国の方も多く住まわれていて、お子さんの斜視や弱視を心配されている親御さんが多いので、当院のホームページには一部、中国語のページも設けています。
眼科医療を通して、患者と家族の幸せな生活を守りたい
小児の斜視や弱視の治療について教えてください。

斜視は両目の視線がそろわない状態、弱視は眼鏡などで矯正しても視力の出ない状態のことで、その治療には、視力矯正のエキスパートである視能訓練士の存在が重要になります。当院は視能訓練士が常駐し、小児の斜視や弱視の診療に力を入れています。多様な検査が必要なこと、お子さんは長時間集中するのが難しいことなどから、通常の診療のようなペースでは行いにくい診療ですが、当院では1日5人ぐらいの枠を設けて、視能訓練士による丁寧な検査や訓練を行っています。斜視や弱視は、早期発見して成長に応じた治療を行うことが大切ですから、お子さんの物を見る様子や目の動きなどで気になることがあったら、早めに受診していただきたいですね。
診療方針について教えてください。
患者さんの話をよく聞くこと、症状はもちろん患者さんの背景をよく聞くことです。同じ病気でも患者さんの職業や家族構成などの社会的背景によって悩みが異なりますから、よくお話を伺い、問題点は何かをしっかり把握するようにしています。また、同じ視力でもライフスタイルや職業によってはその視力で良い場合と、もっと視力を出さなければならない場合などがありますので、特に職業に留意しています。今まで多くの患者さんを診てきましたが、手術を延ばし延ばしにしてきて「もっと早く手術をすれば良かった」と後悔される方が多いので、「治せるものは治していきましょう」と積極的に治療を勧めることも私のスタンスですね。
高齢になると、治療をためらう方も多いようですね。

そうなんです。しかし、高齢になって物が見にくくなると転んだりぶつかったりしやすくなり、骨折して介護が必要になったり寝たきりになったりというケースもあります。そうなると、ご家族の負担も重くなります。基本的に治療は患者さんのために行うわけですが、それだけではありません。見やすい目の状態は患者さんを守り、ご本人とご家族の安心や幸せな生活を守る。そこまでを考えて目の病気を治療をすることが必要だと考えています。また、近年は白内障の眼内レンズ、特に多焦点眼内レンズのクオリティーがとても高くなり、遠視や近視の人も見え方の改善が見込めます。多焦点眼内レンズは選定療養の対象となり、以前より経済的に選びやすくなりましたので、治療を迷っているかたはぜひ一度相談していただきたいですね。
患者の将来を見据えて、近視抑制治療にも取り組む
ところで、専門家としての立場から気になることがありますか?

新型コロナウイルス感染症が流行しはじめた頃から、小学校でもデバイスを使った授業が増え、スマートフォンの使用も低年齢化して、近視人口は爆発的に増えています。強い近視をそのままにしていると、大人になった時に網膜剥離や緑内障などの重い病気のリスクが高くなります。近視の進行を抑制するための治療の研究が進んでいるため、当院は積極的に導入しています。例えば、中程度までの近視の方にはオルソケラトロジーが役立ちます。これは角膜を矯正するための特殊なコンタクトレンズを就寝時に装着する方法で、お子さんも受けられます。また、最近は近視の進行を抑制するための点眼薬も開発されていますので、患者さんの症状や年齢、生活環境などに合わせて適切な治療を受けていただきたいと思います。
読者へのメッセージをお願いします。
病気には、頑張って治療しても治らない病気と、治療すれば治る病気があります。多くの眼科疾患は、早くに発見して適切な治療を行えば治ることが多いものです。反対に、受診を延ばし延ばしにすると、どんどん悪くなって治りにくくなります。例えばものもらいも、早めに受診すれば点眼薬で対応できますが、「そのうち治るだろう」と放置していると炎症が進み、切開が必要になることが多くなります。まぶたを切開するのは大人の方でも嫌だと思いますが、お子さんだとなおさら大事になります。「何か変だな」と思ったら、できるだけ早く受診してください。当院は、幅広い世代の方に気軽に来院していただける、地域に根差したクリニックです。専門的な治療も安心して身近に受けていただけるよう、本院「こんの眼科」とも連携しています。目や見え方についての症状やお悩みは何でも気軽にご相談ください。
最後に、今後に向けての展望についてお聞かせください。

何よりも患者さんの未来のためになる良質な眼科医療、医師やスタッフが働きやすい環境を通じて、広く地域社会に貢献していきたいですね。当院には異なる専門性や経験を持つ眼科医師が在籍しており、2026年4月からは新たに横堀健人先生も勤務しています。患者さんが何に困っているのか、受診の目的は何なのか、真摯に向き合って診療し、わかりやすい説明に努めています。そういった頼りになる医師やスタッフたちと連携して、患者さんにとって一番良い治療を模索していきたいですね。また、効果的な治療法や薬剤は速やかに取り入れていきたいので、グローバルな視点での情報収集も重視しています。疾病啓発や新しい治療法など情報発信にも注力したいので、ホームページに加え、院内の掲示物なども活用したいと考えています。患者さんの関心が高い情報を掲示して、待ち時間が有意義な時間になるようにも努め、より来院しやすい眼科になっていきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは※多焦点眼内レンズ(選定療養)/33万円~、オルソケラトロジー/24万8600円~、近視進行抑制のための点眼薬/薬剤代:4400円~

