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幼少期の顎顔面矯正で
正しい歯並びと健康な骨格をめざす

松岡歯科

(西宮市/夙川駅)

最終更新日:2021/11/15

松岡歯科 幼少期の顎顔面矯正で 正しい歯並びと健康な骨格をめざす 松岡歯科 幼少期の顎顔面矯正で 正しい歯並びと健康な骨格をめざす
  • 自由診療

阪急神戸線の夙川駅から徒歩約3分の「松岡歯科」は、一般歯科から小児歯科、審美歯科など幅広く歯科診療を提供するクリニック。その中でも松岡昌彦院長が力を注ぐのが「顎顔面矯正」。あまり聞きなれない治療法だが、口呼吸が気になるや、鼻呼吸ができない、口がぽかんと空いている、姿勢や受け口が気になるといった保護者が相談に来る。「歯を正しく並べることをめざすのはもちろん、歯並びのもとになる土台から整えていき、健康で正しい骨格をめざして成長を見守っていきたい」と話す松岡院長。骨格の成長の力を借りるこの治療は、子どものうちにしかできず、子どものうちに歯列を整えることが、正しく物が噛める健康な骨格を手に入れることにつながるという。この治療を子どもに受けさせるメリットなどを話してくれた。

(取材日2019年8月19日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q顎顔面矯正は普通の矯正治療と、どのように違うのでしょうか。
A

矯正の目的は、歯を正しい並びにすることです。その中で顎顔面矯正は歯を正しく並べることはもちろん、子どものうちに健康で正しい骨格をつくる。それが目的であることが大きな特徴です。乳歯と比べて永久歯は、1.5~1.8倍くらい大きいんです。子どもの頃の顎の大きさが、小さい乳歯が並ぶのにちょうど良くても、もしも骨格がそのままであれば永久歯が生えてきた時に、正しく並ぶスペースがありません。そこに大きな永久歯が生えてくれば当然、歯並びは乱れます。子どもの成長の力を借りながら大人の歯が正しく並べるスペースをつくることを促し、骨格を通じて健康な体づくりをしていこうというのが、顎顔面矯正の考え方です。

Q治療は何歳までに始めるのが良いのですか。
A

理想は治療を、10歳までに終えること。治療は短くて半年、長ければ1年半から3年くらいなので、6歳くらいから始めるのがベストですね。10歳を過ぎると骨と骨の継ぎ目が強くなるため難しくなります。特に上顎が小さいままだと鼻で息ができず、口で呼吸をするようになりやすいんです。口呼吸は空気中の悪いものが直接、体に入ってしまうことも考えられ、アレルギーやいろんな病気の原因につながります。鼻で呼吸ができて、正しい骨格で正常に噛めることが全身の健康につながると考えます。病気になりにくい体に導くことが、顎顔面矯正の大きな目的。お子さんの一生を考えると、幼少期にそれをつくってあげるのはすごく大切なことです。

Q子どもの歯並びについて、チェックポイントを教えてください。
A

まずは乳歯の時期に、歯並びに注意してあげてください。子どもの歯が生えそろうのが3歳くらいで、大人の歯に生え替わり始めるのが5歳半から6歳くらいです。4~5歳くらいの時期は、大人の歯に生え替わる準備期間。その頃に歯が隙間なく並んでいると一見、歯並びは良く見えます。しかしそこに大きな大人の歯が生えてくると収まるスペースがなくなってしまい、重なったり、ねじれたりと乱れて生えてしまうこともあるのです。生え替わり時期に乳歯に隙間ができるのは、審美的には美しくないかもしれませんが、大人の歯が生えてくる準備ができているということなのです。逆にこの時期に隙間なく歯が並んでいたら、注意が必要です。

検診・治療START!ステップで紹介します

1カウンセリングで、顎顔面矯正についての説明を
松岡歯科 カウンセリングで、顎顔面矯正についての説明を

顎顔面矯正の相談に訪れた場合、まずはカウンセリングを行う。矯正には歯を並べる目的のものと骨格をつくる目的のものがあり、後者の顎顔面矯正は幼少期にしかできないなどの説明がなされる。説明の際には、口の中に装着する装置の写真を見せての説明なども行われる。

2エックス線撮影などで診査し、治療計画を決める
松岡歯科 エックス線撮影などで診査し、治療計画を決める

説明を理解した上で治療を受けることになれば、診査を行う。エックス線と顔、口の中の写真を撮り、歯の本数や顎の向き、大きさ、顔貌の長さなどを計測。これによって、適した矯正装置を割り出す。ここで、大人になってからの矯正が望ましいことが判明するケースもある。顎顔面矯正は一人ひとりに合わせた、オーダーメイドの治療ゆえだ。この段階で具体的な治療計画が決まり、期間と費用がどれくらいかかるかも明確になる。

3具体的な治療過程の説明と、型採り
松岡歯科 具体的な治療過程の説明と、型採り

実際の治療に進む前に、スライドなどを使っての具体的な治療過程と、装置を入れることによって違和感などが生じる場合もあることなどを説明。その後装置の型採りをする。

4装置を装着し、治療開始
松岡歯科 装置を装着し、治療開始

患者に合わせた装置ができあがれば装着する。通院の頻度は装置が上下で入るまでは、およそ2週間に1回。上下ともに入ると1~2ヵ月に1回チェックを受ける。治療期間は短くて半年、長ければ1年半から3年くらいで、平均的には1年弱。それ以上の期間になる場合はいったん装置を外し、半年から1年後に歯の生え替わりの様子を観察。そこでまだ修正が必要であれば、あと半年間など個人の状態に合わせて再度、装置を装着する。

5矯正終了後も、定期的なメンテナンスを行う
松岡歯科 矯正終了後も、定期的なメンテナンスを行う

矯正が終われば、通院の頻度は3ヵ月に1回ほど。虫歯のチェックも含めたメンテナンス期に移行する。矯正装置を外した後に元の状態に戻ってしまうこともあるので、定期的なチェックは怠れない。また、舌の筋肉が弱い場合には、舌を鍛える方法など、個人に合わせたトレーニング指導も行う。矯正装置が外れた後も歯列、骨格の維持をめざし、サポートは続く。

ドクターからのメッセージ

松岡 昌彦院長

顎顔面矯正を行う意義は単純に歯をきれいに並べることではなく、虫歯や歯周病、あるいは口の中以外も含めて、病気になりにくい健康な体をつくることです。お子さんの一生を通じての、健康な体の基礎づくりをめざせるのが、私が顎顔面矯正をお勧めする一番の理由です。口腔内から骨格を健全な状態へと改善を促していくことは、子どもの時にしかできません。子どもたちの人生のスタートの時期にするからこそ、意味があることなのです。お子さんの歯並びで気になることがありましたら、どんなことでもご相談にお越しください。

松岡 昌彦院長 松岡歯科

自由診療費用の目安

自由診療とは

顎顔面矯正/45万円~、審美歯科(セラミックの詰め物)/6万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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