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遠井 朗 院長の独自取材記事

ひかる眼科

(蕨市/蕨駅)

最終更新日:2022/06/02

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蕨駅西口から徒歩約7分。メディカルビルの3階にある「ひかる眼科」は、一般的な眼科診療から、近視、緑内障、硝子体分野など各分野の専門性の高い治療に対応。大学病院で行われるような、高いレベルの診療を身近に提供するクリニックだ。2022年4月に、同院の院長に就任したのは遠井朗先生。同法人の「こんの眼科」との連携で白内障の日帰り手術を手がけ、診療では患者との何げない会話を大切にし、診療のヒントを拾い上げることに心を砕く。遠井院長に、診療体制や力を入れる小児の斜視・弱視治療のこと、診療にあたって重視していることなどを聞いた。

(取材日2022年5月6日)

白内障の診療に対応。小児の斜視・弱視にも力を入れる

まずはご経歴からお伺いします。

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眼科医になって5~6年は、幅広い年齢層のさまざまな疾患を診てきました。その中で、福島県の総合病院に勤めたのですが、そこで良い先生に出会えたことで、臨床全般についても手術についてもかなり熱心に効率良く勉強させていただきました。約2年半にわたり、ほぼ毎日白内障の手術をしている状態でしたね。そんな経験から、関東に戻った後も診療と白内障の手術を並行して手がけていきたいと考えていたところ、こんの眼科の今野泰宏院長にお会いする機会があり、ご縁があって同法人のクリニックである「ひかる眼科」の院長を務めることになりました。

診療体制について教えてください。

基本的には午前・午後ともに私が診療にあたっていますが、私が白内障の手術に入る日は別のドクターが、また日によって特定の専門分野のドクターが入ります。当院内で手術は行えませんが、網膜疾患や緑内障の診断に使うOCT(光干渉断層計)をはじめとする検査機器や、仮性近視の矯正に役立つ訓練機などはそろっており、またものもらいの切開などの簡単な外科処置も可能です。また私は毎週、連携先の「こんの眼科」で白内障手術を行っており、手術が必要な場合はそちらで受けてもらい、術後の経過観察とフォローは当院でということが可能です。術後のフォローまで、執刀医が責任を持って行います。街の眼科の重要な役割の一つは、病気を発見して、適切な医療につなげること。当院は「こんの眼科」はもちろん、近隣の大学病院等とも密に連携していますので、目の不調に関して相談したいときの最初のとっかかりとして、当院を利用してもらえればなと思います。

小児の斜視・弱視の治療にも力を入れていると聞きました。

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そうですね。斜視・弱視の治療に強いのは、当院の特徴であり強みです。斜視は両目の視線がそろわない状態、弱視は眼鏡などで矯正しても視力が出ない状態のことで、その治療には、視力矯正のエキスパートである視能訓練士の存在が重要となります。いろいろな検査が必要なこと、お子さんだと長時間集中するのが難しいことなどから、通常の診療のようなペースでは診られないのですが、当院では1日5人ぐらいの枠を設けて、視能訓練士による丁寧な検査や訓練を行っています。優秀な視能訓練士がいるので安心して任せられています。斜視・弱視は早期発見・治療が大切なので、もし少しでも気になることがあるなら、迷わず受診してほしいですね。

患者との何げない会話から、診療のヒントを拾い上げる

先生が、診療にあたり大事にしていることは何ですか?

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患者さんの待ち時間をできる限り短くすることと、適切な診断・治療を行うことの両立です。余計な時間はかけないけれど、必要なことはしっかり行う。適当ではなく適切をめざすことで、患者さんに「あっという間だったけれど、濃密な時間だった」と思ってもらえるような医療を提供したいと思っています。また、必要なことの一つとして大事にしているのは、どんなに時間がなくても必ず「不安なところはないですか?」「話したいことはありますか?」などと質問して、病気に関係ありそうかどうか関係なく、患者さんが話したいことを話してもらうことです。そこでポロリと漏れ出た他のお体の部位の病気の話から、病気の原因を突き止めるヒントになることもありますし、そういう何げない会話は大切だと思っています。そうした患者さんとの会話から情報をピックアップし、診療につなげていける医療をめざしています。

患者さんとのコミュニケーションを大切にされているのですね。

ええ。そしてこう考えるようになったのは、循環器内科の開業医だった父がそういうスタイルで診療している姿を小さい頃から見ていたのが大きいですね。患者さんと友達というわけではないですが、「お!久しぶり!」みたいな距離感で話していて、子ども心に「フランクだなあ」と思っていました(笑)。しかしフランクなのが常に良いとは限らず、必要な時は家族のように怒ってあげることも大事だと思っております。なにより患者さんのことを思って診察しているわけですからね。ただ、基本的に来たくない場所である医療機関に来てもらうには、「あのスタッフさん、先生に会いに行くか」と思ってもらえるかがとても重要で、患者さんとフランクに話ができるのは、やはり大事なことだと思います。それは患者さんの家族に対しても同じで、例えば難しい心因性の視覚障害の子のお母さんと話をして、「先生に診てもらって良かった」と言われると、やりがいを感じますね。

先生が医師をめざしたきっかけも教えてください。

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父と3つ上の兄が医師なので、自然に同じ道に入りました。眼科を選んだのは、顕微鏡で見る目の中は宇宙のように神秘的で、興味が尽きなかったことなどがきっかけです。目は小さい臓器ですが、人の感覚の8割は視覚情報といわれています。もしトラブルが起きれば生活への影響は甚大で、だからこそドライアイ一つでもしっかり用法用量を守って点してほしいのですが、ひどくなってから初めて眼科へ来るという方が多いのが現状です。違和感があった段階で来てくれれば、治療の負担も小さくて済むのですが……。どうすれば早めに受診してもらえるのか考えていますが、なかなかいいアイデアが浮かばないのが悩みどころです。少し違和感がある段階で来てもらい、何げない日常の話でもしてもらって、「先生と話しにまた来るよ」と帰ってもらうのが理想ですね。

患者と医師は対等、信頼に基づいた良い関係を築きたい

院内の設備などで何か工夫していることはありますか?

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エレベーターホールにオープンスペースがあることと、院内の掲示物でしょうか。小さなお子さんが騒いで保護者さんが気疲れしてしまうという場合は、オープンスペースで遊びながら待ってもらえますし、換気の面でも申し分ありません。一方掲示物は、待ち時間を少しでも活用してもらえるものを選んでいます。例えば、ドライアイの患者さん向けのホットアイマスクや、近視の治療法の一つであるオルソケラトロジーといったものは、興味を持たれた方から診察時間に質問を受けることもあります。待ち時間が有意義な時間になるように、掲示物は活用していきたいですね。

お忙しい日々の中で、どう気分転換されているのですか?

映画好きなので診療後に映画を見に行く、ということが2年ほど前まではあったのですが、今は忙しくてなかなか足を運ぶ余裕がありません。休みの日も睡眠を優先させてしまっています(笑)。新作映画の公開から1~2ヵ月でインターネット配信されるのも、映画館に足が向かなくなった一因でしょうか。昔に比べ、「映画欲」が薄れているなあと感じます。あとは、たまにゴルフの練習と旧友と回るラウンドですかね。四季を感じながら、体を動かすのは開放的で気持ちがいいですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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昭和の時代は「お医者さま」意識で医師が偉そう、平成は「患者さま」が強く意識されて立場が逆転と来て、令和は「医師と患者さんは対等」と考えるのが、一番合っているのではないかと思います。対等なので、患者さんも言いたいことは何でも言っていただいて構わないし、医師の側も伝えるべきことはきちんと伝える。必要な治療を受けるために通院の約束はしっかり守っていただく。そういうことを大切にしていきたいですね。診療も一般的な人間関係と同じように、根底にあるのはまず人と人との信頼関係です。スタッフ一同一所懸命診療させていただきますので、感じたことがあれば、まずは何でも気軽に話してみてください。

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