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消化器疾患の早期発見のために
苦痛に配慮した経鼻内視鏡検査

はしもと内科

(奈良市/近鉄奈良駅)

最終更新日:2024/11/25

はしもと内科 消化器疾患の早期発見のために 苦痛に配慮した経鼻内視鏡検査 はしもと内科 消化器疾患の早期発見のために 苦痛に配慮した経鼻内視鏡検査
  • 保険診療

自覚症状がない胃がんの早期発見に有用とされている内視鏡検査。しかし、体にカメラを挿入することから感じる不安や、カメラが喉を通る際に起きる嘔吐反射を代表する不快感や苦痛から敬遠されがちな検査だ。近鉄奈良駅のそばにある「はしもと内科」の橋本耕二院長は、患者の不安な気持ちに寄り添いつつも、病気の早期発見のために内視鏡検査の重要性を訴える。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医としてこれまで数多くの検査を行ってきた経験から、体に負担が少ないとされている経鼻内視鏡検査を導入。「内視鏡検査は微小胃がんの発見・治療だけでなく、ピロリ菌の除菌といった予防にも役立ちます。ぜひ多くの人に受けてもらいたい」と話す橋本院長に、経鼻内視鏡検査について詳しく解説してもらった。

(取材日2024年9月26日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qなぜ胃の内視鏡検査を受ける必要があるのでしょうか?
A

苦しいイメージから敬遠される内視鏡検査ですが、病気の早期発見のためにはとても重要な検査です。特に胃がんはかなり進行しないと自覚症状が現れず、症状が出てからの検査では手遅れになることがあります。胃がんは早期発見することで治癒が見込める病気で、初期であれば内視鏡での治療も可能です。胸焼けや胃の痛み・不快感、おなかの張り、ゲップが多い、食欲不振などが続く場合には、一度検査を受けておくと安心です。また、ポリープや粘膜の炎症の有無も観察できますので、胃潰瘍、胃炎、逆流性食道炎、最近増えている機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)の診断にも用いられるほか、胃がんの原因となるピロリ菌感染の有無もわかります。

Q鼻からカメラを挿入する経鼻内視鏡検査の特徴を教えてください。
A

従来の口から行う内視鏡検査は、挿入する際に舌の付け根に触れるため「おえっ」となる嘔吐反射が起こり苦しい検査とされていました。しかし経鼻内視鏡検査は鼻から挿入するため、舌の付け根に触れることはありません。そのため嘔吐反射が起こりにくく、苦痛を軽減できることが特徴です。またカメラの径が非常に細く、口から挿入するカメラの約半分ほど。だいたいストローくらいの細さしかありません。違和感がまったくなくなるわけではありませんが、カメラの細さも苦痛の軽減につながっています。検査中に会話も可能です。モニターを見ながら気になることは質問することもできます。

Q検査にかかる時間と費用はどのくらいでしょうか?
A

患者さんによって検査時間は異なりますが、通常5〜10分程度。検査前の準備から検査後の説明まで含めても40分〜1時間程度でしょう。鎮静剤を使用しないので検査後はすぐに車を運転してご帰宅いただくこともでき、飲食も検査後30~60分後には可能になります。気分が悪くなければ、家事や仕事にもすぐに戻っていただけますよ。細胞を採取し生体検査を行った場合は約10日後に結果が出ますので、後日検査結果の説明を行います。なお、当院では保険適用の場合のみ検査を行っています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1診察を受ける
はしもと内科 診察を受ける

まずは診察を受け、気になる症状について詳しく問診。内視鏡検査が必要かどうかを判断する。内視鏡検査を実施する場合には、日程や検査前の注意点についての説明を受ける。午前検査の場合、検査前日の夕食は午後9時頃まで、午後検査の場合は当日の朝食は午前7時頃までに済ませ、いずれも消化の良いものを選びたい。アルコールは控えめに、早めの就寝が推奨されている。

2検査前の処置を受ける
はしもと内科 検査前の処置を受ける

検査当日、歯磨き、水や茶などの飲水は可能だが、午前検査の場合は朝食は取らずに、午後検査の場合は指定時間までに朝食を済ませ来院する。薬の服用については事前に医師に相談し、指示を守って服用しよう。クリニック到着後は消泡剤を飲み、血管収縮剤を両方の鼻にスプレーしてから、表面麻酔薬のゼリーを鼻の中に入れ、頃合いを見てやわらかいチューブを鼻に挿入していく。

3胃カメラ検査を受ける
はしもと内科 胃カメラ検査を受ける

検査時間は5〜10分程度。検査時には適宜声をかけ、不安が強い場合には看護師が手を握ったり背中をさすったりしながらサポートしているとのこと。気になるポリープやびらんが発見された場合には、細胞を採取して検査へ。検査結果は約10日後となる。

4検査後の過ごし方を説明
はしもと内科 検査後の過ごし方を説明

体調を確認しながら別室に移動し、検査後の過ごし方についての説明を受ける。検査後の飲食は30〜60分後から、鎮静剤を使用しない検査では、仕事や家事、車の運転も体調に問題がなければすぐに可能だそうだ。ただし、想像よりも心身が疲れている場合もあるため、無理のない範囲で慎重に判断したい。

5検査結果の説明
はしもと内科 検査結果の説明

診察室に移動し、検査結果の説明。撮影した画像を見ながら詳しく説明を聞く。必要に応じて、血液検査やエコー検査の追加が提案されることもあるそうだ。気になることや不安に感じたことがあれば、どんどん質問してほしいとのこと。細胞の検査などは約10日後に結果がわかるため、後日改めて検査結果の説明となる。

ドクターからのメッセージ

橋本 耕二院長

内視鏡検査は不安が大きな検査かと思いますが、病気の早期発見につながる重要な検査です。当院では「想像より楽だった」と言っていただけるよう、苦痛の少ない検査に努めていますし、鎮静剤を使用しないので検査後すぐに日常生活に戻れます。胸焼けや胸のつかえ、胃の痛み・不快感・膨満感を感じる時、検診異常やピロリ菌感染を指摘されたときは、放置せずに受けていただきたいと思います。消化器内視鏡専門医としての経験を生かし、苦痛に配慮しながら微小胃がんを見つけるつもりで細かく見逃しのない検査を心がけています。症状がなくても、親族に胃がんの罹患者やピロリ菌感染者がいる場合は要注意です。まずは気軽にご相談ください。

橋本 耕二院長 はしもと内科
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