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芳田 奈津代 院長の独自取材記事

ひかる眼科

(蕨市/蕨駅)

最終更新日:2019/11/21

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蕨駅北口から徒歩約7分。内科や小児科、整形外科のクリニックも入居するメディカルビルの2階にある「ひかる眼科」。日々多くの患者が来院し、広い待合室の他、入り口の外にも椅子が並ぶ。近視、緑内障、硝子体などの分野で、それぞれが高い専門性を持つ複数の医師が在籍している。北浦和に系列医院を展開する今野泰宏理事長が「大学病院で行われるような診療を身近に」をコンセプトに2001年に開院した同院。2019年の9月からは、穏やかで優しい雰囲気の芳田奈津代先生が院長に就任し、幅広い年齢層の目の健康を支えている。眼瞼下垂や眼瞼腫瘍など、目の周囲の疾患を扱う眼形成を専門とする芳田院長は、2人の子を持つ母の顔も持つ。院長就任までの経緯や診療への思いを聞いた。
(取材日2019年10月4日)

充実した機器を活用し、病気を見逃さない診療を

院長先生に就任されて間もないと伺っています。

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就任してまだ1ヵ月です。それまでは東京総合病院に勤務していました。千葉大学の医局を出てから国立国際医療センターに勤務し、子育てとの両立の中、研鑽を積ませていただいていたのですが、そのような状況に理解ある今野泰宏理事長にご縁をいただき、当院で働くこととなりました。こちらに赴任してみて驚いたのは、クリニックの規模に対して、角膜から眼底の網膜を測る機械まで病院並みの機器が導入されていることです。機器の充実は患者さまにとってはもちろん有益ですし、私自身にとっても診療しやすい環境です。これらの機器を活用して、患者さんに充実した検査を提供し、病気を見逃さない診療を心がけていきたいと思います。

例えばどのような機器を導入されているのですか?

外来では網膜の断層写真が撮れるOCT(3次元眼底像撮影装置)を導入して、幅広い眼疾患の検査や手術に対応できる体制を整えています。一般的に緑内障は視野検査の結果で判断することが多いのですが、その日の体調で視野の検査結果が変わる可能性があります。それがOCTだと網膜の厚みを解析しますので、自覚症状に左右されないデータを見ることができ、病気かどうかや進行具合まではっきりわかります。OCTは緑内障のみならず黄斑変性症の診断にも役立てています。

どのような患者さんが多いのですか?

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この地域は高齢者とお子さんが多いという印象です。95歳だけど70代に見える患者さんや101歳だけどやはり70代に見えるといった、若々しい患者さんがたくさんいらっしゃいます。車の運転などには注意が必要だと思いますが、お若く見える方が多いので、ご高齢の方をあまりおじいちゃん、おばあちゃん扱いするのはいけないなと思っています。お子さんに関しては、隣が小児科のクリニックということもあり、足を運んでいただきやすいのではないでしょうか。18時まで診療しているので、学校帰りに寄るなど、病院と比べて受診しやすいのかなと思いますね。

幅広い疾患への多彩な治療に加え、小児の近視にも注力

こちらの診療の特徴を教えてください。

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一見すると一般の眼科診療しか行っていないように見えるかもしれませんが、実際は緑内障や加齢黄斑変性など、かなり幅広い疾患を対象としていて、白内障や眼瞼下垂、黄斑前膜、網膜剥離など手術治療が必要な疾患も診療しています。当院の緑内障の手術においては、術後の管理がしやすく眼内炎のリスクを抑えて施術ができるというトラベクロトミー(線維柱帯切開術)を行っています。緑内障の治療は目薬が中心ですが、目薬の数が増えた場合、患者さんの負担を減らすという意味で手術を行います。白内障については遠方または近方のいずれかにピントを合わせる単焦点眼内レンズを用いた手術が一般的ですが、遠近の両方にピントを合わせられる多焦点眼内レンズも選択できます。手術そのものは清潔なオペ室がある北浦和駅近くの「こんの眼科」で実施し、術後の診察に関しては引き続き当院で行っています。

特に力を入れている治療は何でしょうか?

視能検査と視能矯正のスペシャリストである視能訓練士が在籍しており、その方に助けられながら子どもの視力、斜視の治療に力を入れています。近視の相談にも対応していますよ。当院には理事長先生を含め7人の非常勤医師がいますが、近視、緑内障、硝子体などそれぞれが異なる専門分野を持っているので、何か困ったときには専門の先生がいるときに診ていただくなど、連携して任せることができるようになっています。

先生のご専門の分野は何ですか?

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私自身は、瞼が下がって物が見えにくくなる眼瞼下垂や眼瞼腫瘍、目の周りのできもの、眼瞼、眼窩、涙道といった目の周囲の疾患を扱う眼形成の分野を特に勉強しております。前職の国立国際医療センターでは、硝子体の手術に力を入れていて、術前、術後の管理まで一貫して行っていました。主な失明原因の一つともいわれる糖尿病網膜症の症例もたくさん経験させていただきましたね。

近隣の患者が足を運びやすいクリニックをめざして

先生はなぜ医師になろうと思われたのですか?

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実は高校生の頃、慣れないスポーツでスポーツ貧血になってしまったことがあるんです。でも、自分が貧血だなんて思ってもいなくて、ずっと息苦しさを感じている中、たまたま風邪をひいてかかりつけ医にかかったところ「あ、貧血だ」とすぐに診断されたんですね。その時に医師ってすごいなと思いました。動物が好きなこともあって、最初は獣医になろうと思っていたのですが、そこで医学に興味を持ち医学部に進みました。眼科医になろうと思ったのは、人間はほとんどの情報を視覚から得ているといわれますが、そんな重要な器官である目を診療できる眼科は素晴らしいと思ったからです。ここでは執刀していませんが、前職では手術にも携わってきました。身につけてきた技術もありますが、最近の機械は優秀なので、機械に助けられている部分と、いろいろな手術を開拓しわれわれにわかりやすく伝えてくださる先生方のおかげでここまでこられたと考えています。

診療の際に心がけていることを教えてください。

わかりやすく説明するということです。病気や治療のことがわからないと、患者さんはモヤモヤした気持ちになってしまうと思いますし、お互いが納得していれば、万が一何かがあっても、それが不満にはならないことのほうが多いのではないでしょうか。よほど忙しい時でない限り、「何か質問はありますか?」と聞いてから診療を終えるようにしています。お子さんの場合はお母さんに説明しますが、お子さん自身もある程度納得していないと、治療に協力してくれないですよね。近視が進んだら、「眼鏡をかけたほうがいいんだけど、どうする?」というふうに聞くなどしています。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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患者さんはやはり近隣の方が多いので、皆さんが足を運びやすいクリニックにしていきたいですね。手術は系列医院で行っていますが、患者さんの中には北浦和まで通うのは大変という方もいらっしゃるので、そこが今の課題です。また、今後もお子さんの診療には、しっかりと力を入れていきたいと思っています。私自身が子育て中なので、例えば保育園で点眼しなければいけない場合や子どもが目薬をつけさせてくれないなど、そういう悩みはよくわかります。わざわざ保育園に頼まなくてはいけないときは、「無理に点眼しなくてもいいですよ」とアドバイスすることもありますね。子育てしているからこそわかることも患者さんに還元していけたらいいなと思います。

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