全国のドクター9,208人の想いを取材
クリニック・病院 159,001件の情報を掲載(2024年3月19日現在)

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 西宮市
  4. 夙川駅
  5. 松岡歯科
  6. 松岡 昌彦 院長

松岡 昌彦 院長の独自取材記事

松岡歯科

(西宮市/夙川駅)

最終更新日:2021/10/12

松岡昌彦院長 松岡歯科 main

阪急神戸線夙川駅徒歩3分にある「松岡歯科」は、一般歯科から小児歯科、歯周病治療、審美歯科など幅広く歯科診療を提供している。院長の松岡昌彦先生は、一人ひとりの患者に合った治療を提供することをモットーに、さまざまな技術を学んできた。その技術を頼って遠方から訪れる患者も多いのだそう。思いやりの心を持って真摯に診療に臨む松岡院長に、歯科医師をめざしたきっかけから診療で意識していることなど、さまざまな話を聞いた。

(取材日2019年7月3日)

長く通えるクリニックをめざし、開業

とても明るく開放的で、素敵なクリニックですね。

松岡昌彦院長 松岡歯科1

ありがとうございます。当クリニックでは「それぞれの患者さんにとって最良の治療を提案する」ということを治療方針としています。ですので、より良い治療、質の良い治療を提供させていただくクリニックであることをイメージしてデザインしました。患者さんからみると、クリニックという場所は入りにくく、ネガティブなイメージをお持ちの方も多いでしょう。入り口や待合室は開放感と落ち着く空間を意識し、あまり緊張感をもたずに来院いただけるようにしています。

幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃるそうですね。

お子さんからご高齢の方まで幅広く、治療内容も本当にさまざまです。以前勤務していた歯科医院はスペシャリストを養成するというより、患者さんに必要な治療を幅広く提供することを基本コンセプトにしていました。それに共鳴し、そこでの経験を生かし、当院でも幅広い治療に対応しています。そのためさまざまな症例に対応できるよう、これまで基本の技術はもちろん、それぞれの専門分野の知識や技術を身に着けてきました。ハード面においても先進の医療機器や設備を備えています。「ここに来れば、安心して何でも相談できる。自分に何かあったときに受診したい」と思っていただけることを意識し、学びを継続しています。

治療で大切にしていることをお聞かせください。

最良なのは、年齢を重ねても自分の歯で噛めることだと思うので、「歯をいかに残すか」ということを根本的に大切にしています。治療においては、まずは患者さんに症状や歯の病気について理解してもらい、虫歯治療は治しているのではなく、“削っている”ということを認識してもらいます。治療すればするほど歯を削ることになりますし、一度虫歯になった歯は再度虫歯になる可能性も高まります。ですから、そもそも虫歯にならないように意識することが大切です。

歯を残すため、そもそも虫歯や歯周病など症状が出る前にクリニックに行く必要があるのですね。

松岡昌彦院長 松岡歯科2

そうです。中には「何もないのに歯医者に行ってもいいのか」と考える方もいると思いますが、むしろ何かあってからでは遅いのです。患者さんには歯の検診やクリーニングが必要なことを理解していただくことが重要だと考えています。人間ドックを受けるような感覚で、むしろ何もないこと、健康であることを確認し、それを維持するために来ていただきたいです。また、長い目でみると、定期的に通っていただいたほうが、身体的にも経済的にも負担が少なくすみます。検診を受けている人は、受けていない人よりも自分の歯が残っている人が多いというデータも数多くあります。

子どものうちから口内の健康を意識することが重要

定期検診は幅広い面で大切なのですね。

松岡昌彦院長 松岡歯科3

大人はもちろんですが、小さいお子さんに定期検診を受けていただくことも重要です。虫歯をどうやって治すか、ということも大切ですが、2歳すぎの子どもの頃から定期検診を受けることで、歯科医院に行く習慣ができます。そうすると歯医者にも気軽に行くことができるようになり、定期的に「検診に行こう」と思えますよね。抵抗なく歯科医院に行ければ、将来的に健康な歯がたくさん残る可能性も高くなると考えています。

最近は虫歯のお子さんが減っていると聞きますが、実際はどうですか?

土地柄もあるかもしれませんが、虫歯のお子さんは確かに減っています。そのかわり、顎が小さいお子さんがとても増えていますね。やわらかい食べ物や流し込む食べ物が増え、またソファー文化が進んで体幹が弱かったりすると、顎は頸椎につながっているので発達しにくいこともあります。顎の発達が十分ではないと、歯並びにも影響が出てきますので、歯列矯正をするお子さんは増えていますね。歯列矯正は大人の歯が生え始める5〜6歳くらいから考え始める人が多い印象です。そしてさまざまな矯正の勉強をしましたが、顎顔面矯正という矯正に出会ってから、見た目の歯並びだけでなく健康な骨格をつくることや、生涯的な口腔内と全身の健康をより深く考えるようになりました。

顎顔面矯正とは?

顎顔面矯正では、お子さんの成長期に顎の骨格の成長をサポートすることで、歯並びを整えていきます。最近は上顎が発達していないため、鼻呼吸が苦手なお子さんがとても多いです。鼻呼吸がしづらくなり、口呼吸をするようになると、埃や花粉などを吸い込んでアレルギー症状が出てしまったり、鼻炎がなかなか治らないということが起こりやすくなったりもします。顎顔面矯正で歯並びだけを気にするのではなく、正しい骨格になるよう誘導し、その子の一生にわたる健康の原点をつくることができると考えています。

歯並びや口腔内環境が体の健康とつながっているのですね。

松岡昌彦院長 松岡歯科4

そうですね。お子さんの場合、できるだけ大人の歯が虫歯にならないようにするため、定期検診をはじめ歯並びや顎の骨格を発達させることがとても重要になります。それらが将来的に体全体の健康にもつながっていくのです。小さいお子さんの場合はお母さんの意識が大切なので、妊娠中からお母さんにこうしたお話をして賛同してもらえるよう情報提供をしています。西宮市の妊婦歯科検診がありますので、そこでお母さん本人の口腔内だけでなく、おなかのお子さんの口腔内の健康も考える必要があるということをお話しています。顎顔面矯正についても、まだ日本全国とはいきませんが、自分が関わっている地域からお伝えしていきたいですね。

気軽に相談できる、より身近なクリニックへ

スタッフも皆さん仲が良さそうです。何か意識されていることはありますか?

松岡昌彦院長 松岡歯科5

スタッフに対しては、一生ここで働いてもらえるような環境づくりを全力で頑張ることが、私のやるべきことだと考えています。私自身がスタッフに何か言うということはほとんどなく、むしろ気づいたことや悩みがあれば何でも言ってほしいと伝えていますので、逆にスタッフのほうから言ってくれることのほうが多いですね。また、定期的に外部講師の方にお越しいただいており、開院当初は仕事をする上での基本的なルールづくりの講義を受けたり、今はスタッフがチームとしてパワーを発揮するにはどうすればいいか、などを主に勉強しています。

ちなみに歯科医師をめざし、こちらに開業されたきっかけは?

実は高校時代は設計士になりたいと思っていました。しかし恩師に「黙々と一人で作業するよりも、メディカルな分野や教師など、人と触れ合いながら現場で働く仕事のほうが向いている」と言われたこともあり、歯科医師になろうと思ったんです。開業にあたりこの地を選んだのは、以前にこの辺りで一人暮らしをしていた時期があり、結婚後も近隣に住んでいたのでなじみがあったからです。他にもご縁に恵まれ、ここで開業することになりました。

読者へのメッセージをお願いします。

松岡昌彦院長 松岡歯科6

歯科医院はそもそも「行きたい」と思える場所ではないと思いますし、敷居が高いと感じる方も少なくないと思います。具体的に痛みがない場合、何を相談すればわからないという方もいらっしゃるでしょう。しかし何か起こってしまう前に、ぜひ検診に来ていただきたいと思います。気軽になんでも相談していただけるようにするために、さまざまな工夫をしています。一人ひとりの患者さんに合った、歯を含めた健康相談とサポートをさせていただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/44万円~、審美歯科(セラミックの詰め物)/6万円~、歯列矯正/10万円~、顎顔面矯正/55万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access