小澤 謙盛 院長、小澤 あす香 先生の独自取材記事
かねしげ歯科
(名古屋市守山区/神領駅)
最終更新日:2022/11/09
神領駅から車で8分、黄色のおしゃれな外観が目を引く「かねしげ歯科」。2013年の開院以来、幅広い世代の地域住民が訪れており、クチコミで市外県外からの患者も来院している。インプラントが専門の小澤謙盛院長が一般歯科、小澤あす香先生が小児歯科を担当しているほか、矯正専門の歯科医師、歯科技工士も勤務しており、診療体制を整えている。同院の特徴は、年齢・生活習慣・職業など患者一人ひとりの背景を考慮した上で、適切な治療やセルフケア方法を丁寧にカウンセリングしてくれること。「一生通ってもらえるクリニックでありたい」と語る謙盛院長とあす香先生に、大切にしている治療方針や、今後の目標について話を聞いた。
(取材日2022年9月27日)
幅広い世代が訪れる、地域に根差したクリニック
この地域で開院されたきっかけをお教えください。
【謙盛院長】大学生の時、この付近を通学路にしていました。昔はとてものどかだったのですが、どんどん住宅が増えて人口も増えて。もともと、お子さんからお年寄りまで幅広い世代に長く通っていただける地域医療を担うクリニックにしたかったので、この町の雰囲気が非常にいいなと思って選びました。1歳未満のお子さんから90歳を超える方まで、幅広い世代が来られます。家族のどなたかがまずご来院され、そのご家族が、そのお友達が、という流れでお越しになる方が多い印象ですね。家族や知人の紹介で来られる方が多いので、良いイメージを持ってくださっている方が多いのだなとうれしく思います。
外観も内装もとてもおしゃれですね。こだわった点をお聞かせください。
【謙盛院長】緊張感を感じてしまう、いわゆる病院っぽい感じにはしたくありませんでした。クリニックのマークは、かねしげ歯科のKをデザインした「キリン」なのですが、地域の方に広く受け入れてもらいたくて決めたものです。キリンは茶色と黄色ですので、内装も茶色と黄色、それと白の3色で統一しています。
【あす香先生】お子さんがキッズルームから診療室のチェアまで緊張せずに行けるよう、直接入れる入り口を造ってもらいました。あとは、天井にテレビを設置したこともポイントですね。テレビを見ながら治療を受けられるよう、ちょうどヘッドレストの真上に画面が来るようにしています。
クリニックの理念には、どのような想いが込められているのでしょうか?
【謙盛院長】医院理念「あなたのために」を中心に、診療理念として「オートクチュールトリートメント」、人材理念として「成長」を掲げています。オートクチュールトリートメントとは、年齢、性別、職業、生活サイクル、生活環境、咬合力の強さ、持病の有無など患者さん一人ひとりのパーソナリティーの背景を考慮しながら、その方に適切な治療方針を模索していくということです。さらに時間的、費用的な自由度にも配慮して、患者さんが納得して主体性と意欲を持って治療を受けていただけるようにしたいと思っています。
質の高い治療で歯を長持ちさせることをめざす
カウンセリングを大切にされているとお聞きしました。
【謙盛院長】個室のカウンセリングルームがあり、ほとんどの方を一度お呼びしています。初診時にエックス線と写真・模型を採り、2回目の来院時にそれをお見せしながら全顎的な問題に対する説明をさせていただいています。しっかりとご説明し、理解していただいた上で、「完璧な状態をめざしたい」「ここまでにしたい」といった患者さんの意思決定を尊重して、治療計画を決めています。予防についても、生活習慣やブラッシング・習癖も含め、どうケアしていかなければいけないか、治療と予防のどちらも重要である、と実感していただけるよう丁寧に説明しています。
診察の際、どんなことを心がけていらっしゃいますか?
【謙盛院長】根拠に基づいた正しい治療を、できるだけ高いレベルで行うことを心がけています。地域の方に一生通ってもらえるクリニックでありたいので、最善を尽くし、誠実に向き合うことが大切ですね。信頼していただけるように、また、理解していただくために、説明の時間を長めに取っています。日々勉強したり、技術を研鑽したりするのは歯科医師として当然のことですが、今後も継続し、最良の歯科医療を提供していきたいですね。
【あす香先生】歯磨き指導にかなり力を入れています。幼稚園生くらいからはしっかり歯磨きできる癖をつけてもらいたいので、お子さん本人にも歯磨き指導をしています。また、お子さんの今後を考え、保護者の方にも歯科知識や正しい生活習慣を身につけていただくための啓発も行っています。一方で、保護者の方の負担ができるだけ少なく済む口腔ケアをご提案することも重要だと考えています。
院長がめざす「高いレベルの治療」について、詳しくお聞かせください。
【謙盛院長】例えば、当院では「マイクロスコープ」という歯科用顕微鏡を導入しております。主に、根管治療など精密さを求められる治療で使用するのですが、歯というのは非常に複雑な形状をしているため、見えやすくなることで圧倒的に治療の幅が広がるんですね。虫歯も、こまやかな部分まで取り除くことをめざせるため、成功率も期待できます。珍しい設備ではありますが「いい治療がしたい」「質の高い治療を提供したい」という想いで導入しました。治療というのは、メンテナンスの入り口なんです。まずは精密な治療できれいに治し、その良い状態をいかに「長持ち」させるか。それが歯科のゴールです。
地域住民の口の健康を守り続けたい
メンテナンスにも注力されているとお聞きしました。
【謙盛院長】当院では、1人の患者さんに対して専任の歯科衛生士がメンテナンスを行う「担当制」を導入しています。メンテナンスとは口腔内をクリーニングするだけではなく、患者さんの「お口の健康を保ちたい」というモチベーションを引き出すことが最も重要だと考えています。担当制だと、患者さんの性格や好きな食べ物・生活習慣など細かな背景を把握できるので、より具体的なアドバイスができることが非常に大きいですね。メンテナンスから足が遠のいて、その間に口腔環境が悪化してしまうことは一番避けたい。そのためにも、安心して通い続けていただける体制を整えることがわれわれの使命だと思っています。
【あす香先生】小児歯科のメンテナンスは流動的なスタッフで対応していますが、都度お子さんの状況を詳しく記載し、共有しています。お子さんが前向きにメンテナンスに通い続けられるよう、みんなで支えていきたいです。
どのような時に歯科医師としての喜びを感じますか?
【謙盛院長】院内に飾っている僕の顔の絵は、患者さんからいただいたものなんです。好感を持っていただいていないと、作ろうという気持ちにはならないと思いますので、純粋にうれしいですよね。また、初診に来られた方から「誰々さんに教えてもらったから」と言っていただくことが結構あって、それも本当に励みになりますね。
【あす香先生】ここに来るのが楽しみでしようがない、というお子さんの声をたまに聞くんです。お兄ちゃんが受診しに来ているというお子さんが、今回は治療をしなくてもいいのについてきて「僕も診てほしい」とか。そういう話を聞くと、うれしい気持ちになりますね。あと、乳歯がほぼ虫歯だった子が治療・メンテナンスを続けた結果、中学生になった頃には「永久歯の虫歯がゼロ」となったら、喜びを感じます。こうやって、お子さんのお口の健康を見守れることも幸せですね。
最後に、今後の目標と読者へのメッセージをお願いします。
【謙盛院長】住民の皆さんの歯科に対する関心が高まり、この地域の虫歯や歯周病の罹患率を減らせることができたら、本当に素晴らしいなと感じます。一度治療をすれば、15年、20年と介入しなくてもいい状態をつくり上げることが私たちの目標です。そのためには、自費治療を含めた「良い治療」を患者さんにもっと知っていただきたいですね。何が良いのかをきちんと説明し、多くの方に理解していただくことが重要だと考えています。その上で、納得して治療方法を選んでいただけるようにすることが、患者さんにとっても大きなメリットになると思っています。
【あす香先生】お子さんの「歯」だけに注目するのではなく、食生活や生活習慣、指しゃぶり・噛み癖などの口腔習癖など、トータルで指導をしていけたらと思っています。そして、お子さんの健康を根本から支えていけるような存在でありたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/35万2000円~、歯列矯正/33万円~、ホワイトニング/3万3000円~